ある晴れた昼下がりの午後、紅魔館の門番は至福の極みにいた
「あ~気持ちいい」
今日は数少ない休日、昼寝をしても怒られないという安心感に包まれ暖かい太陽に抱かれ夢の大海を彷徨…
「起きろぉ!」
「はいっ、はいはいはい」
「だらしないぞ、門番!」
「何だ魔理沙さんじゃないですか、どうしたんです」
「どうしたんですじゃないぜ、おまえさん仕事ほっぽり出してなにさぼってんだ」
「今日は休日です」
「そうか、休日か」
「はい」
「相談に乗ってくれ」
「唐突ですね、良いですよ」
魔理沙の願いを承諾するやいなやティーテーブルとポットと二人分のカップをおおよそ5秒ほどで用意した門番、いつもの仕事より速いぜお前
「早いな」
「ははは、咲夜さんの直伝ですよ」
「あいつそんなこと教えてるのか」
「で、何で今日は私に?」
「あー、ちょっとな」
「…用件を聞こう」
いつの間にか美鈴は東洋人のスナイパーの格好をしていた
「いきなり葉巻を出すな、サングラスを掛けるな、コートを着るな暑いだろ」
「これも咲夜さんの直伝、さ」
こいつは何なんだと思いつつ魔理沙はテーブルに着き話を切り出した
「…実は、私、告白しようと思うんだ」
「……」
魔理沙が美鈴の驚いた表情を見て笑った
「本当だの話だよ」
「へぇ、一体誰に」
美鈴は思考を巡らした
店主か、人形遣いか、河童か、パチュリー様か、それとも咲夜さん…実行に移したら潰すからいいか、あとは、博麗の巫女、か
「…で、誰にですか?」
「まずは咲夜じゃないから安心しろ?な」
「ほう、ならb…」
「香霖でもないぜ、それににとりでもアリスでもパチュリーでも霊夢でもない」
とすると…
「私、衣玖に告白しようと思う!」
何があった
「へぇ~さいですか、そいつは頑張ってく~ださい」
「つれない奴だなぁ、私が真剣に相談してるのに」
「そうよ、美鈴、相談には乗ってあげないと」
いつの間にか咲夜がとなりに立っていた
「あれ、咲夜さん、何でここに?」
「今日は私も休暇なのよ、忘れたの?」
咲夜が頬をふくらませてが美鈴のほっぺたをつまんでいた
「で、魔理沙話は聞いたわ、あの竜宮の使いに告白したいのね」
「あぁまぁね」
「だったら何でこの私じゃなくて朴念仁に相談したの」
「だって…」
「魔理沙、私がラジオ番組をやってるの、知ってたわよね」
「うん」
「そこにお手紙だしてくれれば良かったのに、この朴念仁よりはまともな返答するわ」
「すまん」
「うん、まぁアレだ、私より咲夜さんの方がこういう話は得意だからさ」
美鈴がほっぺたを抑えながら魔理沙の肩に手を置いた
「頑張りなさい、魔理沙」
「頑張って下さい、応援してます」
美鈴と咲夜が魔理沙に微笑みかけた
「なぁ二人とも、もし私が振られたら、どうする」
「どうするって、ねぇ」
「はい」
美鈴と咲夜が顔を見合わせ、再度魔理沙に向き直り、こう告げた
「「大 爆 笑」」
しかもピースサイン
「チクショウ!お前等に相談した私が馬鹿だったぜ!」
ぜひ書いてみましょうか。
てか、咲夜さんラジオなんてやってたのかww
聞いてみたいww
DJサクヤのサクサクラヂオですね、分かります。