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東方で遊戯王Ⅱ8 『妖夢の憂鬱な一日⑦』

2010/08/11 15:30:04
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 注:前回からの続きです。


















  ________16:30 地底(旧地獄・地霊殿前)








妖夢 「(……はぁ~、結局旧地獄にまで来てしまった。幽々子様に無断で大丈夫かなぁ)」

魔理沙「何ため息なんかついてんだよ。ようやっと目的地まで辿り着いたってのに」

妖夢 「その目的地ってのが、この大きなお屋敷ですか?
    なかなか立派ですね、見た感じ」

魔理沙「ああ。だがそこらへんの動物を拾って屋敷に放し飼いしてるから、
    中はけっこう臭かったりする」

妖夢 「……住人はかなり変わっている人なんですね。
    ペットの躾はきちんとしておかないと、ご近所の迷惑になりますが」

魔理沙「まあ、すでに以前、ここのカラスが一騒動おこしてしまったけどな。
    だが主人は悪い奴じゃないから、ちゃんと話せばわかってくれるだろう。
    どうせそいつにはデュエルじゃ勝ち目は無いしな。
    じゃあ、さっそくお邪魔しようぜ。入り口はどこだったかな……」

妖夢 「(えっ? デュエルじゃ勝ち目が無い……?
    どういう……)」

魔理沙「ああ、見つけた。あそこだな、玄関は。
    ……ん?」

妖夢 「……お? どうかしたんですか?」

魔理沙「猫がいる。扉の前に」

猫  「ニャ~」

妖夢 「あっ、ほんとだぁ」

猫  「ニャ~」

妖夢 「かわいい~」

猫  「ニャ~」

妖夢 「…………」

猫  「ニャ~」

妖夢 「……かわいいのはわかったから、そこをどきなさい」

猫  「…………なんだい、つまらん奴。もうちょっと構ってくれてもいいのにねぇ」

妖夢 「っ!? 
    ……猫がしゃべった!」

魔理沙「よく見ろよ。そいつ、尾が二本あるだろ」

妖夢 「あっ、ほんとだ。ということは化け猫ですか?」

燐 「……じゃじゃーんっと。あたいに対して化け猫とは失礼な。
   火車と呼んでほしいね、火車と」

妖夢 「おおっ、人になった」

魔理沙「やっぱりお前だったか。前から気になってたんだが、その頭の耳はつけ耳か?」

燐  「ちゃうわい。地耳よ」

魔理沙「じゃあ、なんで人間の耳もついてるんだ?」

燐  「………………細かいことは置いといて、と。
    あんたら、何の用だい。さとり様は今お休み中だよ。帰った帰った」

妖夢 「お休み中? まだ夕方の四時ぐらいだと思いますが」

燐  「ついこの前から風邪で寝込んでるの。この前、土蜘蛛を家に入れた日から」

魔理沙「思いっきりうつされてるじゃないか」

妖夢 「ペットだらけの屋敷なんて、なんだか感染症が蔓延してそうですね」

燐  「あいにくさとり様はただの風邪よ。今はぐっすり寝てるだろうね。
    あんたらの手は借りなくてもいいのさ」

魔理沙「叩き起こせ。客が来てやったんだ」

燐  「お前を叩き出してやろうか」

妖夢 「ちょ、ちょっと待ってください。
    ほら、あなたも、話せばわかるって言ってたじゃないですか。穏便にいきましょうよ」

魔理沙「わたしが言ったのは主人の方なんだがな。ペットの方はどうも頭が悪いから」

燐  「お空と一緒にしないでほしいね。
    まあいいや、用件ぐらいは聞いてやるよ。
    わざわざ地上から何しに来たんだい?」

妖夢 「鍋の材料を求めて来ました。
    なんでも、ここの畑で採れる野菜は絶品と聞いたもので」

燐  「ああ、野菜。そうね、なんせ真下に太陽があるから。光合成も自由自在よ」

妖夢 「おお。では差し出がましいようですが、それらを分けていただけますか?
    少しで構いませんので」

燐  「そうだなぁ。たくさん生えてるから分けてやりたいのはやまやまなんだけど……。
    やっぱりさとり様の許しがないとねぇ。勝手にプレゼントはできないよ」

魔理沙「だったら決まりだな。叩き起こせ」

燐  「ったく~、相も変わらず乱暴なお姉さん。
    あたい、そういうのは嫌いじゃないんだけど、今日ばかりはちょっとねぇ。
    主人の安眠を妨げる輩は、ペットとして排除しないといけないのさ。
    ああ大丈夫、死体になったら運んでやるよ。そっちの半分死体さんもね」

妖夢 「半分死体はやめてくださいっ」

魔理沙「売られたケンカは倍以上の値段で買うのが主義だ。わたしが相手になってやるぜ。
    お前も、死体は半分よりまるごと一体運ぶ方が楽しいだろう」

燐  「半分の方が軽くて楽なんだけどねぇ。
    まあしかし、あたいに運ばれたいなんて、面白い人間もいるもんだ。
    でも、ここが旧地獄だってこと忘れちゃいまいね? 
    心焦がれて肉焦がれ、魂焦がれて命尽き果つ。
    暇つぶしに、魔理沙。あんたの死体も運んでやるよ!」













 魔理沙【奇形ドラゴン1kill】LP8000

                  VS
 
                     燐【クロネコ死体宅急便】LP8000
















魔理沙「死体を運ぶ前に死体にすることだな。
    ま、今からやるのは戦闘じゃなくてデュエルだが」

燐  「あ、そうなの? まあいいかぁ、暇だったし」

妖夢 「とっとと勝って終わらせちゃってくださいね。時間がおしてるので」

魔理沙「そう思って、今回は新しいデッキを試させてもらうぜ」

妖夢 「ん? まあいいですけど、なるだけ早くお願いしますよ」

魔理沙「善処してやろう。さて、表か裏どっちだ?」

燐  「じゃ裏にするよ」

妖夢 「ではわたしがコイントスを………………表ですね。
    先攻後攻どちらにします?」

魔理沙「当然、先攻をいただくぜ。ドロー!」

魔理沙「さっそく封印の黄金櫃だ。デッキから名推理を選択して除外。
    続いてトレード・インを発動するぜ」


《封印(ふういん)の黄金櫃(おうごんひつ)/Gold Sarcophagus》 †
通常魔法(準制限カード)
自分のデッキからカードを1枚選択し、ゲームから除外する。
発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時にそのカードを手札に加える。


《トレード・イン/Trade In》 †
通常魔法
手札からレベル8のモンスターカードを1枚捨てる。
自分のデッキからカードを2枚ドローする。


魔理沙「手札のモンタージュ・ドラゴンを捨てて2枚ドローする。ターン終了かな」

妖夢 「……って、初手動かずですか! あれだけ急げと言っているのに」

魔理沙「まあ焦るなって。何事にも準備ってものがあるだろ」

燐  「そうそう。人生焦っちゃロクなことがない。
    のんびりあたいと暇つぶししていってね。ドロー」

燐  「ふっふ~。カードを3枚伏せるよ。ターンエンド」



魔理沙 LP8000:手札5:無し
燐   LP8000:手札3:伏せ3



魔理沙「(……攻撃してこない?
    ゴーズを警戒してくれたのなら思惑通りなんだが……いや、伏せ3枚ってことは違うな。
    単に召喚できるモンスターがいなかったのか……)」

魔理沙「(だがなんにしろ、攻撃されないってんなら好都合。
    コンボパーツをそろうまで時間が稼げるぜ)
    んじゃ、わたしのターンだな。ドロ……」

燐  「おおっと。このタイミングでトラップだよ」

魔理沙「ぬ?」

燐  「強烈なはたき落とし。ドローしたカードを捨ててもらおうかな」


《強烈(きょうれつ)なはたき落(お)とし/Drastic Drop Off》 †
カウンター罠
相手がデッキからカードを手札に加えた時に発動する事ができる。
相手は手札に加えたカード1枚をそのまま墓地に捨てる。


魔理沙「(ぐおお、未来融合が……キーカードだったのに)」

魔理沙「ちぇっ、セコいカードを使ってくれるぜ。このままターンエンドだ」



魔理沙 LP8000:手札5:無し
燐   LP8000:手札3:伏せ2



燐  「その顔、よっぽど欲しいカードだったのかな?
    いい反応ありがとさん。ドローするよ~」

魔理沙「ふむ、わたしはそんな顔してたのか?」

妖夢 「ええ。こう、例によって口が平行四辺形になってました」

燐  「2ターンも何もしてこないところを見ると、どうやらそちらもコンボ狙いのデッキみたいだけど……
    どうやら手札に揃ったのはわたしの方が早かったね。仕掛けさせてもらうよ」

燐  「あたいは手札から、アスワンの亡霊を召喚!」


《アスワンの亡霊(ぼうれい)/Aswan Apparition》 †
効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻 500/守 500
このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた場合、
自分の墓地の罠カード1枚をデッキの一番上に戻す事ができる。 


魔理沙「(アスワンの亡霊だと? てことは……)」

燐  「あたいは火車、亡骸を運ぶ怨霊使いさ。
    アスワンの亡霊で、魔理沙にダイレクトアタック!」

魔理沙「(くっ、ダメージはかすり傷程度だが……)」LP8000→7500

燐  「戦闘ダメージを与えたことで、アスワンの誘発効果発動。
    墓地の罠カードをデッキの一番上に戻すことができる。
    そしてメインフェイズ2で、永続魔法を発動するよ。デーモンの宣告」


《デーモンの宣告(せんこく)/Archfiend's Oath》 †
永続魔法
1ターンに1度だけ、500ライフポイントを払い
カード名を宣言する事ができる。
その場合、自分のデッキの一番上のカードをめくり、
宣言したカードだった場合手札に加える。
違った場合はめくったカードを墓地へ送る。


燐  「ライフを払って、デッキの一番上のカードを言い当てるよ。
    あたいは強烈なはたき落としを宣言。当然当たりだから、それを手札に加えるわね」LP8000→7500

妖夢 「こ、これってまさか……俗にいうアスワンロックというやつでは……?」

燐  「正解正解。そっちの半分死体のお譲ちゃんはわかってるみたいだね。
    わたしは1枚伏せてターンエンド。
    このコンボが決まった以上、魔理沙、あんたはもう手札を増やすことはできない。
    あとはじわじわ、じっくりとライフを削っていってあげるよ」



魔理沙 LP7500:手札5:無し
燐   LP7500:手札2:アスワン、デーモンの宣告、伏せ2



妖夢 「(そんな……ドローすらできないなんて。
    開始早々、もう勝負は決まったも同然じゃ……)」

魔理沙「わたしのターン、ドロー……」

燐   「わかってると思うけど、もうドローはさせないよ。強烈なはたき落としを発動」

魔理沙「(破壊竜ガンドラが逝ったか……。
    うむ、これは確かにマズい。
    こうしてあいつが毎ターンアスワンの効果ではたき落としを使いまわせば、
    わたしはドローできずに終わってしまう。
    とりあえず、なんとかしてアスワンの攻撃を防がなければ……)」

魔理沙「スタンバイフェイズで、除外していた名推理を手札に加える。
    アームズ・ホールを使うぜ」


《アームズ・ホール/Hidden Armory》 †
通常魔法
自分のデッキの一番上のカード1枚を墓地へ送って発動する。
自分のデッキ・墓地から装備魔法カード1枚を手札に加える。
このカードを発動するターン、自分は通常召喚する事はできない。


魔理沙「デッキの手札断殺を墓地に送り、巨大化を手札に加える。
    カードを2枚伏せて、ターンエンドだ」

燐  「はっはっは~、馬鹿だね~。
    そんなに急にリバースカードなんて伏せても、ブラフだってまるわかりじゃない」

燐  「ドロー。安心して攻撃させてもらうよ。魂を削る死霊を召喚!」


《魂(たましい)を削(けず)る死霊(しりょう)/Spirit Reaper》 †
効果モンスター(制限カード)
星3/闇属性/アンデット族/攻 300/守 200
このカードは戦闘では破壊されない。
このカードが魔法・罠・効果モンスターの効果の対象になった時、
このカードを破壊する。
このカードが直接攻撃によって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、
相手の手札をランダムに1枚捨てる。


魔理沙「(ぎゃああああ……死霊かよ)」

燐  「アスワンの亡霊と魂を削る死霊でダイレクトアタックよ。
    当然通るよね。2体の誘発効果発動。
    魂を削る死霊がダイレクトアタックに成功したから、手札をランダムに1枚捨ててもらう。
    じゃあ、左端」

魔理沙「ほ、ホルスの黒炎竜LV6だぜ……」LP7500→7200→6700

燐  「おやおや、そんな危険なモンスターを持ってたとは。危ない危ない。
    デーモンの宣告の効果で、アスワンで戻したはたき落としを手札に加えるよ。
    3枚伏せて、ターン終了」LP7500→7000



魔理沙 LP6700:手札4:伏せ1
燐   LP7000:手札0:アスワン、死霊、デーモンの宣告、伏せ4



妖夢 「(ドロー拒否のうえにハンデスまで……これじゃ本当に、何もできずに終わってしまう)」

妖夢 「ちょっと、何やってるんですか! 
    せめて下級モンスターをセットして壁ぐらい……」

魔理沙「いやぁ、そうなんだが……このデッキ下級がほとんどいないんだよ」

妖夢 「ほ、ほとんどって……何枚ぐらい?」

魔理沙「1枚、かな」

妖夢 「はあぁ!? 何でそんな糞構築……」

魔理沙「そ、そういうデッキなんだから仕方ないだろ」

燐  「あーらら。仲間割れなんて、もう見てらんないねぇ。
    早くドローしなよ。こいつで叩き落してやるからさぁ」

魔理沙「くっ、ドローする」

燐  「ほい、はたき落とし。強烈だねぇ。今度落ちたのは何かな?」

魔理沙「マジカル・エクスプロージョンだ」

燐  「(…………マジエク? なんでそんなカードが……)」

燐  「(ま、いいかぁ。わたしの伏せは奈落に幽閉、そして大嵐用のカウンタートラップ。
    いまさらこっちの圧倒的有利を覆せるはずないね)」

魔理沙「(……これ以上手札を削られるわけにはいかない。
    だが現状では仕掛けようにもパーツが足りないし……
    あと1枚、あれがくればなんだが、ドローすらできない今の状況では……)」

魔理沙「(……いや、まてよ…………そうか!
    自分でドローできないなら……)」

魔理沙「リバースカードを発動するぜ。大嵐!」


《大嵐(おおあらし)/Heavy Storm》 †
通常魔法(制限カード)
フィールド上に存在する魔法・罠カードを全て破壊する。


燐  「ふん、持ってたのか。でも意味無いよ。カウンタートラップ、魔宮の賄賂」


《魔宮(まきゅう)の賄賂(わいろ)/Dark Bribe》 †
カウンター罠
相手の魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
相手はデッキからカードを1枚ドローする。


燐  「ふふん、残念だね。魔宮の賄賂の効果でその魔法効果は無効。
    その後相手にドローさせ……」

燐  「(……ドロー? しまった!?)」

魔理沙「ふふふん、簡単な理屈だな。
    わたしが自分でドローできないなら、相手にドローさせてもらえばいい。
    賄賂が伏せてあることはわかってたぜ。
    お前のコンボはデーモンの宣告によってライフを消費する。
    そのデッキに神の宣告はちょっと入れにくいよな。
    賄賂も相性はよくないが、大嵐などからカードを守るためには入れざるを得ないってわけだ。
    じゃあドローしていいらしいから、遠慮なくさせてもらうぜ。ドロー!」

魔理沙「……来たな。手札から、名推理を発動!」


《名推理(めいすいり)/Reasoning》 †
通常魔法(制限カード)
相手プレイヤーはモンスターのレベルを宣言する。
通常召喚が可能なモンスターが出るまで自分のデッキからカードをめくる。
出たモンスターが宣言されたレベルと同じ場合、めくったカードを全て墓地に送る。
違う場合、出たモンスターを特殊召喚し、残りのカードを墓地へ送る。


魔理沙「レベルを宣言してもらうぜ」

燐  「う……うーん。8、かな?」

魔理沙「8だな。じゃあデッキをめくっていこう」


 ハリケーン
 打ち出の小槌
 モンスターゲート
 ホルスの黒炎竜 LV8


燐  「やった! 当たったから、名推理は失敗だね」

魔理沙「何言ってんだ。これで終わるわけがないだろ」

燐  「だって、そのモンスターはレベル8じゃ……」

魔理沙「テキストをよく見るんだな。
    名推理で指定されているのは〝通常召喚が可能なモンスター〟だ。
    よって通常召喚できないモンスターだった場合は、そのまま処理が続行される。
    続けるぜ」


 封印の黄金櫃
 モンタージュ・ドラゴン
 トレード・イン
 D・D・R
 閃光の双剣-トライス
 ホルスの黒炎竜 LV8
 ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン
 アームズ・ホール
 スケープ・ゴート
 死者転生
 魔法石の採掘
 龍の鏡
 モンタージュ・ドラゴン
 マジカル・エクスプロージョン
 デビルズ・サンクチュアリ
 ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン
 閃光の双剣-トライス
 ミンゲイドラゴン


《ミンゲイドラゴン/Totem Dragon》 †
効果モンスター
星2/地属性/ドラゴン族/攻 400/守 200
ドラゴン族モンスターをアドバンス召喚する場合、
このモンスター1体で2体分のリリースとする事ができる。
自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
このカードを自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
この効果は自分の墓地にドラゴン族以外のモンスターが存在する場合には発動できない。
この効果で特殊召喚されたこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。


魔理沙「ミンゲイドラゴンを特殊召喚する。そして死者転生を発動!」


《死者転生(ししゃてんせい)/Monster Reincarnation》 †
通常魔法
手札を1枚捨てて発動する。
自分の墓地に存在するモンスター1体を手札に加える。


魔理沙「手札のトレード・インを墓地に捨て、墓地のこのカードを加えるぜ。
    ミンゲイドラゴンをリリースし、破壊竜ガンドラをアドバンス召喚だ!」


《破壊竜(はかいりゅう)ガンドラ/Gandora the Dragon of Destruction 》 †
効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
このカードは特殊召喚できない。
自分のライフポイントを半分払う事で、
このカード以外のフィールド上のカードを全て破壊しゲームから除外する。
この効果で破壊したカード1枚につき、
このカードの攻撃力は300ポイントアップする。
このカードは召喚・反転召喚されたターンのエンドフェイズ時に墓地へ送られる。


燐  「こ……ここでガンドラだってぇ~!?」

魔理沙「優先権を行使して、起動効果発動だ。
    ライフを半分払い、フィールドのカードを全て破壊する!」LP6700→3350

燐  「(ううっ、攻撃力0じゃ奈落の落とし穴は発動できない……)」

魔理沙「ガンドラの攻撃力は破壊したカード1枚につき300上昇。よって1200だ。
    そしてフィールドががら空きになった今、本命を出させてもらうぜ。
    魔法カード、龍の鏡を発動!」


《龍の鏡(ドラゴンズ・ミラー)/Dragon's Mirror》 †
通常魔法
自分のフィールド上または墓地から、
融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、
ドラゴン族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)


魔理沙「墓地のモンタージュ・ドラゴン2体、ホルスの黒炎竜2体、
    ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴンを除外する!
    融合召喚、ファイブ・ゴッド・ドラゴン!!」


《F・G・D(ファイブ・ゴッド・ドラゴン)/Five-Headed Dragon》 †
融合・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻5000/守5000
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
ドラゴン族モンスター5体を融合素材として融合召喚する。
このカードは地・水・炎・風・闇属性のモンスターとの戦闘によっては破壊されない。
(ダメージ計算は適用する)


燐  「げっ……出ちゃった」

妖夢 「(おお、F・G・D……! これを狙ってたのか!)」

魔理沙「トドメに巨大化だ! これでファイブ・ゴッド・ドラゴンの攻撃力は倍になる!」


《巨大化(きょだいか)/Megamorph》 †
装備魔法(制限カード)
自分のライフポイントが相手より下の場合、
装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を倍にした数値になる。
自分のライフポイントが相手より上の場合、
装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を半分にした数値になる。


    F・G・D   攻撃力10000


妖夢 「(し、しかしこれはやりすぎ……)」

魔理沙「やっぱドラゴンはこうでなくちゃな!
    教えてやるぜ。F・G・Dとは、粉砕・玉砕・大喝采を意味する!」

魔理沙「バトルフェイズだ。ファイブ・ゴッド・ドラゴンで、猫又にダイレクトアタック!
    久しぶりの、ファイブ・ゴッド・スパーーク!!」

燐  「うにゃ~……」LP7000→0



   *



魔理沙「いや~、またつまらぬものを……なんとやらだぜ」

妖夢 「言うならちゃんと言えってんですよ。はぁ~、まあ勝ってよかったけど。
    なんですかそのムチャクチャなデッキは」

魔理沙「デッキ削って、ガンドラでボーンして、ファイブゴッドでドーンするデッキだ。
    どうだ、わかりやすいだろう」

妖夢 「まんまじゃないですか。しょうもない」

魔理沙「一応別の勝ち筋としてマジエクなんかもいれてるが……
    まあ、確かに毎回これでうまく回るとは限らんな。没ってことで」

妖夢 「没って……というか、試運転とかしてなかったんですか? 一度も?」

魔理沙「そうだよ。霊夢相手にワンキル使っても文句言われるだけだし」

妖夢 「(なんて一発勝負な人だ……うらやましい限りじゃないか)」

燐  「うにゃ~。負けたにゃ~」

魔理沙「お前の負け、それはすなわちわたしの勝ちだ。中に入れてもらうぜ」

燐  「わかったにゃ~。
    でも一応今先にさとり様に許可をもらってくるから、ちょっと待っててほしいにゃ~」

魔理沙「把握だぜ」

妖夢 「(なんで口調が猫になってるんだ……)」

魔理沙「さて、いよいよ辿り着いたな。ようやくさとりとご対面なわけだが……。
    お前はどうするつもりなんだ?」

妖夢 「え? どうするって、今までと同じですが……」

魔理沙「デュエルを挑んで無理やり奪い取るわけだな。やっぱり」

妖夢 「無理やりじゃないですよ、人を追いはぎみたいに言わないでください。
    ちゃんと勝者として正当な報酬をいただくんです」

魔理沙「まあ、だとしてもだ。
    そういう真似は、今回ばかりはやめた方がいいだろうな」

妖夢 「? なぜですか?
    あなた、そういえばさっきも言ってましたよね。
    デュエルじゃ勝てないとかなんとか」

魔理沙「まあな。会ってみればわかるさ」

妖夢 「(……?? 
    仮にもあの自信家で、前回の大会の覇者がここまで弱気な事言うなんて……どういうこと?)」

魔理沙「ついでに言うと、疚しいことは考えないことだ。
    これは忠告っていうより助言、アドバイスだな」

妖夢 「助言ならもっとわかりやすく言ってほしいんですが。いちいち抽象的ですよ」

燐  「おまたせしたにゃ~。
    さとり様は来賓の間でお待ちしてるにゃ。ついて来るといいにゃ~」

魔理沙「お、叩き起こしてきたか。じゃあ行くとしようか。
    ま、わたしは忠告したからな。穏便に頼むぜ。
    あれ? 忠告じゃなくて助言だったかな?」

妖夢 「いやどっちでもいいですよ、別に」

妖夢 「(…………古明地さとりさん、か。いったいどういう人なんだろう)」

妖夢 「(でも……どれだけ強敵だろうが、わたしは自分の剣を信じるのみ。
    この剣と幽々子様の忠義(鍋)に懸けて、わたしはどんな相手にも臆しはしない!)」


































                                  ・・・・・・To be continued
 随分間が空いてしまいました。お久しぶりです。クラミ痔あです。
 第八話ですね。そろそろ前半も終盤です。お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

 で、久しぶりなんですが、1kill対ドローロックという、今回はまた正統派とは趣向を異にしたデュエルとなってます。
 魔理沙のデッキは、言うならFGD1kill。以前思いつきで筆者が組んでみたドラゴン族の1killデッキです。あんまし強くありません><
 
 で、お燐さんのデッキは、これまた知ってる人がいるのかわかりませんが、アスワンロックというやつです。
 というのも、お燐に合いそうなデッキをずっと考えていたんですが、どうもしっくりくるものがありませんでした―――死体と操るならばアンデット族なんですが、そちらはゆゆ様という特権階級が―――。
 そんな中、アスワンは自身が亡霊ということと、デッキとお燐の嫌らしさが合っているかなーということで、おそるおそるこれにしました。ぶっちゃけ自分でもそんなにしっくりきていませんし、他にいくらでも彼女にあうデッキがあったかもしれませんorz
 ドローをロックするのがコンセプトなのでSSにするにはかなり難があったのですが……その分また短くなってしまったのはご愛嬌ということで(何
 書き終えた今となっては参考までになってしまいますが、お燐にはこのデッキの方がよかったという意見がありましたら、よろしければコメントの方でいただけたら嬉しいです。


 この8月辺りからなかなか時間がとれなくなってきています。週末、実家に帰省する前にもう一話投稿したいところです。
 次回はついに最後の憂鬱な一日。節目になります。心を読めるさとり相手に、妖夢はどこまでくらいつくことができるのか……どうぞご期待ください。
クラミ痔あ
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
えっ、さとりん戦うの?無理ゲーじゃね?
2.名前が無い程度の能力削除
普通はさとりんに勝てないだろうけど妖夢なら一応あの戦法が使えそうですね
3.奇声を発する程度の能力削除
面白かったです
4.クラミ痔あ削除
皆さんありがとうございます~。
早速さとり戦を投稿しましたので、よろしければご覧くださいです。
5.名前が無い程度の能力削除
よくあるラヴァゴ&拷問車輪も火と車で火車なおりんりんっぽいといえばぽいかと。やらしいしめんどくさいし。