あらすじ
エアロスミス
あるところに
いっぴきの さびしがりがいました
そこはひとがわすれてしまったものが
いきいきとすごす ふしぎのくに
そこは うしなわれてしまったものが
たどりつく なつかしいばしょ
さびしがりは そのばしょをたびします
どこかにむかって
どこへゆけばいいのか
さびしがりにもわかりません
けれどもどこかへゆかねばならず
さびしがりはたびをつづけました
さびしがりは だれかといっしょがよくて
でも だれもがさびしがりをこわがり
さびしがりはきらわれ ひとりでした
むかし さびしがりがこのばしょにくるまえに
おなじことがあったきがしました
そのときもおなじように
さびしがりはきらわれもので
ずっとひとりでした
さびしがりは なきそうでした
けれども こころのどこかで
ないてはいけないと つよくおもいました
さびしがりはたびをします
ずぅっとひとりで
なきたいのをがまんしながら
きがつけば さびしがりはそこにいました
どこまでも どこまでもつづく
ひまわりばたけのまんなかに
きいろいはなびらが
まるでたいようのよう
そのすがたは
さびしがりに どこかにていました
さびしがりはおもいだします
むかし さびしがりがこのばしょにくるまえ
さびしがりをこわがらないでいてくれた
ちいさなともだちのことを
ひまわりはおおきくて
ともだちには あまりにていませんでした
それでも ひまわりは
さびしがりに ともだちをおもいださせます
うつむいたさびしがりのめから
なみだがこぼれそうになったとき
「――あら、お客様かしら?」
おんなのひとのこえがしました
かおをあげれば ひがさをさして
すてきなチェックのようふくをきた
ふしぎなおんなのひとがいました
――あなたは ぼくが こわくないのですか?
そうたずねるさびしがりに
おんなのひとは ほほえみます
「泣き虫な子なんか怖くないわ」
からかわれたさびしがりは
また うつむいて
さびしがりから なきむしになりました
なきむしは なくのをがまんしませんでした
いま ながしているなみだは
とてもあたたかくて
そのなみだは ながしていいものだと
ともだちがおしえてくれたから
なきむしが さびしがりにもどるころ
おんなのひとは さびしがりにたずねます
「どうしてうつむいていたの?」
さびしがりはこたえました
ひとりでたびをしていたこと
ひまわりをみつけて
そのひまわりが ともだちにそっくりで
ともだちがこいしくて
なきそうになったことを
ともだちのはなしをききたがる
ふしぎなおんなのひとに
さびしがりは ともだちのはなしをしました
つりばしをわたったところで であった
さびしがりのともだちのはなしを
はなしをききおえたおんなのひとは
とても とても
やさしいかおで ほほえんで
「―――そう」
といって
さびしがりが もうなかないように
さびしがりが もうさびしくないように
かのじょだけがつかえる
とくべつなおまじないをかけました
さびしがりは たびのはて
おおきなかわに たどりつきました
そのかわのむこうがわに
ゆかねばならないことをおもいだして
おおきなかわのほとりで
ももいろのかみの おんなのひとが
さびしがりに おかねをだすよう いいました
おかねがなければ おおきなかわはわたれません
さびしがりは いつのまにかくわえていた
ぴかぴかのきんいろのこはくを わたします
おんなのひとは とてもまぶしそうに
きんいろのこはくをみつめて
だいじに だいじに しまいます
さびしがりは
つりばしのかわりに
ふねにのって
たにのかわりに
かわをこえます
かわのむこうがわには
りっぱなかんむりをかぶった
ひとりのおんなのこ
そのおんなのこに であい
さびしがりのたびはおわりです
どんなあくじでもみぬく
そのおんなのこは
さびしがりのあたまをそっとなで
「―――あなたに、罪はありません」
と つげて
いちどだけ さびしがりをだきしめました
さびしがりがすごす
つぎのいのちに
たくさんのしあわせが
あふれるようにと
いのりをこめて
おんなのこは たびのおわりに
さびしがりにたずねました
「――生まれ変わるのなら、どんな姿を望みますか?」
ひまわりのような りっぱなたてがみに
しっかりと ちいさなともだちをくくりつけた
おおきな やさしい さびしがりは
しずかに ひとこと こたえました
あるところに
いっぴきの さびしがりがいました
いまはもう どこにもいません
さびしがりが むかし いたばしょ
あついかぜのふく サバンナのちかくのたにぞこに
いまは いちめんの
タンポポのはなが さいていました
エアロスミス
あるところに
いっぴきの さびしがりがいました
そこはひとがわすれてしまったものが
いきいきとすごす ふしぎのくに
そこは うしなわれてしまったものが
たどりつく なつかしいばしょ
さびしがりは そのばしょをたびします
どこかにむかって
どこへゆけばいいのか
さびしがりにもわかりません
けれどもどこかへゆかねばならず
さびしがりはたびをつづけました
さびしがりは だれかといっしょがよくて
でも だれもがさびしがりをこわがり
さびしがりはきらわれ ひとりでした
むかし さびしがりがこのばしょにくるまえに
おなじことがあったきがしました
そのときもおなじように
さびしがりはきらわれもので
ずっとひとりでした
さびしがりは なきそうでした
けれども こころのどこかで
ないてはいけないと つよくおもいました
さびしがりはたびをします
ずぅっとひとりで
なきたいのをがまんしながら
きがつけば さびしがりはそこにいました
どこまでも どこまでもつづく
ひまわりばたけのまんなかに
きいろいはなびらが
まるでたいようのよう
そのすがたは
さびしがりに どこかにていました
さびしがりはおもいだします
むかし さびしがりがこのばしょにくるまえ
さびしがりをこわがらないでいてくれた
ちいさなともだちのことを
ひまわりはおおきくて
ともだちには あまりにていませんでした
それでも ひまわりは
さびしがりに ともだちをおもいださせます
うつむいたさびしがりのめから
なみだがこぼれそうになったとき
「――あら、お客様かしら?」
おんなのひとのこえがしました
かおをあげれば ひがさをさして
すてきなチェックのようふくをきた
ふしぎなおんなのひとがいました
――あなたは ぼくが こわくないのですか?
そうたずねるさびしがりに
おんなのひとは ほほえみます
「泣き虫な子なんか怖くないわ」
からかわれたさびしがりは
また うつむいて
さびしがりから なきむしになりました
なきむしは なくのをがまんしませんでした
いま ながしているなみだは
とてもあたたかくて
そのなみだは ながしていいものだと
ともだちがおしえてくれたから
なきむしが さびしがりにもどるころ
おんなのひとは さびしがりにたずねます
「どうしてうつむいていたの?」
さびしがりはこたえました
ひとりでたびをしていたこと
ひまわりをみつけて
そのひまわりが ともだちにそっくりで
ともだちがこいしくて
なきそうになったことを
ともだちのはなしをききたがる
ふしぎなおんなのひとに
さびしがりは ともだちのはなしをしました
つりばしをわたったところで であった
さびしがりのともだちのはなしを
はなしをききおえたおんなのひとは
とても とても
やさしいかおで ほほえんで
「―――そう」
といって
さびしがりが もうなかないように
さびしがりが もうさびしくないように
かのじょだけがつかえる
とくべつなおまじないをかけました
さびしがりは たびのはて
おおきなかわに たどりつきました
そのかわのむこうがわに
ゆかねばならないことをおもいだして
おおきなかわのほとりで
ももいろのかみの おんなのひとが
さびしがりに おかねをだすよう いいました
おかねがなければ おおきなかわはわたれません
さびしがりは いつのまにかくわえていた
ぴかぴかのきんいろのこはくを わたします
おんなのひとは とてもまぶしそうに
きんいろのこはくをみつめて
だいじに だいじに しまいます
さびしがりは
つりばしのかわりに
ふねにのって
たにのかわりに
かわをこえます
かわのむこうがわには
りっぱなかんむりをかぶった
ひとりのおんなのこ
そのおんなのこに であい
さびしがりのたびはおわりです
どんなあくじでもみぬく
そのおんなのこは
さびしがりのあたまをそっとなで
「―――あなたに、罪はありません」
と つげて
いちどだけ さびしがりをだきしめました
さびしがりがすごす
つぎのいのちに
たくさんのしあわせが
あふれるようにと
いのりをこめて
おんなのこは たびのおわりに
さびしがりにたずねました
「――生まれ変わるのなら、どんな姿を望みますか?」
ひまわりのような りっぱなたてがみに
しっかりと ちいさなともだちをくくりつけた
おおきな やさしい さびしがりは
しずかに ひとこと こたえました
あるところに
いっぴきの さびしがりがいました
いまはもう どこにもいません
さびしがりが むかし いたばしょ
あついかぜのふく サバンナのちかくのたにぞこに
いまは いちめんの
タンポポのはなが さいていました
思えばダンデライオンのFlashこそがBUMPとの出会いであり、惚れ込んだ原因でもありました。
あの時の感動を思い出させて下さったこの小説にとじょにーず様に心より感謝を。
にげないでーいてくれるのかー
しんみりしてるのにあらすじでまた吹きました。
タンポポになるまでにこんなストーリーがあったんですね。・゜・(ノД`)・゜・。
いいあじだぁ…
こういうクロスなら大歓迎。
一言、「ありがとう」といいたい。
ありがとう……
なおるよ←何がΣ(´Д`lll)
一言で伝えるなら、うん
ありがとうと。
泣きました。
もう、本当にただ一言
ありがとう
素晴らしい話をありがとうございます。
いやぁ…優しさに涙です。
これはもう、脱帽しました。
歳を取ると涙腺が緩くなるから困る。
大好きな歌だからなおさらだ。
お見事!