マーガトロイド邸にて
「ふあぁぁぁぁあ。」
目の前に座って本を読んでいる魔理沙が大きな欠伸をする。
時計の針を見るともう11時をまわっていた。
「そろそろ寝ましょうか。」
「ん……もうちょっと…………」
こくん、こくんと頭を揺らしながら、それでも早くこの魔導書を読み解こうと頑張っている。
そんな魔理沙の姿が微笑ましく見える。
でも無理をして本の内容を頭に入れようとするのはあまり好ましい事とは言えない。
魔法使いとして勉強熱心なのは良いことだと思うんだけどね。
私は椅子から立ち上がって魔理沙の隣から声をかける。
「ほら、もう眠いんでしょ?そんな状態じゃ本の内容も頭に入ってこないわ。」
「……まだ……ねむくないぜ……」
様子を見れば嘘をついているのは一発でわかる。ほんとしょうがない子。
「今日はおしまい。続きは明日読めばいいじゃない。」
「だからまだ…………あ」
私は魔理沙を後ろから抱きしめる。
「もぅ、私は魔理沙と一緒に寝たいのよ。」
少し間をおいてこっちを振り向いた魔理沙の顔は耳まで真っ赤になっていた。
「アリス……」
思った通りの反応。でもその表情が予想以上に可愛かったせいで
コッチの顔まで赤くなっていく。
それを魔理沙に悟られないように落ち着いた口調で
「ね、一緒に寝ましょう。」
と一言。
「…………うん。」
と小さく返事をする魔理沙。本の間にしおりを挟みパタンと本を閉じる。
「良い子。」
椅子から立ち上がる魔理沙の頭を撫でる。
恥ずかしそうに顔を逸らそうとする魔理沙の頬に手を添えて
ちゅっ
「ん……」
気がついたら私は魔理沙の唇を奪っていた。
「ぷは…………」
唇を離したあと、しばしの沈黙。
やがて魔理沙が力が抜けたように私の胸にもたれかかってきた。
「こういうことは……いきなりされても困るんだぜ……」
「ごめんごめん。魔理沙が可愛かったからつい……」
魔理沙を抱きしめて優しく髪を撫でる。
柔らかくてふわふわしてて、撫でている側も気持ち良い。
ずっとこうしていたくなる。
「……アリスのえっち」
悪態をつきながらも、その口調は心地良さそう。
でもそろそろ魔理沙の眠気も限界に近いみたい。
「さ、そろそろ寝ましょうか。」
「うん……。あ、でもさ」
「どうしたの?」
「もう少し……こうしててもいいんだぜ……。」
「甘えんぼさんなんだから。」
「……ありすがいけないんだぜ。」
結局魔理沙の眠気も限界に達してしまったみたいで
胸元からすうすうと寝息が聞こえてきた。
「……立ったまま寝るなんて器用な子」
眠っている魔理沙にもう一度キスをする。
私は魔理沙を抱っこして寝室へと連れていった。
バカヤロウ!!もっとマリアリを書いていいんだ! いや書くんだ!!
これからもたくさん書いてくださいね、楽しみにしています。
ああ、もう可愛いなバカヤロウ!!
もっとやりたまえ。