Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

霊魂って白玉っぽいわよね。練ったらウドンにならないかな。ちょっくら捕まえて今晩の夕飯にしよう。ではさっそく……うわ弾けた!?

2010/06/24 12:41:11
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この話は「あの世って思っていたより華やかなのね。もっと白玉みたいなのが浮いていると思っていたけれど、熱烈歓迎の花束が浮いているとは思わなかったわ 」の続きとなっています。
そちらから読んでいただくことをお勧めします。














「ただいまぁ~……あれ、雛ねちゃったのかな? せっかくベッドを背負って持ってきた……の、に?」

「すーすー」

「むにゃむにゃ……ひなぁ……あたたかい」

「えぇっと……こっちの大きな山は、雛。で、こっちの控え目な山は……ま、まさか雛!」

「ん……あ、おはようにとり。帰っていたのね」

「雛! この子は、この子はまさか!」

「え? メディがどうかしきゃぁぁぁぁああああ」

「ついに私たちの子供ができたんだね! 愛の結晶が! ひゃっほぅでかしたよ雛! これで跡取りは……」

「ちちちちががががが、ちがうちがう、だぁ! いきなり抱きつかれたら苦しいわ!」

「ご、ごめん。でも違うってどういうことさ。じゃぁこの私と雛の間に挟まれて、気を失っている子はなんなのさ」

「きゅ~……」

「名前はメディスン。で、えーっと、うーん……可愛いペット?」

「ペットかぁ。じゃぁかわいがってあげないと……そぉい!!」

「きゃぁあメディが窓の外へ放り投げられたわ! しかもたまたま外を飛んでいた白黒魔法使いの箒に引っかかって、魔理沙なんで気がつかないのよ!」

「ペットがほしいなら言ってくれたらいいのに。そ、それなら……」

「顔を赤らめない、何を妄想しているのか分かるけど、まずは……メディにあやまってきなさぁぁぁい!!」

「うおわぁぁぁぁなんか体に絡みついて、そのひらひらのリボン自由にうごくのぉおおおううぅぅおおぉぉ!!?」




< 霊魂って白玉っぽいわよね。練ったらウドンにならないかな。ちょっくら捕まえて今晩の夕飯にしよう。ではさっそく……うわ弾けた!?  >




~あらすじ~
霊夢がめーりんに首をきゅーっとされて死にました。



「ねぇ、そこの死神」

「小町。 あたいの名前、いい加減に覚えてほしいものだね」

「おっぱいの大きい奴は、みんな牛に見えるのよ」

「一度眼科に行くことをお勧めするよっと、着いたよ、ここさ」


霊夢と小町の前に飛びえ立つ、大きな門。

それが閻魔である、四季映姫・ヤマザナドゥの仕事場への入り口だった。

真赤な扉に金の装飾。

物々しい雰囲気に、霊夢も少し緊張しているようだ。


「四季さま~入りますよー?」


小町が中にいるであろう映姫に声をかける。

中で絶賛お仕事中かもしれないのに、まったくもって考えてもいない小町ブレイン。

返事も聞かずに、門を開けてしまいました。

ギギギと音を鳴らしながら、両手で押して開く。

そして人一人分が通れるほど開いたとき、目の前にパンツがあった。

そう、ドロワーズでなくパンツ。おふぁんつとも言う。

ピンクと白の縞模様が、これでもかというくらいにアップに。

そして次の瞬間。扉が、逆向けに開いた。


え」

「し、四季様!? ぐほぉ!」

「うわっ!」


霊夢と小町が扉ごと吹き飛ぶこと、50メートル。

顔面での着地までの時間、1.8秒。

時速は、「みはじ」又は「はじき」で計算してね♪


「いっちちち。四季様~いきなり蹴りだなんて、ひどいじゃないですか」

「黙りなさい! 言葉で言っても分かってないから、肉体言語で分からせてあげたまでです。小町、貴方は黒であると!」

「まぁ今日は黒ですけど、四季様はピンクと白の縞模様で、可愛いで痛っ! 永○園が額にささるぅ!」

「まったく貴方は反省しないのですね。一度二人っきりで話し合いましょうか」


頭に永谷○が刺さること、残陰陽玉半分くらい。

小町は満身創痍な中、なんとか声を出した。


「それはそれで楽しみですが、今日は四季様のために、スペシャルゲストを呼んできたのですよ」

「スペシャルゲスト? また仕事をさぼって、ですか?」

「あ、いや、その……」


鋭い目つきに射抜かれる小町ハート。

どうでもいいけれど小野小町は黒髪ロングな美人だ。

名前のない程度の能力の歴史力が1上がった!


「はぁ……お説教はまた後日にしましょう。そのスペシャルゲストさんを待たせてはいけませんからね。して、その方は?」

「あれ? さっきまで一緒に……まさか吹き飛んだ門の下敷きに!?」

「なっ! すぐに助けなさい!」

「そ、そんなこと言われてもこの門、重たくて、おい霊夢、生きてるか!? いや死んでるか。でもえーっとこんな時どう声をかけたらいいんですかね?」

「れ、れれれ霊夢さん!?」


なぜか驚いた顔をして、戸惑いだす閻魔様。

必死に門を持ち上げようとするが、小町の腕ではまったく動く気配すらなかった。


「四季様無理です。あたいのか弱い細腕ではびくともしません」

「小町、スペシャルゲストは霊夢さ、こほん。霊夢なのですね?」

「え? はい。前の沢山の霊魂いらっしゃい異変の時、霊夢のマッサージが最高だったとおっしゃられてましたので、最近なにかと疲れ気味の四季様にと」

「小町」

「なんでしょう?」


「ぐっじょぶ!」


片目を瞑り、右手の親指を立てて小町へとほほ笑む閻魔様。

お姉さまの香り漂うその風貌が、一遍に子供っぽいものとなった気がした。


「そうと分かれば……えいきっきスーパー必殺! いきますよ、○翼崩天刃!」


まるで某格闘ゲームのハ○マさんが使うような技を、門へと放った。

大きく踏み込んで体をひねりつつ、大きく股を開いて、蹴り上げをくり出す技なのだ!

縞模様はジャスティス。


ズズン!


あっけなく吹き飛ばされた門の下には……真赤な血に染まり、頭はくだけ、上半身と下半身が泣き別れになった霊夢が……いなかった。

代わりに、真白なウドンの生地になった霊夢らしきものがあった。

うにょーんとしてて、とってもおいしそう♪


「霊夢さん!? 小町すぐに緊急オペの用意を!」

「ラジャー! 救急チーム、すぐにまな板と麺包丁の用意を! あと出汁はかつおだしで」

「ちーがーうー! ちーがーいーまーすー! もういい、私が、じ、じじじじ人工呼吸で……」

「やだなー。どこが口か分からないじゃないですか。それに霊夢さん死んでるのに、人工呼吸しても意味ないですよ?」

「はえ? 死んでる? きゃぁぁ霊夢さん死んじゃだめです~~! そうだ、新しい体に詰め込んだらあるいは助かるかもしれません。小町、すぐに新しい……」

「はい、新しい顔です。餡はいつもの2倍ですよ」


ここぞとばかりに、真っ赤なほっぺの顔を取り出すこまっちゃん。

どこから取り出したとか、聞いてはいけません。


「ちーがーうー! ちーがーいーまーすー! あ、こら投げようとしない!」

「ジョークですよジョーク。ところで、潰れた霊魂はたしか、空気を吹き込めば治るはずですよね?」

「!! ぐっじょぶ小町! ではさっそく吹き込みましょう。口はどのあたりかしら」

「あくまで口なんですね……たぶんこのあたりだと思いますよ?」


なんかそれっぽいところを適当に指さし、ぷにぷにと押してみる。

そうすると、ビクンビクンと霊夢だったものが震えた。

どうやらなんとか生きているようだ。死んでるけど。


「こ、ここですね。では……」


映姫は妙にムードを醸し出して、唇をそっと霊夢に触れさせる。

触れた瞬間、霊夢が大きく跳ねたが、そのあとは小さく震えるだけだった。


「ん……ふーふー」


風船を膨らませるように息を吹き込む。

少しづつ、元の形が形成されていく。


「ふーふー!」


真っ赤な顔で、酸欠になりながらもがんばる映姫を、小町はただ見守り続けるしかなかった。

でもお腹はすいていたので、さっきのあんパンを美味しそうに食べ始めた。


「ふーふー! ぷはぁ!」

「う、んぁ、ちょ、あんた、どこに口づけて、こ、こらぁ~」

「もうちょっとで、もうちょっとで霊夢さんが元通りに」

「治った、もう治ったからいいから、口を放せこの変態閻魔!」

「だ、だれが変態ですか! って、あれ? なんで顔が"そっち"にあるんですか?」


映姫が視線を向けた先には、霊夢のお腹があった。さらにその先に顔があった。

そして目の前の視線を戻すと、ドロワーズに隠されていたデルタゾーンがあった。


「き、きゃぁぁぁあああ!!」

「悲鳴は私があげたいくらいよ!」


お互いに顔を噴火させ、大声をあげる。

どうやら霊夢は無事に元気みたいだ。


「ど、どどどどうして、小町! ここが口だって言ってたじゃないですか!」

「もぐもぐ、ほみ? いや、ほら、そこも口じゃないですか。下の」

「お下品禁止です! 黒!真っ黒!」


○谷園を大量に小町へと放つが、おおきなあんパンによって防がれた。

便利なシールドだ。


(ひゅ~……)


「はぁはぁ……こ、こまち。後で24時間耐久説教ですからね」

「うぇ~。霊夢、助けておくれよ」

「めんどくさい。それよりも私は当初の目的を……」


(ひゅ~……)


「そうですね。小町がサボってくれたおかげで、今は時間ありますし」

「そうそう、私はいつでも四季様のことを考えて、さぼっているのさ」

「そのおかげで、心労と書類整理が溜まっていますが、今は見なかったことにしましょう。ところでなんの音です?」


(ひゅ~……)


「あれじゃないですか? ほら、さっき四季様が打ち上げた門。あれが落ちてくるとか」

「あぁなるほど……え、えぇっと……霊夢さん逃げてぇぇぇ!」

「は? 何が、ってうわぁぁぁまたこれ!?」


ドズゴーーーン!!


「霊夢さぁあぁあん! しっかり、しっかりしてください!」

「あっはっは、これはもう無理かなーあははは!」

「笑ってないで小町も手伝いなさい!」

「うぇいー。せーの、ふーー!!」

「ふーー!!」






◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 




「はっ!」


霊夢は目を覚ました。

まずは3秒確認。

ここどこ?

ここは紅魔館、きっとめーりんの部屋。

今は何時?

今は、時計を見る限り、夜中の2時。

ドロワーズは?

穿いている。

よし。


「ゆ、ゆめかぁ……」

「ん……どうしました霊夢さん?」

「あ、ごめん起しちゃったわね」


霊夢の横から出てきたのは、裸の美鈴だ。


「それにしても、なんか長い夢を見ていた気がするわ」

「夢、ですか?」

「そう。あんたに殺されて、冥界でもひどい目にあう夢」

「あははー。霊夢さんは死にませんし、ましてや殺しませんよ。だって私が守りますから」


にこやかに、やさしい笑顔を向ける。

その言葉と笑顔に、霊夢もどぎまぎしてしまった。


「ば、ばか。そんな恥ずかしいことを、裸で言うんじゃないわよ……裸?」

「いやー今日は熱帯夜じゃないですか。それで暑くて暑くて」

「それで、どうして私の布団の中にいるのかしら?」

「え? あ、本当だ。どうやら寝ぼけてたみたいですねーあははー」


笑ってごまかす門番長。

それに対して、笑って返す博霊の巫女。

もちろん、針付きで。


「痛い、頭頂部に針はだめですよ!」

「うっさい! これで少しは馬鹿も治るでしょ」

「うぅ、そのツボはそこからあと2mm右ですよ~……」


針を引き抜いて、懐に戻す。

きっと枕がすごいことになっているだろう。

朝には黒くなっているはずだ。


「ん~? どのへんよ? ちょっと私の頭を押してみて」

「えっとですね、ここです」

「ふーん。そこか。おーけー覚えたわ」

「どういたしまして。これで霊夢さんも少し賢くなりましたか?」

「……さっそく試してみましょうか」

「あわわわ、ご、ごめんなさい~~」


泣いて霊夢の胸に顔をうずめる。

まるで子供みたいに。


「……よ」

「え?」

「どうやら、効いてないみたいよ」

「そ、そうなんですか?」

「だって、私もやっぱり、馬鹿みたいだし、ね?」

「ほえ?」


何を言っているのか分からないという眼が、霊夢の目の前にある。

涙でうるんだその瞳を、霊夢は頭ごと抱き寄せて、言った。


「今日は、一緒に寝てもいいって言ってるの……馬鹿」

「あ……霊夢さん……はぃ」



今日は熱帯夜。

暑いけれど、温かい。そんな夜になりそうで。

薄れ行く意識の中、霊夢は思った。


「(明日、冥界に行ってこよう)」
後日、冥界にて

霊「映姫いるー?」
閻「れ、霊夢さんどうしてここに!?」
霊「んーあんたの事だから、また無理してるんじゃないかと思ってね。出張マッサージしにきた」
閻「そ、そうですか。ぜぜぜぜ善行を積むのはいいことです、ではさっそく布団のほうへ」
霊「なに緊張してんのよ。あと此処でもできるし、移動しなくてもいいわよ」
閻「しょ、職場プレイですか!? 初めてがそんな変態チックな、でも……いいかも」
霊「なに訳の分からないことを言っているの。ほら、力を抜いて」
閻「は、はい……あぁそこ、そこが一番、あぁぁ!」



謝っても反省しないこじろーです。
白黒つけるなら、せっかくだから我は黒を選ぶぜ! 大丈夫、マッサージだから。
映姫はおねーさんだと思うんだ。でも小さなえいきっきもええのぅ、これなんかえぇのぅ。

というわけで、ギャグテイストな整体師~霊夢~でした
それではまた将来にお会い致しましょう。またにてぃ~♪
こじろー
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
だめだこの閻魔はやくなんとかしないと・・・・・・・
2.奇声を発する程度の能力削除
閻魔様……
あと縞模様はジャスティス!
3.こじろー削除
>だめだこの閻魔はやくなんとかしないと・・・・・・・
閻魔様は純情フォーエバーな存在だと思うんだ
でも怪力おねーさん

>縞模様はジャスティス!
イチゴか無地の白か迷ったのですが、目をつむったら見えたのは縞模様だった!
4.名前が無い程度の能力削除
えいきっくって技名を言う映姫様が可愛いです。
文字の大きさでの表現がすっごい距離感出てて笑いました。

以下重箱の隅を封魔針で…。

>ましては殺しませんよ
→「ましてや」でしょうか?
「は」での使用初めて見たので間違ってたらごめんなさい…。

>ぜぜぜぜ善業
→「善行」でしょうか?
5.こじろー削除
>4様
誤字情報ありがとうございます!
えいきさまかわいいよえいきさま
レイえいまだかなー