「霊夢ってさ、妖怪によく好かれるよな」
「失礼ね。人間にも好かれてるわよ」
「んじゃ訂正。女によく好かれるよな」
「……それは否定できないわね」
カーカーと、カラスがなく午後5時30分。
今日も幻想郷の一日が終わり、始まろうとしていた。
「やっぱ、霊夢的にはソッチ系もありなのか?」
「魔理沙、いいこと教えてあげる」
「い、いいこと? わ、わたしはは、その、だな……」
「愛情と友情は別物よ」
二人の間に、友情という文字が見えた。
きっとそれは強固で、けっして覆ることのない、覆すことのできない、壁。
「そうか、そうだよな。でもさ」
「ん?」
「こっちが友達だと思っていても、向こうは違うかもしれないぜ?」
「そうね。ルーミアは私たちを非常食と思っているかも」
「そいつは怖いな」
「そうかしら? ルーミアも普通の妖怪じゃない」
「まるで、普通の魔法使い、みたいに言うんだな」
価値観の違い。
たとえそれがあったとしても、友情は崩れない。
だって、いまさらだから。
「なぁ霊夢、紫はどうなんだ?」
「どうって、なにがよ」
「友達なのか?」
「知り合いね」
「じゃぁ咲夜は?」
「お茶飲み仲間」
「文」
「的」
「アリス」
「……ご飯係?」
「聞かれても困るぜ」
霊夢と魔理沙は友人。
知り合いはたくさんいても、お茶飲み仲間がたくさんいても、
友人は魔理沙だけ。
けど、それは。
壁。
「それより、魔理沙はどうなのよ」
「私か? そーだなぁ……霊夢は友人かな? うん、友人だ」
「アリス」
「友人」
「咲夜」
「友人」
「フラン」
「友人」
「美鈴」
「的」
「私」
「親友」
「親友?」
「おう、親友だ」
「ふむ……友達よ?」
「おう、親友だな、あははは」
「友達よ。ふふふ」
お互い感じていることは違っても。
それが同一だとしても。
関係ないのかもしれない。
ただこうやって、のんびりと過ごせる「仲間」がいるなら。
きっと明日も晴れるだろう。
そして、沢山の種族が飲みかわすのだ。
それぞれの思いを胸に秘め、酒でくるむ。
そこに種族は関係なく、ただつながっている。
輪、和、話。
ヒトとヒトがつながり、未来へと歩む。
ヒトを紡ぎ、運命を紡ぎ、想いを紡ぎ。
幻想を紡いだモノ。それが。
幻想郷
でも、もし
もし、歯車に石が絡んだら……
縦糸が、触れる。
【外伝】
「ねぇ紫~」
「何かしら幽々子?」
「霊夢の事、どう思っているの?」
「娘かしら」
「魔理沙は?」
「盛り上げ隊長ね」
「藍~」
「忠実で可愛い式」
「橙ちゃん」
「布団に入れると温かい子」
「じゃぁ私」
「とろい」
「ひどいわ~」
「ふふ、冗談よ。幽々子は……幽々子ね」
「なによそれ~」
「ふふふ、さぁ、なにかしら?」
「紫のいじわるぅ~」
【外伝2】
「ねぇ咲夜、今晩の宴会は欠席するわ」
「え?」
「霊夢と顔を合わせたくない」
「はぁ、お嬢様がそうおっしゃられるのでしたら」
「……ねぇ、咲夜は霊夢の事、どう思っているのかしら?」
「霊夢ですか。そうですね……妹、のようなものでしょうか」
「妹か。ならいっか」
「何がです?」
「私は霊夢の事、好き。顔を合わせられないくらいに、切ない」
「!!」
「どうしたのかしら咲夜?」
「なんでも、ございません」
「そう……よし、気が変わった。やっぱり宴会行くわ。私が留守のうちに、ほかのやつらにツバつけられたくないし」
「分かりました。(お嬢様。それは私の事、ですか?)それでは準備をしてきます」
「よろしくね、忠実なる咲夜?」
「はい(たとえ許されないとしても、それでも、私は……)」
【外伝3】
「チルノちゃん、霊夢さんの事好き?」
「好き!」
「魔理沙さんは?」
「嫌い」
「レティさん」
「好き!」
「リグルさん」
「好き!」
「わ、私はどうかな?」
「大ちゃん大好き!!」
「ちるのちゃぁぁぁぁん!!」
「失礼ね。人間にも好かれてるわよ」
「んじゃ訂正。女によく好かれるよな」
「……それは否定できないわね」
カーカーと、カラスがなく午後5時30分。
今日も幻想郷の一日が終わり、始まろうとしていた。
「やっぱ、霊夢的にはソッチ系もありなのか?」
「魔理沙、いいこと教えてあげる」
「い、いいこと? わ、わたしはは、その、だな……」
「愛情と友情は別物よ」
二人の間に、友情という文字が見えた。
きっとそれは強固で、けっして覆ることのない、覆すことのできない、壁。
「そうか、そうだよな。でもさ」
「ん?」
「こっちが友達だと思っていても、向こうは違うかもしれないぜ?」
「そうね。ルーミアは私たちを非常食と思っているかも」
「そいつは怖いな」
「そうかしら? ルーミアも普通の妖怪じゃない」
「まるで、普通の魔法使い、みたいに言うんだな」
価値観の違い。
たとえそれがあったとしても、友情は崩れない。
だって、いまさらだから。
「なぁ霊夢、紫はどうなんだ?」
「どうって、なにがよ」
「友達なのか?」
「知り合いね」
「じゃぁ咲夜は?」
「お茶飲み仲間」
「文」
「的」
「アリス」
「……ご飯係?」
「聞かれても困るぜ」
霊夢と魔理沙は友人。
知り合いはたくさんいても、お茶飲み仲間がたくさんいても、
友人は魔理沙だけ。
けど、それは。
壁。
「それより、魔理沙はどうなのよ」
「私か? そーだなぁ……霊夢は友人かな? うん、友人だ」
「アリス」
「友人」
「咲夜」
「友人」
「フラン」
「友人」
「美鈴」
「的」
「私」
「親友」
「親友?」
「おう、親友だ」
「ふむ……友達よ?」
「おう、親友だな、あははは」
「友達よ。ふふふ」
お互い感じていることは違っても。
それが同一だとしても。
関係ないのかもしれない。
ただこうやって、のんびりと過ごせる「仲間」がいるなら。
きっと明日も晴れるだろう。
そして、沢山の種族が飲みかわすのだ。
それぞれの思いを胸に秘め、酒でくるむ。
そこに種族は関係なく、ただつながっている。
輪、和、話。
ヒトとヒトがつながり、未来へと歩む。
ヒトを紡ぎ、運命を紡ぎ、想いを紡ぎ。
幻想を紡いだモノ。それが。
幻想郷
でも、もし
もし、歯車に石が絡んだら……
縦糸が、触れる。
【外伝】
「ねぇ紫~」
「何かしら幽々子?」
「霊夢の事、どう思っているの?」
「娘かしら」
「魔理沙は?」
「盛り上げ隊長ね」
「藍~」
「忠実で可愛い式」
「橙ちゃん」
「布団に入れると温かい子」
「じゃぁ私」
「とろい」
「ひどいわ~」
「ふふ、冗談よ。幽々子は……幽々子ね」
「なによそれ~」
「ふふふ、さぁ、なにかしら?」
「紫のいじわるぅ~」
【外伝2】
「ねぇ咲夜、今晩の宴会は欠席するわ」
「え?」
「霊夢と顔を合わせたくない」
「はぁ、お嬢様がそうおっしゃられるのでしたら」
「……ねぇ、咲夜は霊夢の事、どう思っているのかしら?」
「霊夢ですか。そうですね……妹、のようなものでしょうか」
「妹か。ならいっか」
「何がです?」
「私は霊夢の事、好き。顔を合わせられないくらいに、切ない」
「!!」
「どうしたのかしら咲夜?」
「なんでも、ございません」
「そう……よし、気が変わった。やっぱり宴会行くわ。私が留守のうちに、ほかのやつらにツバつけられたくないし」
「分かりました。(お嬢様。それは私の事、ですか?)それでは準備をしてきます」
「よろしくね、忠実なる咲夜?」
「はい(たとえ許されないとしても、それでも、私は……)」
【外伝3】
「チルノちゃん、霊夢さんの事好き?」
「好き!」
「魔理沙さんは?」
「嫌い」
「レティさん」
「好き!」
「リグルさん」
「好き!」
「わ、私はどうかな?」
「大ちゃん大好き!!」
「ちるのちゃぁぁぁぁん!!」
「親友」と「友達」の間には、どんな壁があるんだろうか。
深い所の大切な思い。それを大切にできる人は心が暖かいと思います、
>なんか大事なものをかんじた
自分も大事にしないといけない。人って難しいですね。
>言葉にできない何かが心の中に芽生えた。
東方と、コメントをくれた人に感謝します。
自分も、大切なものに気がついた気がするんだ。
>言葉に出来ない素晴らしさがありました
ありがとう。ありがとう。
みんなの声が、自分の心に沁み渡ります。
制作意欲と、なにより生きる喜びに。
>「親友」と「友達」の間には、どんな壁があるんだろうか。
イコールかもしてないし、もしかしたら厚い壁かもしれない。
けれど、どっちも自分にとって大切な存在であることに、変わりはないんじゃないかな。
自分はそう思います。だから、大切にしたいんだ。伝えたいんだ。
ありがとう。
チルノが激可愛いかったと!!
チルノちゃんは天然可愛い記念物だとおもうのですよ!
まっすぐに可愛い。夏に抱いて眠りたいなぁ