※注:男のオリキャラが出ます。
それに不快感や嫌悪感を抱く方は素直に他の作家さまのSSを読むことをオススメします。
一応、前作「とある少年の日記より抜粋」の続編です。
先にそちらを読んでからの方が楽しめるかもしれません。
それでは支離滅裂なつたない駄文ではありますが
読んでくだされば幸いです。
誹謗中傷は勘弁してください。
心が音をたてて折れ曲がりますので
それでは
始まります
「ふぅ・・・ここが博麗神社か・・・噂には聞いていたが・・・寂びれてるな」
誰にでもなく独り言をこぼす。
あの時
小さなな友人と別れたあとに部屋の掃除をしたら一切れの紙が出てきた。
『もしも幻想郷に興味があるのなら博麗神社を探しなさい。話はそこに居る博麗の巫女 博麗霊夢に聞きなさいな』
恐らく八雲紫が書置きをしていたのだろう。
何時の間に?
とは思ったがあのスキマみたいのだ
どうとにでもなる。
「あら?失礼な言い様ねまったく。」
おっと、人が居たみたいだ。
これじゃ
ただの頭の可笑しい人になっちまう。
「ここは博麗神社・・・んで、君が博麗霊夢でいいのかな?」
「っ!・・・何者・・・?アンタ見たところ外の人間みたいだけど・・・」
知りもしない外の人間が自分の名前を知っている。
というか
自分の存在を認識している
それだけである意味
異変みたいなものだ
だから
かどうかは知らないが霊夢はいつでも戦いが出来るように臨戦態勢にはいった。
「や、俺には戦う気はないよ・・・てか戦うだけの力なんてあるわけねーっての。」
お手上げの意味を含めて両手を文字通り空に掲げる。
「そう・・・で、貴方はここに何の用なの?用がないのならさっさと帰って頂戴。」
「おいおい、参拝客にその言い草はないんじゃないか?」
「えっ!?お賽銭入れてくれるの!!??!」
目がキラキラと輝く霊夢。
「いや、賽銭は入れないが・・・」
「なんだ・・・じゃあ貴方本当に何しにきたの?」
霊夢はがっくりと肩を落として先ほどと同じ台詞を言う。
「探し人?かな・・・」
「探し人?ってなんで疑問符なのよ。」
「人かどうかわからないからね・・・」
まぁ
明らかに人間ではないのだが
ふと昔のことを思い出す。
楽しかった日々
最初の日は氷漬けにされ
あずきバーが大好物で
笑った顔がとても可愛くて
そう
まるで太陽みたいだった
熱に弱くて氷を扱うのに太陽とはこれいかに
といった感じなのだが
ふと目頭が熱くなるのを感じて目元を押さえるが濡れてなかった
よかった
さすがに目の前の少女に泣き顔を見られるのは恥ずかしい
「どうしたの?」
自分の行動を訝しげに見えながら聞いてくる霊夢に対して「いや、なんでもない」と答えた。
「そうだ・・・えーっと「ちょっとまって」」
彼女がどこに居るかを聞こうとしたらふいに霊夢が口を出す。
「ん?」
「あなた・・・結界はどうしたの?」
「はい?」
「だから結界よ。この幻想郷と外の世界は博麗大結界があるのよ!普通の人間がそう簡単に通り抜けられるものじゃないわ!!」
「・・・え?そんなんあったの?」
「・・・ふぁい?」
霊夢が情けない声を上げる。
当然だ
噂どおりに道を歩いていたらいつの間にか神社についていたのだ
結界などなんか言われても正直意味不明すぎる
え?
厨二病?
「あーでも、なんか途中でスキマみたいのがあった気がするな」
「あんのばばあぁ・・・」
なぜか俺の言葉を聞いた瞬間に青筋をピクピク立てて怒り出した。
なにか俺が面倒ごとでもしてしまったのだろうか?
「や、なんかすまない・・・」
「いえ、いいのよ。面倒事は慣れっこだから。それで探してる人・・・?の名前とかわからないの?」
「いや・・」
まてよ
どうせこのまま幻想郷を彷徨っても彼女に会えるかどうかわからないし
だめもとでも聞いてみるとしよう。
「そうだな・・・チルノって言う名なんだが、知ってるかな?」
まぁ、賭けだ。
もしかして偽名を名乗ったかもしれない
まぁ、彼女はバカだからそんなことに頭は回らないと思うのだが
「・・・チルノになんの用なのかしら?」
なぜか霊夢の周りの空気が変わった。
俺、変な事いっちまったかな?
「ん、彼女の忘れ物を返しにきたんだよ。ほら、コレだよ。」
といって背負っていたかばんから大切に
まるで宝物のように
否
宝物を取り出すようにチルノから貰った青いリボンを霊夢の目の前に出した。
「忘れ物・・・ねぇ?ねぇ、貴方、そのリボン。名前も書いてないのになんでソレがチルノの物だなんてわかるの?」
「ぐっ」
痛いところを疲れた。
確かにこのリボンには名前など書いてない。
「そういえば、ちょっと2,3年ぐらい前にチルノが半年ぐらい行方不明になっててんやわんやだったのだけど、それとなにか関係があるのかしら?」
この霊夢という少女はかなり鋭い。
鋭いなんてものじゃない
答えを知っているかのような物言いだ。
「わかるかしら?その半年、大妖精は毎日のように家に来るしルーミアとかなんて半泣きになりながらもチルノを探していたのよ?もちろん、私も」
そんな大事になっていたのか
ていうか
大妖精ってだれ?
ルーミアって誰さん?
そしてなぜか笑みがこぼれる。
「なにが可笑しいの?」
「いや、すまない」
彼女はこんなにも愛されていたんだ。
俺とは違う。
友達も居ない
家族も居ない
俺とは違う
居なくなれば心配してくれる人が居るし
探してくれる人が居る。
あぁ、羨ましい。
「そうだ・・・迷惑かけたついでにコレをチルノに返しておいて貰えないか?」
チルノを知ってるのだから会える機会があるのだろう。
なら霊夢にリボンを渡してとっとと帰るのが一番だ。
一番なんだ
そう自分に言い聞かせる。
なのだが
「嫌よ。」
「へ?」
思わず情けない声を上げてしまう
と同時に
「れーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーむーーーーーーーーーーー!!!!」
懐かしい声。
高速で何かがこっちに向かってくる。
「しょうぶだー!!」
高速で飛んできた少女は霊夢に抱きつき勝負を挑もうとする。
「お断りよ。それにアンタに客よ。」
「客?」
霊夢に抱きつきながら顔だけをこちらに向ける。
懐かしい顔
半年間、ずっと一緒に過ごしてた。
家族。
「・・・誰?」
だけど
チルノの口から発せられた言葉はとても残酷なモノだった。
それもそうだ
彼女は俺と過ごした時間の記憶がないのだから
わからなくて当たり前なのだ。
だけど
ほんの少し
ほんの少しだけ何かに期待してしまっていた自分が居た。
「初めまして・・・だな。うん、君にコレを返しに来たんだ。」
必死に涙をこらえながらリボンを差し出す。
「あー!あたいのリボン!!」
ひったくる様にリボンを取るチルノ。
それを頭に付けようとするのだがいかんせん上手くいかない。
「ほら、嫌じゃなければ俺が付けてやるよ。」
「うん、ありがと」
素直にリボンを渡してきた。
それを受けとり懐かしむようにチルノの髪の毛を触り見慣れた位置にリボンを付けた。
「・・・ねぇ、あんた」
「ん?」
「前にも会ったことあるっけ?」
「いや、ないだろ?」
「そっか
あはは、ウソつくのが下手だなーアンタはウソをつくと鼻が広がるんだよ」
「・・・え?」
俺のこの癖は
親と
チルノにしかバレなかったのに
なんでわかるんだ
否
なんで覚えてるんだ?
「えへへ、まだ、あんたから貰った服着てないんだからね!服を着たあたいと一緒におでかけするんでしょ!!」
知らずに手が伸びていた
知らずにチルノを抱きしめていた。
知らずに 涙が 流れていた。
あの時とは違う
悲しい涙じゃなくて
嬉しい涙がポタポタと地面に落ちていった。
短い文章にも関わらず、出会いと別れ、そして再会の物語がしっかり描かれていると思います。
天真爛漫なチルノも小粋な紫もステキです。
敬遠されがちなオリキャラ幻想入りですが、こうした作品はもっと評価されて欲しいですね。
その分少し気になったのが、誤字です。
序文でご自身の文章をつたないとおっしゃる前に、投稿前に見直しをすべきかと思います。
一読しただけなので他にもあるかもしれませんが、誤字脱字を下記に記しました。
34行:小さなな友人と
36行:『もしも幻想郷興味
36行:博霊の巫女
165行:「・・・チルノのに
191行:そんな大事になっていのか
215行:コレをチルノの返して
あとがき:複線
その他にもわかりづらい表現などがありました。
こういう点で損をするのは、とてももったいないと思います。
ちょっと余計な事ですが、前作で誤字修正しました。とありますが同様の誤字で直っていない箇所がありました。
テキストエディタの検索と置換を使う、もしくは検索だけでもかけて確認するといいですよ。
以上、本当に余計な事でした。
次回作も楽しみにしております。
ええグッジョブです!
>>2
スキマさんパナイアっすww
如月さん>
ご指摘ありがとうございます。
教えていただいたことを次回(があれば)をがんばりたいとおもいます