「衣玖イク、いぐぐぐぐぐぐ!!」
「またですか総領娘様」
「昨夜の衣玖のものまねをしてみたわ」
「その声を出した原因は、総領娘様ではありませんか」
「私は按摩しかしてないわよ!?」
「私のやわ肌を滑る総領娘様の手が、秘密のふくらみを……」
「普通の按摩を変な風に言わないで!?」
「女性の証に指先が触れるたび、電流が私の体を走り抜けるのです」
「その電流の被害にあったのが私なんだけど?」
「さて、今日も散歩に行ってきます」
「あ、コラ! にーげーるーなー!!」
衣玖さんが行く~遭難編~
はぁ、総領娘様の手はどうしてあんなにも暖かいのでしょう。
あの手に触れられると、一日の疲れなんて吹き飛んでしまいますね。
たとえその疲れの原因が総領娘様であっても。
むしろウェルカムです。
総領娘様の尻拭いならいくらでもばっちこいです。
舌でぬぐいますよ舌で。きゅんきゅん♪
おっと、危ないところでした。またきゅんきゅんが溜まってしまいましたね。
これは今夜にでも抜かないと……今日は隣の家のお姉さんにお手伝いしてもらいましょうか。
そろそろ、18歳の頃に初めて買った電動マッサージ機(ニトリ作)にも飽きてきたところですし。
18歳で思い出しました。
昨日親戚の子供が18歳の誕生日を迎えたのですよ。おめでとう♪
その子がもう可愛くて可愛くて、人間で言うと5歳くらいの身長で、言葉使いもたどたどしくてむっはー。
お持ち帰りしようとしたら、親戚にお仕置きされました。鞭は痛いです。
でも、大丈夫? ってその子は心配してくれたのですよ。本当小さい子って可愛いですよね。
心配させたお詫びに、スカートの中に頭を入れてスーハースーハーしてしまいましたよ。
その子も泣いて喜んでくれて、袖で何回もたたかれました。ペチペチと。
私もその思いにこたえようと、袖で絡め捕ったり、親戚が近づけないように遊泳ばらまいたり……楽しかったですね。
おっとまたきゅんきゅんが。ううん、このあたりで抜かないと危険かもしれません。
幸い周りには誰もいませんし……ところで、ここどこでしょう?
気がついたら周りに木と土しかないのですが。
ちょっと空を飛んで現在位置を確認して、お? あれは天狗さんですか?
何やら白い天狗さんと、黒い天狗さんが空で会話しておられるみたいですね。
ちょっと盗み聞きしてみましょう。
「椛、そろそろあきらめたらどうですか?」
「はぁ、はぁ……あ、文様こそ、いい加減にしてください」
「ん~~……やだ☆」
「くぅああああもうこの馬鹿鴉、いい加減ひっつくのやめろって言ってるのが分からないのですかぁ!」
これは、喧嘩ですね。
黒い鴉が、白い狼のしっぽを掴んで放さないようです。
いいなぁ。もふもふしてそう。
総領娘様の御胸様はもふもふしてないし……仕方がないので、自分のをもふもふしましょう。もふもふ。
あ、きゅんきゅんが……
「だって椛から言い出したのですよ? これからは仲良くしましょうって」
「そ、そうですけど、こういう意味じゃありません!」
「えー。ではどういう意味だったのですか?」
「それは、天狗社会の一員として……」
「んじゃ命令です。一生私にもふもふされなさい」
「い、いやだぁぁぁぁぁ!!」
黒い鴉さんなかなかにやりますね。
ここでまさかの愛の告白。私も見習いたいものです。
……あ、白い狼と目が合っちゃいました。
そんな熱い目線を投げかけられても……きゅんきゅんきちゃいますよ?
「そ、そこの人助けてください!」
「……やだ☆」
可愛い、絶対今の私可愛かったですよ!?
ほら、黒いパンツの鴉も親指を立ててますし。
あ、白とか黒はパンツの色です。それ以外に何があるというのでしょう?
それにしても、お似合いじゃないですか御二人さん。
せっかくなので、木の上で体育座りをして眺めていましょう。
「ねぇ、貴方も混ざらない?」
「文様!? 何をいって、わふぅ!?」
参加せざるを得ない。
ありがとう黒い人。ずっと気になっていたのですよこの犬耳。
もふもふ~♪
「これは、たまらないですね黒いパンツの鴉さん?」
「ふふふ、分かりますか遊泳の人」
あ、どこかで会ったと思ったら、私を隠し撮りされてた方じゃないですか。
そういえば、ちゃんと奇麗に撮れてるか聞いてなかったですね。
もふもふ、きゅんきゅん♪
「わふぅ……もういいです、諦めました。好きにしてください……」
「では遠慮なく、さぁ脱ぎましょうか」
「わふっ!?」
おっと黒い鴉さん大胆ですね。
いっきに男と女のラブゲーム開始と申されましたか。
私でもまだそんな経験は……女と女のラブゲーム以外ありませんのに。
あら? あらあら?
白い犬耳さんが震えてますよ?
そんなに私にしがみついて、怖いのでしょうか。
確かに黒い鴉さんの目つきは怖いものがありますけれど、総領娘様を追いかける私の目とたいして変わりませんよ?
……キラーン
よく見たらこの子、ちっちゃいですね。いろいろと。
犬耳としっぽに気を取られてましたが……なかなかに、きゅんきゅんくるものがあります。
必死に私の服にしがみついて、ふふふ、伸びちゃうじゃないですか。鼻の下がと服が。
こら私の犬を引っ張るな黒い鴉。
撃ち落とすわよ?
「いつ貴方のになったのですか、椛は私のですよ!?」
「冗談ですよ。人の恋路を邪魔することほど、空気の読めないことはありませんから」
「だったら早く放しなさいよ!」
そうしたいのはやまやまですが、この子の爪が何気に私の肌に食い込んで痛いのですよね。
さっきから肩が赤いですよ?
あと右胸も。
母乳でなくなったら、どう責任をとるつもりなんでしょうか。
この黒い鴉が代わりに出してくれるのでしょうか。だったら子供より私が先に吸いつきます。
まず旦那さまを見つけないといけないですけどね。
立候補してくれる方募集中です♪
「い い か ら 離すの!! ええい!」
びりびりびりー!
あ、あれ? 皮膚が裂ける音と一緒に、服が裂ける音がしましたよ?
うわ、右胸がすごいスプラッタ。まっかっかですねー。
……ものすごく痛いです。泣いてもいいですよね?
「わふっ!? ごめんなさいごめんなさい、そ、そうだ確かこういうときは、ツバをつけて直すって霊夢さんが言ってた!」
「椛、それ絶対に違……あ~あ、しらないっと」
わぉ、この子私の胸にしゃぶりついてきましたよ?
このビックメロンを食べるつもりでしょうか。
傷口に舌が入って、痛いというより……あん、眼ざめそう♪
もう遅いかな。
遅いよね。
だって、きゅんきゅんが、胸から全身に回って、だめ、舌が胸の組織を絡め取って……らめぇぇぇぇ!!
「やわらかくて……わふぅん☆(ペロ♪)」
ME☆ZA☆ME☆TA☆
「ガルルフィーーーーーーーバーーーーーーーーー!!!」
バリバリバリーーーーーー!!
「ぎゃああああああああああああ!!」
「緊急回避!」
あぁ……きゅんきゅんが溢れ出てしまいました。
いまさらですけど、おっぱいもポロリしてたんですね。
自慢のサクランボに風があたって、ぴくぴくと……
あ、またきゅんきゅんが……
「バッシャーフィーーーーーーーバーーーーーーーーー!!!」
バリバリバリーーーーーー!!
しかも野外で、空の上。
ほかの人からも丸見えじゃないですか。
あ、メカニカルなデザインしたカメラ?をもってる鴉さんがいる。
気がつかなかったですね。顔を赤らめて可愛いです。
あれ? いまパシャって……もしかして撮られちゃいました?
しかも逃げた!?
あれが現像されて新聞になったらと思うと。あ……あ……
またきゅんきゅんが……
「ドッガフィーーーーーーーバーーーーーーーーー!!!」
バリバリバリーーーーーー!!
「―――――――」
「……椛が黒こげになっちゃった。逃げなかったら私も……こわっ! 椛を持って逃げましょうそうしましょう。はたてまってーそれ焼きまわしして~」
ふぅ……
すっきり♪
これで隣のお姉さんにお手伝いを頼まなくてもよくなりました。
あれ? 椛さんはどこでしょう?
文さんもいないし。
あと……
「ここどこですかー?」
ハイ!
衣玖さんwwwww
きゃぁぁイクさぁぁぁん!!
ケフィアのようなお玉じゃくしをばらまくのやめてにん!しん!しちゃうううう!!
>2様
白い鴉の情報感謝!
いったい我の脳内の東方ワールドがどうなっているのか開いてみてみたいくらい恥ずかしいミスでした。反省。
そんなあなたに、ウェイクアップフィーーーーーバーーーーーーー!!