注意!!
若干のオリ設定があります。
あと、霊夢が貧乏じゃありません。
幻想郷の通貨が円に統一されています。
メタ発言あり。
博霊霊夢は巫女である。
巫女は妖怪退治専門家である。
ゆえに(全ての)博霊霊夢は、妖怪退治専門家である。
幻想郷の素敵な巫女こと博霊霊夢は、神社でお茶を飲みながらのんびりと過ごしていた。
これだけだと、毎日ダラダラ過ごしているように見えるが、普段は異変の解決で忙しい。
毎回、季節の変わり目くらいに高確率で異変が発生していたのだが、それらは全て霊夢によって解決された。
そして昨日、少し大きな異変を解決してきたのだ。
個人的には前回の異変よりも多く働いたので報酬には少し期待していた。
一般的には霊夢は貧乏だというイメージが定着してしまっているが、妖怪退治という危険な仕事の性質上、それなりに報酬をもらっていた。
まあ、その報酬の内、数%はスキマ妖怪が税金として源泉徴集しているのだが。
「こんにちは霊夢、この前の異変の解決の報酬を持って来たわよ。」
「・・・あら、ありがと。」
その時、霊夢の目の前の空間が裂けて、中から紫が出てきた。
手にはお金が入った袋を持っている。
「今回のスコアは105万ね。新記録達成よ。はい、今回の報酬。」
「そう、」
霊夢はそう言ってお金が入った袋を受け取って中身を確認した。
しかし、中身を確認した瞬間、紫を睨み付けた。
「あら、霊夢、何か不満かしら?」
「ええ、不満ね。」
霊夢は袋の中身を指差して言った。
「少ない。この前のスコア100万の時よりも少ないわ。」
「あらそう・・・おかしいわね・・・ちゃんと計算は合っているはずなのに・・・」
紫はそう呟くと袋の中を確認した。うん、合っている。
「ねえ霊夢、幻想郷での累進課税の制度は前に説明したわよね?」
「ええ、聞いたわ。妖怪退治の時のスコアが高いほどその時徴集される税金も高くなるって制度でしょ。」
霊夢は不満そうに答えた。
「それじゃあ結論は簡単よ。幻想郷の巫女の仕事の場合は、報酬の金額はスコアで決まる。スコア1ポイントが1円ね。そして、所得が100万円までの場合は
税率は10%、所得が100万を超えたら税率は15%という決まりがあるの。そして、貴方の手元にあるのはスコア105万の85パーセント
だから892500円よ。計算は合っているはずよ。」
霊夢はそれでも不満そうな顔をしていた。
「それでも不満よ。この前の異変では丁度スコア100万だったじゃない。その時は丁度90万を貰ったわよね?その時よりも多く働いて
自分の取り分が前よりも少なかったら不満もあるわよ。」
霊夢は袋の中を指差して言った。
紫は何やら少し考えていたようだが、何かよい案が思いついたようで口を開いた。
「なら、少し税率の制度の変更をしましょう。今のままじゃ霊夢に嫌われちゃうしね。」
「変更するって・・・そんなに簡単に変更できるものなの?前と変わらなかったら承知しないから。」
紫は説明を始めた。
「まず、今までどおり税率は所得100万円までが10%、100万を超えたら15%としましょう・・・ちょっとお札をこっちに向けないでくれる?」
「それ、なにも変わってないじゃない・・・」
「まあ聞いてなさい、確かに税率は変わらないけど税のかけ方を変更するの。霊夢の今回の所得は105万よね?まずはその105万を100万と5万に分けるの。
そうしたら、分けたほうの100万には10%の税率をかける。100万を超過した分の5万には15%の税率をかける。これでどうかしら?」
「90万+42500円ね。つなり私の手元に残るのは合計942500円というわけね。」
「これでも不満かしら?」
霊夢は少し考えていたが。
「別に・・・これなら不満も無いわよ。ただ私は前回よりも働く量が多かったのに報酬がそのときよりも少なかったのが不満だっただけだし。」
「じゃあ、足りない分の差額を持ってくるわね。」
紫はそういうと、差額の分をスキマから取り出した。
「税金だけで50000円も損失しているなんて、だいぶ損ね。」
「まあ、いいじゃないちゃんと解決したんだし。じゃあ、私は帰るわね。」
紫はスキマを使って帰っていった。
霊夢は縁側に座ると、冷めてしまったお茶を飲んだ。
今日も幻想郷は平和だ。
fin
大学の教授ってエキセントリックな人が多いですよね。
確かにこれだけの収入があればビンボーにはなりえない、か。
しかし二度に渡る神社倒壊のせいで…(´・ω・`)
まさかここで勉強することになるなんて…
でも、学問の触りとしては非常にいいと思うので、よろしけれはほかのverも見てみたいですw
でも東方でミニコーナーのように紹介する手段もありだと思う人なんでどしどしやっちゃってください。
しかしこのチルノ、なんて素早い子(計算が)。