あらすじ
89のDカップ
美鈴が拗ねた。
「美鈴、ねぇ、美鈴ったら!」
「つーん」
つーん。
拗ねちゃった。
-十六夜 咲夜の憂鬱-
静かな夜の紅魔館。
レミリアさまのティータイム。
紅茶の準備を整える。
瀟洒な従者におっしゃった。
「元気ないわね」
「そうですか?」
「元気ないわよ?」
「気のせいですわ」
瀟洒に返したその返事。
お嬢様には通じない。
どんなに瀟洒に隠しても。
ご主人さまには丸分かり。
紅い紅茶を一口飲んで。
軽く微笑むお嬢様。
「喧嘩でもした?」
「してません」
「相手はだあれ?」
「知りません」
「美鈴かしら?」
「お嬢様!」
鋭く主人を嗜める。
そんな従者にレミリアさま。
おなかを抱えて、大笑い。
「あはは、図星ね」
「ちがいます」
鈴によく似た笑い声。
ころころころと響いてく。
銀の従者はしらんぷり。
けれども答えは丸分かり。
「めずらしいわね」
「なにがです?」
「喧嘩よ喧嘩」
「なんのことやら」
「しらばっくれるの?」
「なにをです?」
「それじゃあパチェを呼んで来て」
「お嬢様にはかないませんわ」
はい降参。
あることないこと言いふらされて。
話題になるのはご勘弁。
ため息ひとつ、ほぅっとついて。
「ないしょですよ?」と念を押す。
「かわいい咲夜の頼みなら」
「調子のいいこと」
「さ、早く」
頬杖ついてるご主人さまに。
一切合財、打ち明ける。
「それは今朝のことでした―――」
―――――――「思い出の中でじっとしていてくれ」―――――――
いつものようにベッドで二人。
一緒に目覚めた朝でした。
「咲夜さん」
いつも可愛い美鈴が。
私に向かって言ったのです。
「なに、美鈴?」
私は彼女を押し倒し。
髪を梳きつつ問いました。
頬を染めつつ上目遣い。
あの子は私にねだります。
「ひとつお願い、いいですか?」
「もちろんよ」
婚姻届の話でしょう。
私は心でおっけーね。
「ついに来たわ」と喜びました。
ところがどういうことでしょう。
あの子はぽつりと言ったのです。
「今日はセクハラ、しないでください」
固まる私に言うのです。
揺れる瞳で言うのです。
「咲夜さんは、大好きです。
けれども最近、セクハラばかり。
イヤじゃ、ないけど。
恥ずかしいです。
それに不安になるんです。
体と体が触れてばかりで。
心と心がすれ違う。
私が好きなら、今日一日。
セクハラするのを、やめてください」
心を求めるあの子の言葉が。
私の心を打ちました。
なんと素敵な愛でしょう。
私はしっかり頷いて。
「約束するわ」と言いました。
―――――――「私は思い出にはならないさ」――――――――――
「そしてその後食べたのね?」
「大変おいしゅうございました」
唇押さえて大人の吐息。
思い出だけでもニルヴァーナ。
深くふかーくため息ついて。
レミリアさまはおっしゃった。
「奥さん、それはあんたが悪いよ」
レミもんた。
今日は朝まで生電話。
ご主人さまのお説教。
「では生お嬢様の生お説教をご拝聴しても宜しいでしょうか?」
「だまらっしゃい」
今日は朝まで生電話。
ご主人さまのお説教。
89のDカップ
美鈴が拗ねた。
「美鈴、ねぇ、美鈴ったら!」
「つーん」
つーん。
拗ねちゃった。
-十六夜 咲夜の憂鬱-
静かな夜の紅魔館。
レミリアさまのティータイム。
紅茶の準備を整える。
瀟洒な従者におっしゃった。
「元気ないわね」
「そうですか?」
「元気ないわよ?」
「気のせいですわ」
瀟洒に返したその返事。
お嬢様には通じない。
どんなに瀟洒に隠しても。
ご主人さまには丸分かり。
紅い紅茶を一口飲んで。
軽く微笑むお嬢様。
「喧嘩でもした?」
「してません」
「相手はだあれ?」
「知りません」
「美鈴かしら?」
「お嬢様!」
鋭く主人を嗜める。
そんな従者にレミリアさま。
おなかを抱えて、大笑い。
「あはは、図星ね」
「ちがいます」
鈴によく似た笑い声。
ころころころと響いてく。
銀の従者はしらんぷり。
けれども答えは丸分かり。
「めずらしいわね」
「なにがです?」
「喧嘩よ喧嘩」
「なんのことやら」
「しらばっくれるの?」
「なにをです?」
「それじゃあパチェを呼んで来て」
「お嬢様にはかないませんわ」
はい降参。
あることないこと言いふらされて。
話題になるのはご勘弁。
ため息ひとつ、ほぅっとついて。
「ないしょですよ?」と念を押す。
「かわいい咲夜の頼みなら」
「調子のいいこと」
「さ、早く」
頬杖ついてるご主人さまに。
一切合財、打ち明ける。
「それは今朝のことでした―――」
―――――――「思い出の中でじっとしていてくれ」―――――――
いつものようにベッドで二人。
一緒に目覚めた朝でした。
「咲夜さん」
いつも可愛い美鈴が。
私に向かって言ったのです。
「なに、美鈴?」
私は彼女を押し倒し。
髪を梳きつつ問いました。
頬を染めつつ上目遣い。
あの子は私にねだります。
「ひとつお願い、いいですか?」
「もちろんよ」
婚姻届の話でしょう。
私は心でおっけーね。
「ついに来たわ」と喜びました。
ところがどういうことでしょう。
あの子はぽつりと言ったのです。
「今日はセクハラ、しないでください」
固まる私に言うのです。
揺れる瞳で言うのです。
「咲夜さんは、大好きです。
けれども最近、セクハラばかり。
イヤじゃ、ないけど。
恥ずかしいです。
それに不安になるんです。
体と体が触れてばかりで。
心と心がすれ違う。
私が好きなら、今日一日。
セクハラするのを、やめてください」
心を求めるあの子の言葉が。
私の心を打ちました。
なんと素敵な愛でしょう。
私はしっかり頷いて。
「約束するわ」と言いました。
―――――――「私は思い出にはならないさ」――――――――――
「そしてその後食べたのね?」
「大変おいしゅうございました」
唇押さえて大人の吐息。
思い出だけでもニルヴァーナ。
深くふかーくため息ついて。
レミリアさまはおっしゃった。
「奥さん、それはあんたが悪いよ」
レミもんた。
今日は朝まで生電話。
ご主人さまのお説教。
「では生お嬢様の生お説教をご拝聴しても宜しいでしょうか?」
「だまらっしゃい」
今日は朝まで生電話。
ご主人さまのお説教。
後半を楽しみに待たせていただきます。
思い出にするには切ないから食べちゃったんだろうなぁ。
っていうか、FFⅦACの名場面がw
後半待っております
・・・ちょっとインシュリン打ってきます
れみりゃは孔明だったのか。
レミもんた。
レミもん『ファイナルアンサー?』
パチェ『ファイナルアンサー!』