幻想郷が梅雨入りを迎えようとしている、とある初夏の日の事。
日没後の薄暗いあぜ道の上。雨でもないのに雨傘を差した、一人の付喪神の少女がてくてくと歩いていた。
彼女の名は多々良小傘。雨傘の付喪神にして妖怪である。それ故に、彼女は雨が降っていなくとも傘を差して歩いているのだ。
何か目的があって歩いていると言うわけではない。
面白い物は無いだろうか――と、目的になりそうな物を探している最中だった。
目当てとなるのは悪戯に使えそうな道具か、気の弱そうな人間。あるいは気の弱そうな妖怪と言った所。
要するに、小傘は獲物を探している最中だったのだ。
肉を喰らうのではなく、驚かせる事で己の空腹を満たしてくれる獲物の存在を。
「~~♪ ~~♪」
口ずさむ鼻歌は軽快なリズム。
高下駄を踏み鳴らす音もまた、そのリズムに乗せて。
紫色の番傘からはダラリと舌を覗かせながら、多々良小傘はあぜ道を歩んでいた。
やがて、その視線の先に一人の人間の姿が入る事となる。
否。人間ではなかった。
小傘と同じ妖怪だ。
尤も、その種族は付喪神ではなく入道使いと呼ばれる者だったのだが……その様な事は小傘にとってはどうでも良い事だった。
とにもかくにも念願の獲物発見である。
それも、道端に力なくへたり込んでいるのだ。見るからに元気が無く、弱っている。
相手が妖怪では手痛い反撃をされてしまう事もあるが、弱っているのならばその心配も少なくて済む。
今夜の夕食はあれにしよう――そう考えた小傘は足音を消すと、件の入道使いの背後へと忍び寄る。
下駄を滑らせながら。獲物に気付かれない様に細心の注意を施しながら。
久々の獲物に巡り合えたせいで鼓動も早まり、やがては傘を持つ手にも力が入り、じんわりと汗がにじんでしまう。
幸いにも獲物の入道使いは未だに自分の存在には気が付いていないらしい。
じわりじわりと、朝日が山の向こうから昇って来るのと同じ早さで小傘は迫っていた。
そして、
「……うぅらぁ……めぇ……しぃ…………やぁ…………」
よろよろと、その命を失って枯れ果てる寸前の落ち葉の様な声色で、決め台詞を囁く。
会心の出来だった。
ここ数年で一番恐ろしいうらめしやだったかもしれない。
恐るべき相手――守矢神社の風祝だろうとも、驚きの余り失禁してしまうやもしれない程の出来栄えだった。
だが、件の入道使いはと言えば、
「……………………」
全く反応していないのだ。
意思を持たないマネキン人形の様に、ぴくりとも動いていない。
折角の驚かし台詞だったと言うのに、これでは小傘も浮かばれないままである。
それ故に、小傘は再び囁くのだ。
今度は、さっきよりもより一層恐ろしい口調で。
おどろおどろしい声で。
「うぅ……らぁ……めぇぇ……しぃ………………」
それでも、反応は変わらない。
何がいけないのかを考えても、何も原因となりそうな物が思い浮かばない。
耳が聞こえないのだろうか? 違う。ついぞこの前まで、普通に会話をした相手だ。
死んでいるのだろうか? 違う。呼吸をして胸が上下に動いているのが服の上からでも分かる。
脅かされると喜ぶまぞひすとなのだろうか? 違う。それならそれで、驚きや恐怖とは違った反応をするはずだ。
ならばさでずむか? 違う。それなら逆上なり何なりで反応があるだろう。
とりあえず、手当たり次第に驚かせようとしてみるものの、
「…………うらめしやぁ?」
「……………………」
「……むぅ。うらめしやー!」
「……………………」
「う・ら・め・し・やぁー!」
「……………………」
「ぎゃおー! たーべーちゃうぞー!」
「……………………」
一向に手応え無しである。
カリスマ吸血鬼の恐ろしい台詞を踏襲しても効果が無いのだ。
これはもう、呪いか魔法で仮死状態にでもなっているのかもしれない――そう、小傘が考えた、次の瞬間。
「……よ」
僅かに肩を震わせると、入道使いが言葉を発したのだ。
わなわなと唇を震わせながら、引きつった口元から言葉を喋っている。
思わず、小傘はやった、とガッツポーズをし、次の瞬間。
「……て、よ……」
「ふえ?」
「べ、て……食べられるモンなら……食べてみなさいよォォォォォォォォォォ!!!!!!!」
「にゃ、にゃぎゃぁぁぁぁぁ!?!?!?」
入道使いの凄まじい剣幕を前に、逆に驚かされてしまったのだ。
ミイラ取りがミイラになるとは、正にこの事。
藪を突いて見た物の、中から飛び出たのは蛇どころか猛獣だったらしい。それも、獰猛な人喰いの類。
多々良小傘、敗北である。
◇ ◆ ◇
「……あ、あはは……ごめんごめん。もう、落ち着いたから」
「う、ううぅー……本当に? もう、怖い事しない……?」
「しないしない。約束する」
「……じゃあ、信じる」
暫く経った後の事。
半狂乱になっていた入道使いも落ち着きを取り戻し、涙目になっていた小傘もどうにか平静を取り戻す事が出来た後。
小傘は、件の入道使い――雲居一輪と二人であぜ道に座って話をしていた。
襲われた側としては、出来る事ならば一刻も早く逃げ出したい状況ではあるのだが……小傘にとって一輪は面識のある相手だった事。
そして、一輪が何やらただならぬ様子だった事がどうしても気になってしまい、こうして付き合う事に決めたのだ。
怖がらせられた相手だが、元気が無い様子だったのもまた事実。
そんな相手を放っておけないと感じたのが、この場に残って話を聞く事を決めた最大の理由だったのかもしれない。
「で、お姉さんはどうして座っていたの?」
「……実は……」
一輪は、言葉を口にするのに戸惑っている様子だった。
言うべきか言わざるべきか。その事で悩んでいる状態だ。
「……もし言いにくいのなら、別に言わなくても良いよ?」
一輪の様子を察してか、小傘がそう告げる。
誰にだって言い難い事はあるのだから、それを無理に聞き出してはいけないと考えた上での事。
小傘なりの気遣いの形だった。
「い、いや。言いにくい事じゃないんだけどね。
一応、ウチのお寺……命蓮寺って知ってるでしょ? そこの内部事情の事だから、ちょっと悩んだだけ」
「成程。ぷらいべーとな情報なのか」
「うーん……ある意味では、そうかもね。でも、機密情報とかじゃないから喋っちゃっても大丈夫かなあって思っている所だし……うん、言っちゃおうか」
それでも、一輪は小傘に状況を説明する事にした。
無用な心配をさせるのは、一輪としても避けたい事だったから。
そして、一輪はそっと口元に指を当て、内緒話のジェスチャーをしながら静かに囁く。
己を悩ませ、苦しませていた問題を。
「実はね――」
「うん」
「――私以外、全員が命蓮寺を家出したのよ」
◇ ◆ ◇
「な、なんですとぉ!?」
予想だにしていなかった言葉のせいで、小傘は思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。
一輪が命蓮寺を飛び出して途方に暮れている所に偶然遭遇した展開は何となく予想をしていたのだが、その逆パターンは予想のナナメ上だった。
仲良し一家の命蓮寺がばらばらになるとは想像の遥か彼方の出来事である。
「一体どうしてそんな事に!?」
「……昨日の夜に」
「昨日の夜に?」
「おでんの卵の取り合いが原因で……」
「アホかあんた等はぁ――――ッ!!」
「あだぁっ!?」
さらに、家出の原因も予想の遥か斜め上。否。斜め下に全力投球。
もはや突っ込まずにはいられない状況である。
事実、小傘は反射的に唐傘で一輪の後頭部を殴り付けていた。
名づけて、殴打「からかさ驚きクラッシュ」。頑丈な傘で相手を引っ叩く新スペルである。これで黄昏フロンティアのゲームにも参戦が適いそうだ。
「な、何をするのよー!?」
「それはこっちの台詞なのだ! 何百年も封印されていた仲間を、ついに解放して、そして新しい生活を始めようとしたんでしょ!?
どうしてそんな事が原因で一家離散しちゃうかなぁ!?」
「ち、違うわよ! 別に、おでんの卵が直接の原因だったワケじゃないってば!」
「じゃあ、何が原因なのよっ!」
「…………そうね。語りましょう。話せば長くなるけれども……最後まで聞いてくれる?」
「うん。ここまで付き合ったんだから聞くよ。その代わり、しょーもない理由だったら承知しないからね」
「……実はね。昨日の夕食のおかずにから揚げが出たのだけど、寅丸が皆に無断でレモン汁を――」
「ちぇりお――ッ!!」
二度目の唐傘クラッシュは、鳩尾へ。
Pアイテムへと姿を変えた一輪を尻目にして、小傘はとっととその場で方向を転換。
「……あー。叫んだり暴れたりしたからお腹空いたし……はぁ……あんな天然じゃあ、そりゃ命蓮寺だって空中分解しちゃうよねぇ」
されど、一輪を見捨てる訳ではなく、
「しょーがない。ちょっとばかし、命蓮寺の皆を集めてやるか」
夜道で知り合った縁の為、入道使いの悩みを解決してやる事を、目的として。
未だ驚きや絶叫を味わう事は適わず。
次なる獲物を求めて、小傘は夜の道を行く。
目的は命蓮寺の元住人達。
恐怖で屈服させて強制的に元のコミュニティを構成させる、名付けて"元の鞘に戻らないとビックリさせちゃうぞ作戦"である。
かくして小傘の冒険は始まるのだ。
一面からEXステージに至るまで、七つの面を紡ぐ壮大な冒険憚。
時に補助キャラクターとして一輪が乱入し、時に守屋の風祝が無差別に妖怪を調伏せんとする、胸躍る展開。
そんな壮大で雄大でまともに描写すれば300KBは超えそうなSSの原案があるのだが、残念ながらそれを書くには余白が足りない。
【完】
日没後の薄暗いあぜ道の上。雨でもないのに雨傘を差した、一人の付喪神の少女がてくてくと歩いていた。
彼女の名は多々良小傘。雨傘の付喪神にして妖怪である。それ故に、彼女は雨が降っていなくとも傘を差して歩いているのだ。
何か目的があって歩いていると言うわけではない。
面白い物は無いだろうか――と、目的になりそうな物を探している最中だった。
目当てとなるのは悪戯に使えそうな道具か、気の弱そうな人間。あるいは気の弱そうな妖怪と言った所。
要するに、小傘は獲物を探している最中だったのだ。
肉を喰らうのではなく、驚かせる事で己の空腹を満たしてくれる獲物の存在を。
「~~♪ ~~♪」
口ずさむ鼻歌は軽快なリズム。
高下駄を踏み鳴らす音もまた、そのリズムに乗せて。
紫色の番傘からはダラリと舌を覗かせながら、多々良小傘はあぜ道を歩んでいた。
やがて、その視線の先に一人の人間の姿が入る事となる。
否。人間ではなかった。
小傘と同じ妖怪だ。
尤も、その種族は付喪神ではなく入道使いと呼ばれる者だったのだが……その様な事は小傘にとってはどうでも良い事だった。
とにもかくにも念願の獲物発見である。
それも、道端に力なくへたり込んでいるのだ。見るからに元気が無く、弱っている。
相手が妖怪では手痛い反撃をされてしまう事もあるが、弱っているのならばその心配も少なくて済む。
今夜の夕食はあれにしよう――そう考えた小傘は足音を消すと、件の入道使いの背後へと忍び寄る。
下駄を滑らせながら。獲物に気付かれない様に細心の注意を施しながら。
久々の獲物に巡り合えたせいで鼓動も早まり、やがては傘を持つ手にも力が入り、じんわりと汗がにじんでしまう。
幸いにも獲物の入道使いは未だに自分の存在には気が付いていないらしい。
じわりじわりと、朝日が山の向こうから昇って来るのと同じ早さで小傘は迫っていた。
そして、
「……うぅらぁ……めぇ……しぃ…………やぁ…………」
よろよろと、その命を失って枯れ果てる寸前の落ち葉の様な声色で、決め台詞を囁く。
会心の出来だった。
ここ数年で一番恐ろしいうらめしやだったかもしれない。
恐るべき相手――守矢神社の風祝だろうとも、驚きの余り失禁してしまうやもしれない程の出来栄えだった。
だが、件の入道使いはと言えば、
「……………………」
全く反応していないのだ。
意思を持たないマネキン人形の様に、ぴくりとも動いていない。
折角の驚かし台詞だったと言うのに、これでは小傘も浮かばれないままである。
それ故に、小傘は再び囁くのだ。
今度は、さっきよりもより一層恐ろしい口調で。
おどろおどろしい声で。
「うぅ……らぁ……めぇぇ……しぃ………………」
それでも、反応は変わらない。
何がいけないのかを考えても、何も原因となりそうな物が思い浮かばない。
耳が聞こえないのだろうか? 違う。ついぞこの前まで、普通に会話をした相手だ。
死んでいるのだろうか? 違う。呼吸をして胸が上下に動いているのが服の上からでも分かる。
脅かされると喜ぶまぞひすとなのだろうか? 違う。それならそれで、驚きや恐怖とは違った反応をするはずだ。
ならばさでずむか? 違う。それなら逆上なり何なりで反応があるだろう。
とりあえず、手当たり次第に驚かせようとしてみるものの、
「…………うらめしやぁ?」
「……………………」
「……むぅ。うらめしやー!」
「……………………」
「う・ら・め・し・やぁー!」
「……………………」
「ぎゃおー! たーべーちゃうぞー!」
「……………………」
一向に手応え無しである。
カリスマ吸血鬼の恐ろしい台詞を踏襲しても効果が無いのだ。
これはもう、呪いか魔法で仮死状態にでもなっているのかもしれない――そう、小傘が考えた、次の瞬間。
「……よ」
僅かに肩を震わせると、入道使いが言葉を発したのだ。
わなわなと唇を震わせながら、引きつった口元から言葉を喋っている。
思わず、小傘はやった、とガッツポーズをし、次の瞬間。
「……て、よ……」
「ふえ?」
「べ、て……食べられるモンなら……食べてみなさいよォォォォォォォォォォ!!!!!!!」
「にゃ、にゃぎゃぁぁぁぁぁ!?!?!?」
入道使いの凄まじい剣幕を前に、逆に驚かされてしまったのだ。
ミイラ取りがミイラになるとは、正にこの事。
藪を突いて見た物の、中から飛び出たのは蛇どころか猛獣だったらしい。それも、獰猛な人喰いの類。
多々良小傘、敗北である。
◇ ◆ ◇
「……あ、あはは……ごめんごめん。もう、落ち着いたから」
「う、ううぅー……本当に? もう、怖い事しない……?」
「しないしない。約束する」
「……じゃあ、信じる」
暫く経った後の事。
半狂乱になっていた入道使いも落ち着きを取り戻し、涙目になっていた小傘もどうにか平静を取り戻す事が出来た後。
小傘は、件の入道使い――雲居一輪と二人であぜ道に座って話をしていた。
襲われた側としては、出来る事ならば一刻も早く逃げ出したい状況ではあるのだが……小傘にとって一輪は面識のある相手だった事。
そして、一輪が何やらただならぬ様子だった事がどうしても気になってしまい、こうして付き合う事に決めたのだ。
怖がらせられた相手だが、元気が無い様子だったのもまた事実。
そんな相手を放っておけないと感じたのが、この場に残って話を聞く事を決めた最大の理由だったのかもしれない。
「で、お姉さんはどうして座っていたの?」
「……実は……」
一輪は、言葉を口にするのに戸惑っている様子だった。
言うべきか言わざるべきか。その事で悩んでいる状態だ。
「……もし言いにくいのなら、別に言わなくても良いよ?」
一輪の様子を察してか、小傘がそう告げる。
誰にだって言い難い事はあるのだから、それを無理に聞き出してはいけないと考えた上での事。
小傘なりの気遣いの形だった。
「い、いや。言いにくい事じゃないんだけどね。
一応、ウチのお寺……命蓮寺って知ってるでしょ? そこの内部事情の事だから、ちょっと悩んだだけ」
「成程。ぷらいべーとな情報なのか」
「うーん……ある意味では、そうかもね。でも、機密情報とかじゃないから喋っちゃっても大丈夫かなあって思っている所だし……うん、言っちゃおうか」
それでも、一輪は小傘に状況を説明する事にした。
無用な心配をさせるのは、一輪としても避けたい事だったから。
そして、一輪はそっと口元に指を当て、内緒話のジェスチャーをしながら静かに囁く。
己を悩ませ、苦しませていた問題を。
「実はね――」
「うん」
「――私以外、全員が命蓮寺を家出したのよ」
◇ ◆ ◇
「な、なんですとぉ!?」
予想だにしていなかった言葉のせいで、小傘は思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。
一輪が命蓮寺を飛び出して途方に暮れている所に偶然遭遇した展開は何となく予想をしていたのだが、その逆パターンは予想のナナメ上だった。
仲良し一家の命蓮寺がばらばらになるとは想像の遥か彼方の出来事である。
「一体どうしてそんな事に!?」
「……昨日の夜に」
「昨日の夜に?」
「おでんの卵の取り合いが原因で……」
「アホかあんた等はぁ――――ッ!!」
「あだぁっ!?」
さらに、家出の原因も予想の遥か斜め上。否。斜め下に全力投球。
もはや突っ込まずにはいられない状況である。
事実、小傘は反射的に唐傘で一輪の後頭部を殴り付けていた。
名づけて、殴打「からかさ驚きクラッシュ」。頑丈な傘で相手を引っ叩く新スペルである。これで黄昏フロンティアのゲームにも参戦が適いそうだ。
「な、何をするのよー!?」
「それはこっちの台詞なのだ! 何百年も封印されていた仲間を、ついに解放して、そして新しい生活を始めようとしたんでしょ!?
どうしてそんな事が原因で一家離散しちゃうかなぁ!?」
「ち、違うわよ! 別に、おでんの卵が直接の原因だったワケじゃないってば!」
「じゃあ、何が原因なのよっ!」
「…………そうね。語りましょう。話せば長くなるけれども……最後まで聞いてくれる?」
「うん。ここまで付き合ったんだから聞くよ。その代わり、しょーもない理由だったら承知しないからね」
「……実はね。昨日の夕食のおかずにから揚げが出たのだけど、寅丸が皆に無断でレモン汁を――」
「ちぇりお――ッ!!」
二度目の唐傘クラッシュは、鳩尾へ。
Pアイテムへと姿を変えた一輪を尻目にして、小傘はとっととその場で方向を転換。
「……あー。叫んだり暴れたりしたからお腹空いたし……はぁ……あんな天然じゃあ、そりゃ命蓮寺だって空中分解しちゃうよねぇ」
されど、一輪を見捨てる訳ではなく、
「しょーがない。ちょっとばかし、命蓮寺の皆を集めてやるか」
夜道で知り合った縁の為、入道使いの悩みを解決してやる事を、目的として。
未だ驚きや絶叫を味わう事は適わず。
次なる獲物を求めて、小傘は夜の道を行く。
目的は命蓮寺の元住人達。
恐怖で屈服させて強制的に元のコミュニティを構成させる、名付けて"元の鞘に戻らないとビックリさせちゃうぞ作戦"である。
かくして小傘の冒険は始まるのだ。
一面からEXステージに至るまで、七つの面を紡ぐ壮大な冒険憚。
時に補助キャラクターとして一輪が乱入し、時に守屋の風祝が無差別に妖怪を調伏せんとする、胸躍る展開。
そんな壮大で雄大でまともに描写すれば300KBは超えそうなSSの原案があるのだが、残念ながらそれを書くには余白が足りない。
【完】
続きを書け! いや書いてください! お願いします!
みんな鶏とか鶏卵のかわりにヤツメウナギを食べるといいよ!
多分合わないよね?
なげるなあ!ww書いてくれwwww
刀語りかいwww
いや、面白かった。続き書いてくださいよ。
あと、俺はレモン汁かける派
紙ならいくらでも送るから書いてくれ。
しかしカオスな三つのお題だな。
しかし、から揚げはまだしも、おでんの卵が原因なら仕方ない。あれは争いの火種になりうる。それくらいうまい。
笑いました。