Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

私のお姉ちゃん ~四女、五女

2010/10/17 20:13:41
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姉妹の中で、私は末っ子。

私には、五人のお姉ちゃんがいる。

みんながみんな個性的で一緒にいれば、退屈なんてしないし寂しくない。

独りで暮らしていると、ふと会いたくなる時がある。

そんな時は里帰り。みんなの顔を思い浮かべながら。

もちろん、ママの顔も。














ユキ姉さんとマイ姉さんは私達姉妹の四女と五女。(どっちがどっちだかは分からない)
いつも二人一緒にいて、双子……みたいなものなのかな?分からないけど。
悪戯好きでよく夢子姉さんに怒られてた。
ユキ姉さんは明るくて感情的で、物凄く優しい。
マイ姉さんの為なら死ねるってぐらいマイ姉さんが好きらしい。
黒い服装なのは汚れが目立たないからって言ってたけど、埃とか砂とかの汚れはは逆に目立つよねって言ったら素で驚いてた。
マイ姉さんはぼそぼそ話すけどたまに(主にユキ姉さんに)毒舌だ。
それでも根は優しくて、やっぱりユキ姉さんの事は何よりも好きみたい。
白い服装なのは黒だと埃とか砂とかの汚れが目立つからって言ってたから、でもそれだと普通に汚れが目立つよねって言ったらユキ姉さんと同じ顔をしていた。
結局二人は似た者同士らしい。
で、そんな二人に会いに来たのだが、私の前にいる二人は私の目には逆さまに見えている。
正しくは私が逆さまなのだ。
「アリス、久しぶりだね!」
「……元気?」
「私が逆さ吊りになってるのに普通に会話するの止めてもらえる?」
何で逆さ吊りになってるかて言うと、もちろん二人の仕業なのだが。
「まさかこれにアリスが引っ掛かるとは思わなかった」
「……ドジっ子アリス」
私だって実家の庭に罠が仕掛けられているとは思わない。
普通仕掛けられて無いよね?
私のうちだけだよね?
「それで……下ろしてくれないかしら?」
「……いくら払う?」
「罠を仕掛けた張本人の癖にお金を要求しますか!?」
「冗談だって。ね、マイ?」
「……いや」
「話が噛み合ってない!」
私が言っている最中にマイ姉さんは私の足にかかっている縄を切った。おかげで頭から落ちましたとも。
「うぐぁ…………」
「ちょっ、アリス、大丈夫?マイ、駄目でしょ!」
「……妹よ、強くなれ」
マイ姉さんのせいだけどね。
「もうやだ帰りたい……」
膝を抱えて座り込む。
実家に帰ってきてるのに帰りたいなんて普通思わないよ。
「……生きてれば良い事あるよ」
「マイが言う所じゃないから!」
普段はユキ姉さんがリーダー的な役目で悪戯しているので、ボケかツッコミかで言ったらボケと思われているようだが、マイ姉さんと一緒の時はツッコミである。
二人で漫才とかしたら良いんじゃないかな?
「だいたい、姉さん達はなんでこんな罠仕掛けてたのよ?」
「これはまた今更な質問だね」
ユキ姉さんはふっと笑った。
「……今まで私達の悪戯に意味なんてあった?」
マイ姉さんもなんか格好悪く私を見る。
「……ごめん、無かったね」
「強いて言えば夢子姉さんに怒られるって事かな?」
「……それによりユキは叱られる事に快感を……」
「覚えないよ!?」
ユキ姉さんはマイ姉さんの言葉を遮って言う。
「相変わらず仲良しよね」
「おうよ!もちろん」
「……当然」
これはマイ姉さんも否定しない。
自他ともに認める仲良し。
ちょっと羨ましい。
うちはサラ姉さんとルイズ姉さんも仲良しで、夢子姉さんとママはいつも一緒にいる。
私だけ一人余り。
だからこんな関係に憧れる。
「羨ましいわね。私もこんなに仲良く出来る人がいれば……」
「え?私達じゃ駄目なの?」
ユキ姉さんの言葉に私は二人の顔を見る。
「え?」
「だから、私達とはそんなに仲良くしてなかった?」
「……あんなに可愛がったのに」
「そういう訳じゃないの。でも……」
私は姉さん達と、みんなと一緒にいた時間が少ない。
「あのね、アリスは末っ子じゃん?だからまず私達より生きてる時間が短いじゃない」
「……それは巻き返せないし、巻き返されると私達が困る」
「まあ、そうは言っても私達も夢子姉さんとかとくらべたらね……。でも、私とマイはこんなに仲良し。だから時間とかはね、関係ないんだと思うんだ」
「……大事なのは一緒にいた時間の中身。いかにして過ごしたか」
「あ、マイ、良いとこ取り……」
珍しくマイ姉さんがふふんと笑った。
「そっか……そうだね。ありがとう、ユキ姉さん、マイ姉さん」
大事なのは中身か……。
そうだ、忘れていた。
私は末っ子だから、みんな可愛がってくれていた。
姉さん達と過ごした時間は、とても充実していて、かけがえのないものだ。
「姉さんっぽかったかな?」
「……輝いて見えた?」
「うん。やっぱりみんな自慢の姉さん」
「それはそれは。姉さん冥利に尽きるよ」
ユキ姉さんは眩しいほどの笑顔を向け、マイ姉さんも小さくだが笑っている。
「……そろそろ戻る?」
「そうだね、良い事言ったら喉渇いちゃった」
二人の姉さんに続いて私は歩き出す。
最近は姉さん達の新たな一面を見たりする機会が増えたと思った。
そんな風に暢気にしていた時だった。
「マイ!罠踏んでる!」
「……やっべっ」
地面に魔法陣が現れる。
私もその中に入っていた。
と、一瞬にして体が涼しくなる。
下を見ると、服が消え去って下着姿になっていた。
姉さん達を見ると、二人も下着姿だった。
「武装解除魔法、ユキマイアレンジバージョン」
「……不覚」
ユキ姉さん、下着も黒なんだなと無駄な思考をする。
マイ姉さんはもちろん白だった。
「もう一度言うわ。相変わらずね」
「相変わらずだとも」
「……相変わらずよ」
下着姿で庭に立つ姉妹三人。
なんてシュールなんだろう。



やっぱりこれは覆せない





ユキ姉さんもマイ姉さんもあのママの娘なんだ
この後、三人を目撃した神綺様が下着パーティーだと思って服を脱ぎだしたり
鹿墨
http://haisuinozin.jugem.jp/
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
下着パーティーを詳しく!!(駄
2.名前が無い程度の能力削除
後書きまで読んで 1の感想も読んでフイタ
1の感想まで含めてオチに見えてしまったので
3.名前が無い程度の能力削除
下着!下着!!
4.名前が無い程度の能力削除
アリスの下着は黒の紐だと信じている
5.名前が無い程度の能力削除
おい、やめろ馬鹿
このSSは早くも終了ですね。
怪綺談ネタはもっと流行るべき
6.名前が無い程度の能力削除
>「……やっべっ」
なんか吹いたw
しかし下着パーティーか、神綺様ひとりで三人分の戦闘力がありそうだ