気になるのよね。
さっきからずっと気になるのよね。
(霊夢のことが…)
「ねぇ、霊夢?」
「んー? なぁに、アリス?」
「さっきからなにしてるのかしら?」
「…見てわからないの?」
どう理解しろというのだろうか。
どんなに頭をフル回転させても、答えには辿りつけない気がする。
いえ、辿りつきたくないわね。
だって、御賽銭箱に頭下げてるのよ?
どうやって理解しろっていうのよ、これ。
「ごめんなさい霊夢。貴方の行動が理解できないわ」
「…む? なら教えてあげるわ。よく聞きなさい」
「なるべくわかりやすくお願い」
私が理解できる範囲内でよろしくお願いします。
「神に祈りを捧げているの」
「どんな?」
「お金くださいって」
「それは神様にお願いするものなのかしら…」
「それ以外に私が生きていく道はないわ。今日食べるご飯だってないのに」
憐れとしか言いようがないじゃないのよ。
もう正直見てられないわ。
なんだろう…、私の負けな気がする。
「あの、…霊夢?」
「…なによ?」
「今晩うちでご飯食べない?」
「ぜひお願いします!!」
私は今日、厄介な犬を拾いました。
アリスはやっぱり面倒見が良いのが萌えるよね。
底抜けにお人好しなイメージというか。
アリスは面倒見の良いお姉さんっていうイメージがあります。
いやでもネコな霊夢なら…うわっ何するやめ
霊夢お手
霊夢お座り
霊夢チンチぬわぁぁぁぁぁぁ!
翌日からなぜか冷蔵庫には大量のバターが。
タイトルの「彼女」は、つい拾ってしまうアリスと拾われてしまう霊夢、二人それぞれの生き方ということなのですね。