・リグル「あ、あれは・・いったい・・？」
ええ、リグルです。ただのナイトバグ(夜虫)です・・
皆から「黒光りしていて素早く動く繁殖能力の高い生き物」だと思われがちですけど違います。本当に！
さて・・今の私ですが・・とてつもなく気まずい雰囲気の場所にいます・・
本当はただその辺を散歩していただけなんですけどもね・・
あれを見たら驚かずにはいられませんでしたよ・・
それで今は木陰から幽香さんをチラ見しているという訳です・・(ﾁﾗﾁﾗﾁﾗﾁﾗﾁﾗ
え？なんでチラ見してるのか？・・えっと・・それはですね・・なんというか・・そのーーーー
「幽香さんが人間の赤ん坊を抱いてるんですよ・・」
いやいや・・最初は目を疑いましたよ・・
よもや人間友好度が最悪のあの幽香さんがですよ？！
他の生き物に対しては容赦が無いと言われているあの幽香さんがですよ？！
あの笑顔が恐ろしい幽香さんがですよ？！
ほかにもいろいろと恐ろしい幽香さんがですよ？！
・・・すいません、ちょっと言い過ぎてしまいました。自重します・・
まぁ私が一番気になるのは幽香さんが抱いてるあの赤ん坊ですよ・・
まさか幽香さんの子供ということは絶対にないだろうと思いますけど・・！
いったいどの様にして幽香さんの胸元まで運ばれたのか・・くそっ！羨ましい！！・・ﾊﾟﾙﾊﾟﾙﾊﾟﾙﾊﾟﾙ
はっ！！す、すいません・・ちょっと一瞬だけ我を忘れてました・・
んーーー・・ここでチラ見していても埒が明きませんねー。
さて、ここは幽香さんに尋ねましょうか？・・えっとですね一応自分の中では選択肢があるんですよ。
①さりげなく幽香さんの背後から近づいて「あ、幽香さん。おめでとうございます！」と言って
花束を渡す。そして「可愛らしいお子さんですね！」と言って微笑む。そして・・
②「幽香さーーん」と言いながら幽香さんの元まで走って近づいて足カックンをする。そして・・
③幽香さんの胸を後ろから・・・！！
うん・・恐らく①以外だと確定的に花の肥料になるな・・
というかどこからそんな選択肢が出てきたんだ？！くそっ！邪念を捨てるべし！
よし・・そーっと・・そーっと近づいて・・今だ！！！あっ花束忘れた！
「あっ幽香さん！おめでとうございます！」
「え？何が？」と言って右手に持った傘を私に突きつける幽香さん。赤ん坊はぐっすりと寝ている
「い、いえ・・そ、そのー・・えっと・・そのお子さんが・・・」
「ああ、この子のことかしら？」
「そ、そ、そうです！」
「いやー！可愛らしいお子さんですね！幽香さんの子供ですよね？！よね？！」
「捨てられてたから拾ったのよ。」
「え？捨てられてた？・・」
「そう、捨てられてたの。私の畑の近くにね」と言ってやっと傘をしまってくれた幽香さん。 あぁおっかない
「そのまま放っておけば他の雑魚妖怪のおやつになりかねないでしょ？」
「そうなるとこっち側から見ても何故か不快になるのよねぇ・・」
「・・捨て子なんて・・人間も残酷なんですね。」
「・・さぁね、いろいろ事情があったかもしれないしね・・私には分からないわ。」
「まぁでもどんな理由があるにしろ捨てちゃいけないでしょうにね。くすくす」
あれ・・いつもの幽香さんらしくない？？
「・・それで、幽香さんはその子をどうするんですか？・・」
「育てるわ。」
・・・・・・・・・・・
「ええええ！！」
「あら？私にはまるで子供の一人も育てられないと思ってる感じに驚くのね。」
「いえ、そんな事は少しも思っていません！！」
「え？す・こ・し・も？」
「いえ！微塵もです！」
「あら、まだ微かな塵の様に思ってるのね・・」
「すいませんでした！！(全力土下座)」
「はぁ・・まぁいいわ。それじゃあね。」
「あの！」
「何よ？まだ何かあんの？私は早くこの子にミルクを飲ませないといけないのだけれどもねぇ・・」
「(ミルク・・ごくりっ・・)」
「じゃなくて・・！！その・・幽香さんって凄く優しいんですね・・・！！見直しました！！」
「はぁ？私は何時もドＳ(ド親切)なんだけど・・それに見直しましたって、あんた馬鹿にしてるの？」
と言って物凄い目つきで睨む幽香さん。
「いえ！全然です！！」
「・・・・・・・」
「・・・ふん、今回は見逃してやるわ・・」
「はい！ありがとうございます！」
「(ったく・・何ニヤニヤしてんのよ・・アイツ・・気持悪いわね。)」
あれ、何で私ったらいつの間に喜んでるんだ？・・
あの子が可愛かったからかな？・・
いや、幽香さんのあんな一面が見れたからかな？・・
まぁいいか。
続く。
ええ、リグルです。ただのナイトバグ(夜虫)です・・
皆から「黒光りしていて素早く動く繁殖能力の高い生き物」だと思われがちですけど違います。本当に！
さて・・今の私ですが・・とてつもなく気まずい雰囲気の場所にいます・・
本当はただその辺を散歩していただけなんですけどもね・・
あれを見たら驚かずにはいられませんでしたよ・・
それで今は木陰から幽香さんをチラ見しているという訳です・・(ﾁﾗﾁﾗﾁﾗﾁﾗﾁﾗ
え？なんでチラ見してるのか？・・えっと・・それはですね・・なんというか・・そのーーーー
「幽香さんが人間の赤ん坊を抱いてるんですよ・・」
いやいや・・最初は目を疑いましたよ・・
よもや人間友好度が最悪のあの幽香さんがですよ？！
他の生き物に対しては容赦が無いと言われているあの幽香さんがですよ？！
あの笑顔が恐ろしい幽香さんがですよ？！
ほかにもいろいろと恐ろしい幽香さんがですよ？！
・・・すいません、ちょっと言い過ぎてしまいました。自重します・・
まぁ私が一番気になるのは幽香さんが抱いてるあの赤ん坊ですよ・・
まさか幽香さんの子供ということは絶対にないだろうと思いますけど・・！
いったいどの様にして幽香さんの胸元まで運ばれたのか・・くそっ！羨ましい！！・・ﾊﾟﾙﾊﾟﾙﾊﾟﾙﾊﾟﾙ
はっ！！す、すいません・・ちょっと一瞬だけ我を忘れてました・・
んーーー・・ここでチラ見していても埒が明きませんねー。
さて、ここは幽香さんに尋ねましょうか？・・えっとですね一応自分の中では選択肢があるんですよ。
①さりげなく幽香さんの背後から近づいて「あ、幽香さん。おめでとうございます！」と言って
花束を渡す。そして「可愛らしいお子さんですね！」と言って微笑む。そして・・
②「幽香さーーん」と言いながら幽香さんの元まで走って近づいて足カックンをする。そして・・
③幽香さんの胸を後ろから・・・！！
うん・・恐らく①以外だと確定的に花の肥料になるな・・
というかどこからそんな選択肢が出てきたんだ？！くそっ！邪念を捨てるべし！
よし・・そーっと・・そーっと近づいて・・今だ！！！あっ花束忘れた！
「あっ幽香さん！おめでとうございます！」
「え？何が？」と言って右手に持った傘を私に突きつける幽香さん。赤ん坊はぐっすりと寝ている
「い、いえ・・そ、そのー・・えっと・・そのお子さんが・・・」
「ああ、この子のことかしら？」
「そ、そ、そうです！」
「いやー！可愛らしいお子さんですね！幽香さんの子供ですよね？！よね？！」
「捨てられてたから拾ったのよ。」
「え？捨てられてた？・・」
「そう、捨てられてたの。私の畑の近くにね」と言ってやっと傘をしまってくれた幽香さん。 あぁおっかない
「そのまま放っておけば他の雑魚妖怪のおやつになりかねないでしょ？」
「そうなるとこっち側から見ても何故か不快になるのよねぇ・・」
「・・捨て子なんて・・人間も残酷なんですね。」
「・・さぁね、いろいろ事情があったかもしれないしね・・私には分からないわ。」
「まぁでもどんな理由があるにしろ捨てちゃいけないでしょうにね。くすくす」
あれ・・いつもの幽香さんらしくない？？
「・・それで、幽香さんはその子をどうするんですか？・・」
「育てるわ。」
・・・・・・・・・・・
「ええええ！！」
「あら？私にはまるで子供の一人も育てられないと思ってる感じに驚くのね。」
「いえ、そんな事は少しも思っていません！！」
「え？す・こ・し・も？」
「いえ！微塵もです！」
「あら、まだ微かな塵の様に思ってるのね・・」
「すいませんでした！！(全力土下座)」
「はぁ・・まぁいいわ。それじゃあね。」
「あの！」
「何よ？まだ何かあんの？私は早くこの子にミルクを飲ませないといけないのだけれどもねぇ・・」
「(ミルク・・ごくりっ・・)」
「じゃなくて・・！！その・・幽香さんって凄く優しいんですね・・・！！見直しました！！」
「はぁ？私は何時もドＳ(ド親切)なんだけど・・それに見直しましたって、あんた馬鹿にしてるの？」
と言って物凄い目つきで睨む幽香さん。
「いえ！全然です！！」
「・・・・・・・」
「・・・ふん、今回は見逃してやるわ・・」
「はい！ありがとうございます！」
「(ったく・・何ニヤニヤしてんのよ・・アイツ・・気持悪いわね。)」
あれ、何で私ったらいつの間に喜んでるんだ？・・
あの子が可愛かったからかな？・・
いや、幽香さんのあんな一面が見れたからかな？・・
まぁいいか。
続く。
続編期待してます。
続きが楽しみです