Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

ぬえの散歩

2010/07/15 17:31:01
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ぬえが村紗の足元に近寄ってきた。

「ぬえ」
「ん?散歩?ちょっと待ってね。今、下ごしらえ終わるから」
「ぬえー」
「急かさないでよ」

村紗水蜜はカレーの準備を行っていた。かなり手馴れた様子。
それもそのはず、村紗はカレーしか作れない。

「よし、終わり。じゃ、行こっか」
「ぬえー」
「あ、こら、ちゃんと首輪つけなきゃ駄目」
「ぬー!」
「抵抗しないで、いい子だから、ね?」
「ぬえ…」
「よしよし。いい子いい子」

村紗はぬえに赤い首輪をゆったりとつける。

「それじゃ、改めてしゅっぱーつ!」
「ぬえー!」

「ってこら!そっちじゃないでしょ!散歩コースはこっちでしょ!」
「ぬっ!ぬっ!」

「リードを引っ張るなぁ~」
「ぬっ!ぬっ!」

結局、ぬえに引きずられるように、村紗は歩む。
やがて、畑のような場所にたどり着いた。

「ぬえぬえ」
「えっ?ここ掘れぬえぬえだって?宝物でも埋まってるの?」
「ぬえぬえ」
「うんうん。わかった」

村紗水蜜はシャベルを持ち出し掘る。

一生懸命掘り続ける村紗。

そして日が暮れる。もう、村紗の身長分は掘ってあるかもしれない。

「はぁ…はぁ…。ねぇ、ぬえ。まだ掘るの?」
「ぬえぬえ」
「え?もとから何も埋まってないって?」
「ぬえっぬえっぬえっ」
「……」

村紗は穴から這い出る。

「ねぇ、ぬえ。面白い物が出土したよ。覗いてごらん」
「ぬえっ!?」

予想してなかった事態にぬえは慌てて覗き込む。

そして村紗はぬえの小さく可愛らしい、引き締まった柔肌で染み一つ無い、すべすべな桃のような尻を撫でるように蹴る。

ぬえ落っこちる。

「ぬえ…ちょっと反省しようか」
「ぬえ!ぬえ!」
「反省の色が見えないね…。水責めしちゃうよ?」
「ぬえ~ん!ぬえ~ん!」
「そうそう、初めからそう言えばいいの」

村紗はぬえを引き上げる。

「ぬえ~ん!ぬえ~ん!」
「はいはい、ごめんね。ちょっと意地悪だったね」

村紗はぬえを抱きしめ、宥める。

二人には既に信頼関係が成り立っているのであった。

「それにしても、いつからぬえは『ぬえー』しか喋れなくなっちゃったんだろうね?」
「ぬえ?」












封獣ぬえは、村紗と犬を遠くから見つめていた。

(数日前に私は、野良犬に正体不明の種を植え付けた。村紗には何に見えているのか知らないが、その日を境に村紗はその犬を溺愛するようになってしまった…。何故だ…)

封獣ぬえは後悔していた。
何故なら、彼女が村紗に話しかけても、村紗は犬に付きっきりで気付いてくれないからだ。

(私よりそんな犬っころが良いというの!?)

次の日、犬耳と尻尾を着けた封獣ぬえの姿が命蓮寺にあった。
いぬえ。pixivに影響されたとしか言えません。
ムラぬえはレミフラ、こがさなに次いで好きだったりします。

誤字脱字などあればご連絡お願いします。

コメントありがとうございます。

>>提督 様
船長はカレーにこだわりと思います。
作中のカレーも今日ではなく、明日の夕食のために作っているようです。

>>ぺ・四潤 様
全裸です。

>>3 様
焼き餅やきな子は可愛いですよね。

>>奇声を発する程度の能力 様
私が見たのは確か、れいお氏のいぬえでした。可愛いです。

>>5 様
その犬の前世は人間で、はるか昔に七つの大海を越え、仲間達と共に魔王を倒したという伝説の6英雄の生まれかわりなのです。嘘です。
本当は船長が勝手に解釈しているのです。
再開発
http://twitter.com/saikaihatsu
コメント



1.提督削除
うむっ!緊急連絡だ
ありえない、何かの間違いではないのか?

いぬえ、か・・・良いものだ
カレーはカレーでも海軍カレーしか作れなさそうな船長
2.ぺ・四潤削除
あとで一体何に見えていたのか聞いたときのぬえがどういう反応するか楽しみだ。
でも恥ずかしがって絶対に村紗は口にはしないんだろうな。
短いけどお互いの気持ちを考えてみるとニヤニヤしっぱなしでした!
ていうか村紗の目にはぬえは全裸なのかwww
3.名前が無い程度の能力削除
嫉妬するぬえ可愛いぜ
4.奇声を発する程度の能力削除
ぬえ可愛いよぬえ!!
私もその絵探してみようかな
5.名前が無い程度の能力削除
ここ掘れと命令したり、村紗の言葉を理解しているこの野良犬は本当にただの野良犬なのだろうか
6.名前が無い程度の能力削除
ぬえええ!ぬえっ!ぬえええっ!ぬえええええん!