ある日の紅魔館、スカーレット姉妹はテラスで家族水入らずのお茶会を楽しんでいた
「…やっぱり咲夜が淹れてくれた紅茶は最高ね、フラン」
「そうね、おねえさま…」
フランはレミリアの問いかけに応じつつも目の前に残った一切れのケーキに釘付けだった
「あら、どうしたの?フラン」
「いや、なんでも」
因みに種類はチーズケーキ、レミリアとフランの共通の好物である
「…さっきからケーキに釘付けよ、フラン」
「え?そう?」
そう言いつつもフランは皿を凝視したままだった
「…ねぇフラン、貴方最近嬉しいことあった?」
「え?」
余りにも唐突と言えるその質問にフランは皿から目を離しレミリアを見つめた
「私はあったわ、というか現在進行中よ」
「…さっきから何が言いたいのか分からないんだけど」
そう言ってレミリアは更に残ったチーズケーキを自分の皿に移し、フォークを突き立て小さく切り分け持ち上げた
「あ…」
フランがそう言った瞬間だった、レミリアは小さく切り分けたケーキを開かれた妹の口へと放り込み言った
「…たった一人の妹とこうやってお茶を楽しむのはとっても嬉しいわ」
「私も嬉しいこと見つけたわ、お姉様」
そう言ってフランはケーキが乗せられた皿をレミリアの手からひょいと取り上げケーキを小さく切り分け開かれた姉の口へと放り込み言った
「こうやってお姉様とお茶を楽しめるの、とっても嬉しい」
この文章を読んで、てっきりフランは自分の口に放り込んだ(食った)のかと思った俺は読解力が無さすぎるorz