キンルリホコリに心を奪われ、粘菌ライフもいいなと思った。
ある雨の日の紅魔の図書館。
人形遣いは目についた本をパラパラめくっていた。
そして、見つけた変なもの。キンルリホコリ。
たまらなく愛らしく感じる。
図書館の主に本を借り、家でじっくり読むことにした。
借りていた本を読み終わり、いざ行かん、魔法の森。
魔法の森は宝の山なのだ。
本の知識を頼りにして、アリスは森を探索した。
すると、森のベンチの足の所に、変な白い塊が。
これは本で見た、ガマグチフクロホコリに違いない。
アリスはとても嬉しくなり、魔理沙に見せる事にした。
「これはカイガラムシだな」
「え!?こんなに似てるのに?」
「そういうのもいるんだよ」
魔理沙はそれをペリっと剥がした。
ツツジの葉に変なものが付いていた。
赤かったり黄色かったりする、ブヨブヨ。
イメージ的に粘菌に近かったので、ちょっと採って持ち帰った。
ついでに、せっかくだから、とアリスは魔理沙に聞いてみた。
「これは何て言う粘菌?」
「ツツジもち病菌の一種だな。粘菌ですらない」
こんなに触り心地がいいのに。
アリスはそれを、森に向かって投げ捨てた。
そして手をよく洗うのだった。
魔理沙とアリスが共に探索していると、落ちてた枝に、白い不思議な柄の粘菌を見つけた。
∞を縦横に何度も繋げた様な柄である。
いわゆる屈曲子のう体に似ていた。
「これは何?ツナホコリ?」
「子実体になって、成熟しないと同定できんな。お前しばらく飼ってみろよ」
そうして、アリスは子実体を見るべく培養した。
子実体とは、まぁ、キノコの食べる部分みたいなものである。
数日すると白い毛が粘菌を覆った。
「カビみたいなんだけど、これが子実体かしら?」
「普通にカビだな。ご愁傷様です」
粘菌って難しい。
魔理沙とアリスの粘菌探索が羨ましくなり、パチュリーが参加した。
「ところで、パチュリーはどの子が好きなんだ?」
「……ムラサキタマホコリ」
魔理沙は大きなため息をついた。
パチュリーはきょとんとしていた。
粘菌の標本はマッチ箱が良いとされる。
密閉されるとムレてカビてしまうのだ。
白黒から貰ったサンプル用マッチ箱を切らしてしまい、アリスは困った。
「私そんなにマッチ使わないのだけど」
「厚紙で作るといいのぜ」
里で厚紙を買ってきて作る事にした。
アリスは、マッチ箱を作る単調な作業が心地好く感じた。
またある日、人形遣いと白黒は落ち葉にキンルリホコリを見つけた。
独特の金属光沢がとても美しい。
アリスはその黄金色の塊に、初めて本でみた感動を思い出す。
思えばかなり進んで来てしまったなぁ。
アリスは落ち葉をちぎり、標本箱に入れた。
まだまだ先は長い。
ある日、うっかり室温でおいておいたイチゴにハイイロカビがはえていた。
そりゃあもう、もっさりと。
一目見て、アリスは、見事だなぁ、と感想を抱く。
そして、そう考えた自分に、ちょっと落ち込んだ。
最近粘菌以外にも寛容になってきた。
魔法の森は菌の森。
住んでいる者には金の森、と言っても差し支えない。
そこで2人の魔法遣いは、今日も探索しているのだろう。
「ねぇ、〇〇先生の図鑑が欲しいんだけど」
「あれはもう絶版だぜ」
「ちょっと図書館行って借りてくるわ。死んだら返すって事で」
ある雨の日の紅魔の図書館。
人形遣いは目についた本をパラパラめくっていた。
そして、見つけた変なもの。キンルリホコリ。
たまらなく愛らしく感じる。
図書館の主に本を借り、家でじっくり読むことにした。
借りていた本を読み終わり、いざ行かん、魔法の森。
魔法の森は宝の山なのだ。
本の知識を頼りにして、アリスは森を探索した。
すると、森のベンチの足の所に、変な白い塊が。
これは本で見た、ガマグチフクロホコリに違いない。
アリスはとても嬉しくなり、魔理沙に見せる事にした。
「これはカイガラムシだな」
「え!?こんなに似てるのに?」
「そういうのもいるんだよ」
魔理沙はそれをペリっと剥がした。
ツツジの葉に変なものが付いていた。
赤かったり黄色かったりする、ブヨブヨ。
イメージ的に粘菌に近かったので、ちょっと採って持ち帰った。
ついでに、せっかくだから、とアリスは魔理沙に聞いてみた。
「これは何て言う粘菌?」
「ツツジもち病菌の一種だな。粘菌ですらない」
こんなに触り心地がいいのに。
アリスはそれを、森に向かって投げ捨てた。
そして手をよく洗うのだった。
魔理沙とアリスが共に探索していると、落ちてた枝に、白い不思議な柄の粘菌を見つけた。
∞を縦横に何度も繋げた様な柄である。
いわゆる屈曲子のう体に似ていた。
「これは何?ツナホコリ?」
「子実体になって、成熟しないと同定できんな。お前しばらく飼ってみろよ」
そうして、アリスは子実体を見るべく培養した。
子実体とは、まぁ、キノコの食べる部分みたいなものである。
数日すると白い毛が粘菌を覆った。
「カビみたいなんだけど、これが子実体かしら?」
「普通にカビだな。ご愁傷様です」
粘菌って難しい。
魔理沙とアリスの粘菌探索が羨ましくなり、パチュリーが参加した。
「ところで、パチュリーはどの子が好きなんだ?」
「……ムラサキタマホコリ」
魔理沙は大きなため息をついた。
パチュリーはきょとんとしていた。
粘菌の標本はマッチ箱が良いとされる。
密閉されるとムレてカビてしまうのだ。
白黒から貰ったサンプル用マッチ箱を切らしてしまい、アリスは困った。
「私そんなにマッチ使わないのだけど」
「厚紙で作るといいのぜ」
里で厚紙を買ってきて作る事にした。
アリスは、マッチ箱を作る単調な作業が心地好く感じた。
またある日、人形遣いと白黒は落ち葉にキンルリホコリを見つけた。
独特の金属光沢がとても美しい。
アリスはその黄金色の塊に、初めて本でみた感動を思い出す。
思えばかなり進んで来てしまったなぁ。
アリスは落ち葉をちぎり、標本箱に入れた。
まだまだ先は長い。
ある日、うっかり室温でおいておいたイチゴにハイイロカビがはえていた。
そりゃあもう、もっさりと。
一目見て、アリスは、見事だなぁ、と感想を抱く。
そして、そう考えた自分に、ちょっと落ち込んだ。
最近粘菌以外にも寛容になってきた。
魔法の森は菌の森。
住んでいる者には金の森、と言っても差し支えない。
そこで2人の魔法遣いは、今日も探索しているのだろう。
「ねぇ、〇〇先生の図鑑が欲しいんだけど」
「あれはもう絶版だぜ」
「ちょっと図書館行って借りてくるわ。死んだら返すって事で」
ちょっと興味が出てきたかも…
興味なかったけど調べたくなったw