Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

ファッション大異変

2010/09/16 01:47:27
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「あー、今日もお茶が美味しいわー」

穏やかな昼下がり、博麗霊夢は、縁側でのどかにお茶を飲んでいた。

「今日も異変無し、お賽銭も無し…と。これで三ヶ月お賽銭無しね…お金が降ってくればなぁ…」

そんなことが起こったらそれこそ大混乱であろう
そんな他愛のないことを考えながら、いつも通り、お茶を飲んでいた。

「霊夢ー、遊びにきたぜー!」

「あら、魔理…ってアンタ誰?」

「うん?私がわからないのか?これだから頭が春とか言われるんだ。」

「余計なお世話よ。…で、何よその格好は。」

「秋の新ファッションだぜ!!」

魔理沙は、普段の黒を基調とした格好ではなく、なぜか緑を基調とした格好だった。
秋だというのに緑基調、霊夢はただただ頭を抱えた。

「あー…魔理沙?アンタは普段の格好のがいいわよ?」

少なくとも今よりは全然マシであろう

「なんだよ、この格好が似合わないとでも言いたいのか?」

はい、その通りです…とは流石に言えなかった。

「いやいや、その格好だって似合ってるわよ?でも、いつもの方が似合ってるわよ?」

ナイスフォロー私!!フォローしたからお賽銭欲しいなぁ…

「むー…そうか?だが、面白みがないだろ?楽しく生きるのが私のモットーだぜ!!」

「服装でウケを狙ってどうすんのよ…」

頭痛が酷くなってきた…誰か薬を…

「あー…魔理沙ー、来たついでに永遠亭まで連れて行ってくれない?用があるのよ。」

「えー…しょうがない奴だな、なら箒に乗ってくれ。あと、後でキノコの採取を手伝ってもらうぜ?」

「あー、はいはい、わかったわかった」

「む、わかってないようだな。」

相変わらずそういうことには鋭い

「まぁ、いいじゃない。とりあえず連れて行きなさいよ。」

「なんで上から目線なのかがわからないぜ…ちゃんとつかまってるんだぜ!!」

このとき、霊夢は思った。
今日の夕飯もお茶かな…と

「なあ、霊夢、今どうでもいいこと考えなかったか?」

「気にしない気にしない。早く行きなさいよ。」















~そのころの永遠亭~

「あの~…師匠?どうなさったんですか?」

ブレザーとうさみみが特徴的な鈴仙・優曇華院・イナバその人である。

「あら、ウドンゲ、どうしたの?」

「どうしたのって…どうしたんですか!?」

会話になっていないのはご愛嬌

「どうもしてないわ、いつも通りじゃない。」

「……その格好はなんですか?」

月の民であり、通称「月の頭脳」と呼ばれる八意永琳は、全身を隠すかのように、紫色のコートを羽織っていた。
それと、サングラスに工事現場の黄色いヘルメット。どっから持ってきた。

「ふふふ…気づいたわね……これぞ、究極のファッションよ!!」

「師匠、それはファッションではなく変装です。」

最早、不審者扱いされても仕方のない格好である。
それにしても私、ナイスツッコミ!!

「そうとも言うわね。」

いや、それは師匠だけです…なんて言えるわけがなかった。

「そ…そうなんですか……てっきり別物かと…」

「変装とファッションは同じ、肝に銘じておきなさい。」

「は、はい…」

馬鹿と天才は紙一重、この言葉を考えた人にワクワク☆月の都ツアー(ポロリもあるよ!!)に招待してあげたいくらいだ。綿月姉妹の主催だから私にはなんの関係もありません。




「はぁ…いつも変な師匠が更に変になっちゃったぁ……」

一生のうちで、これほど大きなため息をつくことは二度と無いであろう。
そうこうしていると、玄関の方から声が聞こえてきた。

「おーい!!私だー!!誰もいないなら盗んでいくぜー!!」

間違いなく白黒の魔法使いであろう。

「はいはい、今行くわ…って何よその格好は!!」

「秋の新ファッションだぜ?」

頭のネジが外れた人がもう一人来ちゃったよ…

「で、何の用?できれば早いところ帰ってもらいたいのだけれど。」

頭痛が増えるからね。

「何だよ、つれない奴だな。今回用があるのは霊夢だ私は付き添いだぜ。」

「ああ…そう……付き添いで頭痛を増やさないで欲しいわ…」

「まあ、そう言うな。霊夢ー、居たぞー」

霊夢までこんなんだったら…逃げよう
これ以上不審者が増えたら私の身が持たないわ…

「ああ、いたのね、お邪魔するわね。あれ?貴女だけ?永琳はどうしたの?」

「よかった…貴女は大丈夫みたいね……師匠は星になったわ…」

霊夢がまともだったので嬉しさ半分、疲れたから早く帰って欲しいという気持ち半分だった。

「ああ、永琳も魔理沙みたいな感じ?」

「ええ…魔理沙以上におかしかったわ…」

紫のコートに、サングラス、挙句の果てには工事現場のヘルメット
これをおかしいと言わずになんと言うか

「そう…頭痛薬もらいに来たのだけど…」

「薬くらいなら出せるわ、少し待ってて。」



(えーっと、頭痛薬、頭痛薬……胡蝶夢蘭ナイトメアに国士無双Ω…どんな薬よ…………これ、蓬莱の薬じゃない…なんであるのよ…………今度はポーション、効くのかしら…)

そうこうしてるうちに、いくつか候補が挙がった。

一つ目、ポーション:もしかしたら効くかも。面白半分
二つ目、バファリン:半分は優しさでできている。両方ともちゃんとした薬で作って欲しい。
三つ目、世界樹の葉:葉っぱ。別によみがえらせたりとかはできない
四つ目、ドラゴンボール:七つ集めれば頭痛なおせるしね

どれもこれもアレな気がするが気にしない方針で


「お待たせ、どれがいい?」

「なんで選ばせるのよ…」

「よくわかんないのよ、自己責任ってことでいいわよね?」

「よくないわよ!!」

だってわからないものは仕方ない

「とにかく、選んでもらわないと困るのよ」

「仕方ないわね…なら、ポーションにするわ」

ある意味、一番楽しみだ。

「ポーションね、はい、どうぞ。早速、飲んだら?」

「ん、ありがとう。そうね、そうさせてもらうわ」

そう言って、栓抜きでコルクを抜いた。
なんでコルクなんだろ

「……どう?」

「…………あら?頭痛が和らいだわ。150くらい回復した感じよ」

幻想入りしたポーションは万能だなぁ…

「そう、なら良かったわ。…ところで、魔理沙はなんであんな格好に?」

「それは私が聞きたいわ…いきなりあの格好で来たのよ。」

「私も同じような感じ、朝からあの格好になってたのよ…心臓に悪いわ……」

「これは…異変かもしれないわね……」

「…そうかもしれないわね…他のところも見に行ってみる?」

「ええ、そうしましょう。まずは…紅魔館からにしましょう。」

なんか大変なことになってきたなぁ…
鈴仙は自分の運の無さに涙が出そうだった。










~そのころの紅魔館~

「さ、咲夜?ど、どうしたのかしら?」

吸血鬼であり、運命を操る能力を持つ。カリスマやネーミングセンスはご愛嬌な夜の女王、レミリア・スカーレットは、度肝を抜かれていた。

「何でございましょう?」

「何って…格好よ格好!!どうしたのよ!!」

「これですか?これは、最強の装備ですが…」

完全で瀟洒な従者と言われる、十六夜咲夜は、普段どおりだった。……服装を除いては。
メイド服はそのままで、頭にうさみみ、ねこみみ、いぬみみが付いていて、尻尾も、兎の尻尾、猫の尻尾、犬の尻尾と、三種類用意されていた。

「いい、咲夜、確かにうさみみとか、ねこみみとかは最強よ。でも、全て足したら最早キメラだわ。」

あまりにも正体不明すぎる。
そこ、ぬえのことを思い浮かべるな。

「しかしお嬢様、これが最強だと聞きましたので…」

「誰が言ったのよ。」

決めた、言ったやつ倒そう
私の咲夜に変なこと吹き込んだやつは許さない。
私の咲夜、変なところはないわね

「えっと…確か、名も無きゆかりん☆ミ…と名乗ってましたが……☆ミが重要だと言ってました……おそらく偽名かと。」

こんなセンスの無い偽名は聞いたことが無い
私なら、私のことを、大魔王レミリアと呼ぶわ
ふふふ…完璧ね。うん、完璧

「あのスキマ妖怪ね、わかったわ、とりあえず貴女は普段の格好に戻りなさい。」

「はい、かしこまりました。」

「あ、やっぱり、猫耳と猫の尻尾は外さないで付けていなさい」

「は、はあ、かしこまりました。」

やっぱり猫が好きだね
うん、カリスマ、私カリスマ

「さて、スキマ妖怪を退治に行こうかねぇ…」

意気込んで、門にいくと、霊夢といつぞやの月兎がやってきた。

「あら、レミリアじゃない。お出かけかしら?」

「えぇ、少し懲らしめにね」

「懲らしめるって…誰を?」

「スキマよ、スキマ、あいつが私の咲夜に変なこと吹き込んだのよ。」

とりあえずボコボコにしないと気がすまないわ…

「成る程ね…私も行くわ。多分、犯人だろうし」

「あら、足手まといにならないかしらね?」

「大丈夫よ」

「あの~…なら私も「「アンタは来なくていい」」…すいません……」

「とりあえず行くわよ。霊夢」

「はいはい、言われなくても行くわよ」

「あ、そうそう、そこの月兎、他に被害が出てないか確認してくれるかしら?」

「は、はぁ、わかりました」

「よろしい、行くわよ、霊夢…ってもう居ないわね」



「うぅ…私は役立たずなのかなぁ……」

一人残された鈴仙は、重い足取りで各地に向かった。

















~マヨヒガ~

「さて、着いたわね。どうすんのよ」

「とりあえず、白状させるのよ。逃がしちゃ駄目よ?」

マヨヒガにたどり着いた二人は、家の前でうろうろしながら話し合っていた。
隠れたらどうだろうか

「いきなり入り口を破壊して奇襲を仕掛けても面白いかもしれないわ」

「レミリア、紫を本気で怒らせたらどうなるかわからないわ、ここは慎重に「ハァーイ、ごきげんよう、お二人さん」バレバレじゃない……」

「くっ…馬鹿な…っ」

家の前で普通の声で隠れもせずに堂々としゃべってたらバレるに決まっている

「あら、二人とも穏やかじゃないわね、何かあった…へぶっ!!」

紫はレミリアに殴られた。
まぁ、紫が悪いから同情はしないけど

「いたた…急に何するのよ!!」

「咲夜に変なことを植えつけた罪、その身をもって味わえ!!」

なんか激しい戦いになりそうなので、霊夢はとりあえず隠れた。
賢明である





~三十分後くらい~

「…これで懲りたかしら?」

「はい…ふざけるのはやめます…すいませんでした……」

紫は、外の世界の最新ファッションだと偽って、嘘の情報を流して、それと同時に、それを信じさせる術をかけたらしい。
全く持って手の込んだ悪戯である

「とりあえず、術を解きなさい」

「もう解いたわよぉ…もういいでしょぉ…」

「まあ、今回はこれくらいにしてあげるわ」

霊夢は、安堵したような、少し残念なような気持ちだった。
これが続けば、面白くはなったであろう。
異変だからしかたないけどね

「じゃあ、私は帰るわね、紫のおかげで疲れたわ…」

「あら、霊夢、スキマで送りましょうか?」

「いいわよ、自分で帰れるわ」

「そう、なら気をつけて、最も、貴女が襲われることなんて無いでしょうけど」










~博麗神社~

「ふぅ~…疲れたぁ…」

霊夢は、布団に包まっていた。

「でも…まぁ…楽しかった…かな?」

今日のことを思い出しただけで、思わず笑みがこぼれた。

「こんな生活がいつまでも続けばいいな…」

そんな願いを持ちながら、霊夢は深い眠りへと落ちた。









~翌日、永遠亭にて~

昨日の異変は、ファッション大異変という名前になった。
レミリアの提案した、スキマ妖怪ファッションセンス大異変という名前は却下となった。

「あ、霊夢じゃない、昨日、あの後大変だったのよ!!」

「どうしたのよ」

彼女の話によると、チルノが着ぐるみを着ていたり、早苗が学ランだったり、さとりとこいしがペアルックで、それを見ていたパルスィは、サンバの衣装だった。さらに、白蓮が制服を着ていて、鈴仙は思わず、「無理はなさらない方が」と言ってしまって南無三させられそうになったなどなど、面白そうなものばかりだった。

「これは凄いわね……」

「でしょう?全部見て回った私の身にもなって欲しいわ…」

「…でも、楽しそうに見えるわよ?」

「…楽しいのかもね、こんな日常が。みんな馬鹿やって、疲れるけど……今が好き、いつまでも続けばいいなぁ…」

「奇遇ね、私も同じよ」

「……そう」

永遠なんか無いことはわかっている。
だが、続いて欲しい。
叶わないとわかっていても…
私たちはそれを…それだけを願う

「さて、今日はどんな一日になるかしらね。」
初投稿となります。とらんぷですm(_ _)m

わからないことが多いので、アドバイスがいただけると幸いです。

最後に、つたない文章ですが、読んでくださった皆様、ありがとうございました。
とらんぷ
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
これぞ正しく幻想郷!
2.名前が無い程度の能力削除
ひじりん、無理はなさらないh(ピチューン

>胡蝶夢蘭ナイトメア
蘭→丸
3.名前が無い程度の能力削除
とりあえず誰かパルスィを絵にしてくれませんかね
4.名前が無い程度の能力削除
いでよ神龍!! 俺の頭痛を治してくれ!!

私は最強装備の咲夜さんを希望。
5.名前が無い程度の能力削除
つ[ウラカンポー]
なんかほのぼのしてていいなぁ。
幽々子たちはこのときどうなってたんだろうか。
6.名前が無い程度の能力削除
白蓮・・・無茶しやgt
7.けやっきー削除
何で、何で良い話っぽく終わってるんだろう…ww
ともあれ、私は制服姿の白蓮さんを希望します。
8.名前が無い程度の能力削除
イイハナシダッタノカナー
でも面白かったです。

>ワクワク☆月の都ツアー(ポロリもあるよ!!)
姉(豊かの海)の方か妹(静かの海)の方か、さあどっちだ。