Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

アンチEx三人娘同盟

2010/07/06 00:14:16
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「今日集まってもらったのは、他でもない。この“Ex三人娘”という敵対勢力についての対策会議だ」

 Win版二代目Exボス八雲藍は声高々に宣言した。

「我々はこの“Ex三人娘”というカテゴリーと、フランドール・スカーレット、古明地こいし、封獣ぬえの三名に対し宣戦布告をする!!」

『おおーッ!』

 暗い森の中に彼女らの声が響いた。その面子は錚々たるものであった。

 カップリングの鬼、不老不死ネタなら任せろ!纏ったもんぺは伊達じゃない。――東方永夜抄Exボス、藤原妹紅

 外見だけなら一番少女。ZUN帽・人妻なんでもござれ。守矢一家のユーティリティプレイヤー。――東方風神録Exボス、洩矢諏訪子

 そして、

 八雲一家の縁の下の力持ち。カップリング界の中間管理職。――東方妖々夢Exボス、八雲藍



 この三名が集まったのは他でもない。巷で人気だというEx三人娘というグループに、なぜ自分たちが選ばれなかったのか不満に思っているからであった。

 まず口火を切ったのは司会進行役でもある八雲藍だ。

「大体、Win版で分けるなら旧三部作と新三部作。つまりはフランドール、私、妹紅。この三人でくくるべきだろう。――みんなは何故、自分たちが三人娘枠から外れてしまったと思う?」

 藍の問いにはまず妹紅から答えた。

「そうねぇ、私なんか二次創作では男口調が多かったし……儚月抄じゃついに公式で男口調で話てるところ見られちゃったからなあ。もんぺも履いてるし……娘度が足りないのかしら」
「それはあんまり関係ないよ。だって私なんて三人娘とタメ張るくらい身体ちっちゃく思われてるのに選ばれなかったもん」

「いや諏訪子さん、それは貴方が風祝の祖先だから=人妻っていう認識が……性格も全然“娘”って感じじゃないしねえ」
「むむ、そんな事をいったら藍が一番“娘”感が無い性格してるわよ。もう成熟しきってる、たまにお母さん扱いすらされてるじゃない」
「むぐぐ、私だってなあ……娘的要素くらいあるぞ!!私のテーマ曲を見てみろ!“少女幻葬 ~ Necro-Fantasy”だぞ!もうタイトルに少女って入ってるじゃないか!」

 ヒートアップしかけた議論を落ち着かせたのは妹紅であった。流石、伊達に長く生きてはいない。

「まぁまぁ、私たちでいがみ合ってもしょうがないじゃない。私たちが選ばれなかった理由よりも、彼女たちが選ばれた理由を探しましょう?」

 妹紅の問いに藍と諏訪子はしばらく考えを巡らせた。そして、やがて藍が神妙な面持ちで切り出す。

「やはり、彼女たちはちょっと“アンノウン”な感じが共通点として挙げられるな」
「それに二人は妹キャラという共通点もあるし、新参の奴も醸しだす雰囲気が妹っぽいわね」
「ってことは、やはり妹キャラ同士で絡め易いって事かしら?」

 そこで諏訪子が妙案を思いついたようにポンと手を合わせた。

「そうだわ!私たちも三人の共通点を見つけ出して絡みやすくしたら良いのよ!そしてEx三人娘を喰ってやれば良いんだわ。“アンチEx三人娘同盟”よ!」
「その考えには賛成だが……、ネーミングはもうちょっと良いのにした方が……」
「それじゃあ何か私たちの共通点を見つけ出してから、それに合ったネーミングにしましょう?」

 三人はまたもや「うーん」と唸りながら考え始めた。まずは藍が案を出した。

「それじゃあ、こういうのはどうだ?私たち三人が集まって家族や仲間の愚痴を言い合うという手法だ。二次創作も結構作りやすそうだろ?」
「え、私は別に神奈子や早苗に不満とかないしな~。普段から気兼ねなく何でも言い合える家庭環境築いてるし」
「私には仲間とかいないし。……慧音にも愚痴なんてないよ」
「……(ちっ、こいつら……)」

 再び沈黙が三人の間に流れる。やがて、妹紅が大きな溜息と共に言いにくそうに切り出した。

「なぁ、私たちってあんまり共通点とかないし……。そもそも原作じゃ接点ないし……そう考えると共通点の多いあいつらが三人娘として売りだされたのって至極当然な事なんじゃないのか?」
「……私もちょっとそう思い始めてた。……妹紅が非想天則に出演してたら、まだ可能性はあったんだけど」
「ごめんね二人とも……。弾幕アクションにおける永夜抄の枠はまだ一つしかないのよ……。候補には上がってたんだけど……」
「いや、気にするな。私も紫様に呼び出されてくるくる回ってるだけだし……」

 三人は一気に落ち込んだ。しかし、やがて藍が気を取り直すように手をパンと打ち鳴らした。

「止めだ、止めだ!三人娘に対抗なんかしなくても良いじゃないか!私たちは彼女たちを応援してやろう、それが一番建設的だ」
「……そうね。私たち三人はExボス仲間としてあいつらを応援してあげなきゃ」
「さしずめ、私たちはEx三人娘応援同盟ってところかね!古明地には早苗も地霊殿Exでお世話になったし、あいつらは私にとっても妹みたいなもんだ」
『Exボスばんざーい!!』

 こうして三人は同盟の盃を交わした。その三人の表情は、とても晴れやかだったという。

 めでたし、めでたし。
注:Ex三人娘作家さん、リスペクトしてます
yunta
[email protected]
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
最終的にはそれで良いんだww
Exボスばんざーい!
2.名前が無い程度の能力削除
みんないい人過ぎるw
自分でも考えてみたけどホントに共通点ないな
3.名前が無い程度の能力削除
あー和む、なんだか和む集まりだなあ。
Ex三人娘が定着したように、このEx三人苦労人同盟が定着してもいいじゃない!
4.名前が無い程度の能力削除
どうでもいいがメタネタがメメタァに見えてしまったどうしてくれる
5.名前が無い程度の能力削除
藍様は従者枠があるでしょう