Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

またいつか~see you again~ 前編

2010/09/29 01:51:51
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CALL CALL


聞こえますか、ゼロワン、オースリー。

聴こえますか、ゼロワン、オースリー。


『レイセン』から『レイセン』へ


返答お願いします。






―――『…ハロー?レイセン』



―――『ハロー!レイセン』

































「………ふぅ」


綺麗な満月が雲間から顔をのぞかせている。

部屋の一室では兎達が例月祭で吐いた摘み食いするであろう餅に混ぜておいた薬の効果でお祭り騒ぎになっているだろう。

ちなみにてゐは行方不明、もう少ししたらひょっこり帰ってくるだろう。

「…そろそろかな」

吸血鬼達が月に行こうと画策してロケットで月に飛び手も足も出ずに帰って来てしばらく起ってからだ。

最近になって送られてくる事が無いはずの月の兎からの通信が送られてくるようになった。


『ゼロワン、オースリー(0000)』それは私のコードネームだ。

『レイセン』それも私の―いや、「元」私の名前だ。

私から私へ?それは違う

『レイセン』から『私』へなんだ。

だから分からない。

逃亡者を捕まえ罰する、それは分かる。

何故今さら?

そして何故?代わりを見つけたんじゃないのか?

他にも―――



…やっぱり私は臆病者だ。

いろんな事を考え過ぎてそれでいて何もしない、結局理由を付けて逃げようとしている。

戦争の時もそうだ、お二人様に恩もあったのにそれを裏切って…。

今も…まあ今は仕方無い。…私が言える事じゃないけど。


頭の中で響くその声は綺麗だった、無邪気だった。

だから…か分からないけど気付いたら返信していた。


―――『…ハロー?レイセン』



















「今日も訓練疲れた…」

逃げて、帰ってきて、名前を貰って、新しい居場所や仲間も出来て、…少しの罪悪感が合って。

今日も昨日も明日もいつの日かに備えて皆で訓練する。

訓練を終えて依姫様達とご飯を食べて依姫様達にお風呂でモフモフされた後は寝るまで暇な時間。

そんな時は大体外に出て空を見ている。

星はそんなに瞬かないけど空に映る少し濁った地球を見て思う。


『レイセン』のこと。


私の前のレイセン。

兵士としての素質が高く、戦争に出ていればそれなりの戦績を上げる事が出来ただろうが戦争が始まる前に逃げてしまった臆病な兎、と依姫様から聞いた。

写真も見せてもらった。

ピンと伸びた背筋、流れるような薄紫の髪、片方だけへにょりとしている耳、そして何よりも赤く赫く紅の瞳。

綺麗だと思った。ただそれだけが印象に残った。

それで話してみたいって思ったんだ。

多分これは好奇心。

今日も通信しようと地球に、『レイセン』に届くようにと通信を呼び掛ける。






電波天候、良好

波長妨害自然素子、オールクリア

微細波動、微調整完了

方向、…良し

角度、…良し

チューニング、0X0Y10X1X010Y011XY001X1X0YY101X1X10Y1XY100…オーケー





コール、コール。


聞こえますか、ゼロワン、オースリー。

聴こえますか、ゼロワン、オースリー。


返答お願いします。


聞こえますか、ゼロワン、オースリー。

聴こえますか、ゼロワン、オースリー。


『レイセン』から『レイセン』へ





―――『…ハロー?』



通じた!!

落ち着いた『レイセン』の声。

切られてしまわない内に私は緊張しながらも唾を飲み込み返信する。



―――『ハロー、始めまして、レイセン』















「こんにちは」

『…ええ、こんにちは。こっちはもう夜だけど』

「そうなんですか?こんばんは」

『…こんばんは、レイセン』

「あれ?名前って言いましたっけ?」

『自分で言ってたじゃない…レイセンからレイセンへ、って』

「…おお!」

『…天然?』

「んー、とりあえず養殖じゃありませんね」

『…で、何の用?』

「?」

『いや、「?」じゃなくて。私に用があったんじゃないの?』

「ああ、私レイセンさんと話がしたかったんです!!」

『…私と?』

「はい、いけませんだったでしょうか…?」

『いや…私逃亡者で罪人よ?貴方レイセンなんだからお二人様のペットでしょ?ばれたら大変な事になるんじゃないの?』

「…そうですね、でも」

『でも?』

「それでも貴方と話してみたかったんです」

『…そう、気をつけなさいよ』

「はい、それでレイセンさんの事何て呼べばいいですか?」

『そうね…今の名前もレイセンだからなぁ…』

「今の名前はなんていうんですか?」

『…鈴仙・優曇華院・イナバよ』

「長いですね…ウドンゲさんでいいですか?」

『ええ、それでいいわ』

「それじゃウドンゲさん、得意な事はなんですか?」

『んー、私は狂気を操る事が出来るわ、応用で他に色々』

「おお!すごいですね!私は――」


こんな感じで私は30分間程レイセンと通信していた。









「ねえ、鈴仙」

「何ですか?師匠」



「レイセン?」

「はい?依姫様」



「「最近いい事あったの?いつもより気分が良さそうだけど」」

「「いつも通りです!!」」
うどんげっしょう下巻をみて衝動的に書きたくなった。

鈴仙×レイセンはいいものだ。

儚月抄キャラ流行れ!!!
華彩神護ofぷにふに戦車:ころねーす
http://lainasu.blog101.fc2.com/
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
鈴レイ…これはそろそろ流行るべき!
2.名前が無い程度の能力削除
なぜ私は今までこれを思いつかなかったし…流行れ!!
3.削除
流行れ。むしろ貴方が流行らせてくださいお願いします。
4.名前が無い程度の能力削除
なに、前編だと? ならば流行ろうと流行るまいと続きを待たせてもらっちゃうよ?
5.投げ槍削除
なるほど鈴レイか、続きを楽しみに待ってます!
6.華彩神護.K削除
コメ返し

奇声を発する程度の能力 様
鈴レイ…良いですよね!!

2 様
王道でも隠れているモノがあるものです…。流行れ!!

唯 様
責任重大?www

4 様 
投げ槍 様

頑張ります!!
7.けやっきー削除
この発想、面白かったですw
流行れ!
8.名前が無い程度の能力削除
おお、鈴レイSSって既にあったんだ。続きも読ませていただきます。