※この作品は私がこれまでに書いた稚作の設定の一部を引き継いでいます。「さとられいむ」タグで検索すると出て来るので、先にそちらの既読を推奨いたします
「おはようございます、霊夢」
「あら、さとりじゃない。おはよう。今日は随分早いわね」
「ええ、ちょっと。この娘達の相手をするのは私一人では大変で。それで霊夢にも手伝ってほしいなあと」
「この娘達?」
ぴょこっ
「えーと、お燐にお空に、こいし?何か三人とも小さくない?」
「ええ、それが。これを飲んだみたいで」
「?」
八意印の幼児退行薬!君もこれを飲んであの頃の青春を謳歌してみないか!?(効果は半日ほど)
「という訳なんです」
「いやー、むいしきってこわいね」
「頭痛くなってきた」
「三人とも元気がありすぎて。霊夢も今日一日、手伝ってもらえませんか?」
「うええ。めんどいわねえ」
「そんな事言わずに。ねっ」
「れいむー、遊ぼー」
「へいへい。仕方ないわねえ」
~少女遊戯中~
にゃにゃにゃ ぼすっぼすっぼすっ ああ、こらっ。障子を破るなっ
うにゅー、めがふれあー だああああ、こんな所で核ぶっ放そうとするな
こいし、何やってるの? 死体ごっこ えーと、楽しい? うん
~少女遊戯中~
「うへえ、やっと少し落ち着いたー。どんだけ体力あるのよ」
「子供の体力は底なしですからね。はい、お茶ですよ」
「ん、ありがと」
「それにしても。霊夢って、意外と面倒見が良いんですね」
「それは、その。あいつらが際限なく迫ってくるから仕方なく」
「『まあ、悪くは無いわね』って。相変わらず素直じゃありませんね」
「うっさい」
「れいむー」
「げっ、もう復活したの」
きゅるるる、ぐーー
「あ」
「うにゅー、おなかすいたー」
「そういえば、もうそんな時間ですか。ふふっ、霊夢まで」
「えーと、私はあいつらの相手してるから、ご飯の方よろしく」
「はいはい」
『いただきます』
『いただきまーす』
「うん。やっぱりおいしいわね」
「そうですか。良かった」
「うん。おいしいおいしい」
「ああ、ほら。こいし。ついてますよ」
「んー」
「ふむ」
「なんですか?」
「ああ、いや」
ガラっ
「どうもー。毎度おなじみ清く正しい射命丸文です」
「人の飯時に来るな」
「おっと、これは失礼しました。ってえ、あやややや!?お二人とも、とうとう子供まで!?これは大スクープですよ!」
「違う!!」
「ち、ちちち、違います!!」
「これはすぐに号外を作らなくては!」
「こら、待ちなさい!!あんたら、あいつに好きなだけ弾幕かましていいわよ!」
『わーい』
「えっ、ちょっ、まっ」
ピチューン
「(少女説明中)という訳なのよ」
「なーんだ。そういう事でしたか」
「『でもまあ、こんな良いネタを逃す手はない。二人の子供として書いた方が盛り上がるだろう。ふひひっ』ですか」
「あんた、記事にしたら分かってるでしょうね」
「ひい!?ももも、モチのロンですよ。いや、しかし。こうして見るとやっぱり」
「何よ?」
「親子にしか見えませんね。霊夢さんがお父さんで、さとりさんがお母さんですね」
「はあっ!?」
「知ってますか?今日は良い夫婦の日なんだそうですよ」
「夫婦!?私と霊夢が、ふ、ふ、夫婦!?はうう」
パシャっ
『!!?』
「二人の赤面写真、いただきました。では、失礼します!」
「ああっ、待ちなさい。クッ、速い」
「ふうふ、フウフ、夫婦」
「さとり?」
「は、はい!?何ですか!?」
「とりあえず、中に戻りましょうか」
「う、うん」
「ねえねえ?なんで二人とも顔があかいのー?」
「お空にはまだ早いよ」
「うにゅっ?」
「さて。お昼も食べたし、これからどうする?」
「れいむ。あたい、人里にいってみたい」
「あ、私もー」
「人里に?別に良いけど。さとりも行くわよね?」
「はい。霊夢が一緒なら良いですよ」
「あー、そう。んじゃ、行きますか」
<<<>>>
『ひっとざっと、ひっとざっと』
「子供はいいわねえ、はしゃいじゃって」
「子供は遊ぶのが仕事ですから」
「そんなもんかねえ」
という訳でやってきた人里。今は、私とさとりの間にこいし、私の頭の上にお燐とお空という形だ。って、おい、ちょっと待て
「降りろ」
『えー』
「降りないとデコピンかますわよ」
『ぶーぶー』
「降りないと晩御飯抜きですよ」
『それはやだ』
ひょいっ
「素直でよろしい。で、何処行くのよ?」
「おっ。あそこ入ってみよーよ」
「髪飾り屋?最近出来たのかしら、珍しい」
「はやく行こうよー」
「はいはい、分かったから引っ張るな」
「へえ、結構色々あるのね。あんたら、あんまり暴れるんじゃないわよ」
『はーい』
「何か、本当にお父さんみたいですね」
「うっさい。で、さとりは何か欲しい物ないの?」
「そうそう。お姉ちゃんも女の子なんだから、おしゃれの1つぐらいしなくちゃ」
「そう、ですね。それじゃあ」
スッ
「これにします」
「それで良いの?んじゃ、私がお金出すわ」
「え、でも」
「良いから」
こ、恋人なんだからそれぐらいさせなさい
「ぷっ」
「あ、うぐっ。さ、さっさとよこしなさい」
「わかりました。それじゃあ、お願いします」
「ん」
「れいむってほんとすなおじゃないよねー」
「ええ。でもそこがまた可愛いのよ」
「べたぼれだねえ」
「霊夢が悪いんです」
「お待たせ。ほい」
「ありがとう、霊夢」
「んじゃ、つぎいってみよー」
「へいへい。お燐、お空ー。次行くわよー」
『はーい』
「あ、おかしやさんだ。次はあそこいってみよー」
「へいへい」
「さーて、どれにしよっかなー」
「一人一個までよ」
「えー、ケチー」
「ケチで結構」
「さとりさまにはずっと高いかみかざり買ったのにふこーへーだよ」
「うにゅー。ふこーへー」
「アーアーキコエナーイ」
「むー」
はあ。たくっ、仕方ないわねえ
「二つまでなら良いわよ」
『わーい』
「ほら、やっぱり面倒見が良いじゃないですか」
「まあ、泣かれるのも困るしね」
「ふふっ、そうですね」
<<<>>>
「ああ、疲れた」
「そうですね、確かに大変でしたけど・・・私は楽しかったです」
『楽しかったー』
「私は出来れば二度と御免だわ」
あの後も散々振り回され、もうそろそろ夜になる時間帯だ。今は、さとり達を地底の入口に送っていく最中である
「ありがとう、霊夢。今日は、とても助かりました」
「そう、良かったわ。でさ、髪飾り、付けないの?」
「ええ。何か、勿体なくて」
「いやいや、付けなきゃ意味無いでしょ。よし、私が付けてあげるわ」
「ふえっ!?じ、自分で出来ますっ」
「良いから。こういう時は素直に甘えるもんよ。ちょっと、じっとしてなさい」
「あう。わ、わかりました」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「うん、出来た」
「ありがとう。あの、その。どう、かな?」
ポンっ
「あー、その。似合ってるわよ」
「えへへ、嬉しい。ありがとう、霊夢。大事にします」
「あっそ」
「おーい、お二人さん。だれかわすれてないー?」
「忘れてないわよ。あ、そうだわ」
「なに?」
「星、見たくない?」
『見たい!!』
「そ、そう。んじゃ」
ひょいっ
「行きますか」
「れれれ、霊夢!?」
「ん、何?」
「な、な、何でお姫様抱っこなんれすか!?」
「いや、だって。今日は良い夫婦の日だし?」
「全然関係ないれふよ!」
ふわりっ
「きゃっ」
「ほら、ちゃんと掴まってないと落ちるわよ」
「は、はい。というか、私も飛べば済む話じゃないですかっ」
「さとりは私にお姫様抱っこされるの、嫌?」
「嫌じゃないです、けど」
「よろしい」
「・・・馬鹿っ」
「よし、この辺でいいか。さとり、ほら」
「・・・・・わあ」
「すごーい」
「きれいだね、お空」
「うん、きれー」
「あの時の花火も綺麗だったけど、これも綺麗でしょう?」
「はい」
「ま、私が自慢する様な事じゃないけどね」
「・・・・・私、何か、霊夢に貰ってばかりな気がします」
「今更なに言ってるのよ。そんな事気にしなくて良いのに」
「でも」
「そうそう。ここはお礼にキスの一つでも、ねえ?」
「ですねー」
「え、良いの?」
「ふ、二人とも、何を!?」
「ほらほら。ぐっといってがっと」
「ふええええっ!?」
「あー、さとり」
ズイっ
「!!!!?」
「良いわよね?」
かかか、顔が近い!?
「あ、あ、あ、あの」
「何?」
「こ、こ、この格好のままでれふか?」
「うん」
この格好=お姫様抱っこ
「それとも」
「ふあい?」
「ファーストキスはまだ取っておきたい?」
「・・・・・・やだ」
「ん?」
ぎゅっ
「霊夢じゃなきゃ、やだ」
「!!!!?」
「おお、あついあつい」
『う、うるさいっ』
「そ、そんじゃ、行くわよ。目、瞑りなさい」
「ふ、ふあい」
ちゅっ
『―――――』
「――んっ」
「――ぷはっ」
「あー。やっぱり柔らかい」
「なっ!?霊夢の変態!エロ巫女!」
「何?もう一回?」
「も、もう充分れふ!あ、あの」
「ん?」
「降ろしてください」
「顔真っ赤なさとりが可愛いからやだ」
むにいっ
「おーろーしーてー」
「いふあい、いふあい。わふあった、わふあったから」
「もうっ」
「おー、いて。ねえ、さとりってさ」
「何ですか?」
「私の前で極端に恥ずかしくなると、心読めなくなるわよね?」
「な、何故それを!?」
「ばればれよ」
「うう」
「で?ファーストキスの感想は?」
「い、言わなきゃダメですか?」
「うん」
「・・・・・フワフワして、ぽわぽわして、ドキドキして。変な感じですけど、気持ち良かった、です」
「・・・・・・」
がばっ
「きゃっ!?」
「ああ、もう!何でこんなに可愛いのよ!あんたは」
「そ、そんなの知りませんよう」
「ああ、可愛い可愛い!」
「はうう」
『さっさと結婚しろよ。お前ら』
「うにゅっ?」
読む前に氷砂糖を噛み砕いていたから……何とか、耐え切った……
恐ろしい量の糖分でしたよ……はぁ、落ち着いた。
結婚前に一回喧嘩して距離置いて、その後仲直りしてからいちゃいちゃ……まで幻視しましたw
あぁ、式には呼んで下さい。
式には呼んでくださいね