Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

霖之助の隣人は天人さん ②

2010/08/07 17:12:36
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※注意※
このお話は作品集71『霖之助の隣人は天人さん』から微妙に繋がっていたりします
前作を読んで頂ければ分かりやすくなると思います






私の名前は比名那居天子
ただいま絶賛爆睡中である、ちなみに今日は隣人の部屋に泊まらせて貰っているわけだが

「…し、て…し」

朝から私の名を呼ぶ声がする、もっと眠っていたいのだが

「起きろ天子、朝だぞ」

私を深い眠りから起こしたのは白馬に乗った王子様ではなく眼鏡を掛けた青年、森近霖之助だった

「…おはよう、りんのすけ」

寝ぼけ眼を擦りつつ目の前の青年に朝の挨拶をする

「おはよう、寝癖ひどいぞ」

「うん、いってくる」

蛇口を捻りそこから出てくる冷水で顔を洗い寝癖を直す、そして窓を開け太陽の光を浴び背伸びをする

「朝ご飯、出来てるよ」

食卓に戻ると彼は二人分の朝食を用意していた
今日の献立は岩魚の塩焼きと味噌汁そして麦飯、私たちは食卓に着き挨拶をしてから食事を始める

「いただきます」

彼の作る料理は何故ここまで美味しいのだろう、やはり独りで暮らしていた時間が長いからだろうか

「ごちそうさまでした」

そうこう考えているうちに食事は終わってしまう

「今日からまた少しばかり家を空けるから」

後かたづけをしている彼がそう言ってきた

「…どうしてそんな急に」

「まぁ仕事が入ったからって言うのが一番でその他にも…」

彼の言葉を聞きつつ私は思考を巡らした、彼がしばらくこの家に居ないと言うことは私はまた隣の自分の家に戻らなければならないということだ、両親はまとめて海外出張、気が滅入る、自分の家なのに落ち着けない、自分の家なのに…

「…し、聞こえているかい天子」

「なっ、何?」

彼が私のほっぺたを人差し指でつついていた

「お茶を淹れたんだが、聞こえてないみたいだったのでつい」

そう言って彼は湯気が立ち上る湯呑みを差し出した

「あ、ありがとう」

湯呑みを受け取り一口啜る、彼が淹れてくれたお茶はやはり落ち着く

「予定では三日すればまたここに帰ってこれる」

そう言いつつ彼は笑っていた
その日から私の退屈な日々は始まった。
朝起きれば見慣れた天井に朝の挨拶をし、一人で朝食を作り一人で食べる、まるで砂を噛むような日々
事件が起きたのは三日目、彼が帰ってくる予定の日、その日私は少しでも運動をしようとして散歩をしていたときだった
いろいろな種類の花が咲き乱れる道を歩いているとき、聞き慣れた声が耳朶を掠めた

「…さんにはお世話になりました」

私は近くの茂みに身を隠し、声のした方向に近づいていった

「こっちこそ…をただでもらえたんだから、礼には及ばないわよ」

そこには緑髪の女性と楽しげに話す彼の姿があった
何だろう、彼は彼女に何をあげたのだろうか

「あなたこそ…なんて、変な選択するのね」

「まぁ…に…贈る…としては少々おかしいかもしれませんね」

緑髪の女性の問いかけに笑顔で答える彼、一体何を贈るのかしら
気になってしまう、この茂みから飛び出してすぐにでも問いつめたい衝動を抑え私はその場から離れ、私は自分の家に帰り、彼が帰ってくるのを待っていた
足音がするたびにドアの横にある小窓から顔をそっと出して廊下を確認する、そんなことを繰り返すこと四時間ほど、彼が帰ってきた
彼は明るい表情を浮かべていた、その表情が私の胸の中を一層曇らせる
小窓から顔を引っ込めて私は自分の部屋に入り、ベッドに潜り込む
今日見たあの光景をどうしても思い出してしまう、緑髪の女性と楽しそうに会話する彼を
そんなことを思っているとドアをノックする音が聞こえた

「天子、居るかい?」

続いて彼のそんな言葉が聞こえてきた、取り敢えず出ないのはまずいだろうと思い、玄関のドアを開けた

「やぁ久しぶり、と言っても三日くらいかな」

彼はそんなことを言った、私はさっきあなたを見たばかりだけど

「で、何か用かしら」

「あ、そうそうこれだよ」

そう言って彼は手に持っていた植木鉢を私に差し出した

「これ…」

「花だよ」

「それぐらい解ってるわよ」

私は渡された花を凝視した、星のようながくがついた花、これは…

「スターチス?」

「そう、実は花の先生に貰ったんだ、代わりに二日ほど森で珍しい植物を探し回ったんだけどね」

そうか、あの緑髪の女性は花を育てている人だったのか、そして彼は語を繋げる

「スターチスの花言葉、知ってるかい?」

「確か、『いたずら心』それから…」

私が言おうとした言葉を彼が遮って言った

「『変わらぬ心』だよ、天子」

そう言って彼は私を優しく抱きしめた

「…知ってたわよ、それぐらい」

私は彼の腕の中で言った


「…夢、か」

私は見慣れた天井で目を覚ました、どうやら昼寝をして夢を見ていたようだ
夢の内容は詳しく思い出せないが、幸せな夢だった
窓の外を見たら満天の星空が輝いていた

「彼と出会った時を思い出すわね」

私はそう呟いてまた眠りについた
夜、僕は店内で本を読んでいた、外が暗くなった事すら気付かず
「…お邪魔するわよ」
そんなとき店内に入ってきたのは八雲紫だった
「なんだ、君か」
「あら、なんだとはご挨拶ですわ、せっかく星空が綺麗なのに」
そう言われ僕は窓に目を向けた
「成る程、確かに綺麗な星空だ」
そう言って僕はまた本に目を戻した
「根暗ね、こんなに良い夜なのに引きこもって読書とは」
「根暗と言われようがなんと言われようが構わないよ」
僕がそう言うと彼女は口元を扇子で隠しこう呟いた
「『彼女と出会った時と同じ空だ』かしら、彼女って最近よく来る天人さんかしら?」
「………」
「あらあら」
彼女は扇子をぱたぱたと扇ぎ、僕は天井を仰いだ

夜、眠りこけている私は衣玖に叩き起こされた
「ん~何よ衣玖、せっかく人が眠ってたところを」
「良い星空でしたので、星を見ながらお酒を飲むのはいかがと思われまして」
なんだそんなことか、まぁ良いか幸せな夢を見た後だ
「…ずいぶん、幸せそうでしたね」
「やっぱ分かる?」
「えぇ分かりますよ」
衣玖は盃を見つめ、私は星空を見つめた

何だろう、全然暴走が止まらない
と言うか天霖でいつまで続けるのかこの愚か者とそろそろコメントが来てもおかしくないと思っている投げ槍です
いやはや、八月六日に続き長々と駄文失礼いたしました

8/7 文章再編 唯氏、ご指摘ありがとうございます
投げ槍
コメント



1.削除
>私の名前は比名那居天子は絶賛爆睡中である
随分と長い名前だことで。

>何だろう、全然暴走が止まらない
ハッハッハ、君が乗っている自転車とレーサーバイクをすりかえておいたのSA!
という訳でもっと暴走してくださいいやむしろして下さいお願いします
2.奇声を発する程度の能力削除
何時までも続けて良いのよ?
3.はみゅん削除
最近は貴方のおかげで私も天霖分を充分に補充出来て満足なのですw
だからもっと書いても良いのよ?
寧ろ書いてくださいお願いします!w
4.拡散ポンプ削除
この愚k…いいぞ、もっとやれ