「何はともあれ分け前は五分五分。あなたの師匠によろしくね。」
竹林にて
「ねえ、てゐ。」
「どしたの鈴仙?」
「宴会で誰かから、魔理沙さんと違ってアリスさんは魔法の研究に茸を使わないって聞いたことがあるんだけど」
「それがどうかしたの?」
「それなのにやけにあの茸には詳しいなぁって。アリスさんアレ何に使うんだろ?」
「そりゃ使い道なんて色々あるわよ。まぁ、あの人形師の場合、考えられるのは一つだけどね。」
「え?なになに?何か知ってるの?」
「…………鈴仙はお子ちゃまだな~。」
「な!なんですって!?あ、てゐ待ちなさい!」
マーガトロイド邸にて
「「いただきます」」
「なぁアリス。」
「なに魔理沙?」
「時々思うんだけどさ、おまえたまにこうやって和食作ってくれるよな。なんでだ?」
「……たまにはいいじゃない。それにあなたが教えてくれた美味しい茸はお味噌汁で食べるのが一番美味しいのよ。」
「まぁ、そうだけどな。……ずずっ……うんおいしい。」
「でしょ?」
「なぁ、その茸どこに群生してるんだ?どこ探しても中々見つからないんだ。」
「ふふふ。ヒミツ」
「アリスのケチ……それに、まだ探索してない区画には変な結界みたいなのが張られてる場所があってさ……」
「いいじゃない。私がわざわざ採ってきてあげるんだから。」
「……そりゃそうだけど、蒐集家としてのプライドがな……。」
「んーもうちょっと。あなたが強くなったらね。あ」
「なんだよそれ……わっ」
ぺろっ
「ご飯粒。ほっぺについてる。」
「~~~~~~!!」
「ふふふ。子供なんだから。」
「おまえはっ!すぐそういう事を!」
「いや?」
「ふぇ……!?あーそんなこと……ないぜ……あ!ちがっ……」
「よしよし。なでなで」
「あぅ……子供扱いして……。」
…………あそこはまだあなたには危険な場所だから。
もう少し強くなったら、この茸の場所も教えてあげる。
「えっ……アリス?今なんて?」
「何にも。ところで魔理沙。」
「ん?」
「おかわりは?」
「あ、ほしいぜ。」
「はいどうぞ。」
アリマリだー!アリマリだー!
素晴らしいマリアリでした!!
いいですよね、茸のお味噌汁。