Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

幻想郷における性欲を証明せよ

2006/07/10 14:37:41
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此処は幻想郷
人が押し倒し妖怪も押し倒す外の世界と隔絶した幻想の世界
弾幕少女達がはっちゃける其の世界においては、少女と言う幻想の元に、やはり性欲も現実とは隔絶していた

「実はかなりの性欲を持て余しています。最近その持て余しっぷりにカメラ越しで視姦と言う技術を」

「よし黙れ」

・・・・・・・・持て余すらしい


そもそも性欲とは人間で言うところの三大欲求の一つだが果たして妖怪や悪魔にも在るのかと言えばあるとしか言いようが無い
人間の形をしていて食事して寝るのなら性欲があっても良いのではないだろうか良いだろう無くてたまるかと思うだろう
しかし現実とはかけ離れているはずの幻想郷で性欲があるなど、人の業を感じられずにはいられないのだが気にはしまい
では幻想郷における性欲と言うものがどのような物か、いくつか例を挙げてみる



①神社にて

肌寒い冬の神社には何時も通り参拝客などおらず閑散としている
しかし其処には珍しく、この季節は普段なら寝ているはずの妖怪が訪れていた

「はぁ、お茶が美味しい季節になったわ」

「それで催促のつもり? はいお茶」

「あら、悪いわね」

神社に住む巫女は突然訪れた妖怪に気にした風も無くお茶を振舞い、対して妖怪も悪びれた風もなく渡されたお茶を飲む
彼女達の関係はこのようなもので仲が良いのか悪いのかは他人には分からない、何せこの二人だ
お茶の色が普通に緑色である事は素直に喜ぶべき事だろう、最近の巫女が作る味噌汁に味噌は入っていなかった

「・・・・・・・ずず・・・・・・・・・っ!? ゲホッ! ゴホッ!? 」

お茶を飲んだ妖怪が突然驚いたように眼を見開きむせた、それでも湯飲みは割らなかったのは流石か
妖怪は咄嗟に己の能力を使ってどうにかしようとしたが、妖怪が咳き込む様子を顔色一つ変えずに見ていた巫女が素早く御札を貼り付け封じる

「れ・・・・・霊夢、な・・・・・にを」

妖怪は相手に問おうとして先程までの巫女と違う、目に浮かぶ狂的な何かに押し黙らされる
長く生きている妖怪にも理解できなかった、何故巫女がこのような事をするのか
妖怪退治か、最近悪い事はしていない
怨恨か、怒られる事はしても怨まれる様な事をした憶えはなかった

「悪いわね、紫」

そう意って巫女は、妖怪の服を脱がし始めた

「・・・・・・え? 」

「紫があんまりにも(性欲を)なんだから(持て余す)で我慢の限界は超えたわ。(そうは)して(言うがな)まで(神主)するから」

「え!? ま、待って! 身体が全然動かないけど何を飲ませたの!? 」

「待った無しね」


とある事件で手に入れた薬を衝動的に相手に飲ましてしまうほど理性が切れてしまう、それが性欲



②紅魔館にて

太陽が高く上る頃、悪魔の住む館では悪魔が寝ていた
豪華で柔らかなベットに寝ている悪魔の寝顔はまるで天使のようで、それを見つめる完全で瀟洒な従者はまるで彫像のようだった

「・・・・・・・・・・・・・ぐっ! ・・・・・・・・・ギギギ! 」

訂正しよう、まるで阿修羅像のようだった
しかしこの従者は何かを我慢するかのように想像するかのように悪魔の寝顔を見つめながら手をワキワキと高速で動かしている
時々鼻を押さえて懐中時計の針をを逆回転させていたりと、その中々に奇妙な行動はまさに完全で瀟洒な従者の名に恥じない瀟洒っぷりだ

「・・・・・・・ん」

そんな従者をよそに悪魔が寝言でもなんでもなく呼吸の合間に声のような吐息を漏らす
それの何が従者をそうさせたのかは不明だがブバッと言う割かし高く大きな音を立てて従者の鼻から血液を飛び出させた
されどこの従者もやはり悪魔の館に住む者、ピタリと血液が空中で停止したかと思うと時間を巻き戻すかのように従者の鼻へと帰還
だが流石に血まで流せばその匂いに悪魔は目覚める、その匂いが大切な従者の血の匂いならばなおさらだ

「咲夜? 」

「此処に」

後に残るのは己の主人である悪魔の前に佇む完全で瀟洒な従者、そのポーカーフェイスっぷりは完璧だ
寝起きの悪魔は己の従者を見て不思議そうに首をかしげる、寝起きだからか其の表情は普段の傲慢さなどがなりをひそめ幾分幼さが溢れていた
完全で瀟洒な従者は優しげに微笑みながら、己の主を安心させるかのように服を脱がした

「え? 」

「ご安心ください何も心配はいりません全て私にお任せください」


例え己が絶対の忠誠を誓う相手であっても割と弱い理性では焼き切れてしまう、それが性欲



③魔法の森

不気味なほどの静けさをあたりに漂わせる森に誰かが苦しむ声が響く
何故か仲が悪いと言われているし本人達も言っている二人が絡み合って倒れていると言うかしょっぱなから押し倒されていた

「離して! 何をいきなりこんな! 」

「アリス、昨日私に黙って例の大図書館に行ったよな」

「い、行ったわよ! それが何!? 」

押し倒されている方は人形遣いと呼ばれる魔法使い、その表情は恐怖からか強張っていた
押し倒している方は普通の魔法使いと自称する魔法使い、その表情は何の感情も感じ取れないような無表情だった
人形遣いは珍しく人形を連れていなかった事を後悔していた、こうやって押さえ込まれると何も出来ない
そして自分を押さえ込んでいる魔法使いが、普段と違う完全な無表情なのが逆に怖かった

「見たんだ」

何を?
それが人形遣いが思った事、何を見られたらこうやって抑えつけられる様な事になるのか思いつかない
弾幕はブレインと豪語する彼女は其の言葉に見劣りする事なく賢い、しかしそのブレインも今は空回りしかしない

「昨日、大図書館で」

昨日、大図書館で?
本を借りる所を見られたのか、だから何故其処からこの状態に発展するのか
借りた本が悪かったのか、でも『世界の人形-図鑑-』と『呪いの人形-全集-』を目の前で自分を押さえつける魔法使いが借りるとは思えない
それとも普通に借りた事が間違いだったのか、聞けば魔法使いは強奪して返さないと聞いた
結論、私は悪くないじゃん?

「あの紫モヤシと楽しそうにお茶を飲んでいるのを! 」

その光景を思い出したのか、無表情だった顔に表情が表れる
苦しみと怒りと悲しみがにじみ出る不思議な表情で、人形遣いには其れが泣いているかのように見えた

「・・・・・・飲んだけど」

美味しいお茶だった、何処か故郷を思い出させたその味は懐かしさの余り人見知りの激しい自分が安堵してしまうぐらいに美味しかった
会話も楽しかった、大図書館を管理する魔女との会話も弾んでまた飲みに来てと言われて素直に頷いてしまう程に楽しかった
あそこまで他人と楽しく喋ったのは本当に久しぶりで、今日も自分で焼いたアップルパイを茶菓子にと行く途中だったのに何故邪魔をするのか

「それが、どうしたのよ? 」

不思議と最初に押さえ込まれた時ほどに怒りは感じていなかった、先程見せられた表情が何故かちらついて消えない

「さらに他人への対応は無視か無愛想がデフォのくせに昨日は笑顔で『また来て』とか言ってた! 」

「・・・・・言われたけど」

流石に此処まで言われれば人形遣いも気づく、要は嫉妬しているのだろう
『大図書館を管理する魔女』に近づく『人形遣い』に、少々憮然としてしまった
其処まで好きなら好きだと言ってやれば良いのにと思う、あの魔女に好きだと言えよ
ちなみに先程魔法使いが魔女の事を紫モヤシと罵倒するかの様に言ったが人形遣いにとってモヤシは白くて美味しい野菜なので普通に流した

「私じゃ駄目なのか!? そりゃ普段が普段だから好かれているとは思ってないけど! でも!」

「・・・・・・えっと、大丈夫。うん、大丈夫よ。別に其処まで嫌ってないから」

魔女との会話の中で出てきた魔法使いはやたらめったら貶されて怨まれていたが人形遣いはその辺の機微に疎くて気づかない、むしろ何度も魔法使いの事が会話で出てくるので
『この人もしかして魔理沙の事が好きなの?』とか思ったりする程に人形遣いだ

「・・・・・・・・・・・本当に? 」

一転して人形遣いの言葉に不気味なほど静かになって不安そうに押し倒している相手を見つめる魔法使い、でも抑えこむ力は緩めないのが彼女の心情だ逃がす気無し
そんな魔法使いに人形遣いは答える

「大丈夫よ、どっちかと言えば好きだと思うし」

彼 女 は 貴 女 を 好 き だ と 思 う
主語どころか色々と抜けている、和国語は難しいと思う実は隠れて二人の漫才を見つめる蓬莱と名づけられた人形であった

「え? 」

「良く分からないけど、嫌ってないのは確かよ」

「好き? 」

「うん」

「何だ早く言えよツンデレだなぁ全く嬉しくて私の心はダブルスパーク」

突然魔法使いが人形遣いの服を躊躇なく脱がし始めた、切り替えが早すぎるが流石は音速が遅いと豪語する魔法使い

「な、何で!? 」

「初めてが外だけど大丈夫痛いのは最初だけだから全て私に任せておけばマスタースパークだぜ」

「会話が突然通じない!? て言うか何語よ!? 」


勘違いから始まる恋もあるよ、それが性欲



・証明
幻想郷における性欲は

①性欲=薬
②性欲=勘違い
③性欲=視姦

である事から

④それは愛

であると証明される
でも其れは精神的疾患の一種です
真実の愛を持て余せ


訂正箇所
それは恋→それは愛
性欲!→性欲
と言うか→て言うか

度々修正すみません


書けなくてちょっと悩んだ末に題名をそれっぽいものにすれば指が止まらず困惑
根っこ
コメント



1.五百小竹削除
性欲を持て余……す?
2.上白沢 慧音削除
人里の代理人として書き直しを要求するっ!
①性欲を持て余していて、更に②事にまで及んでいるのは、人里と無関係とはいえ、全て人間ではないか!天狗?知らんっ!年中性欲を持て余しているのは他にもいるだろう?例えば…!そうか、貴様永遠亭の者か!?
…いや別にそれ自体は全く構わないが。

ん?月…?ま・る・い………フオオオオオォォォォッ!性欲ヲッ!持テ余スッ!(caved!!!!)
3.名無し妖怪削除
そうは言うがな、大佐。
4.名無し妖怪削除
って、もこが言ってた。
5.名無し妖怪削除
マリアリ!マリアリ!
6.外山削除
白玉楼と永遠亭のケースがないのは、持て余しまくってるからですね?
…すこし、残念です
いや決して見たいとかそういうことじゃなくてですね…(以下略)
7.名無し妖怪削除
>私に任せておけばマスタースパークだぜ
何この口説き文句w
8.根っこ削除
五百小竹さん
余しますとも!

上白沢 慧音さん
アァー!

名無し妖怪さん
どうした!? 応答しろス○ーク!

名無し妖怪さん
って慧音が言ってた

名無し妖怪さん
残念! これはマリアリと見せかけたアリマリなのだ!
しかも今ならもう一つ、三角関係へのパチェフラグありと大変お得!

外山さん
だって、人間がいないもの

名無し妖怪さん
魔理沙語は、幻想郷共通語です
9.名前が無い程度の能力削除
caved!!!!