Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

第二話「吸血鬼 ひとめぼれ」

2010/05/26 13:18:00
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「るーるーガトーショコラるーるー♪」

こんにちは~。私の名前はフランドール・スカーレット。

お姉様を壊したいほどに大好きな、吸血魔法使いだよ!

時々お姉様の事を、アイツ呼ばわりすることもあるけど、それは恥ずかしいからなんだ。てへ♪

でも今は大好きなお姉様とケンカちゅう。

それで家出したまではいいけど……


「もうすぐ朝日が昇っちゃう……帰ろうかな。お姉様も心配してくれてるかな?」


太陽の光は、全身をムチで打たれ続けたかのように痛いの。

なまじ再生能力が高いのに、さらにそれを魔法で引き上げてるから、焼かれるその場で再生しちゃうし。

うぅ……魔法の実験の為に外に出た時を思い出すだけで濡れ、もとい体が震えるよ。

私はMじゃないし、どっちかというとSだもん。

いつも悪戯するのも、咲夜におしりペンペンされたいからじゃないもん……

だからちがうってば。


「なんて考えている内に、着きました博麗神社。おじゃましますー」


OK、スネーキングアンクション開始だね。

この時間はまだ一般人は寝ている時間。

分からないように霊夢の布団に潜り込めば……きせいじじつ? で暫く泊めてもらえるかも。

紅魔館に帰らないのかって?

お姉ちゃんが素直に負けを認めたら、帰ってあげてもいいかな。

さてさて、えぇと霊夢の寝室は……と。


「霊夢の部屋なら、そこの廊下を曲がったところよ」

「そうなんだ。ありがとー……え?」

「こんにちは。吸血鬼の妹、牢獄の姫、破壊の王、フランドールちゃん?」

「あ……」

「ふふふ。霊夢の家に忍び込むなんて。朝這い、いいえ吸血鬼の貴女にとっては夜這いかしら?」

「あなたは、だぁれ?」

「申し遅れましたわ。私は隙間の壮者、妖怪の大賢者、冬の眠り姫、八雲 紫ですわ。以後お見知りおきを」

「八雲……紫……」


お姉様から聞いたことがある。

胡散臭いおばちゃんが、勝手にお姉様のプリンを食べたって。

お姉様のプリンは私のプリン。

即ち、こいつは敵ね。

敵は壊さないといけない。壊さないと……コワサナイト


「きゅっとして……」

「ぽかり♪」

「痛いっ!?」


叩かれた! お姉様にだって叩かれたこと……年中叩かれてるか。

暴れては、咲夜に毎晩お尻叩かれてるし。

パチュリーには辞典の角でこつかれるし。

美鈴に抱きつこうとしたら、条件反射とかで顔面にパンチされるし……

私っていらない子なのかな……

みんなが私を必要としてくれないなら、私もこんな世界……幻想なんて全て破壊して……


「こぉらっ」

「痛いっ!?」

「暴れたら霊夢が起きてしまうでしょ?」

「ごめんなさい……」


あれ?

なんで私謝ったんだろう。

二回も頭を叩かれたのに。

いつもなら逆上して狂気に取り込まれるのに。


「ふふふ。良い子ね」

ドキッ

「えっ?」

私が謝ったことに満足したのか、紫は優しい微笑みを浮かべている。

その微笑に……心臓が跳ねた。


「さぁさぁ、ぼーっとしてると霊夢の目覚めの時間になっちゃうわ」

「そうだった!きせいじじつ作らないと」

「既成事実? 貴女も霊夢狙いなのかしら?」

「小悪魔がいってたの。きせいじじつを作ると、何でも言うこと聞かせられるって」

「あながち間違ってはいない所が怖いわね……」


一緒の布団に入るだけでいいのだから、楽だよね。きせいじじつ。

でも今はこの紫ときせいじじつを作りたいな……ってなんでそうなるの。

私はお姉様が謝るまで、霊夢の家を乗っ取るためにここに来たのだから!


「さぁ行くよ。霊夢は勘が鋭いから気配を消して、ゆっくりと戸を開け……」

「音を立ててはダメよ。この戸は少しガタが来ているから、少し浮かせるようにして、そう」

「こうね? そーっとそーっと……」


もう少しで通れる位まで戸が開く。

ここからは見えないけれど、布団の中に霊夢がいるはずだ。

ちょっとドキドキしてきたかも♪


「貴女初めてにしては潜入がうまいじゃない」

「紅魔館のかくれんぼで鍛えてるからね」

「うふふ、毎日が楽しそうで羨ましいわぁ」


耳元で紫が囁くように話す。

くすぐったいし、胸が私の肩に当たってるし、でも吐息が暖かくて気持ちいい。

だめだめ、今は集中しないと!

ちょっとでも音を立てたら、目の前にいる鬼のような形相をして霊夢に無双封印されちゃ……あ。


「おはよう、紫とフラン? 随分と仲が良さそうね?」

「あら残念。今日も起きちゃったのね。」

「あんたも毎日毎日飽きないわね。で、そっちの新人さんも同じ目的なのかしら?」

「えーっと……」


見つかった。どうしよう、怒られちゃう。

霊夢のパジャマがくまさんとか、そんな事考えてる場合じゃないよ。


「この子才能あるわよ~。私よりも先に家に入っていたもの」

「夜這いの才能なんか要らないでしょ……はぁ。顔洗ってくる」


あ……霊夢行っちゃった。

私の頭に手を一回置いただけで。

許してくれるのかな?

睡眠を邪魔したのに、馬に蹴られて死ななくてもいいのかな。


「馬に蹴られて死ぬのは、人の恋路ですわよ」

「え!? こ、声出してた?」

「えぇ、もうばっちり」

「うぅ、恥ずかしいよぉ」


前にお姉様に注意されてたのになぁ。

トイレに行くときに、おしっこおしっこって言いながら走ってたら、後ろから蹴飛ばされたっけ。

そういえばそのせいでお漏らしして……やっぱりお姉様許してあげない。

謝ってきても許してあげないんだもん。


「何があったのか分からないけれど、ケンカするほど仲がいいのね貴方たち姉妹は。羨ましいわ」

「えぇ、羽も声にあわせるように煌めいて、可愛いわね」

「か、かわ!?」

「さて、そろそろお茶の間に行きましょうか。私の家じゃないけどゆっくりして行きなさいフラン」

「ふらん!?」

「あら、そう呼んだらダメかしら?」


なんで急に愛称で呼ぶかな。

なんで急に可愛いとか言うかな。

あぁもう心臓の音、どくんどくんうるさい!

きゅっとしてどかーんしちゃうぞ!

……あれ?

なんかきゅってしてる。

別の力で、心臓をきゅっとされてる。

意識すると、さらに心臓が跳ねる。苦しいと跳ねる。


「どうしたの、フラン?」

「!!」

「あ、フラン……朝ごはん食べていかないのかしら。霊夢のご飯おいしいのに」


私は逃げ出した。

分からないけど、何も分からないから、怖くて。

心臓がどかーんしそうで、怖くて。

八雲 紫……やっぱりあいつは私の敵だ。

次あったときは、きゅっとしちゃうんだから。

私の「力」でね!


それは希望の光だろうか。

玄関から飛び出した私は暖かく、明るい未来を手に入れた気がした。















「あつぅ!? この光りって太陽じゃん!めっちゃ痛い、きゃぁぁぁぁぁ!」


未来は焦げるくらいに熱かった……ガクリ。











「で、その吸血鬼どうするの?」

「そうねぇ……私に娘がいたら、こんな子だったのかしら」

「はぁ?」

「なんでもないわ。目が覚めたら紅魔館に送っていくから安心しなさい」

「それならいいけど……」

「じゃぁもう少し布団借りるわよ」

「朝ごはん作ってくる。(別に一緒の布団に入って寝なくてもいいじゃない。紫の馬鹿)」


「戸閉めて行きなさいな。もぅ……」

「スースー……」

「天使のような悪魔の寝顔ね。……はぁ、子供か……もう今更よね」

「うにぃ……ゆかりぃ……きせいじじつぅ……スースー」

「!? あらあら、既成事実を作られてしまったわ♪」
おまえが好きっていうまで、我はおまえを愛することをやめない!こじろーです。

第二話を作るつもりはなかったんですけどねぇ……
今日も夢でちびゆか(ミニスカゆかりんにフランの羽がついた6歳児くらい)が出てきたのでついやってしまった。
ちびゆかの絵描いてみようかな(ボソ
こじろー
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
このフランちゃんが可愛すぎて学校に行く気が(言い訳)

ちびゆか・・・だと・・・?
2.奇声を発する程度の能力削除
>後書き
その夢私も見てえええええ!!!!

ちびゆかの絵期待してます!そして、フランちゃんが可愛すぎて学校に(ry
3.名前が無い程度の能力削除
YOUちびゆかとフランで話書いちゃいなYO!
4.華彩神護削除
さあ!さらけ出すんだ!!
にしてもゆかフラは珍しいな…。
5.こじろー削除
>このフランちゃんが可愛すぎて学校に行く気が(言い訳)
学校の女性先生を全てけーね先生だと思い込むんだ
そうしたらほら……なんかムズムズするだろう?

>その夢私も見てえええええ!!!!
最近東方キャラの夢ばかりみます。なんとかしてくだち……
絵は、うん。時間あるときに小学生レベルの我でよければ、うん

>YOUちびゆかとフランで話書いちゃいなYO!
親子でと申したか! いや、紫が別の誰かとくっついたと仮定すればあるいは。
……親子もそれhそれでいいようわなにをするやめr)ry


>にしてもゆかフラは珍しいな…。
構成が難しかったですね。
どうしても親子っぽい感じになってしまうんですよ
もっとちゅっちゅさせたい! 犯○っぽくさせたい!