ある日、フランドール・スカーレットは机に突っ伏して、うにうにしていた。
身体全体が脈動して、何か芋虫を連想させた。
うにうに。
ちょっと横を向いて、机に頬をくっつけたままうにうに。
紅茶を飲んでるレミリア・スカーレットが目に入った。
うにうに。
「…………」
思わず、右手を握り締めた。
きゅっと。
ドカーン、とカップが爆発した。
飛び散る紅茶。
一瞬にして、レミリアの顔は紅茶まみれになった。
ごろごろと声もなく転がるレミリア。
ぽたぽたと顔面から紅茶を滴らせながら、レミリアは尋ねた。
羽がプルプル震えている。ついでに身体も震えている。握り締めたこぶしから、怒りが伝わってくる。
「ねぇ、フラン?」
「なぁにー?」
うにうに。
「怒らないからね、どうしてこんなことしたのか、お姉ちゃんに話してごらん?」
にっこり笑顔。
でも、全身が震えている。
フランドールは相変わらずうにうにした動きのまま答えた。
「なんかさー」
「うん」
「やってみたかった」
「ふぅん?」
にっこり。
うにうに。
「それでさー、ちょっと聞きたいんだけどー」
「何かしら?」
ぽたぽたと垂れる紅茶を拭きながら、レミリアは聞く。
最早怒りは臨界突破寸前だが、それに耐える。
「わたしは、なんでも壊せるのよねぇ?」
「そうね」
「だよねぇ」
「何を考えてるの?」
「うん、ちょっとやってみたいことがあったの、それのれんしゅー」
「へぇ、そう」
「うん」
うにうに。
芋虫のようにもぞもぞ動く。
「何をする気なの?」
「力の限界にちゃれんじ!」
ぐっとガッツポーズ。
「怒るよ?」
「まぁまぁ」
「いや、マジで」
「いっきまーす!」
しゅた、と左手を勢い良く天に突き上げる
レミリアが止める暇もなく、それは発動した。
きゅ、と右手を握り締めた。
ドカーン。
そして、地球は爆発した――――
身体全体が脈動して、何か芋虫を連想させた。
うにうに。
ちょっと横を向いて、机に頬をくっつけたままうにうに。
紅茶を飲んでるレミリア・スカーレットが目に入った。
うにうに。
「…………」
思わず、右手を握り締めた。
きゅっと。
ドカーン、とカップが爆発した。
飛び散る紅茶。
一瞬にして、レミリアの顔は紅茶まみれになった。
ごろごろと声もなく転がるレミリア。
ぽたぽたと顔面から紅茶を滴らせながら、レミリアは尋ねた。
羽がプルプル震えている。ついでに身体も震えている。握り締めたこぶしから、怒りが伝わってくる。
「ねぇ、フラン?」
「なぁにー?」
うにうに。
「怒らないからね、どうしてこんなことしたのか、お姉ちゃんに話してごらん?」
にっこり笑顔。
でも、全身が震えている。
フランドールは相変わらずうにうにした動きのまま答えた。
「なんかさー」
「うん」
「やってみたかった」
「ふぅん?」
にっこり。
うにうに。
「それでさー、ちょっと聞きたいんだけどー」
「何かしら?」
ぽたぽたと垂れる紅茶を拭きながら、レミリアは聞く。
最早怒りは臨界突破寸前だが、それに耐える。
「わたしは、なんでも壊せるのよねぇ?」
「そうね」
「だよねぇ」
「何を考えてるの?」
「うん、ちょっとやってみたいことがあったの、それのれんしゅー」
「へぇ、そう」
「うん」
うにうに。
芋虫のようにもぞもぞ動く。
「何をする気なの?」
「力の限界にちゃれんじ!」
ぐっとガッツポーズ。
「怒るよ?」
「まぁまぁ」
「いや、マジで」
「いっきまーす!」
しゅた、と左手を勢い良く天に突き上げる
レミリアが止める暇もなく、それは発動した。
きゅ、と右手を握り締めた。
ドカーン。
そして、地球は爆発した――――
うにうにフランちゃん……愛いのう……
うにうに可愛いよ!