Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

好きって言って!

2010/05/26 02:20:24
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これは当時のメイド長、紅美鈴によって育てられ、メイド長になる少し前、見習い兼レミリアの専属メイドだった頃のお話。

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紅魔館、夜


「レミリアお嬢様、もうそろそろお休みなられた方が良いのではありませんか?」

「咲夜、二人きりの時は敬語を使わないで、それにレミリアと呼べと言ったはずだけど?」

「すいません、お嬢様。何かこういう雰囲気だとつい畏まってしまって…」

「貴方らしいわね…、まあいいわ、お休み咲夜」

「あ、そうだレミリア、お休みのキスは今日はしないの?」

「!?」

ボンッと顔を赤くするレミリア。

「あら?どうしたの?そんなに顔を真っ赤にして」

「そんなことない!というかいつもはしていないでしょう!!」

「あら、レミリアったらそんなに慌ててどうしたの?メイドの戯言なんて流しちゃえばいいのに…。流せない理由でもあるのかしら?」

そう言って咲夜はニヤニヤ笑いながらレミリアを見ている。ちなみにこれはいじめではなくいぢめであり、好きな子はいじめちゃうって奴である。

「別に…、いきなりだったから驚いただけ」

「ホント、レミリアって可愛いわね。私はこの紅魔館でメイドとして働けて最高に幸せですわ」

そう言って咲夜は少年の様に笑う。

「…よく平気でそんな恥ずかしいこと言えるわね」

「別に恥ずかしくは無いわよ?私はレミリアが大好きだから♪」

「ん…?好き?」

「あれ?あれあれ!?私大変なことに気付いたかも知れない!!」

「どうしたの?咲夜」

「私、レミリアに仕えてそろそろ7年になるけど…。私、一度も…」

「一度も?」

「私まだ!レミリアに好きって言われた事がない!!こんなに親しくしてるのにおかしいわ!」

「はい?」

「レミリア!一生のお願い!!」

期待に潤んだ綺麗な瞳で見つめられ少したじろぐレミリア。そして…

「咲夜の事が好きだぞ♪ って言って!!」

「…私は寝る。今日もご苦労だった。お休み咲夜」

「ちょ!ちょっと~、レミリア~~」

そして咲夜は部屋を追い出された。


紅魔館、咲夜自室


「どうして気付かなかったのかしら…、瀟洒なメイド失格ね」

そう言いながら部屋の中をウロウロして早数十分。危険なレベルである。

「ハッ!まさかレミリアの策略!?…きっとレミリアは私を試しているのね。全く、なんて愛くるしいのかしら…」

まずベクトルが違っていた。

「こうなったら明日さっそく勝負を仕掛けてやるわ…!そして明日、絶対レミリアに…」

そしてガッツポーズを作り宣言した。

「好きって言わせてみせるわ!!」

「咲夜さん、うるさいですよ」

「あ、御免なさい。美鈴メイド長」

見回りに来たメイド長に怒られた。

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次の日


「さぁて!今日は決戦の時!!今日の私は違うわ!!」

(※咲夜さんが暴走を起こしておりますが暖かく見守ってやってくださいby美鈴)

「…って、あら?いけない、もうこんな時間!レミリアを起こしに行かなくては!!」


紅魔館、朝、レミリア自室


「お嬢様、おはようございます」

・・・・・・・。

「お嬢様?失礼いたします」

そう言って部屋に入る咲夜。するとそこには、

「なんだ、まだ寝てたのね」

「すー……すー……」

「昨日は遅くまで運営の仕事をしてたし、疲れてるのかもね…」

「すー……にぃう……すー……」

「でもダメだわ!!お嬢様、朝です、目を覚ましてください」

「すー……ん…すー……」

「駄目!可愛すぎる!!しかし心を鬼にしなければ…」

「むにゅ……咲夜……」

「……!今日は大胆に行動してみるべきね!!ここはまず…一緒に寝坊しちゃいましょう♪では失礼して…」

「すー……、ん、んむ?」

「レミリアっていいにおいねー…」

「!?」

「きゃ!?」

いきなりレミリアに押し出され咲夜はベッドから落ちた。

「何してるんだ!!」

「いたた…いきなり押さないでよ…、尻餅ついちゃったじゃない…」

「………」

「そんな眼で見ないでよ~、ただちょっと一緒に寝坊しちゃおうかなって思っただけなんです」

「…私は着替える」

「ではお手伝いします」

「…部屋の外にいろ」

「え!?ちょ、ちょっとレミリア!?何かデジャヴ~~」

結局追い出されてしまいました。


追記、レミリアはいいにおい。

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紅魔館、朝、食堂


「………」

「あら?いかがいたしました?お嬢様。まだお食事が幾らか残っていますが…」

「…咲夜、今日は起きられなくて済まなかったわね」

「あら、それなら大丈夫ですよ。最近お嬢様は夜遅くまで仕事をしていたのでその疲れが出たのだと思います」

「いや、そんなのは関係ないわ。咲夜…私に気を使わないで、寝ていたら叩き起してくれないかしら?」

「私はメイドです、叩き起こすなんて出来ません」

「私が許すわ。遠慮しなくていいから」

「そ、それって主従は関係ないってことですか?」

「?まあ…そう言う事になるわね」

「お嬢様、分かりました!明日から愛のキスで起こしますね♪」

「!!??まて!なぜそうなる!!」

「お嬢様が仰ったではありませんか、身分など関係ないと」

「起こすのに遠慮はするな と言っただけよ。勘違いするな!」

「ああ、照れたレミリアも魅力的ね♪」

春風が 咲夜の頭に 吹き荒れる レミリア最高 絶壁最高(PAD長って言った奴ちょっと裏に来い)

「ふ…不愉快だ!食事はもういい、私は部屋に戻る。朝からいらぬ戯言を言うな!!」

「お嬢様、すいません。冗談が過ぎました…」

「………」

そしてレミリアは部屋に帰ってしまった。


追記、愛のキス…ちょっと積極的になりすぎた…かもしれない。

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紅魔館、昼前、廊下


「ここは大体綺麗になったかな?」

「どう?もう終わった?咲夜」

「あ、お嬢様。はい終わりました。しかし元々幾らか綺麗ですし何より退屈です。刺激がないのは私に向かないようです」

「咲夜らしいわね…、そういえば咲夜はメイド長になる気はないの?多分咲夜ならなれると思うわよ?」

「それはどうでしょう?今の私は一応、お嬢様専属のメイドですしメイド長を両立させるのはちょっと…」

「そうなの…」


紅魔館では他の屋敷と違い教育係等は居ないのでメイド長やレミリアなどの上が面倒を見る事になっている。故に現場に慣れるのが早く、上の者たちにある程度の面識を持てるから等の理由でレミリアはこの案を採用している。ちなみに咲夜は特例でレミリア専属として仕えている。


「せめて、私の時を操る力がちゃんと使えたらいいのですけど…。でもやってみたいと思う事はありますね。忙しくはなりますが、動いている方が楽しいですから♪」

「咲夜はメイドの仕事が大好きなのね」

「勿論です!好きでなければメイドの仕事は続けられませんよ!!」

「そうか、それでは私はやる事があるからな。また後で」

「あ、はい。お嬢様」


数刻後、


「さてと、今は…ってもう昼じゃない!食堂に行かないと!!」

咲夜はつい時間を止めるのも忘れ、食堂に向けて全力疾走を開始した。


紅魔館、昼、食堂


「ハァ、ハァ、お嬢様、お待たせしました」

「大丈夫よ、咲夜。料理も今来たところだし」

「そうでしたか、では丁度良かったですね」

「ではいただくとしよう、咲夜。…いただきます」

「いただきます。おお!今日の昼食も美味しいですね!!」

「そうだな、咲夜は実は和食派だったりするのか?」

「いえ、私は和・妖・中、どれでも大丈夫です」

「なるほど?」

「そう言えば新しく妖精メイドが厨房を任されたたそうですよ?なんでも美鈴メイド長の絶賛を貰ったとか何とかでスカウトされたそうです」

「……もぐもぐ」

「その妖精メイドですけど最初はすごく断ったらしいですよ?」

「……もぐもぐ」

「才能があってスカウトされたのに何故断るのか周りのメイド達は疑問に思ったらしいです」

「……ごくごく」

「結局は断り切れずに厨房デビューを果たしたそうなんですが…」

「……チューチュー」

「そのメイドはなんと実はすごいドジっ子さんだったのです!!」

「……んぐんぐ」

「…あ、お嬢様―――」

「……んぐんぐ…グフッ!?」

「だ、大丈夫ですか!?お嬢様!!」

「かふぁふぁがふごははい(からだがうごかない)」

「ちょっと失礼します。これは…」

「Exactly (何々?咲夜)」

「これ紅茶じゃなくて、崩死茶(ほうじちゃ)です。キッチンメニューの一つですね」

「Exactly (なに?まだそんな産業廃棄物が残ってたの?)」

「そうみたいですね、あ、ご飯どうします?」

「Exactly (うーん、どうしようかしらね…。このままじゃ自分で食べられないし…)」

「それなら口移しはいかがですか?」

「Exactly (…何だって?)」

「ですから口移し」

「…急に痺れが取れた、それじゃあ私は部屋に戻る」

「え?ちょっ!お嬢様~~!待ってくださーい!!」


追記、口移しはさすがに駄目だったか…。←Exactly(その通り)by美鈴

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紅魔館、夕方、レミリア自室


「~♪掃除と言ってもレミリアの部屋はいつもきれいだからやる事が少ないわね…」

そう言いながらも咲夜が掃除をしていると、

「あ!珍しく本が出しっぱなしになってる!本棚にしまわn…あれ?何か挟まってる…。なんだろう」

そう言って本を開く、そこには…。

「これって…、私が働き始めた頃の写真?」

MODE・A(abnormal)発動!!

「レミリアが、レミリアが私の写真を大事に持っているなんて!!やっぱりお嬢様は私の事…。やっぱりレミリアってば愛らしいわ…食べちゃいたい!!」

あたまのなかが、ぽっぴっぽー。

「…にしてもこの写真古いわね…。しかしこんなこともあろうかと面白半分で取ったこの写真が役に立つなんて!!」

そして挟んであった写真を抜き取り新しい写真を挟みこんだ。

「咲夜、掃除は終わった?って咲夜、その本を見たの?」

「いえ、本棚に戻そうとしただけです」

「本を返して」

「はい…、どうぞ…」

「………」

「………」

「……!!!!!」

「どうです!?挟まっていた写真が古かったので最新のに替えておきました!まさかお嬢様が私の写真を大事に持っていてくれたなんて!!感激しちゃいました!!」

「……」

「あら?どうしました?」

「…いらない」

「えっと…」

「私にメイドの裸エプロンの写真を本に挟む趣味があるとでも思ってるの!?こんなものいらないって言ったのよ!!」

「きゃっ!!」

そう言ってレミリアは出て行ってしまった。

「どうして…喜んでくれると思ったのに…。一体何がいけなかったのかしら…ポーズ?」


追記、やっぱりポーズが甘かったからかしら…。

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紅魔館、夜、食堂


「………」

「………」

「お嬢様?お食事が少しも進んでおりませんが…」

「咲夜」

「はい、お嬢様」

「食事の後の風呂の事なんだけど…」

「どうしました?入浴の時間を変えたいのですか?」

「いや…違う、その…一緒に…」

「?」

「一緒に入ってくれない?」

「勿論♪喜んで」

「…え!?」


紅魔館、大浴場


「あの…レミリア?」

「何?」

「私は一緒に入るの、嬉しいくらいなんだけど…、誘った本人が恥ずかしがっていると私まで恥ずかしくなるんだけど…」

「………」

「………」

「…聞きたい事が、あったの」

「何が?」

「今日の咲夜は…いつもと違う気がする。なんだか様子がおかしい」

「そ、そんな事はないわよ?確かに色々あったけど偶然よ」

「本当にそうなのか?――」

「それよりもレミリア」

「何?」

「私、鼻血が噴き出そう」

「!?やっぱり体調が悪いの!!?」

「いや、レミリアの体が目に毒で…、幼さの中の色っぽさと言えばいいのか…ああどうしよう!!」

「………。どうしましょう、は貴方の頭よ」

「どうして隠しちゃうの!?」

「もういいわ…先に出て」

「レミリア…」

「早く出て」

「…分かりました。後でお部屋にお伺いいたします」

「………バカ」

そして咲夜は風呂を出た。


追記、あいらぶ☆ぺったんこ

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紅魔館、夜、レミリア自室


「…おかしい」

咲夜は部屋で一人呟いた。

「さっき大浴場を覗いたらいなかったし、部屋にもいないなんて…」

そう、レミリアが何処かに消えてしまった。

「レミリアは紅魔館の主だし大丈夫だと思うけど…、でも心配だわ!!レミリアを探しに行かないと!」

咲夜は駈け出した。


紅魔館、同刻、咲夜自室


「まさか…私の部屋!?話の途中だったしあり得るかも…」

咲夜は走りながら言った。

「もし来るんだったら部屋掃除しとけば良かった!!」

いつも通りである。

「お嬢様!?」

そして咲夜は部屋の扉を開けるとそこには誰もいなかった。

「ここじゃない…一体何処へ…」

「レミリアお嬢様なら中庭の方に行きましたよ」

「ありがとうございます!美鈴メイド長!!」

そう言って咲夜はまた駈け出した。

「ふふ、やっぱりあの子は変わらないみたいですね…」


紅魔館、同刻、中庭


「レミリア!やっと見つけた…。一体どうしたの?何か気に障る事した?」

「…月を見ていたのよ」

「どうして?」

「どうして今日咲夜が変なのかずっと考えてたの」

「…レミリア」

「月に問いかけても答えてくれるはずもないのにね…」

「………」

「真面目に答えてくれ」

「…ハイ」

「私を…からかっているのか?」

「私は本気ですよ」

「!?」

「私は冗談は言いますが、行動は真面目です」

「…そうか」

「レミリア?」



「咲夜、これより紅魔館の主、レミリア・スカーレットの名において貴方を解雇するわ。…今まで、ありがとう」



そう言ってレミリアが立ち去ろうとする。

「え?ちょっと!レミリア!!」

「…離して」

「待ってよ!いきなり解雇って意味が分からない!!」

「…離して」

「なんで!?どうして!?レミリア!!」

「離せ!!」

「!!?」

「そんなに私が嫌ならすぐに言えばいいじゃない」

「…え?」

そう言うレミリアの眼は涙で濡れていた。

「私に仕えるのが苦だったなら、そう言えば良かったじゃない!遠まわしな態度をされる方が辛い事分かってる!?」

「ちょ、ちょっとレミリア?」

「咲夜なんて嫌いよ…大嫌い!!」

「ええ!?」

「どうして…。咲夜だけは私と一緒に居てくれると思ってた。私は…、私は咲夜が大好きだった!!」

「ちょっと待って!レミリア落ち着いて私の話を聞いて!!」

「私は落ち着いているわ…!」

「私は…」


―――レミリアに好きって言って欲しかっただけなの!!


「………え?」

涙を浮かべたまま不思議そうな顔をするレミリア。

「昨夜の事覚えてる?私レミリアに好きって言ってもらってない事に気付いて、色々妄想して行動して。どうしても言って欲しかったの!!」

「じゃ、じゃあ…本気って…」

「行動は本気って言ったじゃない!本気で好きって言って欲しくて今日は行動してたの!!」

「な…な…」

レミリアの体が小刻みに震える。

「ちょっと大胆に行動とか発言をすればレミリアが心を開いて好きだぞ♪って言ってくれるかと思って…」

「何なんだお前はぁ!!」

「うわぁ!」

「私は本当に苦しかった!ずっと不安で…不安だったのよ!!咲夜なんて嫌い!大嫌い!!」

「レミリア落ち着いて!でも最高潮に興奮して取り乱しているレアなレミリアが見れて咲夜は幸せ!!」



「そう言うところが大嫌いだーーー!!!」



追記、昔から変わりませんね、咲夜は。あとお嬢様も… by美鈴

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三年後の私は立派なメイド長として働いている。

三年待った理由は決まっている。

時を操る力を完璧に扱えるようにするため…。

そうでもしなければ…。

「レm、お嬢様と忙しくて談笑したり出来ないでしょう?美鈴。ほら、さっさと仕事に戻りなさい」

私の心は貴方のモノ。たとえ人を辞めてもついていきますよ。レミリア。
やばいやばいやb(ry
言の葉とろりーたは同時進行だし他のネタが出て来るし学校の会誌に提出する小説を書かなきゃいけないし…。
むがーーーーーーーーー!!!
華彩神護ofぷにふに戦車:ころねーす
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
意図してるならごめんなさい
和・妖・中
和・洋・中では
何を食べるつもりなんだ咲夜さんwww
2.名前が無い程度の能力削除
ここにいるレミィは頂いた
3.こじろー削除
和・妖・中……レミリア食べられちゃう!?
もちろん性的ないぐざくとりぃ
さて、裸エプロンの写真を回収しに行くか
4.奇声を発する程度の能力削除
>和・妖・中
性的な意味ですね、分かりm(ry

ニヤニヤが止まりませんでした。
5.ぺ・四潤削除
誤字報告です。
「和・妖・中」ではなく「羽・幼・ちゅう」ですね。羽の生えた幼女にちゅっちゅする意味ならばこちらで合ってると思います。
崩死茶(ほうじちゃ)に笑ったww口移しどころかいろいろされちゃうwww