Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

まいねーむいず タイサ・イセークン・カゲノ・イ・チブ

2010/07/21 20:59:59
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この話を始める前に言っておくッ!
わしは今幻想郷というやつをほんのちょっぴりだが体験した
い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……

あ…ありのまま 今起こった事を話すぞ!

『わしは中国の実家でのんびり隠居生活をしていたと
思ったらいつのまにか抱きつかれていた』

な…何を言ってるのかわからないと思うが…
わしも何をされたのかわからなかった…

頭と、とある一部がどうにかなりそうだった……

妖怪だとか崇り神だとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてない

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったのじゃ……



<- まいねーむいず タイサ・イセークン・カゲノ・イ・チブ ->



「むぅ……どうしたものか」


わしの名前は太歳せ……いや、ナマズでよい。

ナマちゃんでも、ナマズーリンでも好きなように呼んでもらってもかまわぬ。

いやいや自己紹介している場合ではないぞ。

実は今ちょっとばかし困ったことになっておってな……


「にゅふふ~だきまくら~ふかふか~ですー……zzz」


この小娘には見覚えがある。

たしか夢の中で遊んだことがある奴じゃ。

あの時はおもいっきり殴るわ蹴るわされて痛かったのぅ……夢の中のはずじゃったのに。

そして現在、これは、さば折りというやつかの?

腕を背中まで回されて、ぎゅっと完全ロック。

自慢の鬚でピシピシ叩いても起きる様子がないどころか、さらに締め付ける力があがってこのままじゃわし、幸せ死するぞ。

といってもこの歳ともなると、そっち系の興味が薄れてしまってのぅ。

若いころはキャピキャピギャルとかピチピチギャルのスカートをめくって楽しんでいたもんじゃ。

今頃元気でやっとじゃろうか……ようきひちゃん(当時9歳)

……なんて、想いを馳せている場合じゃないのぅ。

なにせ後ろからものすごい殺気がしておる。

いつから? さっきからじゃ。


「美鈴」


殺気という生地に、怒気をふんだんに混ぜ込み、無駄のないボディラインで焼き上げた怖い声で呼び掛けられた。

わしはナマズじゃ。

ゆえに美鈴っていうのはきっとこの小娘のことじゃろう。

いや、もしかしたら「ME☆I☆RI☆N」というのは、こんにちわみたいな挨拶かもしれぬ。

こんにちは、ではなく、こんにちわじゃ。

可愛さあぴいるというやつじゃな。

ふむ、となると返事を返さないといけないのぅ。

ではさっそく。


「ME☆I☆RI☆N」


よしナイスボイスじゃ。

カラオケとやらで鍛えたわしの美声に、殺気を放っていた人間もびっくりしておるわ。


「へぇ、しゃべるのねこの抱き枕。しかも復唱機能? ちょっと解体してその仕組みを調べてみようかしら」


わーお、殺気が興味にジョグレス進化したぞい。

わし、ピンチ。

ちゃっちゃと幸せ死しておけばよかったかのぅ。

まさか"男"に殺されるなんて……

思えば長い人生じゃった……ナマズだからナマズ生か。

さらば青春。さらばおっぱい。さらbサクッ♪







◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 



「痛い。めっちゃ痛いぞ」

「だから謝っているではありませんか。まさか生き物とは思わなかったのですよ」


あれから人間にナイフで後ろをバッサリとJ9されて、飛び散った血にびっくりした人間のナイフが、小娘の眉間にヒット。

びっくりして起きた小娘と目が合って恋に落ちることもなく、なぜか蹴飛ばされた先に、小娘に勝るとも劣らない弾力の女性にあたって、わし幸せ死。


「ところで、これなんなの?」


見た目では分からないメロンの持ち主の女性が聞く。

紫の髪の毛がふわふわしていて、わし的に良し。

ジト目なところもまたぷりちーで、ついつい髭がおいたしそうじゃ。

じゃが……これ、と言われて軽くショックじゃったり。

おっと、沈んでる場合じゃなかったのぅ。

自己紹介せねば。


「わしは太さ……」

「思い出した! お前は私の夢の中にでてきた太歳星君!?」

「……わしのセリフが。ずっとこんな扱いじゃと、わし泣いちゃうぞ?」


涙がでてゃう。だってわし御爺ちゃんだもん。

覚えられていなかった事も、かなりショックなのじゃぞ?


「此処で会ったが100年、も経ってないか、えーっと……数か月ぶり! いざ!!」


小娘が戦いのポーズをとっておるのう。しかも本気っぽい。

……わし、こんどこそ死ぬかも。あの健康的な足に蹴られたら、かるーく世界を一周しそうじゃ。

ん? 気痩せ女性が大きな図鑑をもって、小娘の後ろに……わーお、角は痛いぞ。見ているわしも痛い気がしてくる。だから角はやめてあげ、あーあー。


ガンッガンッガンッガスッ!


「図書館では静かに、と言って、いる、で、しょう?」

「い、いたいたい連続は、パチュリー様、ごめんなさぁぁぁい。咲夜さんも助けてくださいよぉ」

「いや」

「即答!?」


女子三人寄れば姦しいというが、本当にやかましいのぅ。

まるで漫才じゃ。ふぉっふぉっふぉ。

どこの世界でも女子は等しく変わらないことに、少し安心じゃわい。


「ふぅ、まるで娘がいっきに出来たみたいじゃのぅ」










……ところで、ここ何処?



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 





「幻想郷とな?」

「そう、ここは幻想郷。すべてを受け入れる所らしいわ」


あれからもうひと悶着あって、それぞれが仕事場に戻ったらしい。

小娘の名前は美鈴といって、この屋敷の門番じゃと言っておった。

なんじゃ挨拶じゃなかったのか。

人間は十六夜 咲夜。メイド長と言っておったの。

男なのに女っぽい名前で、しかもヒラヒラスカートまで履いておる。

やっぱりソッチ系なのかの。

しかしなかなかにイケメンで、あれでは全世界の女子達もほおっては置かないじゃろうな。

ちょっと女子っぽすぎるのがもったいないが、いや、それが逆にいいのかもしれないのぅ。

男と男のラブロマンスも、最近では流行っておるようじゃし。

わ、わしだってちょろっと読んだだけじゃぞ!? そんな興味津々と読みふけってなぞ……


「その体でもじもじされると、少し可愛いわね」

「御言葉ですがパチュリー様。もう少しまともな感性を持たれた方がよろしいかと」

「むきゅー」


そしてこの二人は命の恩人(?)パチュリーと小悪魔じゃ。

小悪魔のほうはあまり歓迎してはくれていないようじゃが、仕事仲間となるなら仲良くしないといけないのぅ。

あ、言い忘れておったが、ここで働くことになりました。




いきなりの展開についていけないと思うが、正直わしもついていけてないのじゃ。

気がついたらここ、紅魔館の門番に抱かれていた。

次の瞬間、死にかける。

さらに、パチュリーが「面白そうだから頂戴」と言って、現在に至る。

わしの仕事はもっぱら本の整理じゃと言っておったの。

この小悪魔が場所を把握しておるからその手伝いじゃと。

まったく、老体に肉体労働とは、厳しいことをいってくれるのぅ。

ともかく、わしの第二のナマズ生が、この紅魔館で始まったことは変わりない事実じゃ。

さぁ、がんばるぞわし!


















で、それからどうした?


【一日目】

「ただいまパチェ」

「おかえりレミィ。お土産は?」

「博霊神社に何を期待しているの……ところでパチェ、それなに?」

「ナマズ」

「なんで抱いてるの?」

「抱き心地がいいのよ。レミィも抱いてみる?」

「い、いいの? じゃぁ遠慮なく……うわ、もふもふしてる。ちょっと気持ちイイかも」

「丁寧に扱ってね。寝ている時でないと抱かせてくれないから」

「もしかしてこれ生きてるの?」

「起きたら挨拶させるわ。なかなかに面白いやつよ」

「ふーん。私の許可なく、勝手に住まわせてるんだ」

「じゃぁ許可頂戴?」

「了承」


……実は起きていたなんて言えない状況じゃのぅ。






【五日目】

「お、あれはメイド長ではないか。おーい咲夜どの~」

「あら、貴方はナマズね。今日はお仕事お休みかしら?」

「いやいや、パチュリーから紅魔館の地図を頭に叩き込めと言われてのぅ」

「それは御苦労さま。でも一人では何があるか分からないのではなくて?」

「実はさっきまで妖精メイドに案内してもらっていたのじゃが……」

「なるほど、後で叱っておくわ。何番?」

「なんばんとな?」

「ほら、妖精って似たようなのばかりじゃない。だから家の妖精メイドには太ももに番号を書いているのよ」

「おーあれか。それなら456番じゃったぞい……あ」

「そう(見たのね太もも)」

「か、勘違いしてもらっては困るぞ? たまたま妖精がこけた時にじゃな……」

「ふーん。ま、いいけれど。でも私は見ないでね?」

「ふぉっふぉっふぉ。男の太ももには、わしとて興味はないて」

「は?」

「ほ?」







【十日目】

まだ包帯が取れない。

まさかメイド長が女子だったとは……あれほどの絶壁じゃったのに。

いやいや、わしは胸だけで判断したわけではないぞ?

あの殺気、あれは完全に昔の知り合い、ジャックのものじゃった。

切り裂きジャックのな。

だから間違えたと……いいわけじゃな。

そういえばあいつもイケメンじゃったのぅ。今頃なにをしているのやら……って死んどるわな。ふぁっふぁっふぁ。

懐かしいのぅ。旅行に行ったときじゃったか。

危うく殺されるところじゃったし。

つい熱くなって説教したのを覚えておるわい。

といかんな。年を取るとつい長話してしまうんじゃ。気をつけなければ

そういえば風のうわさで、娘が生まれたとか何とか。

まさか、のぅ?








【三十日目】

朝起きたらレミリア殿とパチュリーに抱きつかれていた。

娘を持ったみたいで心が温かいのぅ。

て言ったら噛みつかれた。なんでじゃ!?


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2年後

パチュリーと結婚しました。
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【三十五日目】

誰じゃわしの日記に落書きをしたのは!

パチュリーは良い本読み仲間じゃ。

それに娘のような、そんな心落ち着く存在なのじゃ。

結婚だなんて、そんな、のぅ?













【○○日目】

今日もドタバタ、明日もドタバタじゃ。

幻想郷って場所も、案外悪くないわい。

そういえば、わしは何故幻想郷にきたのじゃろうなぁ。

おっと門番長が今日も仕事をさぼっておるわ。

ちょっと電撃で起こしてくるかの。ふぉっふぉっふぉ。
ナマズ様が来たその日の出来事

紅魔館の門の前で美鈴が寝ていた。

「むにょむにょ……すぺるおーん」

胸元から取り出したカードには、ナマズ様の絵が描かれていたとか……

ヒューーーードンッ!!


ナマズ様難しいよナマズ様(非で当てる的な意味と書く的な意味で)
でも和むよナマズ様 みんなのよりどころになりそうだよナマズ様
気がついたら紅魔館のみんな、ナマズ様に寄り添ってそうでパルパルだよナマズてめぇそこかわれ

PS:会社から投稿できなくなりました。プロキシ規制がなにがしだそうです。ざんねん~。
むしろSSの内容が許されなかったのかと、半泣きでDO☆GE☆ZAしようかと(ry
我の昼休みの唯一の楽しみは睡眠になりそうです。HA☆TA☆RA☆KE!
こじろー
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
ナマズ様!!和んでとっても良かったです!
後、ドンマイですw
2.名も無き脇役削除
こじろー氏のナマズ様きた!これで勝てる!
ここのナマズ様も随分と長生きして旅をなさってるんですねw
とりあえず、レミリアとパチュリーに抱きつかれる仕事は私が代わろう!


この作品が続くようにオーエンとコメントと言う名の起爆剤を置いてくよ
3.こじろー削除
>奇声様
この描けない時間があるとむきゅむきゅしるんやな!
しかたないからドットでヒジリンを描いてしまうくらいに
Up? ナンノコトカナ

>脇役様
ナマズ様の包容力は幻想イチィィィィィ!
ナマズさまはエッチじゃないのです、すけべぇなのです
>仕事は私が代わろう!
ならば我はさくやさんに抱きついてもらいますね!

そして、オーエンありがとうございます~
ならばやはりフランちゃんを出さざるをえない
……なまずさまにげてー!