「医者とかけましてぇ、教師とときます!」
「その、心は!?」
「どちらも先生」
……うわあ。
がくぅ。大袈裟なくらいに鈴仙は拍子抜けしてうなだれた。
しかしすぐにぴょんと頭を上げる。きらきらと目を輝かせている。何か考えてる
、絶対考えてる。おおよそ変なことなんだろうなあと、てゐは内心でため息をつ
いた。
「なにさ」
「ねえっ、わたしとといて、てゐとかけますっ」
「………その心は?」
たっぷり時間を置いて鈴仙は言い放った。
「うさぎ!」
「あほか」
鋭いてゐのツッコミ。
渾身の一発だったらしく鈴仙の落ち込みようはひどい。黒い空気を纏っているみ
たいで、重たくも感じる。
そんな空気を裂くように凛と、輝夜の一声。
「……てゐと鈴仙とかきまして、山の神様二柱とときます」
「その心は?」
思わず鈴仙は合いの手を入れてしまう。その横でてゐはごくり、と唾を飲んだ。
「夫婦漫才」
てゐは凄い勢いで顔を逸らした。耳の先が赤い。鈴仙は呆けている。茹だったタ
コみたいに真っ赤になって夫婦、夫婦とうわごとを呟く。
輝夜は輝夜であらあらうふふとか微笑してどこかへ行ってしまった。
残された二羽は顔を見合わせようにも変に意識してしまい不自然に視線を逸らし
たまま。
(私と鈴仙がめおと……だって……!?)
(うそうそてゐとわたしってそんなふうに見えて……めおと…夫婦!?)
考えていることは同じだった。
しばらくの沈黙のあと、切りだしたのはてゐだった。
「ねえ、鈴仙」
「はひぃっ」
びくっと鈴仙の身体が跳ねる。間抜けた声が出てしまって、鈴仙はますます顔を
赤らめた。
てゐの喉が動く。淡い桜色の唇が、動く。
「私たち、結婚しよっか」
「……うん」
苦節ン十年。てゐの口からやっと、欲しかった言葉を聞けて、鈴仙は喜びに密か
に涙をこぼした。
襖の後ろ。人影二つ。
「やっとくっついたわね」
「あら輝夜橋渡しをしたの?」
「私にかかればこれくらい」
「ふふ、じゃあ私の出番ね」
「夜に使う薬はまだ早いから」
「あら残念」
残念、て使う気だったのかこのマッドサイエンティスト。展開を読みなさいよ。
輝夜は最大限の冷ややかな視線を従者に送る。
対する永琳。何故かびくびくと震えている。心なしか顔が赤い。息も荒い。
「輝夜…もっと……!その視線いい、良いわ…」
「うわっもうダメだわ永琳あなた末期ね」
「私は万年輝夜病末期よ!」
そう堂々と宣いますかこの従者は。
ホントにこの従者どうにかしなきゃ。
明日の我が身が真面目に危ない。
輝夜は恍惚とした永琳の目を見てそう思ったのだった。
「あの二人に使えないなら貴女に使いましょう」
「ええ!?ナニその謎展開読めてたけど!ていうか携帯しないでそんな危ない薬」
「ああっ抵抗されるとそそられる!」
ぷちん。なにかが切れる音がした。
難題「金閣寺の一枚天井」
「え、輝夜?そんな、待っ…アッー!」
「何かうるさいね」
「おおよそわかってるから放置しときましょう」
冷めた目で襖をみた兎二羽なのだった。
「その、心は!?」
「どちらも先生」
……うわあ。
がくぅ。大袈裟なくらいに鈴仙は拍子抜けしてうなだれた。
しかしすぐにぴょんと頭を上げる。きらきらと目を輝かせている。何か考えてる
、絶対考えてる。おおよそ変なことなんだろうなあと、てゐは内心でため息をつ
いた。
「なにさ」
「ねえっ、わたしとといて、てゐとかけますっ」
「………その心は?」
たっぷり時間を置いて鈴仙は言い放った。
「うさぎ!」
「あほか」
鋭いてゐのツッコミ。
渾身の一発だったらしく鈴仙の落ち込みようはひどい。黒い空気を纏っているみ
たいで、重たくも感じる。
そんな空気を裂くように凛と、輝夜の一声。
「……てゐと鈴仙とかきまして、山の神様二柱とときます」
「その心は?」
思わず鈴仙は合いの手を入れてしまう。その横でてゐはごくり、と唾を飲んだ。
「夫婦漫才」
てゐは凄い勢いで顔を逸らした。耳の先が赤い。鈴仙は呆けている。茹だったタ
コみたいに真っ赤になって夫婦、夫婦とうわごとを呟く。
輝夜は輝夜であらあらうふふとか微笑してどこかへ行ってしまった。
残された二羽は顔を見合わせようにも変に意識してしまい不自然に視線を逸らし
たまま。
(私と鈴仙がめおと……だって……!?)
(うそうそてゐとわたしってそんなふうに見えて……めおと…夫婦!?)
考えていることは同じだった。
しばらくの沈黙のあと、切りだしたのはてゐだった。
「ねえ、鈴仙」
「はひぃっ」
びくっと鈴仙の身体が跳ねる。間抜けた声が出てしまって、鈴仙はますます顔を
赤らめた。
てゐの喉が動く。淡い桜色の唇が、動く。
「私たち、結婚しよっか」
「……うん」
苦節ン十年。てゐの口からやっと、欲しかった言葉を聞けて、鈴仙は喜びに密か
に涙をこぼした。
襖の後ろ。人影二つ。
「やっとくっついたわね」
「あら輝夜橋渡しをしたの?」
「私にかかればこれくらい」
「ふふ、じゃあ私の出番ね」
「夜に使う薬はまだ早いから」
「あら残念」
残念、て使う気だったのかこのマッドサイエンティスト。展開を読みなさいよ。
輝夜は最大限の冷ややかな視線を従者に送る。
対する永琳。何故かびくびくと震えている。心なしか顔が赤い。息も荒い。
「輝夜…もっと……!その視線いい、良いわ…」
「うわっもうダメだわ永琳あなた末期ね」
「私は万年輝夜病末期よ!」
そう堂々と宣いますかこの従者は。
ホントにこの従者どうにかしなきゃ。
明日の我が身が真面目に危ない。
輝夜は恍惚とした永琳の目を見てそう思ったのだった。
「あの二人に使えないなら貴女に使いましょう」
「ええ!?ナニその謎展開読めてたけど!ていうか携帯しないでそんな危ない薬」
「ああっ抵抗されるとそそられる!」
ぷちん。なにかが切れる音がした。
難題「金閣寺の一枚天井」
「え、輝夜?そんな、待っ…アッー!」
「何かうるさいね」
「おおよそわかってるから放置しときましょう」
冷めた目で襖をみた兎二羽なのだった。
この永遠亭の環境だったら吹っかけなくてもいつかくっ付いた感じだw
良い感じにだめな永遠亭が面白かったです。
唐突なプロポーズに何か吹いたり和んだりw
微笑ましい様子がありありと浮かんできました!
2.のお方 おそらく祝言は命蓮寺かと。
面白いと思っていただけてよかったです。やったぜ。
奇声を発する程度の能力さん ほのぼのな永遠亭は美味しいです。可愛いです。
4.のお方 お幸せに!!(BGM 結婚式のあの曲)
けやっきーさん ちょっと唐突過ぎましたかね?
微笑ましくて家族みたいな永遠亭が大好きです。
感想ありがとう御座いました!
普段が割とシリアス寄りだったりするのでしょうか。
ともあれもっとギャグを面白く書きたいものです。
感想ありがとうございました!