「…でも二人一緒に休暇なんて久しぶりですね、はい咲夜さん」
美鈴はそう言ってバターを塗ったトーストを咲夜に渡した
「言われてみればそうね、ありがとう」
そう言って咲夜は美鈴からトーストを受け取った
「でも本当に久しぶりね、こうやって遅くに起きるなんて」
咲夜はそう言って紅茶を注ぎ時計を見た
「そうですね、十時に起きるなんて有り得ませんからね」
美鈴はそう言って時計に目をやり言った
「…それに」
美鈴は時計から目を離し咲夜に向き直り言った
「私たちまだ寝間着ですよ?」
「ありえないわよね?」
そして笑う二人
「食べましょうか」
「うん」
バターを塗ったトーストに紅茶とサラダにオムレツ、慎ましい朝食に舌鼓を打つ
「美味しいですね、この紅茶」
「でしょ?『うまいんだに』って言う名前の茶葉なのよ」
「珍しい名前ですね、何処のですか?」
「日本よ」
「へぇ~」
そう言って茶を啜る美鈴
「そう言えばこのレタスは貴方が作ったのよね」
「そうですよ、私の菜園から収穫したんです」
「調子はどうなの?菜園」
「上々です、今度は果物に挑戦してみようと思うんです」
「楽しみね」
そう言って咲夜はサラダを頬張る
「今日二人で何処か行きませんか?」
食後の紅茶を飲んでいるとき、美鈴が提案した
「何処かって何処?」
「何処かですよ、例えば映画見に行ったりとか、ピクニックに行ったりとか」
「それは良いかもね、二人で一緒に休暇なんてこの先いつになるか分からないものね」
咲夜はそう言って美鈴に賛同する
「で、咲夜さんは何処行きたいですか?」
「美鈴のお薦めとかはあるのかしら」
「里で映画がやってるんです『天子にラブソングを…』って言う名前の」
「どういう内容なの?」
「古道具屋の店主に恋をした良いとこのお嬢さんのお話なんですよ、小説は読んだことあるんで」
「…なんかありがちね」
「家の人に反対されたり身分の差を感じた店主に振られたりと結構古典的な内容でしたよ」
「他には?」
「山はそろそろ紅葉ですからね、ハイキングなんかも良いかもしれませんね」
「それも良いわね、お弁当作って景色の良いところで一緒に食べて…」
「…それで草原に寝ころぶ」
二人はそう言って笑いあった
「でもピクニックだとしたら天気は大丈夫かしら」
「そうですね、それにお嬢様達も」
二人は暫し考え込みやがて同時に言った
「じゃあ今日は…」
「…ここでのんびりしましょうか」
それが二人が行き着いた結論だった
美鈴はそう言ってバターを塗ったトーストを咲夜に渡した
「言われてみればそうね、ありがとう」
そう言って咲夜は美鈴からトーストを受け取った
「でも本当に久しぶりね、こうやって遅くに起きるなんて」
咲夜はそう言って紅茶を注ぎ時計を見た
「そうですね、十時に起きるなんて有り得ませんからね」
美鈴はそう言って時計に目をやり言った
「…それに」
美鈴は時計から目を離し咲夜に向き直り言った
「私たちまだ寝間着ですよ?」
「ありえないわよね?」
そして笑う二人
「食べましょうか」
「うん」
バターを塗ったトーストに紅茶とサラダにオムレツ、慎ましい朝食に舌鼓を打つ
「美味しいですね、この紅茶」
「でしょ?『うまいんだに』って言う名前の茶葉なのよ」
「珍しい名前ですね、何処のですか?」
「日本よ」
「へぇ~」
そう言って茶を啜る美鈴
「そう言えばこのレタスは貴方が作ったのよね」
「そうですよ、私の菜園から収穫したんです」
「調子はどうなの?菜園」
「上々です、今度は果物に挑戦してみようと思うんです」
「楽しみね」
そう言って咲夜はサラダを頬張る
「今日二人で何処か行きませんか?」
食後の紅茶を飲んでいるとき、美鈴が提案した
「何処かって何処?」
「何処かですよ、例えば映画見に行ったりとか、ピクニックに行ったりとか」
「それは良いかもね、二人で一緒に休暇なんてこの先いつになるか分からないものね」
咲夜はそう言って美鈴に賛同する
「で、咲夜さんは何処行きたいですか?」
「美鈴のお薦めとかはあるのかしら」
「里で映画がやってるんです『天子にラブソングを…』って言う名前の」
「どういう内容なの?」
「古道具屋の店主に恋をした良いとこのお嬢さんのお話なんですよ、小説は読んだことあるんで」
「…なんかありがちね」
「家の人に反対されたり身分の差を感じた店主に振られたりと結構古典的な内容でしたよ」
「他には?」
「山はそろそろ紅葉ですからね、ハイキングなんかも良いかもしれませんね」
「それも良いわね、お弁当作って景色の良いところで一緒に食べて…」
「…それで草原に寝ころぶ」
二人はそう言って笑いあった
「でもピクニックだとしたら天気は大丈夫かしら」
「そうですね、それにお嬢様達も」
二人は暫し考え込みやがて同時に言った
「じゃあ今日は…」
「…ここでのんびりしましょうか」
それが二人が行き着いた結論だった
ほのぼのしい二人の休日、ごちそうさまです。
いえいえ、そこはクライマックスシーンで天子が修道服着て歌いまくって下さると大変ありがたいのですが。
せっかくの休日を二人で何もしないでのんびり過ごすのもよいものですよね。
のんびりしてて良かったです。
それがこの二人だから…和んで和んでw