「酷いよ、魔理沙……。どうしてこんな事をするの?」
「それは勿論、アリスの事を愛してるからだぜ」
「私、初めてだったのに……」
「だから、愛してるぜ。な?」
「そんな言葉だけで、済ませる積もりなのね。嘘つき」
「いや、嘘ついてないぜ。本気でアリスを愛してる」
「出てって。 もう二度と来ないで」
「おい押すな、ちょっと待ってくれよ。まだ服を着てる最中だって」
「なあアリス、開けてくれよ」
「帰って。顔も見たくないわ」
「何だよそれ。お前この間の事、まだ怒ってんのか?」
「当然でしょ」
「おいおい、お前だって結構いい声出してたじゃねえか」
「ふざけないで!」
「そんな怖い声出すなよ、機嫌直せって」
「いいから、帰って!」
「なあアリス、もうこれで一週間になるぜ」
「……そうかもね」
「まさかお前がここまで怒るなんて、思いもしなかったぜ」
「………………」
「なあ、どうしたら許してくれるんだ?」
「……責任とって」
「え?」
「責任とってよ。私の初めてを奪ったんだから」
「おいアリス、これで一カ月だ。頼む、本当に許してくれよ」
「………………」
「お前に会えなくなって、その大切さが分ったよ。本気なんだ」
「………………」
「責任って言われてもさ、困るぜ。女同士で結婚でもすりゃいいのか?」
「………………」
「なあ、だんまりは勘弁してくれよ、アリス」
「………………」
「……(結婚でも駄目なら、私はどうしたらいいんだ?)」
「……(私に出来るのは、アリスと一緒に居てやる事ぐらいだぜ)」
「……(そう、ずっと寄り添ってやる事ぐらいしか……あれ?)」
「……(まさか、アリスが望んでるのは、そういう事なのか?)」
「おい、アリス! 聞こえるか!」
「アリスの考えている事、分かったような気がする」
「でも、こんな事……こんな大事は、私独りじゃ決められないぜ」
「霊夢に、許可を貰って来る。だからアリスは待っててくれ」
「なあ、霊夢。大事な話があるんだ」
「何よ、急に。それに珍しく真剣な表情してるじゃない」
「本当に大切な話なんだ。落ち着いて聞いてくれ」
「はいはい、どうせくだらない話でしょ」
「そんなんじゃねえよ!」
「ちょっと何なのよ、大声出して」
「……私、妖怪の魔法使いに、成ろうと思うんだ」
「はあ?」
「ずっと一緒に居たい奴が居るんだ」
「あら、そう」
「その為には、妖怪に成らないといけない。人間だと寿命が足りないんだ」
「へえ、だから?」
「許可をくれないか。その、人間を捨てて、妖怪に成るための、だ」
「話はそれだけ?」
「ああ、そうだけど……」
「ほら見て御覧なさい、やっぱりくだらない話じゃない」
「……え?」
「許可なんて大袈裟ね。魔理沙が妖怪に成っても、別に問題は無いでしょ」
「そ、そんな。れ、霊夢……お前はそれでいいのかよ」
「魔理沙が妖怪になったら、お賽銭を沢山くれる訳?」
「いや、そうじゃないけど……」
「だったら、この神社に普段たむろしている、他の妖怪連中と同じでしょ」
「そう、なのか?」
「私と魔理沙の関係は、何も変わったりしないわ。だから安心しなさい」
「ああ、良かった……本当に良かった。有り難う、霊夢」
「別に、お礼を言われる様な事ではないわ」
「へへへ、じゃあ私はもう行くぜ。待たせてる奴が居るんだ」
「はいはい。あ、そうそう魔理沙、一つ言い忘れてたわ」
「何ぜ?」
「アリスとお幸せにね」
「……ばれてたのか?」
「当然でしょ」
「おいアリス、聞いてくれ! 霊夢に許可を貰って来たぜ!」
「…………」
「私、頑張って妖怪になる。アリスとずっと一緒に居るぜ!」
「魔理沙……」
「ああ、やっとドアを開けてくれたな。顔を見るのも久しぶりで……」
「もう、いいわ。魔理沙」
「へ?」
「もう、いいの。魔理沙が誠意を見せてくれた、それだけで十分」
「十分って、何がだぜ?」
「その魔理沙の気持ちだけで十分ってことよ」
「何言ってるんだ。そんな事より、人間から妖怪に成る為の方法を教えてくれよ」
「そんなバカな事を考えるのは止めて」
「おいおい、アリスはそれを望んでたんだろ?」
「だから、もういいの。その気持ちだけでもういいの」
「訳が分らないぜ。何でだよ」
「私なんかと一緒になったら、魔理沙は幸せに成れないから」
「おいおい、急にどうしたんだよ」
「私だって、自分の事ぐらい分かってる。私は他人を幸せにする様な女じゃないわ」
「……悪いけどな、アリス。私だって、ここまで来て引き下がらないぜ」
「引き下がってよ、魔理沙。こんな女の、何処がいいの?」
「勿論、全部だぜ」
「バカ言わないで。人形ばかり作って、家に引きこもっているような根暗女よ」
「そう言う所も含めて、アリスの全部が好きなんだ!」
「嫌、離して! お願い、抱き締めないで!」
「アリス、好きだ! 愛してるんだ!」
「……本当に……本当に、私なんかでいいの? 後悔しない?」
「後悔なんかする訳ないぜ」
「私は嫉妬深いわよ。もし浮気なんかしたら、魔理沙を殺して私も死ぬかも」
「いいぜ、望む所だ。だが残念だったな、その可能性は零だぜ!」
「本当にいいのね? 魔理沙を受け入れていいのね?」
「ああ、そうさ。愛してるぜ、アリス。ずっと一緒に生きていこう」
「ああ! 魔理沙、嬉しい!」
「ああ! 魔理沙! 魔理沙あ!」
「……ねえ、ちょっと」
「魔理沙あ! まりさまりさまりさまりさまりさまりさ……」
「アーリースー、 ちょっといいかしら」
「きゃあ! 霊夢、何で私の家の中に?」
「何でって、玄関の扉が開きっ放しで、中から奇声が聞こえて来たから」
「玄関の扉が、開いていた……?」
「ねえアリス、等身大の魔理沙の人形なんか抱き締めて、何やってるの?」
「ぐはっ、あの、その、これは……」
「まだ真っ昼間なのによくやるわね。まあ、アリスの勝手だけど」
「うぐぐ……。ど、どこから聞いてたの?」
「ええと、『魔理沙が誠意を見せてくれた』のくだりからかしら」
「そうか……私、想像の中だけじゃなくて、現実でも玄関を開けちゃったのね」
「想像じゃなくて妄想でしょ」
「ち、違うわよ。これは想像で、イメージトレーニングで……」
「言い訳は結構」
「あの、霊夢。この事は、何とぞ内密に、ね?」
「誰にも言わないわよ。ただ、玄関の扉くらい閉めておきなさい」
「いや、初めは勿論閉めてたんだけど、あの、その……」
「外に丸聞こえよ? 何事かと思って心配するじゃない」
「ううっ、ごめんなさい」
「まあ、アリスの奇声が聞こえた時点で予想はしてたけど」
「……な、何を?」
「やっぱりくだらない話だったわね」
「それは勿論、アリスの事を愛してるからだぜ」
「私、初めてだったのに……」
「だから、愛してるぜ。な?」
「そんな言葉だけで、済ませる積もりなのね。嘘つき」
「いや、嘘ついてないぜ。本気でアリスを愛してる」
「出てって。 もう二度と来ないで」
「おい押すな、ちょっと待ってくれよ。まだ服を着てる最中だって」
「なあアリス、開けてくれよ」
「帰って。顔も見たくないわ」
「何だよそれ。お前この間の事、まだ怒ってんのか?」
「当然でしょ」
「おいおい、お前だって結構いい声出してたじゃねえか」
「ふざけないで!」
「そんな怖い声出すなよ、機嫌直せって」
「いいから、帰って!」
「なあアリス、もうこれで一週間になるぜ」
「……そうかもね」
「まさかお前がここまで怒るなんて、思いもしなかったぜ」
「………………」
「なあ、どうしたら許してくれるんだ?」
「……責任とって」
「え?」
「責任とってよ。私の初めてを奪ったんだから」
「おいアリス、これで一カ月だ。頼む、本当に許してくれよ」
「………………」
「お前に会えなくなって、その大切さが分ったよ。本気なんだ」
「………………」
「責任って言われてもさ、困るぜ。女同士で結婚でもすりゃいいのか?」
「………………」
「なあ、だんまりは勘弁してくれよ、アリス」
「………………」
「……(結婚でも駄目なら、私はどうしたらいいんだ?)」
「……(私に出来るのは、アリスと一緒に居てやる事ぐらいだぜ)」
「……(そう、ずっと寄り添ってやる事ぐらいしか……あれ?)」
「……(まさか、アリスが望んでるのは、そういう事なのか?)」
「おい、アリス! 聞こえるか!」
「アリスの考えている事、分かったような気がする」
「でも、こんな事……こんな大事は、私独りじゃ決められないぜ」
「霊夢に、許可を貰って来る。だからアリスは待っててくれ」
「なあ、霊夢。大事な話があるんだ」
「何よ、急に。それに珍しく真剣な表情してるじゃない」
「本当に大切な話なんだ。落ち着いて聞いてくれ」
「はいはい、どうせくだらない話でしょ」
「そんなんじゃねえよ!」
「ちょっと何なのよ、大声出して」
「……私、妖怪の魔法使いに、成ろうと思うんだ」
「はあ?」
「ずっと一緒に居たい奴が居るんだ」
「あら、そう」
「その為には、妖怪に成らないといけない。人間だと寿命が足りないんだ」
「へえ、だから?」
「許可をくれないか。その、人間を捨てて、妖怪に成るための、だ」
「話はそれだけ?」
「ああ、そうだけど……」
「ほら見て御覧なさい、やっぱりくだらない話じゃない」
「……え?」
「許可なんて大袈裟ね。魔理沙が妖怪に成っても、別に問題は無いでしょ」
「そ、そんな。れ、霊夢……お前はそれでいいのかよ」
「魔理沙が妖怪になったら、お賽銭を沢山くれる訳?」
「いや、そうじゃないけど……」
「だったら、この神社に普段たむろしている、他の妖怪連中と同じでしょ」
「そう、なのか?」
「私と魔理沙の関係は、何も変わったりしないわ。だから安心しなさい」
「ああ、良かった……本当に良かった。有り難う、霊夢」
「別に、お礼を言われる様な事ではないわ」
「へへへ、じゃあ私はもう行くぜ。待たせてる奴が居るんだ」
「はいはい。あ、そうそう魔理沙、一つ言い忘れてたわ」
「何ぜ?」
「アリスとお幸せにね」
「……ばれてたのか?」
「当然でしょ」
「おいアリス、聞いてくれ! 霊夢に許可を貰って来たぜ!」
「…………」
「私、頑張って妖怪になる。アリスとずっと一緒に居るぜ!」
「魔理沙……」
「ああ、やっとドアを開けてくれたな。顔を見るのも久しぶりで……」
「もう、いいわ。魔理沙」
「へ?」
「もう、いいの。魔理沙が誠意を見せてくれた、それだけで十分」
「十分って、何がだぜ?」
「その魔理沙の気持ちだけで十分ってことよ」
「何言ってるんだ。そんな事より、人間から妖怪に成る為の方法を教えてくれよ」
「そんなバカな事を考えるのは止めて」
「おいおい、アリスはそれを望んでたんだろ?」
「だから、もういいの。その気持ちだけでもういいの」
「訳が分らないぜ。何でだよ」
「私なんかと一緒になったら、魔理沙は幸せに成れないから」
「おいおい、急にどうしたんだよ」
「私だって、自分の事ぐらい分かってる。私は他人を幸せにする様な女じゃないわ」
「……悪いけどな、アリス。私だって、ここまで来て引き下がらないぜ」
「引き下がってよ、魔理沙。こんな女の、何処がいいの?」
「勿論、全部だぜ」
「バカ言わないで。人形ばかり作って、家に引きこもっているような根暗女よ」
「そう言う所も含めて、アリスの全部が好きなんだ!」
「嫌、離して! お願い、抱き締めないで!」
「アリス、好きだ! 愛してるんだ!」
「……本当に……本当に、私なんかでいいの? 後悔しない?」
「後悔なんかする訳ないぜ」
「私は嫉妬深いわよ。もし浮気なんかしたら、魔理沙を殺して私も死ぬかも」
「いいぜ、望む所だ。だが残念だったな、その可能性は零だぜ!」
「本当にいいのね? 魔理沙を受け入れていいのね?」
「ああ、そうさ。愛してるぜ、アリス。ずっと一緒に生きていこう」
「ああ! 魔理沙、嬉しい!」
「ああ! 魔理沙! 魔理沙あ!」
「……ねえ、ちょっと」
「魔理沙あ! まりさまりさまりさまりさまりさまりさ……」
「アーリースー、 ちょっといいかしら」
「きゃあ! 霊夢、何で私の家の中に?」
「何でって、玄関の扉が開きっ放しで、中から奇声が聞こえて来たから」
「玄関の扉が、開いていた……?」
「ねえアリス、等身大の魔理沙の人形なんか抱き締めて、何やってるの?」
「ぐはっ、あの、その、これは……」
「まだ真っ昼間なのによくやるわね。まあ、アリスの勝手だけど」
「うぐぐ……。ど、どこから聞いてたの?」
「ええと、『魔理沙が誠意を見せてくれた』のくだりからかしら」
「そうか……私、想像の中だけじゃなくて、現実でも玄関を開けちゃったのね」
「想像じゃなくて妄想でしょ」
「ち、違うわよ。これは想像で、イメージトレーニングで……」
「言い訳は結構」
「あの、霊夢。この事は、何とぞ内密に、ね?」
「誰にも言わないわよ。ただ、玄関の扉くらい閉めておきなさい」
「いや、初めは勿論閉めてたんだけど、あの、その……」
「外に丸聞こえよ? 何事かと思って心配するじゃない」
「ううっ、ごめんなさい」
「まあ、アリスの奇声が聞こえた時点で予想はしてたけど」
「……な、何を?」
「やっぱりくだらない話だったわね」
ここに吹き出しちゃったなんて恥ずかしくて言えない…
んあ?呼ばれた気がした…
これマリアリじゃないですかー!
魔理沙←アリス←霊夢
って話ですね
うはっwなんかテンション上がってきたぁ!!