Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

宵闇

2006/06/30 09:41:33
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1
※東方成分薄め注意
















ぜぇぜぇ・・・
嗚呼・・・畜生・・・
だいたい・・・ここはどこなんだ・・・







それは日常だった・・・
いや・・・そこまでは日常だったというべきか・・・

コンビニからの帰り道・・・
気がついたらそこは自分の知っている所ではなかった
森だった
漆黒の森の中・・・

私は歩き始めた
暗い森の中を
どこをどう歩けば知っている風景に出るかはわからない・・・

そんな時彼女を・・・
見つけた、否、彼女に見つかった、見つかってしまった
その娘は金髪だった
そして黒い服を着ていた
さらに紅いリボンをつけていた
さらに彼女の周りだけ少し暗かった
夜だからではなく、さらに闇が上塗りされているように見える

そして・・・彼女は何かを食べていた・・・
最初私は何を彼女が食べているのかわからなかった・・・
赤色、紅色、黒っぽい赤色、それにまみれた白、そして赤黒まみれてわけのわからないことになっている布切れ・・・まさか・・・
なんてこった・・・・・・ありゃあ・・・・・・ありゃあ・・・・・・死体だ。人間の死体だ!
思わず後ずさりし・・・
しりもちをついた
彼女はこっちに気づき浮いた(!)・・・そして開口一番こういった
「目の前のも取って食べれる人類?」
気が動転していたのだろう私は間髪入れず鞄の中からコンビニ弁当を取り出し投げつけた
「これでも食らえや!!」
彼女はそれをキャッチし・・・そのまま食べた
丸のみだった・・・耳まで口が裂けてた・・・仰天したがあまりちゃんと見ていない
立ち上がるのに必死だった
自分の足腰を叱咤激励し
必死に立ち上がりすでにコンビニ弁当を丸呑みしていた彼女に対し鞄を投げつけ私は走り出した
鞄の中にも食料がある、きっとしばらくの間時間は稼げるだろう・・・



ぜぇぜぇ・・・

ここまでくればぁ大丈夫か・・・

しかし、あの娘はなんだ?
人を食っていたぞ・・・
しかも浮き上がった・・・
もしかして夢か?
そう思い、自分の頬をつねってみたが痛いだけだった

くそ!!

そして私はまた歩き出した・・・

どれくらい歩いただろうか・・・

幾度か遠くのほうで爆発音が聞こえたような気がする・・・

そして見つけた、今度は見つかってない
またあの娘がいた・・・
ふらふらと飛びながら
「さっきの人間どこいった~♪」
などと歌っている
嗚呼・・・
帰りたい…
帰って今日という日を早く思い出にしてしまいたい…

また私は走り出そうとした

だが、私が走り出そうとするのと
彼女が私を見つけたのは同時だった

私は走り出した
周りが・・・暗くなってきていた

私は逃げた
ただひたすらに走った
だが、どんなに逃げても周りの闇が薄くならない
それどころか、だんだん濃くなってきている・・・
不意に何かにぶつかった、なんだ?
それはあの娘だった・・・

彼女は

飛び掛ってきた

私は

彼女に

押し倒され

後頭部を

地面にぶつけられ

意識が

闇へと沈んでいくのを自覚した














「ふう・・・」
今回も十分〆切に間に合わせることができた・・・
いささか短めのような気もするが仕方がない
不意に自室のドアが開き誰かが入ってきた、まぁノックなしで来るなど奴しかいないのだが
「ういーす」
「どうした?原稿はもうあがってるぞ、受け取って帰れ」
「今回のはあのメモを基にして書いたんですよね?それなら、あのメモの続きが見つかったんでそれを渡しに来ました」
「続き?このメモの持ち主は食われて死んだんじゃないのか?」
私の手元にある表紙に点々と赤黒いしみがついているメモにはその金髪の娘から逃げだした後
二回目に見つけて書いていた途中に気づかれたのであろう途中までしか書かれていなかった
「苦労して手に入れてきたんっすよ」
「どこから?」
「企業秘密っす」
とりあえずメモを受け取り目を通す
「まぁとりあえず帰れ執筆に入るから」
「はいはい」
「はいは一回!!」
「はーーーーーーーーい」
奴は出て行った
さて、














「う・・・ん・・・」
気がつくと私は布団で寝ていた
「ゆ・・・・め?」
俺の家か?夢だったのかあれは?
「ぱめらぶぃ・・・」
いや、ちがう、俺の布団はこんないい匂いはしない、少なくとも
大体、ここがどこだか見覚えがない
さらに、後頭部が痛い
つーか、隣の布団で寝るような女は居ない
「誰だよ・・・」
俺のできることは・・・
コマンド?
 襲う
 起こす
 襲う
→寝る

困ったのでとりあえず、もう一度寝ようとしたとき
おそらく玄関であろう戸が開く
「気がついたか?」
女が入ってきた
彼女にいろいろ聞いてみるか・・・


女は上白沢 慧音という名前らしい
慧音さんと呼んでおこう
で、慧音さんの話では
・ここは幻想郷というところらしい
・外から人間が入ってくることがたまにあるらしい
・俺は妖怪に襲われたところを助けられたらしい
・こんなところにも人里があるらしい(世話になれるかもしれないらしい、元の世界に戻れる望み薄らしい)

あとこの段階で気づいたこと
・慧音さんは見かけの割りに強い(たぶん)、なんか雰囲気が普通じゃない(あくまで印象)
・布団で寝てる女はなかなか起きねぇ、起きてもすぐにばたんきゅー、低血圧、寝起き悪すぎ、きっと普通じゃない


とりあえず、人里に連れて行ってもらうことに

しかし・・・

慧音さん・・・

綺麗だがや・・・

ま、胸のうちだけに秘めておこう

まぁ、その後特筆すべきものは、ほとんどない
あるとすれば、しばらく世話になることになった家の人がなかなかいい人だったこと
第一印象だけだが・・・
まぁ、長く付き合いがあれば・・・

次の日、とりあえず農作業を手伝った
ありがとう、田舎のじっちゃん、農作業と工業の両方を叩き込んでくれて(でも、日常生活で農作業はともかく溶接はしないよな・・・)
それから里の人に慧音さんの話を聞いた
曰く
・半妖怪
・里の守り手
・やさしい
・人間が好き
・満月のとき変身する
云々かんぬん・・・

さらに、紅魔館とかいうところの門番(確か名前は・・・・紅美 鈴だったはず、名前を覚えたことに感謝された、何故?)

さらに次の日
農作業後、香森堂という店に行って見た
自分がもといた世界から来たという道具がいろいろあった
いろいろ使い方を教えたらお礼としてなにかもらえるというのでとりあえず
i○od nanoをもらっておいた

帰り道
博麗という神社に行った
多分、ここが一番忘れられない
何故か?
戻れたんだ
神社の鳥居をくぐったとき
元の世界にさ
お別れも言ってないのに

まぁ、運がよければまた会えるだろう

戻ったことを喜ぶべきなのだろう
いくら、あの幻想郷がすばらしいところだとしても・・・

宿命というものは確かにある
人は場所・時代・環境を選んで生まれる事はできない・・・
ゆえに生まれた瞬間にそれぞれの人間の生きる条件は異なっている
これが宿命だ
宿命からは逃げずに立ち向かう

幻想郷に体のいい逃げ場所を求めちゃいけねぇよな・・・

俺は俺の世界で生き続けるさ
まぁ、運がよかったらまた会おう、幻想郷・・・














書き終わった、どうも、書き加えたところが少々妙な気がする・・・
いや、妙だ・・・
さて、いつも奴は書き終わったのを見計らったかのように入ってくるからな
本でも読んでそのときを待つか・・・
「こんちゃ~っす」
ほらきた
「せんせい、なに読んでんすか?」
「『そして誰もいなくなった』」
「ああ、U.N・・・」
「そう」
「オリヴァー」
「ちがう、とりあえず書けたことは書けた、さあ、もってけ泥棒」
「泥棒はひどいっすよ」
奴が出て行く
さて、この本を読み終わったら帰るか・・・
はいっ

二作目

校正には全力を尽くしています
誤字脱字等がありましたら即座に訂正しますのでご指摘いただけると光栄です

はいっ

プチの分量?
東方成分薄めですから

はいっ

あと,ご意見お待ちしております
長谷川 修一郎
[email protected]
コメント



1.名乗らない削除
>綺麗だがや・・・
うん、まぁ、どもる気持ちもわかるがよw