「文……あやぁ……」
柄にもなく泣きじゃくる博麗の巫女。
その目の前には鴉天狗が一羽、地面に横たわっている。
すでに、息をしていない。
「あんた言ったじゃない……妖怪は、人間より、はるかに、長く、生きるって!!
私が死ぬのを見届けて、大泣きして、立派なお墓を建ててくれるって!!
…………言ったじゃないの……」
途切れ途切れに訴えかける。返答は、無い。
「あやの……うそつきぃ……」
しばらくの間は泣きやみそうもない。
なぜ烏天狗は死んだのか、なぜ死ななければならなかったのか。
その理由が何であろうと、巫女につきつけられた事実はただ一つ。
彼女の最愛の人が、死んでしまったということ。ただそれだけである。
それからの数日間、巫女は部屋にこもった。
泣き続けた。
あたかも泣くことしかできないかのように、泣き続けた。
季節は秋。
境内には落ち葉が積もり積もっている。
「おい霊夢、いつまで泣いてるんだよ」
「……ヒック……ヒック…」
「そろそろいつものように掃除とかしないとさ、神社が落ち葉に埋まっちまうぜ?」
「……ヒック……ヒック…」
「……まいったな。聞く耳も持たねえや。」
(にゅるん)
「ね。ホントどうしたものかしら。ゆかりん困っちゃった」
「うぉっ!?スキマ!!」
「おいそこの黒白。どこの誰がスキマババァだって?」
「いや私はババァとは一言も
「ほぅ。自ら死にに来るか……」
…って今の!?ちょ、そんな理不尽なぁぁぁぁ!?」
黒白はスキマ送りにされました。
「ふぅ。まったく……。」
「……ヒック……ヒック…」
「すぐ横でこれだけ騒いでもなんのリアクションも示さず、ただ泣き続けるのみ、か……」
「……ヒック……ヒック…」
「霊夢、もう泣くのはよしなさい。」
「……ヒック……ヒック…」
「少なくともあの天狗は、あなたが泣き続けることなど望んでもいないはずよ?」
「…ヒック………………」
「……ふぅ。ようやく泣きやんだのね?じゃあ早くいつものように…
「文……あや……」
…え?」
「あーあ。やっちまったねぇ、紫」
「……萃香。何が起こってるの?説明してくれる?」
「あや……文……」
「今の霊夢に少しでも文を連想させる言葉を聞かせてしまうと……」
「あやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「!?」
「暴走しちまうってこった」
「何そのオリジナリティーあふれる設定!?」
「あんたが原因なんだから始末は自分でつけてねー。ではでは~」
「あ、ちょ、待ちなさい!」
にゃははは~と笑いながら、萃香は天界へと消えていった。
「くっ……こうなったらスキマから連れ戻……いや、まずは霊夢を止めるのが先決…」
「文……あや…あや…文、あや、あや文文あや文あやあやあや文!!!!!」
「……なんか止められる気がしないんですけど!!!」
「あやぁぁぁーーーーっ!!」
『八重結界』
「へ!?ちょ、霊夢あなたどこにそんな力を!?」
八重結界、展開。ついでに 無題「楽園の素敵な巫女」も同時発動しちゃったりなんかしちゃって。
「え、ちょ、こんなん無r(ピチューン」
ムチャシヤガッテ…
「あや……あ……や……(バタッ」
しばらくして萃香が戻ってみると、「あや……あや……」と泣き崩れている霊夢と、あきらかにオーバーキルされた感じの紫が境内に転がっていた。
とりあえず2人を部屋に運ぶ。しかし運んでいる途中で紫は早くも目を覚まし、スキマに消えていった。
さすが妖怪の賢者。回復力ぱねぇっす。
霊夢を布団に寝かせ、部屋を出る。
今のところ、打開策は皆無である。
「さて、どうしたもんかねぇ……」
巫女は、まだ泣きやまない。
朝、目が覚める。枕がびしょびしょに濡れている。
今まで泣いたことなどほとんどなかった。ここ数日で一生分は泣いてしまっただろう。
それもこれも全部文のせいだ。
文が自分をおいていってしまったせいだ。
文が……文……あや……
「あやぁぁぁっ!!……ヒック……ヒック…」
こうして今日も巫女は泣く。
彼女の最愛の故人(ひと)を想って。
今日もただひたすらに泣き続けるのだ。
と、思われたのだが。
「カァ」
「!?」
突然のカラスの鳴き声。
すぐに起き上がって横に目をやると、どこから入りこんだのか、カラスが一匹。ちょこんと居座っていた。
「ふん……何よ。ただのカラス風情が私に近寄らないで」
それは霊夢がここ数日で発した初めてのまともな言葉だった。
当然本人はそんなことを気にもかけていない。
「カァ」
「な……なによ。近寄らないでって言ってる……でしょ……」
なぜか霊夢にすり寄るカラス。通常ではありえないことだ。
烏天狗と仲がいいと普通のカラスにも好かれるのだろうか。
「カァ」
「…………」
自分の周りをくるくる回っている。その様子が文を思い出させ、また泣きたくなってくる。
が、自分にすり寄ってくるカラスを眺めていると、不思議と心が落ち着いた。
それにしても本当によくなつかれているようだ。
そう思うと邪険に扱う気にもなれず、かと言って構う気にもなれず。
とりあえずそのまま眺めておく。
すると、
ガラッ
「れい……む……?」
「……萃香?入るときは声くらいかけなさいよ……」
「いや……起きてるとは思わなかったから……。もう、だい、じょうぶ、なの?」
「……うん。だいぶ落ち着いた。心配かけたわね。ごめんなさい」
「……っ!霊夢ぅぅっ!」
「きゃっ!?……もう。いきなり抱きついてこないでよ……」
「だって……ホントに……心配……グスッ……」
「……ふふ。ありがと」
「カァ」
(……さて、掃除して、魔理沙と紫にも謝っとかないと、ね。)
こうして神社に日常が戻ってきた。
巫女の胸はまだ痛む時もあるが、もうふさぎ込んだりはしないだろう。
彼女の心を救った一羽のカラスとともに、再び、人生を歩み始めた。
「……ふふ。どうやらうまくいったみたいね。でももう少し、あの子のそばにいてあげてちょうだい。給料4割増しにしてあげるから、ね。」
柄にもなく泣きじゃくる博麗の巫女。
その目の前には鴉天狗が一羽、地面に横たわっている。
すでに、息をしていない。
「あんた言ったじゃない……妖怪は、人間より、はるかに、長く、生きるって!!
私が死ぬのを見届けて、大泣きして、立派なお墓を建ててくれるって!!
…………言ったじゃないの……」
途切れ途切れに訴えかける。返答は、無い。
「あやの……うそつきぃ……」
しばらくの間は泣きやみそうもない。
なぜ烏天狗は死んだのか、なぜ死ななければならなかったのか。
その理由が何であろうと、巫女につきつけられた事実はただ一つ。
彼女の最愛の人が、死んでしまったということ。ただそれだけである。
それからの数日間、巫女は部屋にこもった。
泣き続けた。
あたかも泣くことしかできないかのように、泣き続けた。
季節は秋。
境内には落ち葉が積もり積もっている。
「おい霊夢、いつまで泣いてるんだよ」
「……ヒック……ヒック…」
「そろそろいつものように掃除とかしないとさ、神社が落ち葉に埋まっちまうぜ?」
「……ヒック……ヒック…」
「……まいったな。聞く耳も持たねえや。」
(にゅるん)
「ね。ホントどうしたものかしら。ゆかりん困っちゃった」
「うぉっ!?スキマ!!」
「おいそこの黒白。どこの誰がスキマババァだって?」
「いや私はババァとは一言も
「ほぅ。自ら死にに来るか……」
…って今の!?ちょ、そんな理不尽なぁぁぁぁ!?」
黒白はスキマ送りにされました。
「ふぅ。まったく……。」
「……ヒック……ヒック…」
「すぐ横でこれだけ騒いでもなんのリアクションも示さず、ただ泣き続けるのみ、か……」
「……ヒック……ヒック…」
「霊夢、もう泣くのはよしなさい。」
「……ヒック……ヒック…」
「少なくともあの天狗は、あなたが泣き続けることなど望んでもいないはずよ?」
「…ヒック………………」
「……ふぅ。ようやく泣きやんだのね?じゃあ早くいつものように…
「文……あや……」
…え?」
「あーあ。やっちまったねぇ、紫」
「……萃香。何が起こってるの?説明してくれる?」
「あや……文……」
「今の霊夢に少しでも文を連想させる言葉を聞かせてしまうと……」
「あやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「!?」
「暴走しちまうってこった」
「何そのオリジナリティーあふれる設定!?」
「あんたが原因なんだから始末は自分でつけてねー。ではでは~」
「あ、ちょ、待ちなさい!」
にゃははは~と笑いながら、萃香は天界へと消えていった。
「くっ……こうなったらスキマから連れ戻……いや、まずは霊夢を止めるのが先決…」
「文……あや…あや…文、あや、あや文文あや文あやあやあや文!!!!!」
「……なんか止められる気がしないんですけど!!!」
「あやぁぁぁーーーーっ!!」
『八重結界』
「へ!?ちょ、霊夢あなたどこにそんな力を!?」
八重結界、展開。ついでに 無題「楽園の素敵な巫女」も同時発動しちゃったりなんかしちゃって。
「え、ちょ、こんなん無r(ピチューン」
ムチャシヤガッテ…
「あや……あ……や……(バタッ」
しばらくして萃香が戻ってみると、「あや……あや……」と泣き崩れている霊夢と、あきらかにオーバーキルされた感じの紫が境内に転がっていた。
とりあえず2人を部屋に運ぶ。しかし運んでいる途中で紫は早くも目を覚まし、スキマに消えていった。
さすが妖怪の賢者。回復力ぱねぇっす。
霊夢を布団に寝かせ、部屋を出る。
今のところ、打開策は皆無である。
「さて、どうしたもんかねぇ……」
巫女は、まだ泣きやまない。
朝、目が覚める。枕がびしょびしょに濡れている。
今まで泣いたことなどほとんどなかった。ここ数日で一生分は泣いてしまっただろう。
それもこれも全部文のせいだ。
文が自分をおいていってしまったせいだ。
文が……文……あや……
「あやぁぁぁっ!!……ヒック……ヒック…」
こうして今日も巫女は泣く。
彼女の最愛の故人(ひと)を想って。
今日もただひたすらに泣き続けるのだ。
と、思われたのだが。
「カァ」
「!?」
突然のカラスの鳴き声。
すぐに起き上がって横に目をやると、どこから入りこんだのか、カラスが一匹。ちょこんと居座っていた。
「ふん……何よ。ただのカラス風情が私に近寄らないで」
それは霊夢がここ数日で発した初めてのまともな言葉だった。
当然本人はそんなことを気にもかけていない。
「カァ」
「な……なによ。近寄らないでって言ってる……でしょ……」
なぜか霊夢にすり寄るカラス。通常ではありえないことだ。
烏天狗と仲がいいと普通のカラスにも好かれるのだろうか。
「カァ」
「…………」
自分の周りをくるくる回っている。その様子が文を思い出させ、また泣きたくなってくる。
が、自分にすり寄ってくるカラスを眺めていると、不思議と心が落ち着いた。
それにしても本当によくなつかれているようだ。
そう思うと邪険に扱う気にもなれず、かと言って構う気にもなれず。
とりあえずそのまま眺めておく。
すると、
ガラッ
「れい……む……?」
「……萃香?入るときは声くらいかけなさいよ……」
「いや……起きてるとは思わなかったから……。もう、だい、じょうぶ、なの?」
「……うん。だいぶ落ち着いた。心配かけたわね。ごめんなさい」
「……っ!霊夢ぅぅっ!」
「きゃっ!?……もう。いきなり抱きついてこないでよ……」
「だって……ホントに……心配……グスッ……」
「……ふふ。ありがと」
「カァ」
(……さて、掃除して、魔理沙と紫にも謝っとかないと、ね。)
こうして神社に日常が戻ってきた。
巫女の胸はまだ痛む時もあるが、もうふさぎ込んだりはしないだろう。
彼女の心を救った一羽のカラスとともに、再び、人生を歩み始めた。
「……ふふ。どうやらうまくいったみたいね。でももう少し、あの子のそばにいてあげてちょうだい。給料4割増しにしてあげるから、ね。」
なんで文ちゃんすぐしんでしまっとるん?
何故文が死んだのかは次のお話でわかるのかな?
うん、好きです。続きも楽しみにさせていただきます!
パクりも見受けられるしなあ。構成も稚拙で、先にあるコメントのように小学生と言われても仕方ないかな。
このままでは次回作にはとても期待できない。
>>1さん
興味を持ってくださってありがとうございます!
初投稿がこんな問題作でごめんなさいw
>>奇声を発する程度の能力さん
そういってくださりとてもうれしいです。
死因……次のお話でもわからないとだけいっておきます(ちょ
>>mthyさん
こんな文章を気に入っていただけるとは……!
がんばって続き書きます!というかむしろがんばって打ちます!
>>4さん
デスヨネー。そう言われてもしょうがないです。
今改めて読み返してみると、幼稚といわざるを得ない文章に頭抱えますw
>>5さん
こういうインスピレーションが振ってきただけですw
パクリは意図的な受け狙いだったのですが……初心者がやるもんじゃないですね。反省。
うーん。次回作もっかい練り直してこようか(
あやれいむは良いものです。