お燐は、地霊殿の中をふらふらと彷徨って、偶然にも、さとりの部屋の前で立ち止まって、偶然にもその会話を立ち聞
きしてしまったのだった。
ついでに妙な音も。
以下はそれを正確に書き表した手記である。
それでは――
「あ、あっ、待って!」
「ん? なぁに?」
「あなたは、いったいなにを……?」
「んふふ~お姉ちゃん」
「そ、それは――まさかあなた!」
「どうしたのかなぁ?」
「くぅ! させませんよ」
「足掻いたって無駄だよ」
しばし無言。
再開。さとりの悲痛な声。
ついでにこいしの楽しげな声。
「あっ! しまっ!」
「かかった!」
「ああっ……! 待って、待って」
ここら辺で振動音。
ブィィィィン、とかそんな感じ。
「やぁ、だめぇ! お願い止まって、止まってぇ!」
「お姉ちゃん知ってるよね、これ」
「で、でも、こんなの、知らない……!」ブィィィィン
「ほら、ほらほらぁ」
「あ、ぁぁ、ああああ!」
「どう? どう?」
「し、知りません!」
「ふふふー、と、ああようやく終わったようだね」
「――――!」
「ほーら、逃げないと終わっちゃうよぉ?」
「あ、あ、待って。あ、あああ」
「これで最後」
♪マークのつきそうな、楽しそうな声。
派手な振動音。
そして、さとりの、
「ああ、ああああああああああぁぁぁぁぁ……!」
という声。
お燐は静かに扉の前から消えた。
この手記は、そこで終わっている。
さて真実は、
「ううう、こいしったら酷いですよ」
「じゃあこのいちごプリン貰うよ」
「あんなところで緑コウラと回転技使ったバグ技を成功させるなんてぇ」
「無意識の力だよ」
無意識ぱねぇ。
「でも、あんな……! トレーニングモードでしかできないような技を実践に持ってくるなんてどうかしてます!」
「勝ちは勝ちだよー」
パクリ、といちごプリンを食べて、にへら、と頬を緩ませるこいし。
ばんばんと床を叩いて正座したまま涙目で抗議するさとり。
置かれたテレビの前には、振動パックの刺さったコントローラーとスマブラのカセットがあったとさ。
ちゃんちゃん。
[了]
きしてしまったのだった。
ついでに妙な音も。
以下はそれを正確に書き表した手記である。
それでは――
「あ、あっ、待って!」
「ん? なぁに?」
「あなたは、いったいなにを……?」
「んふふ~お姉ちゃん」
「そ、それは――まさかあなた!」
「どうしたのかなぁ?」
「くぅ! させませんよ」
「足掻いたって無駄だよ」
しばし無言。
再開。さとりの悲痛な声。
ついでにこいしの楽しげな声。
「あっ! しまっ!」
「かかった!」
「ああっ……! 待って、待って」
ここら辺で振動音。
ブィィィィン、とかそんな感じ。
「やぁ、だめぇ! お願い止まって、止まってぇ!」
「お姉ちゃん知ってるよね、これ」
「で、でも、こんなの、知らない……!」ブィィィィン
「ほら、ほらほらぁ」
「あ、ぁぁ、ああああ!」
「どう? どう?」
「し、知りません!」
「ふふふー、と、ああようやく終わったようだね」
「――――!」
「ほーら、逃げないと終わっちゃうよぉ?」
「あ、あ、待って。あ、あああ」
「これで最後」
♪マークのつきそうな、楽しそうな声。
派手な振動音。
そして、さとりの、
「ああ、ああああああああああぁぁぁぁぁ……!」
という声。
お燐は静かに扉の前から消えた。
この手記は、そこで終わっている。
さて真実は、
「ううう、こいしったら酷いですよ」
「じゃあこのいちごプリン貰うよ」
「あんなところで緑コウラと回転技使ったバグ技を成功させるなんてぇ」
「無意識の力だよ」
無意識ぱねぇ。
「でも、あんな……! トレーニングモードでしかできないような技を実践に持ってくるなんてどうかしてます!」
「勝ちは勝ちだよー」
パクリ、といちごプリンを食べて、にへら、と頬を緩ませるこいし。
ばんばんと床を叩いて正座したまま涙目で抗議するさとり。
置かれたテレビの前には、振動パックの刺さったコントローラーとスマブラのカセットがあったとさ。
ちゃんちゃん。
[了]
赤いコウラで同じことするとこっちも被害を被るんだよなw
……は!?
もしかすると初代スマブラが幻想入りしている!?
個人的にはシリーズ最高傑作なのに!
懐かしいww自分もよくやった技だwww
あと熱中症には気をつけて