~とある人形師の日誌より該当項目に対してのみの記載~
○月×日
本日より人形の巨大化に対しての研究を行っていく。
発想元としては大きくなったり小さくなったり自由自在な鬼。
何をしていたのかは知らないが、その鬼が巨大化して大きな木を丸々運んでいるときにふと思ったのだ。
人形の巨大化が実現出来たら上海人形たちでは無理なことも可能になるのではないかと。
力仕事なんかをやってくれると大いに助かる。
うまくいくかどうかは今後の実験次第ということにはなるが、別の研究の方が行き詰ってたところだし時間つぶしとしては最適だろう。
案外この研究を進めていくうちに新しい糸口がつかめるかもしれない。
○月△日
巨大人形試作一号機、起動と同時に爆発して損壊する。
注入魔力が許容量をオーバーしたためと考えられる。
重量の比率による算出だけでは問題なのかもしれない。
具体的な検証が必要。
○月△×日
巨大人形試作二号機、起動そのものには成功するものの歩行に失敗。横転と同時に自壊。
起動に成功しただけでも進歩といえるだろうが、実用性には程遠いのが現状といえる。
上海たちの機構をそのまま巨大化させればいいと考えていたが、そんな単純な話でもないと痛感する。
課題は山積みのようだ。
…自分の知識だけでは限界かもしれない。
○月××日
紅魔館の図書館の主に相談したところバランスを保てない原因は「自重」というものらしい。
人形自身の重量によってはバランスを保つことができないということだ。
今まで魔力がこもりやすいかはとにかく、重さについてについて意識したことがなかったのでない発想だった。
テーマは違えど、困った時は研究仲間だと痛感する。
さて、次の課題は自重を保つために具体的にどうやっていくかだ。
といっても、こういう時頼りになる種族に他に心当たりはないのだけど。
△月○日
本日は河童の所に行って巨大人形に使う材料について相談した。
こちらからの指定は「指定した材料で自壊しないようなバランスの人形を作ることができるかどうか」のみ。
難色を示されるかと思ったか、以外にもあっさりと回答が返ってくる。河童の技術力には目をみはるばかりだ。
しかし、水を得た魚のように重量について説明してきたのが少し引っかかる。
もしかすると河童も巨大な人型の何かを作っていたりするのだろうか。
まぁ、それはとにかく設計図も作ってもらったのであとはこちらでどうにかなるだろう。
△月■○日
巨大人形試作三号機、起動成功。歩行によりバランスを崩すことはなく、とりあえず人形そのものには心配はなしと判断。
ただし、まだ動作がぎこちない。魔方式の方に要改良。
しかし最初に比べれば大きな前進だ。
△月×○日
巨大人形試作三号機、改良に成功。動きに鈍さは見られるもの人形の巨大化の実験としては成功といえるだろう。
名称として『ゴリアテ人形』とする。
大きければ大きいほど細かい動作をした方が、負担軽減につながるというのも興味深い検証結果だ。
その分細かいメンテが必要なのが珠に傷といったところだろう。
まだまだ細かい検証は必要だが、実験としては成功と言っていいだろう。
やはり、何度研究をやっても成功は快感だ。
これだから研究というのは止められない。
□月○日
…何故この可能性について考慮していなかったのだろうか。
とりあえずゴリアテ人形に関する実験が一段落を迎えたのはいいのだが、工房以外の置き場所について何も考えてなかったとは不覚だった。
これは増築工事がまた必要かもしれない。ここが誰の敷地でもない魔法の森で本当に良かったと思う。
物を作る実験というのは実験作の置き場所こそが永遠の課題なのだろう…
願わくば物をどれだけ入れても問題ないようなスペースが生み出されてほしいところである。
~以上。これ以降の日誌にて該当項目に関する記述なし~
○月×日
本日より人形の巨大化に対しての研究を行っていく。
発想元としては大きくなったり小さくなったり自由自在な鬼。
何をしていたのかは知らないが、その鬼が巨大化して大きな木を丸々運んでいるときにふと思ったのだ。
人形の巨大化が実現出来たら上海人形たちでは無理なことも可能になるのではないかと。
力仕事なんかをやってくれると大いに助かる。
うまくいくかどうかは今後の実験次第ということにはなるが、別の研究の方が行き詰ってたところだし時間つぶしとしては最適だろう。
案外この研究を進めていくうちに新しい糸口がつかめるかもしれない。
○月△日
巨大人形試作一号機、起動と同時に爆発して損壊する。
注入魔力が許容量をオーバーしたためと考えられる。
重量の比率による算出だけでは問題なのかもしれない。
具体的な検証が必要。
○月△×日
巨大人形試作二号機、起動そのものには成功するものの歩行に失敗。横転と同時に自壊。
起動に成功しただけでも進歩といえるだろうが、実用性には程遠いのが現状といえる。
上海たちの機構をそのまま巨大化させればいいと考えていたが、そんな単純な話でもないと痛感する。
課題は山積みのようだ。
…自分の知識だけでは限界かもしれない。
○月××日
紅魔館の図書館の主に相談したところバランスを保てない原因は「自重」というものらしい。
人形自身の重量によってはバランスを保つことができないということだ。
今まで魔力がこもりやすいかはとにかく、重さについてについて意識したことがなかったのでない発想だった。
テーマは違えど、困った時は研究仲間だと痛感する。
さて、次の課題は自重を保つために具体的にどうやっていくかだ。
といっても、こういう時頼りになる種族に他に心当たりはないのだけど。
△月○日
本日は河童の所に行って巨大人形に使う材料について相談した。
こちらからの指定は「指定した材料で自壊しないようなバランスの人形を作ることができるかどうか」のみ。
難色を示されるかと思ったか、以外にもあっさりと回答が返ってくる。河童の技術力には目をみはるばかりだ。
しかし、水を得た魚のように重量について説明してきたのが少し引っかかる。
もしかすると河童も巨大な人型の何かを作っていたりするのだろうか。
まぁ、それはとにかく設計図も作ってもらったのであとはこちらでどうにかなるだろう。
△月■○日
巨大人形試作三号機、起動成功。歩行によりバランスを崩すことはなく、とりあえず人形そのものには心配はなしと判断。
ただし、まだ動作がぎこちない。魔方式の方に要改良。
しかし最初に比べれば大きな前進だ。
△月×○日
巨大人形試作三号機、改良に成功。動きに鈍さは見られるもの人形の巨大化の実験としては成功といえるだろう。
名称として『ゴリアテ人形』とする。
大きければ大きいほど細かい動作をした方が、負担軽減につながるというのも興味深い検証結果だ。
その分細かいメンテが必要なのが珠に傷といったところだろう。
まだまだ細かい検証は必要だが、実験としては成功と言っていいだろう。
やはり、何度研究をやっても成功は快感だ。
これだから研究というのは止められない。
□月○日
…何故この可能性について考慮していなかったのだろうか。
とりあえずゴリアテ人形に関する実験が一段落を迎えたのはいいのだが、工房以外の置き場所について何も考えてなかったとは不覚だった。
これは増築工事がまた必要かもしれない。ここが誰の敷地でもない魔法の森で本当に良かったと思う。
物を作る実験というのは実験作の置き場所こそが永遠の課題なのだろう…
願わくば物をどれだけ入れても問題ないようなスペースが生み出されてほしいところである。
~以上。これ以降の日誌にて該当項目に関する記述なし~
あと普段から人形作ってるアリスが、これまで自重をまったく考慮しなかったとは思えません。
二次はあくまでifだけど、話の根幹に関わる部分なもんで、違和感が拭えませんでした。
それともう少し話に膨らみが欲しかったです。