Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

みすちーのにっき

2010/07/18 06:44:17
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いろいろあってミスティアが日記を書くことになったというSSです。
彼女の主観だけを書いてるのでいろいろ説明不足ですが、ご了承ください。





















いちにちめ
きょうからにっきをかくことになった。ぺんとにっきちょうは、ゆうかさんがくれた。
いろいろあった。こえがでなくなった。ゆうかさんといっしょにすむことになった。
ゆうかさんはちょっといやがってたけど、ありすさんにいわれてしぶしぶひきうけてた。
わたしはひとりでもだいじょうぶだとおもうんだけどなあ。
はなしをするのに、もじをかくひつようがあるから、にっきをかくことにしなさいって。れんしゅう。
ひらがなしかわからないけど、そのうちかんじもかけるようになりたい。
じをかくのつかれた。めんどくさい。



ふつかめ
あさおきたら、わたしのいえじゃなくて、ゆうかさんのいえにいるんだなーっておもった。
のどはまだちょっとひりひりする。のみこむといたい。
おひるごろ、ゆうかさんは、わたしにそうじをしておきなさいといって、どこかにでかけていった。
これからのそうじとうばんはわたし。
そうじしてるとぎたーをみつけた。ゆうかさんひけるのかなあ。
それにしても、ゆうかさんのごはんはすごいおいしい。わたしのやたいでだしたらうれるだろうなあ。



3かめ
きのう、かえってきたゆうかさんはなんこかほんをもってた。
みせてもらったけど、かんじがいっぱいでよめなかった。
ゆうかさんと、もっとはなしをしたいけど、かいてはなしをするのはたいへんだった。

ゆうかさんにすうじをおしえてもらった。まるくておもしろい。
0123456789。
ひらがなとはぜんぜんちがうからわかりやすい。



4かめ
きょうはありすさんがきた!
ありすさんはきらきらしてて、ゆうかさんとはまたちがうかんじのきれい!びしょーじょ?ゆうかさんはびじん。
ありすさんに!と?をおしえてもらったから、さっそくつかう!
おもいっきりいいたいことには!を
ききたいものには?をつける!

なんでもかんでもつけてたらよくわからなくなった。ほどほどにしよう。
ありすさんはなんのようじできたんだろう?

ゆうかさんとらぶらぶ?
ちがうかなあ。



5日め
かん字をちょっとおぼえた。きょうのわたしすごい!ゆうかさんにおしえてもらった。
わすれないように、この日きとはちがうかみでれんしゅう。
あれ、日きってかいたら、かん字なのにわかりにくい。
ひき? にっきなのに。
ゆうかさんにかいたら、たんごはりょうほうのかん字をかけないとつたわらないといわれた。
きってどういう字だろ?木じゃないだろうなあ。
日木。やっぱりちがうな。



6日め
日記!やった!かけた!
これでわたしむてき!さいきょう!ちるのみたいにかいちゃった。
いまさらだけど、ゆうかさんといっしょにおふろに入ると、おっぱいが大きくてすごいなーっておもう。
わたしも大きくなるのかなあ?



7日め
ゆうかさんが、カタカナをおしえてくれた。
これもすごい。人の名まえがかきやすい。

リグル、チルノ、ルーミア、そしてわたし、ミスティア・ローレライ!

すごーい、かけたー!



八日め
今日はかん字のすう字もおぼえた。
ふつうのすう字よりもかっこいい!

幽香さんはお出かけしてたけど
アリスさんがきて、よむだけでちょっとずつかん字をおぼえられるまほうのほんをたくさんくれた。
いろんなまほうがあるんだなーとおもってよんだら、かん字の上にひらがながのっかってた。
なるほどなー。



九日め
ゆうかさんが、ゆうかっていう名前のかきかたをおしえてくれた。
山禾!
あれ? やま?


名前をかきまちがえてた。おこられた。
幽香!今度はせいかい!
うーん、おしかったなあ。

今日は、まほうの本をちょっとだけよんだ。



十日め

幽香さんと一緒にえーりんのところに行った。のどはまだ治らない。
人間だと一生治らない人もいるってきいて、こわくなった。
もううたえないのかな?
いやだなあ。

まほうの本はもうちょっとよんだ。



十一日め
泣いてたら、幽香さんにだきしめられた。
あったかかった。
さいしょはこわいとおもってたけど、おもってたよりもやさしいようかいだった。
てれかくしに、こわくしてるのかなあ。
ずっと声が出ないのはいやって、かみにかいたら、
いつまでもここにいなさいって言ってくれた。
うれしかった。



十二日め
ギターのことを思い出して、幽香さんに伝えたら、えんそうしてくれた。
すごい上手だった。びっくり。
ギターをひくのは声が出なくてもだいじょうぶだし、
しょうらいてきに考えて得じゃないだろうか。わたし天才。
明日、おきたらおしえてもらおう。

まほうの本は半分までよんだ。
つめを切ってもらって、ピックをもらった。



十三日め
指がいたい。日記は今日はいいや。


十四日め
だいぶ指はいたくなくなってきた。
昨日は幽香さんに、コードっていうギターをジャラーンって弾くやつを教えてもらった。
ギター弾ける人はすごい。すごくいたい。
「だれでも最初はいたいものよ」と幽香さんは言ってた。
みんないたいのがまんして弾くのか、すごい。

まほうの本は後ちょっとで読み終わる。



十五日め
ご飯作って、おそうじをして、幽香さんといっしょにお昼ねした。
声は出ないけど、なんかそんなにいやじゃなくなってきた。
慣れたのかなあ?

幽香さんに、コードっていうのは、ずっと同じものを弾くわけじゃなくて、だんだん変えていくのよって教えてもらった。
幽香さんは、簡単そうに次々と弾いていくけども、実際にやってみるとすごい難しい。
手がつりそうになる。



十六日め
漢字がわかってきたから、そろそろあの話を書き始めないといけない。
やらなきゃいけないことがあるときってなんで他の事をしたくなるんだろうね?

そんなわけでギターを弾いてたら、なんか今日一日でギターがすごく上手くなった気がする。
よし、幽香さんに教えてもらったコード進行を弾いてこよう







上手くなったのは気のせいでした。



十七日め
幽香さんとけんかした。叩かれたほっぺたが痛い。
でも、叩かれた私よりも先に幽香さんが泣いてたから、泣くタイミングがわからなくなった。

きっかけは、ギターだった。
ちょっとだけなれて、コードが弾けるようになったら、どうしても歌を歌いたくなる。一応歌手だもんね。
口を開けて、自分では声を出してるつもりでも、出るのは笛のような音だけ。
歌っているときの、あの突き抜けるような全能感が恋しい。
気が付いたら、泣きながら、ギターを弾きながら、かすれた笛の音で叫んでいた。
今思えば、うるさかったから注意しに来たのかもしれないけど、
口から血が出てきた頃に幽香さんが飛び込んできて、私を叩いて、ギターを取り上げた。
泣きながら、ギターを取り戻そうとした私の前で、幽香さんは、ギターの弦を全部切った。
ショックだったのに、あのときの私が考えていたのは全く関係のないことで。
鉄の弦なのに、ほつれた糸と同じように指で引っ張って切ってしまうのをみて、やっぱり強い妖怪だなと思っていた。

私と幽香さんは全然違う。
私は弱い。幽香さんは強い。
強い幽香さんに、弱い私の気持ちがわかるわけがない。
同じように私も幽香さんの気持ちがわからない。

それが悲しい。



十八日め
十八日めにして、め、が漢字では目と書くことに気づいた。
十八日目。
でも、ひらがなのほうが可愛いからいいや。

魔法の本を全部読んだ。
明日、アリスさんに返しに行こうと思う。
幽香さんとは仲直りできてないからこっそり行こうかな。

家に居たくない。住ませてもらってるのに、何でこんな気持ちになるんだろ。

ごめんなさい。
日記にはこんなに簡単に書けるのに、どうしてこの言葉を幽香さんに見せれないんだろ。



十九日め
何から書いたら良いのか。
今は隣に幽香さんが居てくれてる。この日記を書き終えたら、一緒に寝てくれる。それが嬉しい。

昨日、アリスさんの家に行く途中で、野生の妖怪におそわれた。
無我夢中で逃げたけど、理性よりも獣性の強いタイプだったから、話も弾幕ごっこもできなかった。
ギターを弾くために爪を切ったのもまずかった。元々、接近戦は得意じゃない上に、武器が無いんじゃどうしようもない。
何よりも、歌が歌えないから、相手を鳥目にすることができないのが最大の失敗だった。
アリスさんに、幽香さんと一緒に暮らしなさいと言われたことの意味がやっとわかった。

森の中では自由に飛べないし、森の外に出たら隠れる場所がない。
何回も攻撃されてぼろぼろになって、追い詰められて死を覚悟したとき、急に眩しい光が相手の妖怪を吹き飛ばした。
吹き飛んだ方向の反対からやってきた幽香さんの様子を、私は忘れないだろう。
私の姿を見つけた幽香さんは、急いで駆け寄ってぼろぼろの私を抱きしめてくれた。

ごめんなさい、幽香さん。
あのとき喋れていたら、素直な気持ちで謝れたと思う。

だから、代わりに、精一杯ぎゅっと抱き返した。

そばに居てほしい。そばに居たい。役に立ちたい。私を求めて欲しい。
私に出来ることは少ないし、声も出せないけど、精一杯尽くしたい。


それがとても難しい。



二十日め
目が覚めたら、幽香さんのおっぱいを枕にして寝ててびっくりした。
慌てたけど、慌てて起きたら幽香さんを起こしちゃう、と思ってたら幽香さんはもう起きてた。
「ミスティアは温かいから、冬の間はずっと抱き枕にして寝たいわね」って言ってたけど、もう春ですよー!
春妖精になった気分になった日。

昨日の夜、寝る前に幽香さんが体力を回復させること(漢字がわからない)をしてくれたんだけど、それでもまだ体中痛くてずっと寝てた。
お昼過ぎにアリスさんが来て、治る魔法をかけてくれたからすぐに治った。
アリスさんすごい。
「本は私が来るときに返してくれればいい、ってちゃんと言っておくべきだったわね。ごめんなさい」って言ってたけど、アリスさんは何も悪くないよね。
二人で謝りあってるところを幽香さんに見られて笑われた。私もアリスさんも顔が真っ赤になった。恥ずかしい。



追記
幽香さんは、気が向いたときに書けばいいのよと言ってくれたけど、早く書かないといけない。
私の声が出なくなった原因を……。
つんつん

「何かしら、ミスティア?」
『幽香さんが言ってた言葉で、漢字がわからないのがあるの』
「へえ、幽香は教えてくれなかったの?」
『ちょっと恥ずかしくて』
「はいはい、じゃあ、読みを教えてくれる?」
『ぼうちゅう』
「う~ん、ぼうちゅうね。防虫とか?」
『意味が違うと思う』
「どんな意味なの?」
『えっちして元気にする』
「ぶっ、幽香ああああああああああああっ!」
「え、ちょ、なに? 今料理してて手が離せないんだけど」
「あなた、ミスティアにどういう言葉を教えてるのよっ!」
「なんのことかわからないけど、ごめんなさいいいいい」

 アリスに説教された幽香はしどろもどろになりながら謝った。


 つんつん

「何、ミスティア? 私、今から幽香をシメないといけないから忙しいんだけど」
『あのね、幽香さんと昨日やったの。ぼうちゅう術』
「……」
「……あの、アリスさん?(びくびく」
「……幽香あああああああああああっ! あんたって子はああああああっ!」
「子ども扱い!」

 アリスに正座させられた幽香は、足が痺れて立てなくなるまで許してもらえなかった。(後でミスティアがマッサージしてあげました)



最初はミスティアと幽香お母さん、一人暮らししててたまに様子を見に来るアリスっていうイメージだったのに、
いつのまにかアリスが差し入れを持ってくるオカンポジションになっていた。
何を言っているのかわからないと思うが、書いてる私も何が起きたのかわからなかった。アリス可愛い。
幽香がギター上手いのは、のうかりん仕様。燃え。
陽向ほのか
コメント



1.桜田ぴよこ削除
くそ!みすちーかわいすぎる!卑怯!ずるい!
みすちーもっとモテモテになれ!!いややっぱ駄目だー!!!!
2.けやっきー削除
徐々に賢く(?)なっていく様子がまた良かったです。
そうですよね、アリスは綺麗、美少女です!
3.名前が無い程度の能力削除
さすが幽香さん、優しい。
声の原因が気になるな、はてさて何があったのやら。
4.奇声を発する程度の能力削除
みすちー可愛いよ!
5.brownkan削除
みすちー可愛すぎる。

これは続きが気になります・・・!
6.陽向ほのか削除
わ、コメントもらえてる!ありがとうございます!

>>桜田ぴよこ様
みすちーは誰と仲良くしていてもあんまり違和感ないですよね。
可愛いすぎて卑怯!

>>けやっきー様
一番やりたかったことなので受け入れてもらえて嬉しいです。
アリスは綺麗、美少女です!
でもちょっとオカン入ってます(笑)

>>3様
幽香さんは他者にはいじめっこですけど、一度身内と認識すると優しくなりそうな気がします。

>>4様
超同意です!

>>brownkan様
ありがとうございます。
遅筆ですが、続き書けるよう頑張ります!