「こちら文。パチュリー大佐、電波世界に潜入しました。」
「無事に潜入出来たようね。
よくもまぁ、インターネッツの世界に行けたこと。」
「ええ、あの精神電波変化装置のお陰です。」
「でもそこは戦場よ。警戒を怠ったら敵に
手持ちの金を半分持って行かれるわ。」
「それを承知の上で私はこの任務に就いたのですよ。
それにお金は銀行に預けているから問題無いです。」
「いざ戦場に来ると気持ちが変わると思って言っただけよ。」
「ところで大佐、あの装置は肉体から精神を分離させて電波に変換する物ですよね?」
「ええ、そうよ。それがどうかしたの?」
「なら私の精神はこの電波世界に居ます。体はどこです?」
「危ないお店に売り払ったわ。
今頃、意識の無い文にあんな事やそんな事が…アーハッハッハッハ!!」
なぞのぎおん:「ガバッ!」
(死者が蘇るかの様にベッドから目覚める。)
文:「なんだ、ただの夢でした。」
脂肪タプタプのパンツ一丁の男:「いひひっっひひひひhdrftgyふじこlp;」
文:「うわああああああッ!!」
なぞのぎおん:「ガバッ!」
文:「あ、すいません。今のは意味不明な夢でした。
夢の続きとかは勝手に考えて下さい。」
筋肉モリモリのパンツ一丁の森近霖之助:「ハーイ。やっとお目覚めかい?」
(これ以上無いくらいの輝かしい笑顔で手を振っている)
なぞのぎおん:「ひゅっ、ズガーン!!」
(サマーソルトキックが顎に直撃して鼻血を出しながら宙を舞う霖之助。)
なぞのぎおん:「ダガーン!」
(地に落ちる前に側頭部にクリティカルヒットする回し蹴り)
霖之助:「―ッうぐぇあ!」
(壁に衝突し血反吐を吐く霖之助)
文:「ウェルカム・トゥー・マイ・ナイトメア…」
なぞのぎおん:「にゃー!」
(霖之助の胸に深く食い込む右ストレート。)
霖之助:「すっ、すまない!僕とした事がつい…
でも、今の効果音は少し間違っている様な…
というかもの凄い間違っている。」
(左手で損傷した部位をさすりながら)
文:「パンツ一丁で何しに来たんですか?!」
霖之助:「安心して欲しい。服ならその冷蔵庫の中にあるんだ。」
文:「えーと…どれどれ?」
霖之助:「どうだ?ビューティフルな服だろう?」
文:「うわー本当にある…って何考えてんですか!
トイレの便座の上とかストーブの上とかまともな所に置いてください!」
霖之助:「まぁまぁ落ち着いて。
幻想郷の危機が訪れたんだ。けど誰も信じてくれない。
そこで文の所に来たんだ。ここまではオーケイ?」
文:「オッケーオッケー。それはとても良い記事になりそうです。
本題に戻しますと、どこがどう危機なんでしょう?」
霖之助:「まず『ある事』をしなければ幻想郷は滅んでしまう。」
文:「そうですか、…『ある事』とは何でしょう?」
霖之助:「いいか?よく聞いてくれ。」
文:「大丈夫です。メモは取りますよ。」
霖之助:「もう一度言うけど『ある事』を誰も信じてくれない。
文はショック症状を起こさずに冷静に聞いてくれるかい?」
文:「ええ、もちろん。」
霖之助:「『ある事』はとても簡単な事なんだ。
1、2時間もあればすぐに終わる。」
文:「それって、やっぱり私の助けが必要なのです?」
霖之助:「その通り。
とある闇の妖怪の怒りを鎮めるだけだ。」
文:「まず、何をするのですか?」
霖之助:「性欲をもてあます。」
文:「へ?」
霖之助:「たったそれだけの事で幻想郷が救えるんだ!」
文:「……。」
霖之助:「あれ?どうしたんだい?
スカートの中から黒くて硬くて細長い物を取り出しちゃって…」
霖之助:「やっぱり、それはアレかい?」
文:「…。」
霖之助:「そうか、アレなんだね。
白い物体を吐き出すマシーンなんだろう?」
(一瞬のうちにさりげなく服を着込んでいる)
なぞのぎおん:「ドュララララララッッ!!」
(割れる窓、飛び散るガラスの破片、
粉々になる家具、全弾回避する霖之助)
霖之助:「悪かった!許してくれ!だからその自動小銃を片付けてくれ!
というかなんで良い年した女の子がそんな物騒な物持ってるのかな?
今のは全部避けられたけど、もし被弾でもしたら
防弾服を着て無かったらゲームオーバーだよ?!」
文:「3つ数えるうちにこの家から出て行って。
さもないと蜂の巣に放り込むよ?」
霖之助:「でも、性欲をもてあまさなければ幻想郷は滅びるんだ!
ついでに10とかにしないと無理だよ!僕は天狗じゃ無いから足にジェットエンジンでもついてなきゃ無理だ!」
文:「幻想郷なんか滅んで結構。どうぞ滅んで下さい。」
霖之助:「幻想郷が滅びれば文も死ぬ事になる!
それでも良いのかッ!」
文:「別に滅びる前に出て行くから無問題。
貴方がこの家から姿を消すのが最優先。」
霖之助:「わ、判った!でも最後に聞いていいかな?!」
文:「まだ何かあるのです?」
霖之助:「性欲をもてあましてオーケイ?」
なぞのぎおん:「ドュララララララッッ!!」
霖之助:「あぐぁぐぁぐぁぐぁぐいん」
霖之助:「ぐッ…だが、幻想郷が滅びるのは本当なんだ…
あいつがもうすぐやって来る…」
文:「また適当な事を言うのですか?」
なぞのぎおん:「ドガーン」
(爆風で玄関のドアが吹き飛ぶ)
霖之助:「…来た!あいつだ!逃げるんだ文!」
文:「逃げるってどこに…?
というかそもそも物語が凄い強引な展開ですよ。」
ルーミア:「ちょーだいちょーだい!ちょおーだいッ!」
文:「まさか?!貴方は…!」
霖之助:「る、ルーミアーッ!物品を買うにはすなわち
それと同等の価値がある金品を払う必要がある!
しかし!商品では無いモノは買う事は出来ない!判るね?!
例えば僕とか僕の家とか!僕は食材では無いんだ!」
ルーミア:「食欲をもてあます。食欲をもてあます。
食欲をもてあます。食欲をもてあます。食欲をもてあます。
ゲヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッッッ!!!!」
霖之助:「近寄るな怪物!
首に抱きつくなァッ!首が、首が首が!
骨折するまで5秒前!」
文:「なんてラブラブなのでしょう。
ですが、ここは私の家ですよ?
愛を誓うのならそこのトイレでやって下さいよ。」
ルーミア:「そーなのかー」
霖之助:「ごっ、誤解している!これは命を賭けた戦争であり―ッッ!!
思い出した!幻想郷を救うには性欲では無く食欲だった!!
だからルーミアをどうにかすれば世界に平和が訪れ―」
文:「ほらほら、口よりも体を動かす動かす。
あ、ルーミアは先に口を動かして結構。」
なぞのぎおん:「ギー、バタン。カチャリ。」
(密室空間で愛を誓う二人と外側から鍵が閉まるトイレの扉。)
霖之助:「誰か助け…助けてテ助ケてタスケテタスケテアアアアアアアッッ!!」
ルーミア:「食欲をもてあます。」
大変申し訳ございません。
しばらくお待ち下さい。
なぞのぎおん:「ドンドン!」
文:「はいはーい。今行きます。どなたでしょう?」
ルーミア:「あやー!あやー!ちょっと来てー!」
文:「はいなんでしょう?」
ルーミア:「霖之助がね、天を貫くようにそそり立った真っ赤なレバーに触らせてくれないの。」
文:「やっぱり年頃の男なのですね…」
霖之助:「す、すまない。この狭い空間で若い少女と二人っきりだと、
レバーが勝手に上を向くのは自然界の法則じゃ無いか?!」
文:「まぁ、そりゃそうですよね。」
ルーミア:「そーなのかー」
霖之助:「だから指先一本足りとも近づけるんじゃ無い!
もう限界なんだ!これ以上何かが触れたら大変な事になる!」
文:「えーと、聞き取れませんでした。
ところでそのレバーを下げるという自然界の法則を崩すゲームをやってみません?」
ルーミア:「やるやるー!」
霖之助:「待て!そんな事をしたら、
この僕の体が液体にまみれてしまう!」
文:「後程に洗えばいいじゃないですか。」
ルーミア:「そーだそーだ!」
文:「さぁ、レバーを一気に押し下げましょう。」
霖之助:「ギヤアアアアアアぁぁッッ!!」
なぞのぎおん:「ゴボゴボ… ズグッ!グキュッ!」
ルーミア:「うわー…」
文:「うわー…
凄い勢いで霖之助がトイレに流されてますね。」