Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

三行で始まる咲マリ

2010/05/28 17:06:26
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 好色一代女とまで言われた、稀代の女たらしこと霧雨魔理沙。いつか後ろから刺されると密やかに噂されていたほどの彼女にいざその裁きの鉄槌をくだしたのは、魔理沙への執着でいえば他の追随を許さないとまで言われたアリス・マーガトロイドでも、また霧雨魔理沙の一番の寵愛を受けていたと言われていた博麗霊夢でもなく、執着も寵愛も節度を保ち魔理沙と穏やかな愛を育んでいた紅魔館のメイド長こと十六夜咲夜女史であった。彼女はその己の時間を自在に操る能力でもって常に警戒を怠らずに過ごしていた魔理沙の真正面へ時間を止めて近づき、それから急所へ愛用のナイフを突き立ててから止めていた時間を動かすと、そのまま抱きつくようにしながら魔理沙の耳元へこう囁いた。
「どう、魔理沙、痛い? でも、あなたに弄ばれた数多の女の子達の今の心の方がよっぽど痛いのよ、私も含めてね。だから、失血で意識を失うまでのあと5.68秒の間、ぼんやりしていくそのはしたない頭の中で一生分の後悔をしてちょうだい」
 果たしてその言葉が痛みと精神的衝撃によりぐちゃぐちゃだった魔理沙の思考に届いたのかはわからないが、言葉通り魔理沙はその後すぐに意識を失い、その色に酔いしれた人生を終えた。かに見えたが、気づけば魔理沙は何の異常もない己の体で、愛用の懐中時計の秒針をリューズをいじって巻き戻している十六夜咲夜と向き合っていた。対面の咲夜はニコニコと笑っていたが、その笑顔には有無を言わさぬ迫力、凄みのようなものがあった。それからその日の内に魔理沙は大急ぎ、決死の覚悟と表情でこれまで関係をもった女性全員のもとを回り、その全ての爛れた関係に精算をつけ、代償として体中に負った様々な生傷の治療もそこそこに、里の花屋で抱えられるだけの花束を買い、香霖堂で一等価値のありそうな宝石をつけた指輪をかっぱらうと、咲夜の前に跪いて永遠の愛を誓うこととなった。げに恐ろしきは、刺されて死ぬことよりも、刺されても死ねないことであったのだろう。
なお筆者は「改行三回しかしてないから三行だろ!」と主張しており……
亀井
コメント



1.風峰削除
惜しい! 咲夜さんは時間の巻き戻しができないんだ!(確か)

まあそれはともかく咲夜怖いわwww

>改行三回だから三行
 ……メモ帳!?
2.名前が無い程度の能力削除
まぁ
ザ・ワールド
アナザーワン・バイツァダスト
キングクリムゾン
メイド・イン・ヘブン
マンダム
全部使える咲夜さんもいるくらいだし

今回はマンダムを使用したのだろうさ

咲夜さんカッコいい
3.名前が無い程度の能力削除
ようこそ漢(おとめ)の世界へ
4.奇声を発する程度の能力削除
咲夜さんすげえw
5.名前が無い程度の能力削除
永久就職おめでとうございますノシ
6.名前が無い程度の能力削除
殺したいほど愛してるどころか一度殺すほど愛してると…
7.名前が無い程度の能力削除
>香霖堂で一等価値のありそうな宝石をつけた指輪をかっぱらうと
買えよw

まあ時間の巻き戻しができないのは、二次創作だから問題なしかと
8.名前を忘れた程度の能力削除
三行で終わるの間違いだろうw