そこには人の気配が感じられない暗がりが広がっていた。
そこに一つの声が響く。
「『誰かいないのか』ですか。いえいえ、『助けてくれ』と言われましてもそれは出来な、『何故?』ですか? それは私がああ、そうです。推察の通り『妖怪』ですよ。いえいえ、宵闇の妖怪などではありませんよ。見えないからって短絡的ではいけませんね。話を聞かない人ですね。ええ、そうですそんなに『食べないでくれ』と言わなくても結構ですよ。私は肉は好みません、あら、なかなか博識ね。いずれも名のある妖怪ばかり。でも残念なことに私はそのどれでもありませんよ。『ひょっとして?』、流石にここまでヒントをだせば気がついたかしら? そう、正解。『さとり』です。ええ、そうだからさっきから貴方の考えが理解出来る、貴方の恐怖が理解できる。あら? 『何故?』。ああ、今度は何故こんな目に遭わされているのかの何故ね。そんな理由なんているのかしら? 『妖怪は襲うモノ』、思い出せたようね、ここじゃ当たり前のことでなくて? あら、なに? こんな目に遭っている理由の『何故?』じゃないの。ああ、襲われるはずがないのに『何故?』襲われたのか、ね。そうねえ。それこそ理由なんているのかしら? 妖怪が襲うのは何も食欲のためだけじゃないのよ? 快楽、あら、いやね。そんな色欲と勘違いされちゃ困るわ。そうね、貴方小さい頃どんな遊びをしてたかしら? あらあら随分と可愛らしい遊びからおませな遊びまでやっているのね。ああ、そうそう、それよそれ。アリを虐めて遊んでいるじゃない貴方。そう、それと同じよ。そうね、確かに『そんな気まぐれ』で貴方はこんな目にあっているのよ。そうそう、自己紹介がまだでしたね。私は地霊殿の主、古明地さとり。貴方のお名前は? ああ、そう。変わった名前ね。ひょっとして貴方
「お姉ちゃん、鏡の前で何ぶつぶつ言ってるのかな?」
そこには人の気配が感じられない暗がりが広がっていた。
そこに一つの声が響く。
「『誰かいないのか』ですか。いえいえ、『助けてくれ』と言われましてもそれは出来な、『何故?』ですか? それは私がああ、そうです。推察の通り『妖怪』ですよ。いえいえ、宵闇の妖怪などではありませんよ。見えないからって短絡的ではいけませんね。話を聞かない人ですね。ええ、そうですそんなに『食べないでくれ』と言わなくても結構ですよ。私は肉は好みません、あら、なかなか博識ね。いずれも名のある妖怪ばかり。でも残念なことに私はそのどれでもありませんよ。『ひょっとして?』、流石にここまでヒントをだせば気がついたかしら? そう、正解。『さとり』です。ええ、そうだからさっきから貴方の考えが理解出来る、貴方の恐怖が理解できる。あら? 『何故?』。ああ、今度は何故こんな目に遭わされているのかの何故ね。そんな理由なんているのかしら? 『妖怪は襲うモノ』、思い出せたようね、ここじゃ当たり前のことでなくて? あら、なに? こんな目に遭っている理由の『何故?』じゃないの。ああ、襲われるはずがないのに『何故?』襲われたのか、ね。そうねえ。それこそ理由なんているのかしら? 妖怪が襲うのは何も食欲のためだけじゃないのよ? 快楽、あら、いやね。そんな色欲と勘違いされちゃ困るわ。そうね、貴方小さい頃どんな遊びをしてたかしら? あらあら随分と可愛らしい遊びからおませな遊びまでやっているのね。ああ、そうそう、それよそれ。アリを虐めて遊んでいるじゃない貴方。そう、それと同じよ。そうね、確かに『そんな気まぐれ』で貴方はこんな目にあっているのよ。そうそう、自己紹介がまだでしたね。私は地霊殿の主、古明地さとり。貴方のお名前は? ああ、そう。変わった名前ね。ひょっとして貴方
「お姉ちゃん、鏡の前で何ぶつぶつ言ってるのかな?」
そこには人の気配が感じられない暗がりが広がっていた。
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ椎茸がぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!