一輪で楽しむ一日のすごしかた。

　
　
村紗の場合。


「いーちーりーんー。暇ー。」
「そうね、暇ね。」


べたべた。


「何かやることないのー？」
「そうね、何もないわね。」


むぎゅう。


「･････むー。一輪、私の話聞いてるー？」
「聞いてるわよ。」
「じゃあ空返事しないでよー。」
「離してくれたらちゃんと聞くわよ、このセクハラ村紗。」


むぎゅむぎゅ。


「セクハラじゃないもん、スキンシップだもん。」
「いいから離れろ。」


ぺしっ。


「････うー、一輪がぶった･････。」
「ぶったんじゃなくて殴ったのよ。」
「いやそっちのほうが酷いよ！？」
「どっちでもいいわよ。とにかく仕事しましょ、仕事。」
「はぁーい。」


むぎゅっ。


「･･････村紗？」
「一輪にくっついてたほうが楽しいんだもん。一輪あったかいし。それに何かあったら一輪の事守れるしね。」


･･････ぼふっ。


「･････はぁ。もういいわ。」
「あれ？一輪、顔真っ赤だよ？」
「黙ってて頂戴。」


ごつん。


「またぶった･････。」
「自業自得よ。」










星の場合。


「相変わらず今日も可愛いですねぇ、一輪は。」
「褒めてくれてありがとう。けどセクハラはやめてくれないかしら。」


もにゅもにゅ。


「違いますよ一輪。セクハラじゃなくてスキンシップだって、どっかの船長が言ってましたよ。」
「どっちにしろ、そのどっかの船長の言ってることも私にはセクハラにしか聞こえないわね。」


むにゅんむにゅん。


「･･････それはともかく、人の話聞いてなかったのかしら？セクハラを止めろと言ってるのよ。いい加減にしないと本気で殴るわよ。あと何かエスカレートしてるし。」
「いやぁ私、うっかりさんですし？だから一輪の胸を揉むのもうっかり激しくしてしまうっていうか何ていうか。」
「･･･････雲山。」


どか、ばき、めしゃ、ぐしゃっ。


「･･････半殺しってよくないと思うんですよ。」
「そうね、このうっかり年中発情寅娘め。」
「そんなに褒めなくても･･････。」
「褒めてない。」


ぐしゃっ。









ナズーリンの場合。


「やぁ一輪、元気にしてたかな？」
「･････何しに来たのよ、鼠。」


いらいら。


「別に何も用はないが、暇してるかなと。」
「帰りなさい鼠。貴方が望むものなんて何ひとつないわよ。」


がるるる。


「そうつんけんするな。里で買ってきた饅頭をやるから。」
「･････別に、饅頭に釣られたわけじゃないんだからね。」


でれでれ。


「･････今流行りのツンデレかい？」
「なわけないでしょ。」


もぐもぐ。


「まぁ、ともかくなんだ。暇なのだが、何とかしてくれないだろうか。」
「もぐもぐ･････んぐ、じゃあ何かしてればいいじゃない。意味もなくシャーペンの芯をカチカチと出し続けたりとか、踊ってみたりとか。」
「それじゃあただの変人ではないか。もっと楽しい暇つぶしはないのかい？」
「今、私と話してることが暇つぶしなんじゃないの？何時の間にか私の膝の上に頭乗っけてるし。」
「おっと、無意識に。」


ちゅうちゅう。


「まぁいいじゃないか。私もこれで暇を潰せそうだし。それに、一輪の膝枕は最高だぞ？誰にも譲りたくないほどにね。」
「･････喜んでいいのかすごく微妙な褒め言葉ね。」
「ここは素直に喜ぶべき所だぞ。」


ごろごろ。


「･････まぁいいわ、そういうことにしておいてあげる。その代わり、今夜一緒に寝て頂戴ね？」
「分かった分かった。」


なでなで。










聖の場合。


「････あら一輪、頭巾から髪が跳ねてるわよ。」
「え、本当ですか？姐さん。」
「こっちにいらっしゃいな。直してあげるから。」
「あ、はい。わかりました。」


すとん。


「････えと、姐さんの膝の上に座ってもいいんですか？」
「いいのいいの。さ、頭巾を外して頂戴。櫛で梳いてあげるから。」
「あ、はい。」


ぱさり。


「一輪の髪は綺麗よねー。このゆるいウェーブがかかってる所とか特にね。」
「ほ、褒めても何も出ませんよ姐さんっ！」
「あらあらうふふ。･････さ、出来たわよ一輪。これでどうかしら？」
「あ、ありがとうございます。姐さん。」
「うふふ、どういたしまして。････あ、そうだ。」
「はい？」


むぎゅっ。


「ふぇっ！？」
「おやすみなさい、一輪。」
「お、おおおおやすみなさい、姐さん･･････。」


かぁぁ。










ぬえの場合。


「いいいちいいいいりいいいいいんんん！おはよおおおおおお！！」


どたどた、がしーっ。


「げふっ！？お、おはようぬえ････。」
「えへへ～♪」


すりすり。


「今日の朝食は何ー？」
「今日は････無難に味噌汁とご飯と、それと焼き魚かしら。」
「えー、またそれー？今日は違うのが食べたいよー。例えばトーストとか！」
「駄目よぬえ、姐さんが決めたことなんだから。それと、好き嫌いばっかりしてたら姐さんに南無三されるわよ？」
「うっ、それは嫌だなぁ････。」
「なら、我慢してなさい。」
「はぁーい。」


すたたた。


「･････ちょ、味噌汁の中に正体不明の種入れない！」
「えー、だってつまんないし。一輪、遊んでよ。」
「駄目だって、私姐さんと朝食の支度しないといけないし。村紗と遊んでればいいじゃない。」
「ムラサは船の調整とか清掃してるから遊べないし。一輪遊んでよ。」
「だからって何で私となのよ。」
「だって最近一輪と遊んでないし。聖や星とはこの前遊んでもらったよ？ナズーリンは遊んでくれないけどね。」
「何で？」
「何か、一輪以外とは遊びたくないんだってさ。私のプライドがなんたらかんたらって言ってたし。だから、遊ぼうよ一輪。」
「だから駄目だってば･･････そうだ。雲山、ぬえと遊んでやってくれない？」
「･････。」


こくり。


「だそうよ、ぬえ。雲山と遊んで来なさい。」
「わーい、じゃあ雲山！一度でいいからその周りの雲食べさせて！」
「･････！」


だっ。


「あっ、逃げた！」
「････雲山の雲は食べても美味しくないと思うわよ？」
「それでもいいから、食べてみたいの！待てー、雲山！」


だーっ。


「････はぁ。頑張ってね、雲山。」
　
　
　
　

　
ふと思いついた突発的小説です。はい、後悔してます。orz
正直、星が残念な子の上ナズーリンの口調がｇｄｇｄだ･･････オチも面白くないし、どうしてくれよう（ｒｙ
ちなみに順番的には、村紗→朝　星→昼　ナズーリン→夕方　聖→夜　ぬえ→朝となっております。
さてさて、今日も一輪は可愛いって叫んできます(｀・ω・)

【追記】(：ﾟдﾟ) ﾊｯ、うん････ざん････！