巫女が1人いた。先代の後をついで神社に一人で暮らしていた。
ある時巫女は考えた。
「そうだわ。神社の敷地内に畑を作れば、野菜が毎日食べられるわ」
しかし考えただけで何もせず、神社で寝てばかりいた。
お腹がすいたら先代が残した保存食を食べた。
ある時巫女は考えた。
「そうだわ。白玉楼に行けば食べ物ぐらいいくらでもあるわよね」
しかし巫女は行かなかった。結局保存食を食べた。
巫女の頭が少し膨らんできたように見えた。
ある時巫女は考えた。
「そうだわ。月に弾幕を食べた奴がいたわね。私も弾幕を食べれば食べ物に困らないわ」
しかしやはり巫女は何もせず、やはり保存食を食べた。
巫女の頭が少し膨らんだ。
ある時巫女は考えた。
「神棚にいけばお酒があるかも」
無かったので、やはり保存食を食べた。
こうして巫女は考えてばかりで、動かなかったのでだんだん頭ばかり大きくなり、
手足は徐々に小さくなっていった。そんなこんなのうちに保存食もなくなった。
それでも巫女は考え続けたので、頭が大きくなり手足は退化していった。
お腹がすいた巫女は、小さくなった自分の足を食べてしまった。
それでも足りなかったので、自分の胴も、手も食べてしまった。
あくる日の朝、親友の魔女が尋ねてきた。
「おーい、いるかー、遊びに来たぜ・・・・・・神社の中か?」
魔女が玄関を開けると、そこにいたのは・・・・・・
「ゆっくりしてってね!!!」
そうそう、寝てばっかりいたらゆっくりになってしま…う?