博麗霊夢はムキムキになりたかった。
ごろんと布団に横になって、そんなことを考えた。
そう思ってからは早かった。
彼女は博麗に伝わる秘伝を用いた効果的な呼吸法をマスターするとともに、トレーニングを重ねた。これまた博麗に伝わる効果的なトレーニング法である。
これにより霊夢は比較的短期間で超人的なパワーと雄々しい肉体を獲得したのだ。
「れ、霊夢!」
それは、ある日のことだった。
霊夢がいつものように、縁側でお茶を飲んでいたときのことである。
全体的に筋肉によって盛り上がった肉体は並大抵のものではない。彼女の身長は盛り上がり、もはや二メートルに近い。それにも関わらず、彼女は巫女服を着用している。ぱっつんぱっつんである。早く買い換えろとは言えない。
はち切れんばかりに膨らんだスカートの下の太ももは、まるで巨石だ。
内股になっているところが可愛らしさを感じる。
六つに割れた腹筋は、彼女の努力の賜物だ。彼女は毎日数百回の腹筋をしている。
まるで西瓜を片手で持ち上げられそうな手で、お茶を口元に運んでいる。
そんなときだ。
唐突に目の前に隙間が開いたのだ。
そこから上半身のみを出した八雲紫は驚愕する。
目の前の人物は誰だろう、と。
顔は霊夢そのものだ。
だがしかし、体は……。
紫は肩を震わせてうつむく。
霊夢がその手をあげて、紫に伸ばす。
「ちょっと、どうしたのよ」
声色もいつも通り。
紫は顔をあげた。
「霊夢、なの」
「ええ」
そして、紫は頬を染めて、恥らうように口にした。
「素敵……」
抱きついて、霊夢のはっきりと浮き出た肩甲骨を指でなぞった。
それを夢中で続けていると、ぱさり、と何かが落ちる音がした。
「霊……夢……?」
霧雨魔理沙だ。
箒を取り落とし、目の前の事態が信じられないかのように霊夢を凝視する。
「あら、魔理沙」
と、紫が抱きついたまま霊夢は返事をする。
魔理沙はいっそう動悸を激しくし、言った。
「最高だぜぇ!」
ぐっじょぶ、とサムズアップして、飛び掛る。
そして腹に抱きつく。腹筋に指を這わす。素敵だった。
しかし霊夢は二人に残酷な真実を告げた。
「ごめん、私、筋肉じゃないと興奮しない」
彼女たちはショックを受けて、家に帰ってった。
霊夢はお茶を飲んで、すっかり日常となった筋肉トレーニングを始める。
数日後。
霊夢のもとへ魔理沙が現れた。
顔以外がムキムキであった。
それは石像のごとく完成された美を放つ、まったく新しい筋肉だった。
霊夢は目を奪われた。
魔女ルックに包まれた肉体に見入った。
素晴らしかった。
丸太のような腕も、はち切れんばかりの胸も。堂々とした太ももも。ぱっつんぱっつんの体も。どこぞの店主にでも見せれば卒倒してしまうだろうけれど、霊夢には関係なかった。
思わず抱きついた。
魔理沙は小さく微笑んだ。
「へへ、ちょっと、恥ずかしいな」
顔は乙女そのものだが、忘れてはならない。どちらも体はマッチョなのだ。
しばらく抱擁を交わしていると、隙間が開き紫が姿を現した。
霊夢と魔理沙は息を飲んだ。
ずしん、と地面に着いた足は重く、言うなればダイダラボッチの足音のようだった。
隙間を掴む手は大きく、一見して万力を連想させる。
ごつごつとした手の中に、霊夢は優しさを見出した。
魔理沙の腕に宿る包容力とはまた違ったパワーを感じたのだ。
霊夢は魅了されていた。
しかし、紫は、魔理沙を見ると、言い争いを始めた。
首から上だけを見ると、少女たちの争いで、非常に可愛らしい。
魔理沙なんぞ顔が真っ赤だ。
しかしその下を見てもらいたい。
写真を用意できないのが残念だ。
雄々しく、また素晴らしい肉体を、たった一人の少女のために昇華させたその努力に霊夢は感銘を受けた。
彼女は涙を流し訴えた。
紫と魔理沙は真摯に謝った。
そして三人で抱き合った。
それは熱く、激しい抱擁だった。
何よりも熱いそれは、彼女たちの絆となったのである。
そしてえろいことしたよ。
[了]
ごろんと布団に横になって、そんなことを考えた。
そう思ってからは早かった。
彼女は博麗に伝わる秘伝を用いた効果的な呼吸法をマスターするとともに、トレーニングを重ねた。これまた博麗に伝わる効果的なトレーニング法である。
これにより霊夢は比較的短期間で超人的なパワーと雄々しい肉体を獲得したのだ。
「れ、霊夢!」
それは、ある日のことだった。
霊夢がいつものように、縁側でお茶を飲んでいたときのことである。
全体的に筋肉によって盛り上がった肉体は並大抵のものではない。彼女の身長は盛り上がり、もはや二メートルに近い。それにも関わらず、彼女は巫女服を着用している。ぱっつんぱっつんである。早く買い換えろとは言えない。
はち切れんばかりに膨らんだスカートの下の太ももは、まるで巨石だ。
内股になっているところが可愛らしさを感じる。
六つに割れた腹筋は、彼女の努力の賜物だ。彼女は毎日数百回の腹筋をしている。
まるで西瓜を片手で持ち上げられそうな手で、お茶を口元に運んでいる。
そんなときだ。
唐突に目の前に隙間が開いたのだ。
そこから上半身のみを出した八雲紫は驚愕する。
目の前の人物は誰だろう、と。
顔は霊夢そのものだ。
だがしかし、体は……。
紫は肩を震わせてうつむく。
霊夢がその手をあげて、紫に伸ばす。
「ちょっと、どうしたのよ」
声色もいつも通り。
紫は顔をあげた。
「霊夢、なの」
「ええ」
そして、紫は頬を染めて、恥らうように口にした。
「素敵……」
抱きついて、霊夢のはっきりと浮き出た肩甲骨を指でなぞった。
それを夢中で続けていると、ぱさり、と何かが落ちる音がした。
「霊……夢……?」
霧雨魔理沙だ。
箒を取り落とし、目の前の事態が信じられないかのように霊夢を凝視する。
「あら、魔理沙」
と、紫が抱きついたまま霊夢は返事をする。
魔理沙はいっそう動悸を激しくし、言った。
「最高だぜぇ!」
ぐっじょぶ、とサムズアップして、飛び掛る。
そして腹に抱きつく。腹筋に指を這わす。素敵だった。
しかし霊夢は二人に残酷な真実を告げた。
「ごめん、私、筋肉じゃないと興奮しない」
彼女たちはショックを受けて、家に帰ってった。
霊夢はお茶を飲んで、すっかり日常となった筋肉トレーニングを始める。
数日後。
霊夢のもとへ魔理沙が現れた。
顔以外がムキムキであった。
それは石像のごとく完成された美を放つ、まったく新しい筋肉だった。
霊夢は目を奪われた。
魔女ルックに包まれた肉体に見入った。
素晴らしかった。
丸太のような腕も、はち切れんばかりの胸も。堂々とした太ももも。ぱっつんぱっつんの体も。どこぞの店主にでも見せれば卒倒してしまうだろうけれど、霊夢には関係なかった。
思わず抱きついた。
魔理沙は小さく微笑んだ。
「へへ、ちょっと、恥ずかしいな」
顔は乙女そのものだが、忘れてはならない。どちらも体はマッチョなのだ。
しばらく抱擁を交わしていると、隙間が開き紫が姿を現した。
霊夢と魔理沙は息を飲んだ。
ずしん、と地面に着いた足は重く、言うなればダイダラボッチの足音のようだった。
隙間を掴む手は大きく、一見して万力を連想させる。
ごつごつとした手の中に、霊夢は優しさを見出した。
魔理沙の腕に宿る包容力とはまた違ったパワーを感じたのだ。
霊夢は魅了されていた。
しかし、紫は、魔理沙を見ると、言い争いを始めた。
首から上だけを見ると、少女たちの争いで、非常に可愛らしい。
魔理沙なんぞ顔が真っ赤だ。
しかしその下を見てもらいたい。
写真を用意できないのが残念だ。
雄々しく、また素晴らしい肉体を、たった一人の少女のために昇華させたその努力に霊夢は感銘を受けた。
彼女は涙を流し訴えた。
紫と魔理沙は真摯に謝った。
そして三人で抱き合った。
それは熱く、激しい抱擁だった。
何よりも熱いそれは、彼女たちの絆となったのである。
そしてえろいことしたよ。
[了]
ところでマッチョリーさんはもダシテアゲテ!
えろいことの詳細は…まあいいやw
するなよ!絶対するなよ!
そんな漫画を思い出したww
開いた瞬間に「やめて!」って叫びたくなったw
俺も惚れたぜ・・・
谷底に蹴落とされるかのような絶妙なマッチョの描写が憎たらしかったですw