Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

こっそりと夜食べに行くラーメンはうまい

2010/10/22 02:10:08
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 少しだけ昔の作品『ラーメン食べに行きますよ?』の設定も入ってます
 
 つまり、レミリアのお父さんと美鈴がラーメン食べる話ですね

 あんまり気にしないでも良いですけどね
































「あ、御嬢様?久しぶりに夜にラーメン食べに行きませんか?」

 それは、美鈴の口から久しぶりに聞かれたお誘いの言葉であった

 上司に対してそんな口を聞く門番にはキッチリといわなければならない

「食べに行く~♪」

 だが、今は上司ではなく、親友なので怒らない

 美鈴もそれをわかっているので、寝たふりをしたまま小さく告げた

「それじゃあ、作戦を立てるので何時もの連絡方法でいいですか?」

「了解、それじゃあ、また後で……」

 それと同時に、美鈴に弾幕を放ち

「寝るな~馬鹿門ば~ん(棒読み)」

「うわ~?ね、寝てません!寝てませんよ~(棒読み)」

 門の前で寝ている事を怒る振りをしておく

 これで、紅魔館の者……特に咲夜を欺くのだ

(あ~あ~メーデーメーデー……そういえばメディスンって可愛いわよね?)
(はいはい、それじゃあ脱出経路と時間を考えましょうか)

 ついでに言うと、連絡方法は弾幕に貼り付けておいた

 私の分身である蝙蝠だ
 
 本来ならボム避けなのだが、いろんな使い方があるのだ
  
(便利ね~、蝙蝠化って) 








 そんな事があって夜の10時……

「……さて、もうそろそろかしら?」

 咲夜に御休みを言ってから一時間

 先に昼寝しておいたので眠くなる心配は無い

 後は、美鈴が他のミッションをクリアしている事を祈りながら

 トイレに行く振りをして、美鈴との合流地点である門の前に向かった


  
   

      ・・・





 門の前に無事にたどり着くと、門の前に立っていた美鈴が私を確認して

 私の傍に寄ってきた、そして秘密の合言葉を告げる

「どうしたんですか?御嬢様……こんな遅くに枕を持って」

 私も寝ぼけた振りをして、大きめの枕を抱きながら美鈴に抱きつき

 合言葉の続きを答える

「怖い夢見たから美鈴も一緒に寝て」

 うむ、これが私と美鈴がこっそりと食べに行く時の合言葉

 これなら、私と美鈴がその場に居ても全くおかしくない

 あの咲夜ですら騙す事が出来る合言葉なのだ

「わかりました、では私の部屋で……」

 後は泣きそうな振りをして美鈴の部屋の中に行くだけ

 部屋の中に入ると同時に、私と美鈴は一瞬でまともに戻ると

「御嬢様はこれに着替えてください」

「了解、後念のために布団の中に枕を詰めて偽装しておくわ」

 二人でこっそり食べに行く時の作業が始まる
 
「布団の詰め込みOK……美鈴の方の首尾は?」

「シフト表の偽装と、口の堅い門番隊との打ち合わせはバッチリです」

「不確定要素の排除は?」

「妹様は御昼の間に徹底的に遊ばせました、今はぐっすりです」

 なるほど、フランが暴れる心配は無しと言う事ね

「フランはよし……次に一番の問題点の咲夜」
 
 咲夜に見つかると色々と面倒になる

 その辺の事は、美鈴も良くわかっている為に何か手を講じているはず 

「任せてください、こんな事もあるかと思って、咲夜さんにはヌイグルミを抱かせておきました」

「……え?そ、そんなのであの咲夜が何とかなるの?」

「実は小さい頃から、ヌイグルミを抱かせて夜の9時になると眠るようにと暗示をかけてきましたから」

「……って言うか、そんな事してたのか美鈴!?」

「無論、私以外がやっても効き目はありませんよ?」

「……ならいいか」

 まあ……これで咲夜を封じたと言うわけで
 
 怒られる心配は特に無いと言う訳だ

「よし、すぐに出発するわよ美鈴」

 私の言葉に美鈴が頷くと

 目立たない服を着込んだ私を美鈴が片手で抱えて

「行きますよ?御嬢様」

 里の方向に向かって美鈴が一気に駆け出した

 飛ぶ方が早いが、それだと誰かに目撃される可能性があるので

 こうやって走る方が周りに見つかりにくく

 早く目的地に着く事が出来るのだ

(にしても胸でかいな~)

 それに何より、美鈴の胸を顔に当てて堪能できるので役得役得

「……そろそろ、話できるかしら?」

「……そうですね、此処まで離れたのなら」

 そんな事を考えながら、紅魔館から少し離れた所で美鈴から離れて

 速度を落とした美鈴に合わせて私も駆けながら話しかける

「今日はなにか目的があるのかしら?」

「はい!お任せください」 

「ほう?頼もしいわね」

 胸をドンと叩き、自信あり気な美鈴を横目で見ながら

 何処に向かうのかを話しつつ、走る

「実は新しい屋台を何件かチェックしてまして」

「美味しいの?」

「それは大丈夫です、部下も絶賛してましたから」

「ふむ、天狗の新聞じゃないのなら信憑性は高いわね」

 明らかに人が走るスピードを超えて

 私と美鈴が月明かりの下を里に向かいながら走る

「まずはチャーシューが自慢の屋台『チャーシュー力』」

「ラリアットが得意そうね……」
 
(脂っこいのはちょっと……でも美味しそうね)


「次に麺の腰が凄く強い麺屋『馳』」
 
「裏投げが得意そうね……その次は?」

(なるほど、つまり麺が決めてのお店か……これも楽しみだわ )


「三つ目はスープが自慢のテクニシャン屋台『具麗賭夢多』」

「なにしでかすかわからないわ……その次」

(っていうかテクニシャンってどう言う意味かしら?)


「御店の親父さんが自信を持って出す豚骨と野菜と剛麺の『イチバーン!』」

「うわ、なんだか胸焼けしそうね」

(でも、是非それも食べてみたいわね)


 そんな御店の話を聞きながら、美鈴と私が走る

「ところで美鈴、その御店って……」

「はい、ミニサイズも用意してありますよ」

「パーフェクトだ美鈴」

「お褒めに預かり恐悦至極」

 私の言葉に恭しく答える美鈴を見て満足すると

「ならば、四件とも回る事にするぞ美鈴」

「いいですとも!私についてこれますか?御嬢様」

「ついて来るもなにも……貴方の方こそついてきなさい!」

 うむ、お互いに漫画に描かれていたやり取りを真似ての駄弁りあい

 咲夜だと漫画見ないから出来ないし、パチェはこういうのには乗ってくれない
 
(ああ、やっぱり美鈴とこっそり出かけるとこういうのが出来るのが楽しいわ)

 私がそう心の中で呟きながら、美鈴と笑いつつ里に向かった 
 




     ・・・




 里に向かった私達が一番目に選んだのは

「まず一件目は『イチバーン!』ですね」

「早く来ないと御店が閉まると困るものね」

 美鈴と一緒に屋台の暖簾を開けると

 私が開口一番メニューを注げた

「超人ラーメンの豚骨大盛りとミニサイズ一つずつ!」

「無論、御嬢様が大盛りで私がミニサイズですよね?」

「当然!私の胃袋はブラックホ……って違うわ!」

 御店の中で叫んだ私の言葉に美鈴がボケると

 屋台の中の人が盛大に笑って席を開けてくれた

「全く……一応私は小食なんだからね?」

「あはは、わかってますよ」 

 膨れた私に対して美鈴がにこやかな笑顔でそう告げると

「へい、超人ラーメンの特盛りとミニお待ち」

 頭が禿げた無口の店長らしき男の人も少し笑ってお皿を出してくれた

 そして、美鈴に運ばれた特盛りをみた私が絶句する

 美味しそうなスープにこれでもかと言う位のモヤシと葱

 そして、それに負けない位の太い麺

「いただきまーす♪」

 そして、それを難なく平らげていく美鈴の姿に

 暫くその姿を見てから

「嬢ちゃんも暖かい内に食べた方が美味しいぜ?」

「……そうね」

 手元に運ばれてきたミニサイズの超人ラーメンを啜り始めた

(味良し、ちょっと油がキツイみたいだけど)

 
 無事に私が完食をし終えて手を合わせようとした時だった

 私よりも先に特盛りを食べた美鈴がにやにやして声をかけてきた

「御嬢様……実はこの御店、初回を食べた後に有るルールがあるんですよ?」

「ルール?」

 美鈴がそう言って、お店の奥に書いてあるルールを指差す

 それを見た私は、御店の粋な計らいに微笑んでお皿を手に持つと

 御店のお客達も此方を見てタイミングを計ってくれていた

「では御嬢様……せーの!」

 美鈴のタイミングで私はお皿を持ち上げて御店の全員で叫んだ

『イチバーン!』

  
『当店で納得された方、是非御店の名前を叫んでください』店長





     ・・・




 草木も眠る丑三つ時、妖怪達が闊歩する時間の中

 私、レミリア・スカーレットは

「御嬢様、大丈夫ですか?」

「うぅ……た、食べ過ぎた……ゲップ」

 全てのお店を回った代償で、一人で満足に歩けない程に

 御腹を膨らませていた

「め、美鈴は……なんで……大丈夫なの?」

「美味しかったですよね!」

 私の目の前に居るのは、全ての御店で特盛りを頼み

 綺麗に汁まで平らげた化け物だった

「ば、化け物……うっぷ」

「ほらほら、無茶しないでくださいって」

 現在、里のちょっと外側で美鈴に膝枕してもらって休憩中である

「あ~……美鈴の膝枕が気持ち良い~」

「もう大丈夫そうですね」

「いや、動いたら吐くわ……」

 少しだけ嘘、一応緩やかに動く位には御腹もこなれている

「だから、もう少しだけ膝枕お願いね」

「了解しました」

 仕方ないな~と言った表情で少し困る美鈴を見て

 少しだけ罪悪感が残るが

 でも、こんな機会でもないと美鈴と月見をしながら



「いや~、でも全部美味しかったわね」

「ですよね!御嬢様はどれが気に入りましたか?」

「うぃ~……『チャーシュー力』のチャーシュー五枚重ね『力』スペシャルは圧巻だったわね」

「食べ応えありましたよね」

「……でも、『具麗賭夢多』の閃光魔術スープも刺激的だったし」

「光ってましたよね、何を原料にしてるんでしょうかね?」

「う~ん……『馳』の北斗原爆ラーメンも捨てがたい」

「あの麺の腰の強さは最高でした」

 食べたラーメンの感想を美鈴と肩の力を抜いて駄弁る事が出来ないのだ


「……そろそろ、動けますか?」

「……もうちょっと」

 少々肌寒くなってきたが、美鈴と駄弁る事が出来るこの時間をもう少しだけ楽しみながら……

「…………」

 少しずつ意識が消えていっていた





     ・・・





「……もうそろそろ時間がありませんよ?」

「……」

「……御嬢様?」 

「……」

「あ~……寝ちゃいましたか」

「……」

「仕方がありません、おぶって帰りますか……よいしょっと」

「……」

「大きくなりましたね、昔はもっと軽かったんですけど……」

「……」

「御嬢様も……お父上と同じ立派な後当主になられましたね」

「……めぃ」

「あっ?起きられましたか」

「……また……二人で……抜け出して……食べに……すぅ」

「あははっ……寝言ですか」

 美鈴の頭に浮かぶのは、庶民の味が大好きな自分の親友の姿

(本当に、お父上に似られましたね、レミリア)
 
 その姿が一瞬だけレミリアに重なるが、それを苦笑いしながら首を振り


「……さて、急いで戻らないと誰かに見つかってしまいますね」

 おぶっていたレミリアを前で抱えると

「良い夢を」

 美鈴がそう呟き、寝ているレミリアの額に優しく口をつけると

 起こさぬようにギュッと抱きしめて

 なおかつ、迅速に紅魔館に走って行った

















 後日
 
 里で大盛りラーメンを平らげた謎の親子の話が話題になるのだが

「だそうよ?美鈴お母さん」

「あはは、御嬢様と私が親子ですか」

「それも悪くないかもね」

「ふぁい?何か言いましたか御嬢様」

「別に?それよりも、次は何時食べに行くの?」

 その親子の正体は誰も知るものは居なかった
 どうも、名も無き脇役です……

 美鈴とレミリアが夜にラーメン食べに行ったら

 きっと、悪友との駄弁り合い見たいになって

 日が昇るまで馬鹿話が出来ると思う

 美咲やレミフラ、美フラとレミ咲も良いけれど……

 たまには、美レミも良いよね?


 
 さて、大ナマズ様の話とか神綺×霖之助の話とか

 隠居話とかを少しだけ考える作業に入りつつ

 明日の仕事に向けて眠る事にしようか
名も無き脇役
コメント



1.削除
ラーメンの特盛りが食べたくなってきた!
あと、伝説のイノキ屋と巨人16文は出ないんですかw
2.名前が無い程度の能力削除
貴方の美レミ久しぶりな気がするw
夜ラーメンは体に悪そうだけど抑えられない
3.こじろー削除
ちょっとラーメン食べてくr(ry
脇役さんと一条寺ラーメンめぐりしたいぜ……
4.奇声を発する程度の能力削除
ラーメン食べてくる!!
5.夏瀬削除
ラーメンが食べたくなりますね。
悪友という関係がぴったり合いますw
6.名前が無い程度の能力削除
店がラッシュの時はハルクアップするんですね、わかります。
7.名前が無い程度の能力削除
夜のラーメンはいいよね!2氏と同じく、体にはよくないんだろうけど、やめられないw
今日の夜食はラーメンで決まりだな
8.名前が無い程度の能力削除
ラーメンか・・・良いなあw
雷のライオンとトラの子供の店もありそうですねw
9.名前が無い程度の能力削除
なんという腹が減るSS。
電車内で読むとか拷問以外のなにものでもないじゃないですかー!やだー!
10.名前が無い程度の能力削除
さすがの脇役めーりん&レミリアクォリティー
個人的に、脇役さんのめーりんとレミリアの関係が好きなので楽しめました!

・・・にしても、腹減った…
11.名前が無い程度の能力削除
かなり楽しめました!
ということでラーメン食ってきます
12.葉月ヴァンホーテン削除
いいですねラーメン!
無性に食べたくなってきましたw
13.名前が無い程度の能力削除
食った後に直ぐ寝たらお嬢様太っちゃうんだぜ
ラーメンなら尚更…
14.名前が無い程度の能力削除
夜中に抜け出して大冒険とか胸が熱くなるな
企んでるお嬢様と美鈴の悪友っぷりが最高でしたw
いつまでも仲良くしな!