*この作品は作品集67『幻想郷に響きわたる乙女たちの愛の叫び』の続編という扱いですが、読んで無くてもあまり問題はありません。
さあやって参りました。第2回幻想郷大声大会。
前回は涙あり、笑いあり、怒りあり、様々なドラマがありました。
今回もきっと素晴らしい展開が待ち受けていることでしょう。楽しみですね。
前回同様司会は清く正しい射命丸、解説審判に前大会で客席からも可愛いとの声援が送られた四季 映姫様でお送りします。
テーマは『謝罪』!
これまでやってしまったあんな事こんな事、これを機会にすぱっと謝ちゃってください!
真摯に謝ればきっと映姫様のお墨付きが得られるでしょう。
さあ一番手は前回と同じくルーミア選手。
前大会では失格という残念な結果に終わりましたが、今回はどうなるでしょうか。
「お賽銭入れてほしいのだ~~!」
・・・彼女はルールを理解しているのでしょうか?
「テーマに沿っていないので、判定は黒にせざる得ません。
しかし居候先の家主の為に頑張る姿、私は感心しました」
今回も黒、しかし会場はその健気さに大いにわいております。
さてお次は霧雨 魔理沙選手です。
今回は最初の方にしてくれ、と要望があったため特例として2番目になりました。
「アリスゥゥゥ!!! 好きだぁぁぁぁぁぁーーー!!!!!!」
直球! ど真ん中! ドストレート!告白はパワーと言わんばかりの実に魔理沙さんらしい叫びです。
・・・・・・でもテーマが前回のものなんですよね。
「・・・黒ですね。彼女はもうちょっと考えてから行動すべきだ」
記録はかなりいい方なのですが、残念ですね。
続きましては三月精のお三方です。
大会特別規定により彼女達は3人1組での出場が認められています。
それではどうぞ!
「「「アリスさ~ん、人形にいたずらしてごめんなさぁぁぁい!!!!」」」
おやまたアリスさんがらみですか。判定のほどは?
「白です。妖精らしい元気のある良い謝罪でした。きっと人形遣いも許してくれますよ。明日にでも謝りに行くといいでしょう」
記録の方は、おおっと! トップです。
まあ前2人が失格になったので当たり前ですけど。
ここで残念なお知らせです。
この後出場を予定しておりましたアリス・マーガトロイド選手ですが、顔を真っ赤にして出場を辞退されました。
突然の知らせに会場からも溜息がもれております。本当に残念です。
続いては古明地こいし選手です。
いつの間に会場に現れたのでしょうか。さっぱり見えませんでした。
「お姉ちゃん、無理矢理唇奪ってごめんね~~~!!!
・・・・・・でも気持ちよさそうだったからいいよね」
・・・これは・・・・・・あの・・・え~と・・・・・・
「黒です! 反省の色が全くない! ってどこに行きました?」
・・・いつの間にか姿が見えなくなりました。可愛い顔して恐ろしいですね。
次は・・・・大妖精・・・ダメです、彼女は飛ばしてください。
・・・えっ、認められない ・・・仕方ありません。とっとと叫んで帰ってください。
「ごめんなさい文さん! チルノちゃんは私のモノです!!」
ふふふ・・・・・・黒・・・・・・黒・・・・・・・黒ですよね。
「笑顔が怖いですよ。あなたは司会にしては私情を挟みすぎている。自重しなさい」
そんなことどうでもいいんです。黒ですよね映姫様
「・・・確かにごめんなさいと言ってはいますが、謝罪ではないので黒ですね」
ふははは! 勝った! 勝ちましたよチルノさん!
「ついでにあなたも黒ですよ。会場に氷精が来てなくて良かったですね」
お見苦しいところをお見せして申し訳ありません。
お次は前回に引き続き参加のフランドール・スカーレット選手、十六夜 咲夜選手、パチュリー・ノーレッジ選手です。
前回同様3人まとめてどうぞ!
「お姉様ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁい!!」
「お嬢様のすみませーーーーん!!」
「レミィ私が悪かげほげほ!」
いったいどういうことでしょうか。
前回、客席からは七つの大罪の色欲にまみれている、お嬢様愛されすぎ、などの声が聞かれた紅魔館の方々ですが・・・映姫様、解説と判定をお願いします。
「前大会終了後レミリア嬢は3人の間で板挟みになり、精も根も尽き果てて入院してしまったのです」
そういうわけでしたか。
「レミリア穣は持ち前の傍若無人さを取り戻すべきです。あの3人もそれを望んでいることでしょう」
映姫様のありがた~いお言葉は、後ほど永遠亭の方に届けさせていただきます。
記録の方は今一つですね。やはり心中複雑なのでしょう。あとパチュリー選手大丈夫でしょうか。
さあ、守矢神社の一柱、神奈子選手の登場です。相変わらず御柱を背負って神々しい方ですね。
「諏訪子すまん!!帰ってきてくれ!!!!」
謝ってるはずなのに頭も下げず堂々と腕を組んで立っておられるのは、さすがというかなんというか。
映姫様、解説をお願いします。
「彼女は神社で鬼と酒乱騒ぎを起こしたせいで、怒った諏訪子さんが早苗さんをつれて出て行ってしまったのです。
世に言う実家に帰らせていただきます、現象ですね」
・・・どこのダメオヤジですか。
「八百万もいるんですからそういう方もいますよ、一応本気で反省しているようなので白とします。
今後は家族円満のために精進することが彼女が積める善行でしょう」
神様も善行を積まないといけないものなのでしょうか。
記録の方は三月精選手と並びました。これは面白くなってまいりました。
次に参りましょう。小野塚 小町選手です。
・・・映姫様、なに立ち上がって腕を回しておられるんですか?笑顔が怖いですよ。ほら自重自重。
「映姫様、いつも仕事さぼってごめんなさ~~~い!!!!」
なんということでしょう。あの小町さんが・・・
映姫様、なに惚けているんですか映姫様。
あ~、まあ判定は白でしょうね、この様子では。
記録は・・・おお、三月精選手、神奈子選手に並びました。
・・・実は小町選手、仕事サボって大会にでてきているようなのですが・・・言わぬが花ですね。
続きましては永遠亭のてゐ選手です。
いたずら兎として有名な方ですからね、謝るべき相手には事欠かないでしょう。
「鈴仙・・・いままでいたずらばかりしてごめん!!!」
おお、彼女らしからぬ中々真摯な謝罪だったのではないでしょうか。
「黒です」
なぜですか!
「天狗の目は誤魔化せても、私の目は誤魔化せません。あの謝罪は油断を誘い次のいたずらを仕掛け易くする為の布石です。
閻魔すら騙そうとする性根、説教が必要ですね」
あっ! 舌打ちして逃げていきます。可愛くない兎ですね。
さて次に登場しますのは、前大会でも客席から暴食とかツッコミが入った西行寺 幽々子選手です。
「妖夢~ 1日7食で我慢するから帰ってきて~~~!!!」
・・・はっ? なに言ってるんですかあの人は?
「妖夢さんは白玉楼のあまりのエンゲル指数の高さに霹靂して、家出してしまったのです」
はぁなるほど、で判定のほどは?
「黒です。7食で我慢とはどうゆう了見ですか。彼女には私が直々に節度というものを教えてあげましょう」
・・・ご愁傷様です幽々子選手。しかし前回の藍さんといい諏訪子さんといい最近家出がブームなのでしょうか?
気を取り直して命蓮寺のぬえ選手です。どうぞ!
「実は・・・船長の帽子にいたずらしたのも、ナズーリンのロッド隠したのも、星の宝塔を鍋に放り込んだのも、
雲山を河童製の掃除機で吸い込んだのも、聖の日記をばらまいたのも全部私ぐはっ!!!!」
ああ! 客席から飛んできた錨がぬえ選手を直撃しました。
超人と化した聖さんがぬえ選手を引きずっていきます。
映姫様どうしましょう。
「判定は彼らがつけるでしょう」
では、最後まで帰ってこなかったら失格と言うことで・・・
いざ! 南無さーーーん!!!!!!!!!!!
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
遠くから物凄い断末魔が聞こえてきました。
聖さんが選手なら優勝していたかもしれませんね~
さあ最後の選手となりました。前大会、最高記録を出しておきながら、判定で失格になってしまった博麗 霊夢選手の登場です。
今回はどうなるのでしょうか。では張り切ってどうぞ!!
「ルゥーミアァァァァ!! うちが貧乏でごめんなさーーーーーーーい!!!!!!!!」
・・・なんでしょう、この頬に流れるものは・・・
「この私が涙するとは・・・私から言うことはなにもありません。今後もこの気持ちを持ち続けてください」
決まりました! 優勝は霊夢選手です! 会場は満場の拍手と歓声に包まれております。
では早速優勝者に一言お願いします。
「ルーミア、おいで!・・・ゴニョゴニョ・・・それじゃ、せーのでいくわよ・・・せーの!」
「「ばんざ~~~い!!!」なのか~~!」
いや~ 今回は綺麗に終わりましたね。
では皆様また次回お会いしましょう。
さようなら~~~!!
後日
「お賽銭入ってるわ!!」
「はいってるのか~~~!」
良かったですね。しばらくしたらまた寂れそうな気がしますけれど・・・まあこの2人なら心配なさそうです。
「復ッ活ッ お姉様復活ッッ お姉様復活ッッ お姉様復活ッッ お姉様復活ッッ お姉様復活ッッ お姉様復活ッッ!」
「復ッ活ッ お嬢様復活ッッ お嬢様復活ッッ お嬢様復活ッッ お嬢様復活ッッ お嬢様復活ッッ お嬢様復活ッッ!」
「復ッ活ッ レミィ復活ッッ レミィ復活ッッ レミィ復活ッッ ゴホゴホ!」
「だまって私についてこ~~~い!!!」
ノリのいい方々ですね。インタビューの手土産に果糖でも持っていきましょう。あとパチュリーさん大丈夫でしょうか。
号外・三途の川の死神小野塚 小町まじめに働く!
まじめに仕事しただけで号外になるとはどうなのでしょう。
「お姉ちゃん、いいよね」
「だめですこいし・・・姉妹なんですよ」
「あは、そんなこと言っても体は正直だよ。ほら!」
「あっダメ!」
・・・とりあえず写真写真
「魔理沙・・・」
「アリス・・・」
「「「アリスさ~ん、お邪魔しまーす!」」」
「「うわぁ~~~!!!」」
ちっ! キスシーンを撮り逃しました。
まあ驚く顔が取れたから良しとしましょう。
「チルノちゃん、あ~んして」
「おいしそ~」
させません! こっちのプリンのほうが美味しそうですよ!
「お酒は1日1本までね」
「・・・わかった」
「洗濯と掃除もしてくださいね神奈子様」
「うぅ・・・はい」
立場無いですね。まあ、頑張ってください。
「てゐ! 大人しく出てきなさい!」
「ウ~サウサウサウサ、出てこいと言われて出ていくバカは鈴仙ぐらいだね」
映姫様から逃げきった彼女を捕まえるのは、私でも骨が折れそうです。
「ぬえは?」
「燃え尽きてるよ。さすがに聖の100時間耐久説法は効いたらしいね」
「当然の報いさ。僕のロッドどころか星の宝塔にまでイタズラしたんだ」
やはり許してもらえませんでしたか。とりあえず燃え尽きたぬえさんの写真でも撮っていきましょう。
「妖夢~6食、6食で我慢するから~」
「どうやら説教が足りなかったようですね」
「いや~~~」
・・・この方は相変わらずですね。
しばらく妖夢さんは帰ってこれそうにありませんね。
ルー霊とは珍しいですね、でもそれが良い。
もっといろんな組み合わせが見たいので次があればぜひ!
白だ!
素直にちゅっちゅすればいいじゃない!
>小野寺 小町
→小野塚 小町
こまっちゃんが嫁に行ってしまった…
このシリーズ好き!