此処は紅魔館、悪魔の住む館
そんな館でとあるメイド長は、数十枚の書類を前に困っていた
「門番隊への異動届け出、コレが全部？ 」
幻想郷に、ひいては紅魔館にて職場の異動願い届け出なんて物が在るかどうかをメイド長は知らない
だが実際に在るのだ、目の前に
ならば読んで許可を出すなり破り捨てるなりするべきだろう
内容は、紅魔館の内勤メイドから外勤メイドへの変更
外勤メイドを統括しているのは実質上門番の紅美鈴であり、その事から門番隊と呼ばれている
その門番隊に異動願い、書かれている理由の内容は
『弾幕がしたい』 『血が騒ぐ』 『今の門番隊には任せていられない』 『フトモモが素晴らしい』 『中国』
と様々な事が書かれていた
それらを読みながら名前を確認、記憶にあるメイド達の能力や資質を思い出し許可と不許可に分ける
そんな作業もあと数枚で終わろうとしていた所に、それは眼に入った
『 胸を大きくしたいから 』
まず館に住む己の主人とその友人の魔女の仕業でないか調べ、窓の外に映る空を見上げ、己の胸を見下ろし、ほろりと涙を流しながら許可
このメイドの名前は憶えて置こうと考え、其処で聡明なメイド長は気づく
「門番隊に入ると大きくなるの！？ 」
空前絶後の大発見である、そのメイドを絶賛しながら聡明なメイド長は一旦落ち着いて更に考えた
門番の彼女が胸は大きいのは周知の事実、だが外勤メイドもとい門番隊の胸は大きいのか
思い出して、思い出すのよ十六夜咲夜！ 門番隊のメイド達の胸を！
だが思い出すのは門番の彼女と普通のメイド達、なんとメイド長は門番隊の胸なんて気にした事も無かったのだ！
あぁ、なんて悲劇！ 顔と名前と能力は憶えていてもスリーサイズは知らなかった･･････なんてこったい！
今度時を止めて密かに全員分調べようと決意
しかし其処は聡明なメイド長、すぐさま解決策を思いつく！
見れば良いのだ、門番隊の胸を！
なんて容易、メイド長は時を止めて門まで行き胸を見るが我慢できず全員のスリーサイズを常備しているメジャーで測る！
さらに内勤のメイド達のサイズも測り頭の中で素早く計算、統計と確率から求める答えは導き出された！
大きくなる！ 門番隊に入ると、今までの自分達の苦労が馬鹿にされるかのように胸が大きくなる！
メイド長はその事実に、感極まって涙を流した！
多くの散って逝った同胞達よ！ ついに私は見つけました！ 確実に胸を大きくする方法を！
素晴らしい、咲夜君！ 君は英雄だ！ 大変な功績だ！ だがその方法は我々が頂く！
慎みたまえ、君達は未来の巨乳メイドの前にいるのだよ！
な？ あぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー！？
そんな幻聴まで聞こえる程にメイド長は興奮していた
さようなら古き同胞達、ウェルカム生まれ変わった私
「私はかつて我が主、レミリア・スカーレットから十六夜咲夜の名を頂き生まれ変わった！
そして今、私はさらに生まれ変わる！ 言わば素晴らしく完全で瀟洒な巨乳の従者・十六夜咲夜！
パッド疑惑なんてすぐさま消えるだろう！ ･････パッドなんてしてないのよ？ 本当にしてないの」
･･･････････誰にとも無く呟きながらメイド長は泣いていた
唐突に数日後
「さーて、今日も本を借りにっ！？ 」
魔法使いは見た！
いつも何事も無いかのように通り過ぎていた紅魔館の門前に、仁王立ちする戦士達の姿を！
壁壁壁、それはなんとも壁！ 立ち並ぶ絶壁！ 場合によっては傾斜！
その姿、まさに貧乳最前線！ 幻想郷の貧乳が集まったと言っても過言ではない！
こんな場所にいたら不味い方達もいたりするが誰も何も言わない
それが貧乳の絆！ 大きくなるまで決して壊れる事の無い絆！ 誰もが壊したい絆！
察しの良い魔法使いは彼女達の共通点にすぐさま気づく
「なんでお前ら集まって私を呼ばな･････まさか！？ 」
そしてさらに気づく
大きくなるまで、大きくなるまでの絆！ 大きくなるまでの！！ なったら壊れてしまう絆！！！
「馬鹿な！ いやいやいや！ ありえないだろそんな事で私達の願いが！？ 究極の魔法でも駄目だったんだぞ！？ 」
魔法使いは恐れる
かつての同士達が一糸乱れぬ動きで右手を上げる、その手にはスペルカード
霊力、魔力、妖力、他のありとあらゆる力が幻想郷さえ破壊できんばかりに高まっていた
だが何よりも、彼女達の表情を魔法使いは恐れた
未来が幸せである事を疑わぬ、恍惚とした笑み
それが何よりも恐ろしい
されど魔法使いは思う
それでも、それでも納得出来なかった
巫山戯るなと心が叫んでいた！ その心に呼応して魔力も高まっていた！
でも体が竦む、普通の魔法使いだから怖ければ体が震えるのも当然だろう！
「私を！ 」
しかし！ しかしだ！
普通の魔法使いだから何だと言うのだ！ 体が竦むほどの恐怖が何だと言うのか！
私の名前を聞け！ 霧雨魔理沙だ！ そして霧雨魔理沙が霧雨魔理沙であると言うことは！
私らしく！ 霧雨魔理沙に相応しく！ 突き進め！！
「何で呼ばなかったぁーーーーーーーーー！！ 」
･･････････魔法使いは、ちょっぴり泣いていた
場所は変わって紅魔館
「そんな訳でして、今日も咲夜さんの代わりに私がお嬢様のお茶を入れる事になっているんですよ」
「･････まぁ、たまには良いかもね」
こうして紅美鈴と一緒にレミリア・スカーレットの世話をしていたメイドの胸が大きくなったのであった
そんな館でとあるメイド長は、数十枚の書類を前に困っていた
「門番隊への異動届け出、コレが全部？ 」
幻想郷に、ひいては紅魔館にて職場の異動願い届け出なんて物が在るかどうかをメイド長は知らない
だが実際に在るのだ、目の前に
ならば読んで許可を出すなり破り捨てるなりするべきだろう
内容は、紅魔館の内勤メイドから外勤メイドへの変更
外勤メイドを統括しているのは実質上門番の紅美鈴であり、その事から門番隊と呼ばれている
その門番隊に異動願い、書かれている理由の内容は
『弾幕がしたい』 『血が騒ぐ』 『今の門番隊には任せていられない』 『フトモモが素晴らしい』 『中国』
と様々な事が書かれていた
それらを読みながら名前を確認、記憶にあるメイド達の能力や資質を思い出し許可と不許可に分ける
そんな作業もあと数枚で終わろうとしていた所に、それは眼に入った
『 胸を大きくしたいから 』
まず館に住む己の主人とその友人の魔女の仕業でないか調べ、窓の外に映る空を見上げ、己の胸を見下ろし、ほろりと涙を流しながら許可
このメイドの名前は憶えて置こうと考え、其処で聡明なメイド長は気づく
「門番隊に入ると大きくなるの！？ 」
空前絶後の大発見である、そのメイドを絶賛しながら聡明なメイド長は一旦落ち着いて更に考えた
門番の彼女が胸は大きいのは周知の事実、だが外勤メイドもとい門番隊の胸は大きいのか
思い出して、思い出すのよ十六夜咲夜！ 門番隊のメイド達の胸を！
だが思い出すのは門番の彼女と普通のメイド達、なんとメイド長は門番隊の胸なんて気にした事も無かったのだ！
あぁ、なんて悲劇！ 顔と名前と能力は憶えていてもスリーサイズは知らなかった･･････なんてこったい！
今度時を止めて密かに全員分調べようと決意
しかし其処は聡明なメイド長、すぐさま解決策を思いつく！
見れば良いのだ、門番隊の胸を！
なんて容易、メイド長は時を止めて門まで行き胸を見るが我慢できず全員のスリーサイズを常備しているメジャーで測る！
さらに内勤のメイド達のサイズも測り頭の中で素早く計算、統計と確率から求める答えは導き出された！
大きくなる！ 門番隊に入ると、今までの自分達の苦労が馬鹿にされるかのように胸が大きくなる！
メイド長はその事実に、感極まって涙を流した！
多くの散って逝った同胞達よ！ ついに私は見つけました！ 確実に胸を大きくする方法を！
素晴らしい、咲夜君！ 君は英雄だ！ 大変な功績だ！ だがその方法は我々が頂く！
慎みたまえ、君達は未来の巨乳メイドの前にいるのだよ！
な？ あぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー！？
そんな幻聴まで聞こえる程にメイド長は興奮していた
さようなら古き同胞達、ウェルカム生まれ変わった私
「私はかつて我が主、レミリア・スカーレットから十六夜咲夜の名を頂き生まれ変わった！
そして今、私はさらに生まれ変わる！ 言わば素晴らしく完全で瀟洒な巨乳の従者・十六夜咲夜！
パッド疑惑なんてすぐさま消えるだろう！ ･････パッドなんてしてないのよ？ 本当にしてないの」
･･･････････誰にとも無く呟きながらメイド長は泣いていた
唐突に数日後
「さーて、今日も本を借りにっ！？ 」
魔法使いは見た！
いつも何事も無いかのように通り過ぎていた紅魔館の門前に、仁王立ちする戦士達の姿を！
壁壁壁、それはなんとも壁！ 立ち並ぶ絶壁！ 場合によっては傾斜！
その姿、まさに貧乳最前線！ 幻想郷の貧乳が集まったと言っても過言ではない！
こんな場所にいたら不味い方達もいたりするが誰も何も言わない
それが貧乳の絆！ 大きくなるまで決して壊れる事の無い絆！ 誰もが壊したい絆！
察しの良い魔法使いは彼女達の共通点にすぐさま気づく
「なんでお前ら集まって私を呼ばな･････まさか！？ 」
そしてさらに気づく
大きくなるまで、大きくなるまでの絆！ 大きくなるまでの！！ なったら壊れてしまう絆！！！
「馬鹿な！ いやいやいや！ ありえないだろそんな事で私達の願いが！？ 究極の魔法でも駄目だったんだぞ！？ 」
魔法使いは恐れる
かつての同士達が一糸乱れぬ動きで右手を上げる、その手にはスペルカード
霊力、魔力、妖力、他のありとあらゆる力が幻想郷さえ破壊できんばかりに高まっていた
だが何よりも、彼女達の表情を魔法使いは恐れた
未来が幸せである事を疑わぬ、恍惚とした笑み
それが何よりも恐ろしい
されど魔法使いは思う
それでも、それでも納得出来なかった
巫山戯るなと心が叫んでいた！ その心に呼応して魔力も高まっていた！
でも体が竦む、普通の魔法使いだから怖ければ体が震えるのも当然だろう！
「私を！ 」
しかし！ しかしだ！
普通の魔法使いだから何だと言うのだ！ 体が竦むほどの恐怖が何だと言うのか！
私の名前を聞け！ 霧雨魔理沙だ！ そして霧雨魔理沙が霧雨魔理沙であると言うことは！
私らしく！ 霧雨魔理沙に相応しく！ 突き進め！！
「何で呼ばなかったぁーーーーーーーーー！！ 」
･･････････魔法使いは、ちょっぴり泣いていた
場所は変わって紅魔館
「そんな訳でして、今日も咲夜さんの代わりに私がお嬢様のお茶を入れる事になっているんですよ」
「･････まぁ、たまには良いかもね」
こうして紅美鈴と一緒にレミリア・スカーレットの世話をしていたメイドの胸が大きくなったのであった
気の力は偉大だなぁ。
いやそれ以前に各方面から美鈴を拉致する動きが出てきそうな予感がある。
面白かった非常に笑った。
次回作品も頑張ってください。
レ ミ リ ア 様 も 大 き く な ら な い か ？
なんか凄く見てみたいようなみたくないような。
モニターも口の中で爆発した紅茶の汁で・・・。
＞レ ミ リ ア 様 も 大 き く な ら な い か ？
鬼才があらわる！
レ ミ リ ア 様 は 絶 対 に 大 き く な っ た り し ま せ ん ！
じゃなくて感想、有難う御座いました
『門番隊』はバカどもにはちょうどいい目くらましだ
一緒に働かないと大きくならないんだよ！