「ねぇ霊夢さん霊夢さん」
「なぁに」
「里の甘味屋がかき氷をはじめたそうですよ、一緒に行きませんか」
「それは良いわね、文、私気前の良い文が好きよ。」
「………はい…。」
「だいすき。」
「クスン……。」
かき氷というのはどうしてこんなにもかき氷なのだろう、と
目の前の烏に尋ねた所、酷く優しい顔をされた。
「大丈夫ですよ、かき氷食べたらきっとよくなりますからね?」
大きめの氷を掬い口に放りこんでやった。
悶絶している。
妖怪でもあたまきーんとするらしい。
「霊夢さん霊夢さん」
「なにかしら」
「はい、あーん。」
「ん。」
「……。」
「何?」
「いえ、その……もう少し…リアクションと言うか…」
「あや。」
「なんでしょう」
「あーん。」
「……んむ。」
「ほら、特になんともないでしょう?」
「そうですね……。」
「…………間接きっす」
「なっ…あっー!」
あたまきーん。
「霊夢さん霊夢さん」
「なぁに」
「膝枕してください。」
「良いわよ、文、私信心深い文が好きよ。」
ちゃりん。
「霊夢さん霊夢さん。」
「なにかしら」
「ただ呼んだだけです。」
「そう」
「しかし良い眺めですね、さながら大平原の…「あや。」…あや?」
「私、命を大事にする文が好きよ。」
「すみませんでした。」
「霊夢さん、霊夢。」
「なにかしら」
「わたしのこと好きですか」
ぱきり。
「そうね、好きよ。」
「やはりつれないのですね。」
「そうかしら。」
「いやいやすみません、冗談ですって」
「あや……。」
「すみません、そんなに手厳しく言われると少し辛いです。」
「だいすき……。」
「わたしがきらいですか?」
「……。」
「そうですね、あなたはそう言うのです。」
「……。」
「それでこそ幻想郷の守護者たりえるのですから。」
まちがえてはなりません、と
紫色に囁く声がした。
「きらいじゃないわ。」
「なぁに」
「里の甘味屋がかき氷をはじめたそうですよ、一緒に行きませんか」
「それは良いわね、文、私気前の良い文が好きよ。」
「………はい…。」
「だいすき。」
「クスン……。」
かき氷というのはどうしてこんなにもかき氷なのだろう、と
目の前の烏に尋ねた所、酷く優しい顔をされた。
「大丈夫ですよ、かき氷食べたらきっとよくなりますからね?」
大きめの氷を掬い口に放りこんでやった。
悶絶している。
妖怪でもあたまきーんとするらしい。
「霊夢さん霊夢さん」
「なにかしら」
「はい、あーん。」
「ん。」
「……。」
「何?」
「いえ、その……もう少し…リアクションと言うか…」
「あや。」
「なんでしょう」
「あーん。」
「……んむ。」
「ほら、特になんともないでしょう?」
「そうですね……。」
「…………間接きっす」
「なっ…あっー!」
あたまきーん。
「霊夢さん霊夢さん」
「なぁに」
「膝枕してください。」
「良いわよ、文、私信心深い文が好きよ。」
ちゃりん。
「霊夢さん霊夢さん。」
「なにかしら」
「ただ呼んだだけです。」
「そう」
「しかし良い眺めですね、さながら大平原の…「あや。」…あや?」
「私、命を大事にする文が好きよ。」
「すみませんでした。」
「霊夢さん、霊夢。」
「なにかしら」
「わたしのこと好きですか」
ぱきり。
「そうね、好きよ。」
「やはりつれないのですね。」
「そうかしら。」
「いやいやすみません、冗談ですって」
「あや……。」
「すみません、そんなに手厳しく言われると少し辛いです。」
「だいすき……。」
「わたしがきらいですか?」
「……。」
「そうですね、あなたはそう言うのです。」
「……。」
「それでこそ幻想郷の守護者たりえるのですから。」
まちがえてはなりません、と
紫色に囁く声がした。
「きらいじゃないわ。」
もし素直に言える時が来るとしたら、その時はきっと…。
なにはともあれ。
よくできました。
次回作期待してます。