「やっくやっくにしーてあげる~♪」
「厄をふりまいちゃだめでしょ、必殺帯びまわし!」
「きゃぁぁああああ! めーがーまーわーるーーー!」
この世には二種類の人間がいる。
帯を回す物と、回される物だ。
でも残念ながら、この二人は人間ではなかった。
方や河童の妖怪。
方や神様である。
だからあえて言い直そう。
この世には二種類の馬鹿がいる。
帯を回す物と、回される物だ。
今回の場合、前者は河童、後者は神である。
ようするに……バカップルだ。
「やぁん、にとりーそんなに帯引っ張ったら全部ぬげちゃうわ~」
「はははーよいではないかーよいではないかー、っととミスった!」
「キャッ! いきなり急停止するからびっくりしちゃったわ」
「ごめんごめん。下ボタンとR1ボタンを間違っちゃったんだよ」
「悪○官@PS2!?」
いつものように二人は仲がいい。
人見知りの激しい河童のにとりが笑顔になれる唯一の相手、それが厄神様の雛なのだ。
全俺が雛に嫉妬するのはしかたがないことだろう。
パルパル!!
そんな話は置いといて、二人が楽しそうに遊んでいる中、一人泣いている女の子がいた。
その子の名前は……はい、自分で自己紹介しなさい。
「えっぐ……わたしのなまえは、ゆうか……かざみ ゆうか。6しゃい……です」
泣き顔が実にぷりちーで、きゅーとで、かわいいですね。
大事なことだから三度度言いました。
さて、ゆうかちゃんは置いといて、雛とにとりに視点をもどそう。
帯が50メートルほど引っ張られた所で、どうやら帯びまわしは終わっているようだ。
「は、恥ずかしいわにとり……」
「雛の肩から胸元まで丸見えに! でも服の皺が雛のBポインツを的確にガード! どうでもいいけど皺と雛って似てるよね」
「似てるとにとりも似てるわ」
「話変わるけど、ミニスカートの女性がテレビに写ってるとき、つい下からのぞいたら見えそうな気がしてテレビに張り付いちゃうよね?」
「3Dテレビに期待ね」
恋人同士の会話って、次の瞬間には何を話しているか忘れてたりするよね。
それはだめだろうおい。
なんてこと言ってたら、にとりが雛の
「見えた!」
「あぁん、いくら夏と言っても、この服の状態はつらいわ。だれか帯をくださらないかしら?」
「呼ばれた気がしたので、空気を読んで参上しました」
空から雷とともに現れたのは我らがヒロイン。
そう、彼女である。
キャーイクサーン!!
「始めまして、私の名前は衣玖でございます。さぁこの帯をお使いになって下さい」
そういって差し出したのは、当たり判定が詐欺な袖だった。
でも悲しいかな、長さが足りない。
すべての服を帯状にして(もちろん下着を含む)初めて長さが足りるだろう。
「ということで脱いじゃいました」
「むしろこれ、服そのままだよね。BIGBOINchang!」
「神さまは来るもの拒まずですので、遠慮なくいただきますね。私より1cm小さいBOINchangさん」
「どうぞどうぞ。私のことはお気になさらず。大事なところは紫電で見えませんから……そんなにずーっとみても透けませんよ?」
/hidden1 /hidden2 /hidden3 /hidden4
よし。モザ解除完了。
ではさようならと、龍珠の極右が天に召される最後のシーンのように片手を振り上げながら衣玖さんが帰って行った。
ありがとう衣玖さん!
いつか雷で骨まで透けるモーションが出ることを期待してるよ。
「衣玖さん……不思議な子だったね。雛?」
「このスカート、針がねが入っていたのね。だから倒れても、ほら広がったままよ?」
「即妖夢しゃがみ。見えたピンク!!」
「そんな妄想はいいのよ。ところでにとり、私(衣玖服Ver)を見て、どう思う?」
「すごく……似合ってます」
にとりは新たな趣味に目覚めた!!
着せ替えは人形遊びの醍醐味である。
これからはきっと、いろいろな雛を人里で見かけるだろう。
さらに幻想少女たちの服が脱がされている光景も、ときどき見受けられるかもしれない。
そしてそれが、HINAMATSURIの始まりであることを、まだ知る者は少ない。
完
おまけ
【HINAMATSURI】
それは女の子にかわいい服を着せるために開かれるバトルロワイヤルである。
町を徘徊し、自分よりかわいい服を着ている少女から服を奪い、着替えることで厄を払うのだ。
それと比例して煩悩が飛躍的に伸びるけど……
「こまけーこたきにしちゃいけねーんですよ!」
, ─── 、 _rァ、
/: : : : : : : : : : : : : て) タ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
r.、 /: : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : l
}Ⅳ : \ : : : {!: : : :ハ / : l: : : :l
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人 f 二Y/´|ハハj Vレ' ===|/ : : : ハ
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この世には二種類の馬鹿がいる。
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「やぁん、にとりーそんなに帯引っ張ったら全部ぬげちゃうわ~」
「はははーよいではないかーよいではないかー、っととミスった!」
「キャッ! いきなり急停止するからびっくりしちゃったわ」
「ごめんごめん。下ボタンとR1ボタンを間違っちゃったんだよ」
「悪○官@PS2!?」
いつものように二人は仲がいい。
人見知りの激しい河童のにとりが笑顔になれる唯一の相手、それが厄神様の雛なのだ。
全俺が雛に嫉妬するのはしかたがないことだろう。
パルパル!!
そんな話は置いといて、二人が楽しそうに遊んでいる中、一人泣いている女の子がいた。
その子の名前は……はい、自分で自己紹介しなさい。
「えっぐ……わたしのなまえは、ゆうか……かざみ ゆうか。6しゃい……です」
泣き顔が実にぷりちーで、きゅーとで、かわいいですね。
大事なことだから三度度言いました。
さて、ゆうかちゃんは置いといて、雛とにとりに視点をもどそう。
帯が50メートルほど引っ張られた所で、どうやら帯びまわしは終わっているようだ。
「は、恥ずかしいわにとり……」
「雛の肩から胸元まで丸見えに! でも服の皺が雛のBポインツを的確にガード! どうでもいいけど皺と雛って似てるよね」
「似てるとにとりも似てるわ」
「話変わるけど、ミニスカートの女性がテレビに写ってるとき、つい下からのぞいたら見えそうな気がしてテレビに張り付いちゃうよね?」
「3Dテレビに期待ね」
恋人同士の会話って、次の瞬間には何を話しているか忘れてたりするよね。
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「見えた!」
「あぁん、いくら夏と言っても、この服の状態はつらいわ。だれか帯をくださらないかしら?」
「呼ばれた気がしたので、空気を読んで参上しました」
空から雷とともに現れたのは我らがヒロイン。
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「始めまして、私の名前は衣玖でございます。さぁこの帯をお使いになって下さい」
そういって差し出したのは、当たり判定が詐欺な袖だった。
でも悲しいかな、長さが足りない。
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ではさようならと、龍珠の極右が天に召される最後のシーンのように片手を振り上げながら衣玖さんが帰って行った。
ありがとう衣玖さん!
いつか雷で骨まで透けるモーションが出ることを期待してるよ。
「衣玖さん……不思議な子だったね。雛?」
「このスカート、針がねが入っていたのね。だから倒れても、ほら広がったままよ?」
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「そんな妄想はいいのよ。ところでにとり、私(衣玖服Ver)を見て、どう思う?」
「すごく……似合ってます」
にとりは新たな趣味に目覚めた!!
着せ替えは人形遊びの醍醐味である。
これからはきっと、いろいろな雛を人里で見かけるだろう。
さらに幻想少女たちの服が脱がされている光景も、ときどき見受けられるかもしれない。
そしてそれが、HINAMATSURIの始まりであることを、まだ知る者は少ない。
完
おまけ
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それは女の子にかわいい服を着せるために開かれるバトルロワイヤルである。
町を徘徊し、自分よりかわいい服を着ている少女から服を奪い、着替えることで厄を払うのだ。
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カオスだwww
8(厄)+10(に「と」り)でまだ大丈夫だ!
んふふ~とても良い雛SS読ませていただきましたよ♪
>奇声様
カオースは我の生き甲斐カオース
>3様
そうか! そう考えれば、ギリセーフ!
むしり8月は雛SSしか書かない縛りをデスネ
誰得w 雛好きの我とくだ!
>エクシア様
え? え?
ゆうかりんって6しゃいダヨ? え?