< とってもかっこよくバトルする妖精達の図 >
「永遠のライヴァル、氷の妖精チルノ! 今日こそ絶対に勝つ!!」
「あたいに勝とうなんて10万億年早いわ! 今日も凍らせてあげるから覚悟することねリグル!!」
「いくぞぉぉ! 弾幕バトル……」
「遊戯……」
「「開始ィィィィィィ!!!」」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
弾幕バトォル!
それは、己が魂のぶつけ合いである。
弾幕バトォル!
それは、少女達の生きる証し。
弾幕バトォル!
それは、幻想郷そのものの象徴である!
弾幕バトルをする少女達……その者達を弾幕少女 と、人は呼んだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
大きな湖の上で、戦いが行われていた。
方や蒼き氷の妖精、チルノ。
方や若き蟲の女王、リグル。
時に戦友 として戦い、時に信頼なる友 として戦う。
そして今日も、二人の若き炎がぶつかりあっていた。
「くうっ……今のはグレイズが深かったか」
「ほらほらリグル、止まっている暇はないよ。次の弾幕飛んでけぇ!」
チルノの放った弾幕が広がりながらも、一直線に飛んでいく。
弾幕のわずかな隙間、その隙間を縫うようにリグルは避けていた。
しかしチルノの放った弾幕は高密度である。
掠った 弾が、容赦なリグルの服を破いていった。
その破れた跡から、白い陶磁器のような肌に痛々しく赤い線が走っているのが見え隠れしている。
「この服気に入っていたのに……もう怒ったぞ!」
リグルが懐から一枚のカードを取り出した。
カードには多数の虫たちが蠢いているような絵が描かれている。
そのカードを頭上に掲げながら、リグルは湖中に透き通る声で叫んだ。
「スペルオン!!蠢く忠実なる僕たち !」
宣言と同時にカードから光が漏れる。
その光は待ってましたと言わんばかりに、リグルの周りを包み込む。
リグルに当たりかけていた弾幕が、まるで力を吸い取られるかのように、ふっと消えた。
そしてその代わりに出現したモノがあった。
蟲だ。
女王であるリグルに傅くかのように。
五分の魂をすべて女王に差し出すように。
「いけ蟲達。チルノに取り付き、あの奇麗な羽をかじりとってしまえ!」
蟲達が弾幕と化し、チルノへと飛んでいく。
蟲が苦手とする冷気をもろともせず、主人の命令のままに。
広げられた弾幕は花火のように空を覆い尽くした。
空が緑に染まる。
今、空は全てリグルのものであった。
だが……
「甘いよリグル。里で大人気のいちご大福くらい甘ぁぁぁぁい!!」
「な、なに!?」
「あたいは氷の妖精。むしろ氷そのもの」
スカートの中から取り出されたカード。
氷の粒子が描かれたカードを、チルノは額に当て叫んだ。
「スペルオン!時をも凍らせる無限の温度 ……どんな者でもあたいに触れれば……こおりゅ」
チルノに襲いかかっていた蟲が当たる瞬間。
蟲が、砕けた。
体の真から凍らされ、粉々になって湖へと落ちて行った。
「だ、弾幕を凍らせるなんて卑怯だぞ! あと最後のセリフ噛んだだろう?」
「か、噛んでない! あたいはさいきょうだから絶対に噛まない!!」
「ならもう一度言ってみなよ」
「むぅ! 凍符「パーフェクトフリーズ」……どんな者でもあたいに触れればこおりゅ!……こ・お・る!!」
「あはははははは!! やめてもう笑い死んじゃう」
本気で大笑いするリグルに、チルノはビームを一発放ちゅ……放つ。
腹を抱えているリグルはそれに気がつかず、当たってしまう、その時、ビームがはじけ飛んだ。
冷気が漂うなか、出されていたのは一枚のカード。
切り札と呼ばれるソレは、チルノの冷気をも吹き飛ばしたのだ。
リグルが出しているカード。そこには「B」の文字が書かれていた。
「危なかった。さすがチルノ、油断も隙もないね」
「まさか、食らい……ボム……っ!?」
肯定も否定もせず、リグルはもう一枚のカードを取り出し宣言した。
「折り重なる蟲の墓。その真髄を怒りと謡うならば、私は受取ろう。愛する友の為に」
「そ、その技はまさか……」
「蟲の女王が最終奥義、発動 !! 冬月草に群がる蟲~蛍の光~ !!」
~~~~~~~~~
眩い光が全てを覆い尽くした。
そしてその痕に残ったものは、波打つ水面と、そこに浮かぶ一人の妖精。
仰向けに見上げる空には、リグルが息を切らせて空を飛んでいた。
「あーーーーまーけーたー!!」
「はぁはぁ……勝った……」
カードが粉々に砕け散る。と同時に、リグルも落ちた。
湖にさらに大きな波が立ち、終わりの音が山彦のように響いた。
「りぐるーだいじょーぶー?」
「……大丈夫じゃない。服もぼろぼろだし、もう指一本動かせないくらいに疲れた」
「あたいも……でも」
「うん?」
「たのしかったね」
「……うん」
ぷかぷかと浮かぶ二人の顔には、笑顔が浮かんでいた。
「おーーーいチルノちゃーーーん!」
遠くんぼ岸辺から、女の子の声が聞こえてきた。
ひっしに羽を羽ばたかせながらゆっくりと、近づいてくる。
「あ、大ちゃんだ。やっほー!!」
「はぁ……元気だなぁチルノは」
「あたいはさいきょーだからね!!」
「疲れることも分からないくらいに、バカなんだろうか?」
そうつぶやいたリグルも、不思議と力がわいてきた。
チルノを見ているだけで、今までにない力が出てくるのだ。
恋する乙女のように、心臓が高鳴って、まだまだ遊べると脳が告げる。
あとは、飛び立つだけだ。
「いくよリグル! 今日は遊びつくそう!!」
「あぁ、ぶっ倒れるまでね!」
「じゃぁまずは……」
「大妖精に水ぶっかけゲームだぁ!」
がっしりと腕を組んで笑う二人の弾幕少女。
お互いのカをいっぱいに感じ、目標を迎え撃つ。
目的は一つ。
今日という日を楽しむこと!!
「いくよ、親友にして大いなる妖怪 !!」
「準備はOKさ。いつでも駆け抜けられるよ戦友にして最強の妖精 !!」
「え?え? きゃぁぁつめたいーーーーー泣声 ぁぁぁあああ!!」
まだまだ一日は始まったばかりである。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
別の日。
またチルノ、リグルが争っていた。
前回と違うのは、その場に大妖精がいること。
そして、大妖精が必死に叫んでいることである。
「やめて! 私の為に争わないで!!」
「大ちゃん……邪魔しないで」
「これは乙女と乙女の弾幕バトル なんだ。もう……誰にも止められないんだ!!」
「そんな……」
「いくよ蟲の女王 、雄叫び アアアアアアア!!」
「来い、氷の女王 !! 咆哮 オォォォォォオオオオオオ!!」」
「いやぁぁぁあああああげほっげほっ!! の、のどがぁぁ……もう叫べないかも」
ぶつかり合う乙女と乙女のやわ肌。
右の頬を殴られれば、左の頬を殴る。
胸倉を掴まれれば、頭突きで返す。
服を破られたら、パンツを脱がす。
そんなやり取りが、今日も続く。
でも泥に塗れながらも、そこには笑顔があった。
あざなんか一日できえる。
でも楽しい思い出は一生消えない。
彼女たちはそのことを、すでに知っているのだろう。
今日も幻想郷は平和であることを。
「永遠のライヴァル、氷の妖精チルノ! 今日こそ絶対に勝つ!!」
「あたいに勝とうなんて10万億年早いわ! 今日も凍らせてあげるから覚悟することねリグル!!」
「いくぞぉぉ! 弾幕バトル……」
「遊戯……」
「「開始ィィィィィィ!!!」」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
弾幕バトォル!
それは、己が魂のぶつけ合いである。
弾幕バトォル!
それは、少女達の生きる証し。
弾幕バトォル!
それは、幻想郷そのものの象徴である!
弾幕バトルをする少女達……その者達を
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
大きな湖の上で、戦いが行われていた。
方や蒼き氷の妖精、チルノ。
方や若き蟲の女王、リグル。
時に
そして今日も、二人の若き炎がぶつかりあっていた。
「くうっ……今のはグレイズが深かったか」
「ほらほらリグル、止まっている暇はないよ。次の弾幕飛んでけぇ!」
チルノの放った弾幕が広がりながらも、一直線に飛んでいく。
弾幕のわずかな隙間、その隙間を縫うようにリグルは避けていた。
しかしチルノの放った弾幕は高密度である。
その破れた跡から、白い陶磁器のような肌に痛々しく赤い線が走っているのが見え隠れしている。
「この服気に入っていたのに……もう怒ったぞ!」
リグルが懐から一枚のカードを取り出した。
カードには多数の虫たちが蠢いているような絵が描かれている。
そのカードを頭上に掲げながら、リグルは湖中に透き通る声で叫んだ。
「スペルオン!!
宣言と同時にカードから光が漏れる。
その光は待ってましたと言わんばかりに、リグルの周りを包み込む。
リグルに当たりかけていた弾幕が、まるで力を吸い取られるかのように、ふっと消えた。
そしてその代わりに出現したモノがあった。
蟲だ。
女王であるリグルに傅くかのように。
五分の魂をすべて女王に差し出すように。
「いけ蟲達。チルノに取り付き、あの奇麗な羽をかじりとってしまえ!」
蟲達が弾幕と化し、チルノへと飛んでいく。
蟲が苦手とする冷気をもろともせず、主人の命令のままに。
広げられた弾幕は花火のように空を覆い尽くした。
空が緑に染まる。
今、空は全てリグルのものであった。
だが……
「甘いよリグル。里で大人気のいちご大福くらい甘ぁぁぁぁい!!」
「な、なに!?」
「あたいは氷の妖精。むしろ氷そのもの」
スカートの中から取り出されたカード。
氷の粒子が描かれたカードを、チルノは額に当て叫んだ。
「スペルオン!
チルノに襲いかかっていた蟲が当たる瞬間。
蟲が、砕けた。
体の真から凍らされ、粉々になって湖へと落ちて行った。
「だ、弾幕を凍らせるなんて卑怯だぞ! あと最後のセリフ噛んだだろう?」
「か、噛んでない! あたいはさいきょうだから絶対に噛まない!!」
「ならもう一度言ってみなよ」
「むぅ! 凍符「パーフェクトフリーズ」……どんな者でもあたいに触れればこおりゅ!……こ・お・る!!」
「あはははははは!! やめてもう笑い死んじゃう」
本気で大笑いするリグルに、チルノはビームを一発放ちゅ……放つ。
腹を抱えているリグルはそれに気がつかず、当たってしまう、その時、ビームがはじけ飛んだ。
冷気が漂うなか、出されていたのは一枚のカード。
切り札と呼ばれるソレは、チルノの冷気をも吹き飛ばしたのだ。
リグルが出しているカード。そこには「B」の文字が書かれていた。
「危なかった。さすがチルノ、油断も隙もないね」
「まさか、食らい……ボム……っ!?」
肯定も否定もせず、リグルはもう一枚のカードを取り出し宣言した。
「折り重なる蟲の墓。その真髄を怒りと謡うならば、私は受取ろう。愛する友の為に」
「そ、その技はまさか……」
「
~~~~~~~~~
眩い光が全てを覆い尽くした。
そしてその痕に残ったものは、波打つ水面と、そこに浮かぶ一人の妖精。
仰向けに見上げる空には、リグルが息を切らせて空を飛んでいた。
「あーーーーまーけーたー!!」
「はぁはぁ……勝った……」
カードが粉々に砕け散る。と同時に、リグルも落ちた。
湖にさらに大きな波が立ち、終わりの音が山彦のように響いた。
「りぐるーだいじょーぶー?」
「……大丈夫じゃない。服もぼろぼろだし、もう指一本動かせないくらいに疲れた」
「あたいも……でも」
「うん?」
「たのしかったね」
「……うん」
ぷかぷかと浮かぶ二人の顔には、笑顔が浮かんでいた。
「おーーーいチルノちゃーーーん!」
遠くんぼ岸辺から、女の子の声が聞こえてきた。
ひっしに羽を羽ばたかせながらゆっくりと、近づいてくる。
「あ、大ちゃんだ。やっほー!!」
「はぁ……元気だなぁチルノは」
「あたいはさいきょーだからね!!」
「疲れることも分からないくらいに、バカなんだろうか?」
そうつぶやいたリグルも、不思議と力がわいてきた。
チルノを見ているだけで、今までにない力が出てくるのだ。
恋する乙女のように、心臓が高鳴って、まだまだ遊べると脳が告げる。
あとは、飛び立つだけだ。
「いくよリグル! 今日は遊びつくそう!!」
「あぁ、ぶっ倒れるまでね!」
「じゃぁまずは……」
「大妖精に水ぶっかけゲームだぁ!」
がっしりと腕を組んで笑う二人の弾幕少女。
お互いのカをいっぱいに感じ、目標を迎え撃つ。
目的は一つ。
今日という日を楽しむこと!!
「いくよ、
「準備はOKさ。いつでも駆け抜けられるよ
「え?え? きゃぁぁつめたいーーーーー
まだまだ一日は始まったばかりである。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
別の日。
またチルノ、リグルが争っていた。
前回と違うのは、その場に大妖精がいること。
そして、大妖精が必死に叫んでいることである。
「やめて! 私の為に争わないで!!」
「大ちゃん……邪魔しないで」
「これは乙女と乙女の
「そんな……」
「いくよ
「来い、
「いやぁぁぁあああああげほっげほっ!! の、のどがぁぁ……もう叫べないかも」
ぶつかり合う乙女と乙女のやわ肌。
右の頬を殴られれば、左の頬を殴る。
胸倉を掴まれれば、頭突きで返す。
服を破られたら、パンツを脱がす。
そんなやり取りが、今日も続く。
でも泥に塗れながらも、そこには笑顔があった。
あざなんか一日できえる。
でも楽しい思い出は一生消えない。
彼女たちはそのことを、すでに知っているのだろう。
今日も幻想郷は平和であることを。
うん、なんか燃えた。あと、あとがきww
そうだ、もっとやれ!
そしてどう見ても冒頭がカブトボーグに見えてしまうのであった
熱き魂を解き放て!
そして数年後に泣くんだw
>けやっきー様
パンツを脱がされたら、おっとこの続きはwebで。
ふとんしこう、な?
>奇声様
早苗「魅羅苦流腐琉鬱(ミラクルフルーツ)だこらぁ!」とかもあr(ry
>4様
ボーグバトォル!!
むしろ、カブトバトォル!
バーバリカンタカサキいいよね、うんうん