縁側……。そこは陽の光の楽園。
一杯の緑茶と座布団さえあれば、そこはもう既に天国。
「平和だねぇ…」
呟く一人の猫。膝の上には一人の鼠。
すーすーと寝息を立てて、お昼寝の時間です。
「あーあー。涎までたれちゃって」
軽く口元をぬぐってあげます。
「それにしても、ナズーがこんな姿見せてくれるなんてねー」
ほんの少し前では、考えもつかないことでした。
ただでさえ警戒心の強いナズーリン。
天敵の猫であるお燐には、なかなか心を開いてくれませんでした。
「それが今じゃ、ね」
気持ちよさそうな寝顔。なんだか見ている方まで幸せになってきます。
「これからもよろしく……ね!」
「ふにゃっ!?」
「ね!」と同時に耳を甘噛み。
「あはは、猫みたいな悲鳴だねー」
お燐が笑いますが、ナズーリンはまだ目が半開きのねぼすけ状態。
「あ……すっかり寝てしまったな」
怒ることも思いつかないようです。
「ナズーの寝顔かわいかったよ。涎までたれちゃって」
「……う、嘘だろ!!そこまで寝てない!」
「でもほら、陽が少し落ちてる時間だよ」
あたりを見渡すと、確かに影が少し長くなっています。
「……すっかり寝てしまったのか……」
「ほら、袖も濡れてる」
「……君、ひょっとして私の袖で涎拭いたのか!?」
「だってハンカチは眩しくないように、目の上にかけてあげてたし」
「あーあーあー。もういい。君の膝の上なんかで寝てしまった私が悪いんだ」
「でもさ」
「……なんだい?」
「あたいは可愛いナズーの寝顔が見れて、本当に良かったよ」
「……君は本当にずるいな」
さらっとそんなことを言うんだから。
そんな夏の日の午後。
一杯の緑茶と座布団さえあれば、そこはもう既に天国。
「平和だねぇ…」
呟く一人の猫。膝の上には一人の鼠。
すーすーと寝息を立てて、お昼寝の時間です。
「あーあー。涎までたれちゃって」
軽く口元をぬぐってあげます。
「それにしても、ナズーがこんな姿見せてくれるなんてねー」
ほんの少し前では、考えもつかないことでした。
ただでさえ警戒心の強いナズーリン。
天敵の猫であるお燐には、なかなか心を開いてくれませんでした。
「それが今じゃ、ね」
気持ちよさそうな寝顔。なんだか見ている方まで幸せになってきます。
「これからもよろしく……ね!」
「ふにゃっ!?」
「ね!」と同時に耳を甘噛み。
「あはは、猫みたいな悲鳴だねー」
お燐が笑いますが、ナズーリンはまだ目が半開きのねぼすけ状態。
「あ……すっかり寝てしまったな」
怒ることも思いつかないようです。
「ナズーの寝顔かわいかったよ。涎までたれちゃって」
「……う、嘘だろ!!そこまで寝てない!」
「でもほら、陽が少し落ちてる時間だよ」
あたりを見渡すと、確かに影が少し長くなっています。
「……すっかり寝てしまったのか……」
「ほら、袖も濡れてる」
「……君、ひょっとして私の袖で涎拭いたのか!?」
「だってハンカチは眩しくないように、目の上にかけてあげてたし」
「あーあーあー。もういい。君の膝の上なんかで寝てしまった私が悪いんだ」
「でもさ」
「……なんだい?」
「あたいは可愛いナズーの寝顔が見れて、本当に良かったよ」
「……君は本当にずるいな」
さらっとそんなことを言うんだから。
そんな夏の日の午後。
いつもコメありがとうございますー。
次回はもちょっと長めに悶えてもらえるように頑張りますw
>奇声を発する程度の能力 さん
3ヶ月振りくらいに投稿して、「ナズー燐」で検索かけたら未だに自分のSSしか引っかからなかった寂しさですよ…。