「ねぇ紫」
「なにかしら?」
「貴方は誰の事が好きなの?」
「もちろんこの幻想郷の住民全員よ」
「そういう意味じゃ無くて……」
「じゃあどういう意味なのかしら?
きちんと言って貰わないと分からないわ」
「そ……それはその……」
「はっきりしなさいな」
「紫の馬鹿ー」
「へぇっ?」
つい照れ隠しに悪口を言いながら出て来てしまった
でもさっきのは絶対紫が悪い
私が何を聞きたいのか分かっていながら意地悪した
そんな顔してた
でも、誰の事が一番好きか知りたいなんて聞きたくても聞けない
だって、そんなの聞くって事は相手の事が好きってことだから
じゃあ、どうやったら知れるのか……
私には相手の心を読む能力なんて無いし
心当たりはあるがそんな事頼むと
私が紫の事を好きなのがばれてしまう
それだけは避けたい……恥ずかしいから
「で、どうしたらいいと思う」
「……何で私の所に来るのかしら?」
「だって貴女は私と紫の事知ってるじゃない」
「確かにそうだけど……」
「別に私だって本気で相談に来てるわけじゃないわ
こういうのは自分で答えを出すべきだって分かってるし」
「じゃあ尚更何でここに来たのよ」
「だって神社に居たら紫が来るもの」
「紫に会いたくないから避難所にしてるってこと?」
「そういうこと」
「今すぐ出て行ってもらえるかしら?」
「じょ、冗談に決まってるでしょ
そんなに怒らないでよ」
「まぁ、別に良いわよ普段から私達も神社を宴会場みたいに使ってるし
荒らさないなら好きにしていいわよ」
「そ、そう流石都会は魔法使いは言う事が違うわね」
「褒めても何も出ないわよ……紅茶で良いわよね」
「普通の飲み物ならんでもいいわよ」
「まぁ、好きなだけ悩みなさい」
さて、紫から逃げて魔法の森まで来たのは良いけどこれからどうしよう
取り敢えず、アリスは居ても良いって言ってるし
ここで踏ん切りがつくまで悩もう
「で……まだ悩んでるのかしら?」
「なによ、悪い?」
「悪いに決まってるでしょ、もう夜中よ?」
「だって、聞きたいけど恥ずかしいし……」
「…………」
黙って言ってしまった
怒ったのだろうか
「霊夢~」
「な、何で紫がっ」
「アリスから連絡もらって駆けつけたのよ」
「アリスー……だいたいどうやって連絡取ったのよ」
「あぁ、それなら地底探索の時の人形の通信先の応用よ」
「そんなのズルイー」
「ちょっ、何で私から逃げるのよー」
「そんなの教えないわよ」
「待ちなさいよー」
紫が私を引き留めようと弾幕を張ってきた
「こんなので私が止まる訳無いでしょ」
「そうね、普段ならね」
「え……っ?
……きゃぁっ」
紫から逃げるのに必死で集中力が乱れていたみたいで
普段なら何て事無いたまに被弾してしまった
「さぁ、何で私から逃げたのか教えてもらえるかしら?」
「そ……それは」
「弾幕ごっこに負けたのにまだ言い訳するの?」
「…………」
「私は貴方が言うまでここから動かないわよ」
(ここ、私の家なんだけどなぁ)
「ゆ、紫が意地悪するから」
「はぃ?……私がいつ貴女を苛めたのよ」
「今朝」
「今朝……?
思い当たる節が無いのだけど」
「私が、誰の事が好きかって聞いたら紫は皆が好きって」
「それが意地悪?私は本音で答えたんだけど」
「嘘、だって紫はいっつも私の本心を知りながら意地悪するんだもの今回だって……」
(あぁ、だから霊夢はあんな風に疑ったのかそれは紫が悪い)
「ねぇ、貴女は本気でそんな事思ってるのかしら?」
「……違うって言うの?」
「当り前でしょ、どっかのさとりならいざ知らず
私には心を読む能力なんて無いんだから」
「じゃあ何でいつもは私のこと分かってるみたいに話すのよ」
「…………」
「答えなさいよ」
「だって、分かってたら主導権握れるじゃない」
「それだけ?」
「それだけよ」
「…………」
「…………」
(どっちも子供なだけか)
「…………」
「…………」
あの後アリスに「邪魔だから取り敢えず出て行きなさい」って言われたから出てきたけど
帰り道は終始無言だった
「ねぇ紫」
「なぁに?」
「ほんとに私の質問の意味分からなかったの?」
「…………」
こいつが黙るってことは肯定って事だ
「何であんな風に答えを濁したの?」
「…………」
「黙って無いで答えてよ」
「悔しかったのよ」
「何が悔しいのよ」
「私は私なりに霊夢を愛してきたつもりよ
でも、あんな事聞くって事はそれが一切伝わって無かったってことじゃない」
……そうか、意地悪なのはこいつだけじゃ無くて私もだったんだ
お互いの好意を分かっていながら確認の為だけにあんな質問をして紫を傷つけた
それなのに、答えを濁された事に怒ってあんな風に飛び出すなんて
私……最悪だ
「…………」
「…………」
それからは神社に着くまで二人ともずっと黙って歩いた
「じゃあ、私は帰るわね」
「……待ちなさいよ」
「え?」
「泊まって……いきなさいよ」
「良いの?」
「……恋人を泊まらせるのが何で駄目なのよ」
「……そうね」
「なにかしら?」
「貴方は誰の事が好きなの?」
「もちろんこの幻想郷の住民全員よ」
「そういう意味じゃ無くて……」
「じゃあどういう意味なのかしら?
きちんと言って貰わないと分からないわ」
「そ……それはその……」
「はっきりしなさいな」
「紫の馬鹿ー」
「へぇっ?」
つい照れ隠しに悪口を言いながら出て来てしまった
でもさっきのは絶対紫が悪い
私が何を聞きたいのか分かっていながら意地悪した
そんな顔してた
でも、誰の事が一番好きか知りたいなんて聞きたくても聞けない
だって、そんなの聞くって事は相手の事が好きってことだから
じゃあ、どうやったら知れるのか……
私には相手の心を読む能力なんて無いし
心当たりはあるがそんな事頼むと
私が紫の事を好きなのがばれてしまう
それだけは避けたい……恥ずかしいから
「で、どうしたらいいと思う」
「……何で私の所に来るのかしら?」
「だって貴女は私と紫の事知ってるじゃない」
「確かにそうだけど……」
「別に私だって本気で相談に来てるわけじゃないわ
こういうのは自分で答えを出すべきだって分かってるし」
「じゃあ尚更何でここに来たのよ」
「だって神社に居たら紫が来るもの」
「紫に会いたくないから避難所にしてるってこと?」
「そういうこと」
「今すぐ出て行ってもらえるかしら?」
「じょ、冗談に決まってるでしょ
そんなに怒らないでよ」
「まぁ、別に良いわよ普段から私達も神社を宴会場みたいに使ってるし
荒らさないなら好きにしていいわよ」
「そ、そう流石都会は魔法使いは言う事が違うわね」
「褒めても何も出ないわよ……紅茶で良いわよね」
「普通の飲み物ならんでもいいわよ」
「まぁ、好きなだけ悩みなさい」
さて、紫から逃げて魔法の森まで来たのは良いけどこれからどうしよう
取り敢えず、アリスは居ても良いって言ってるし
ここで踏ん切りがつくまで悩もう
「で……まだ悩んでるのかしら?」
「なによ、悪い?」
「悪いに決まってるでしょ、もう夜中よ?」
「だって、聞きたいけど恥ずかしいし……」
「…………」
黙って言ってしまった
怒ったのだろうか
「霊夢~」
「な、何で紫がっ」
「アリスから連絡もらって駆けつけたのよ」
「アリスー……だいたいどうやって連絡取ったのよ」
「あぁ、それなら地底探索の時の人形の通信先の応用よ」
「そんなのズルイー」
「ちょっ、何で私から逃げるのよー」
「そんなの教えないわよ」
「待ちなさいよー」
紫が私を引き留めようと弾幕を張ってきた
「こんなので私が止まる訳無いでしょ」
「そうね、普段ならね」
「え……っ?
……きゃぁっ」
紫から逃げるのに必死で集中力が乱れていたみたいで
普段なら何て事無いたまに被弾してしまった
「さぁ、何で私から逃げたのか教えてもらえるかしら?」
「そ……それは」
「弾幕ごっこに負けたのにまだ言い訳するの?」
「…………」
「私は貴方が言うまでここから動かないわよ」
(ここ、私の家なんだけどなぁ)
「ゆ、紫が意地悪するから」
「はぃ?……私がいつ貴女を苛めたのよ」
「今朝」
「今朝……?
思い当たる節が無いのだけど」
「私が、誰の事が好きかって聞いたら紫は皆が好きって」
「それが意地悪?私は本音で答えたんだけど」
「嘘、だって紫はいっつも私の本心を知りながら意地悪するんだもの今回だって……」
(あぁ、だから霊夢はあんな風に疑ったのかそれは紫が悪い)
「ねぇ、貴女は本気でそんな事思ってるのかしら?」
「……違うって言うの?」
「当り前でしょ、どっかのさとりならいざ知らず
私には心を読む能力なんて無いんだから」
「じゃあ何でいつもは私のこと分かってるみたいに話すのよ」
「…………」
「答えなさいよ」
「だって、分かってたら主導権握れるじゃない」
「それだけ?」
「それだけよ」
「…………」
「…………」
(どっちも子供なだけか)
「…………」
「…………」
あの後アリスに「邪魔だから取り敢えず出て行きなさい」って言われたから出てきたけど
帰り道は終始無言だった
「ねぇ紫」
「なぁに?」
「ほんとに私の質問の意味分からなかったの?」
「…………」
こいつが黙るってことは肯定って事だ
「何であんな風に答えを濁したの?」
「…………」
「黙って無いで答えてよ」
「悔しかったのよ」
「何が悔しいのよ」
「私は私なりに霊夢を愛してきたつもりよ
でも、あんな事聞くって事はそれが一切伝わって無かったってことじゃない」
……そうか、意地悪なのはこいつだけじゃ無くて私もだったんだ
お互いの好意を分かっていながら確認の為だけにあんな質問をして紫を傷つけた
それなのに、答えを濁された事に怒ってあんな風に飛び出すなんて
私……最悪だ
「…………」
「…………」
それからは神社に着くまで二人ともずっと黙って歩いた
「じゃあ、私は帰るわね」
「……待ちなさいよ」
「え?」
「泊まって……いきなさいよ」
「良いの?」
「……恋人を泊まらせるのが何で駄目なのよ」
「……そうね」
この後の展開想像したら凄い事になった私の脳内って…orz
あぁ、すばらしいすばらしい…ゆかれいむも久しぶり!
ゆかれいむ成分不足し過ぎて死ぬところでした!ありがとう!本当にありがとう!!
ゆかれいむが俺のロードぉおおおぉぉぉぉ!!!